エコウィル販売終了!?買い替え時は何がおすすめ?
エコウィルの販売は終了し、買い替え時にどの給湯器にすればいいのか悩んでいませんか?
そこで今回は、販売終了の理由や仕組み、メリット・デメリット、買い替えにおすすめの給湯器について解説していきます。
目次
エコウィル販売終了の理由は?【エネファームが販売されたから】
2017年9月30日に製造・販売が中止になったのは、エネファームの重要性が高くなったことが理由です。
エネファームはエコウィルより、ガスの消費量が高いことから、ガス会社にとって利益の出るエネファームの販売を優先したことで販売終了となったようです。
エコウィルの仕組み【発電時の排熱でお湯を沸かす】
エコウィルは、発電時に発生する排熱を利用してお湯を沸かします。
都市ガスやLPガスでエンジンを動かし創った電気は家電製品で消費され、排熱は捨てずに給湯の熱源として使うことができます。
そのため、ガスの熱を余すことなく利用でき、環境負荷を抑えることが可能です。
エコウィルのメリット
自宅で発電するため送電ロスがほぼなく、発電した分は自家消費でき光熱費の軽減になるので家計に良い影響を与えてくれます。
エネルギー利用率の高いエコウィルのメリットについて解説していきます。
自家発電と給湯が同時にできる
エコウィルは、給湯する際に発電もあわせておこなえます。
発電した電力は、家の照明や家電製品、ガス温水式床暖房や浴室乾燥機などと接続することも可能です。
一般的な給湯器を使っている場合は、排熱を捨ててしまうところ、エコウィルは排熱を利用して電気が創れるので電気代の節約になります。
停電時に1kWの発電ができる
エコウィルは停電時に自立運転でき、手動に切り替えることで発電します。
そのため、停電時には1kWの電気、2.5kW分の熱の利用が可能です。
家族4人でも停電時に、お湯や家電製品をたくさん使うことができます。
【1kWの電力で使える家電製品】
- 照明3台(300W)
- テレビ(180W)
- 洗濯機(350W)
- 冷蔵庫(150W)
【2.5kWの熱で利用できる家電製品】
- 床暖房(2室~4室まで)
- 浴室暖房機
エネファームの半分以下の料金で設置できる
エコウィルは、エネファームの半分以下の価格で設置できます。
また、高額な補助金が使えたこともあり、導入する家庭も多かった傾向です。
- エコウィル:100万円前後
- エネファーム:200万円前後
設置から10年を超える場合は保証がなくなり修理費用がかかるため、他の給湯器を検討する必要があります。
エコウィルのデメリットや問題点
お湯の使用量が多いほど電気代の節約になるエコウィルですが、定期的な点検やガスが止まると使えないなどのデメリットがあります。
ここからはエコウィルのデメリットや問題点について解説していきます。
3年おきの定期点検が必要
エコウィルは、エンジンで電気を創るため、3年に1度の定期点検が必要です。
保守費用は2種類あり、1回あたり2万円〜5万円が目安です。
- 3年の保守契約:3万円
- 10年間の保守契約:5万円(修理費用は別途)
エコウィルは保守契約が必要なため本体価格が安い分、長期的な利用は高額になりやすいでしょう。
ガスが止まると利用できない
エコウィルは、都市ガスやLPガスを使って発電するため、ガスが止まると使用できなくなります。
地震5以上の揺れが起きた場合、ガスメーターは自動で止まるようになっています。
ガスの復旧時間は2週〜5週までかかるのに対して電気は1週間ほどで復旧する傾向です。
ガスを使わないエコキュートなら電気で動かせるので、太陽光発電や蓄電池があれば災害時もいつも通りに使えます。
発電した電力は売電できない
エコウィルで発電した電力は、売電することはできません。
しかし太陽光発電と併用すればダブル発電ができ、売電することが可能です。
太陽光発電の電力を売電に回し、エコウィルの発電した電気は自家消費に回せるので、売電量を増やすことができます。
光熱費の削減や売電収入UPにつながるため、お財布にやさしいのもメリットです。
エコウィルの撤去費用はいくら?
エコウィルの撤去代は、5万〜10万円が相場価格になります。
業者によって変わるため、運搬費用や処分費用も含めてお店に相談してみましょう。
エコウィルから交換できる給湯器は4つ【価格や性能の違いは?】
エコウィルから交換できる給湯器は4種類あり、価格や性能に違いがあります。
ここからは、それぞれの価格や性能の違いについて解説していきます。
エコジョーズの価格・性能の違い
エコウィルからエコジョーズに乗り換えると25万〜40万円で設置できます。
また、貯湯タンクを設置する必要がないので場所をとらず短時間で設置がすみます。
エコウィルのように発電はできませんが、従来型の給湯器よりガスの使用量が少なく、環境に負担がかかりにくいので、省エネタイプの給湯器を探している人におすすめです。
エコワンの価格・性能の違い
エコウィルからエコワンに乗り換えると、55万〜65万円で設置できます。
ガス給湯器よりエネルギー消費量が60%も減り年間68,000円ほどお得になります。
エコワンはガスが止まっても、電気でお湯を沸かせるので災害時にガスが停止しても安心です。
短時間でお湯を沸かせるため暖まり具合が早く、浴室暖房や床暖房を設置している人におすすめです。
エネファームの価格・性能の違い
エコウィルからエネファームに乗り換えると200万〜250万円の設置費用になります。
購入費用は高額ですが、エコウィルの保守費用が不要になり定期点検の費用を削減できます。
エネファームにすると、ガス使用量は上がりますが、独自の料金プランがあるので通常よりお得になります。
エネファームは太陽光発電と併用してダブル発電したい人におすすめです。
エコキュートの価格・性能の違い
エコウィルからエコキュートに乗り換えると、30万~70万円の設置費用です。
エコキュートはガスを使わず電気でお湯を沸かせるのでガス代がかかりません。
また、オール電化の電気プランで深夜に湯沸かしができるのでお得になります。
エコキュートは、オール電化のご家庭で電気代を節約したい人におすすめです。
エコウィルから新しい給湯器を安く購入する方法
給湯器の買い替えを検討する場合は、相見積もりや補助金の利用がで買い替え費用を安くすることができます。
そこでここからはエコウィルから新しい給湯器に安く買い替える方法について紹介します。
複数の給湯器専門業者に見積りする
複数の給湯器専門業者に相見積もりを取るのがおすすめです。
1社だけでは価格相場がわからず、他社と比較することができないからです。
また、工事費用やアフターサービスなども比較すると設置費用を安く抑えることができ長期間の設置も安心です。
地域の補助金を活用する
紹介した給湯器は、エコウィルから乗り換えると補助金が使えます。
下記は補助金額の目安になります。
- エコワン:5万円
- エコジョーズ:1万~5万円
- エネファーム:15万円
- エコキュート:5万円
国や自治体で併用できる場合もあるので、お住まいの地域に問い合わせてみるのもおすすめです。
エコウィル買い替えはエコキュートがおすすめ【蓄電池と相性◎】
今回はエコウィルの製造・販売が終了した理由やメリット・デメリットなどについて解説しました。
エコウィルは給湯時の排熱が無駄にならず、環境にやさしいメリットもあります。
しかし製造・販売は終了しているので、同じ給湯器を買い替えることはできません。
紹介した給湯器のエネファームやエコキュートは、太陽光発電と蓄電池を連携でき電気代は発電量でまかなうため光熱費を安くできます。
設置10年目を迎えた人は買い替え時期でもあるので紹介した給湯器をぜひ検討してみてくださいね。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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