野立て太陽光発電の魅力とは?概要やメリット・デメリットを徹底解説!
太陽光発電の所有方法として、野立て太陽光発電が話題になっているのをご存じでしょうか。
一般的な太陽光発電とは違い、住宅や商業施設の屋根ではなく、その名の通り野に設置する太陽光発電なのですが、具体的にどのような特徴があるのか気になりますよね。
そこで今回の記事では、野立て太陽光発電の概要やメリットとデメリットを紹介します。
目次
野立て太陽光発電とは?概要や不動産投資との違いについても!
昨今、話題になっている野立て太陽光発電。
一般的な住宅や商業施設の屋根に設置されている太陽光発電との違いは何なのでしょうか。
今回の章では、野立て太陽光発電の概要と、似ているとされる不動産投資との違いを紹介します。
野立て太陽光発電の概要
野立て太陽光発電とは、何もない更地に太陽光発電システムを導入することです。
昨今、太陽光発電を住宅の屋根や商業施設の屋根などで見る機会が増えましたが、野立て太陽光は利用していない土地を積極的に利用して利益を生み出す投資法になります。
したがって、比較的、土地が余っている郊外や田舎などで盛んになっています。
一般家庭の屋根に設置する太陽光発電は、住宅周辺の日照時間はもちろん、屋根の耐震性の問題などが原因でマイナスに捉えている方も多いでしょう。
しかし、野立て太陽光発電は自宅から徒歩圏内の更地に設置しても良いですし、普段は行けないような遠方に設置しても良いという、設置場所の細かな定めはありません。
不動産投資との違い
野立て太陽光発電は、利用していない土地を積極的に利用して利益を生み出す投資法です。
この「利用していない土地を積極的に利用して利益を生み出す」という部分は、不動産投資にも似ていますよね。
実際、野立て太陽光発電も不動産投資も、長期的な運用を目的とした投資です。
ただ、居住者に気を遣う必要がないという点で、野立て太陽光発電のほうが気軽に投資ができるでしょう。
野立て太陽光発電は経済面でお得?主なメリット3選!
野立て太陽光発電は経済面でお得だといわれています。
では、その理由は何なのでしょうか。
具体的に3つ紹介します。
メリット①長期的に安定した収入を得ることができる
野立て太陽光発電のメリットは、長期的に安定した収入を得ることができることです。
太陽光発電を設置すると、売電価格が一定期間割高になるFIT制度を利用できます。
FIT制度は、太陽光発電10kW以下であれば10年、10kW以上であれば20年利用できるため、野立て太陽光を10kW以上設置することで、長期的に安定した収入を得ることが可能です。
野立て太陽光発電を設置する場所は、郊外や田舎の比較的土地代が安いとされる場所なので、大容量太陽光発電を設置したとしても、土地代は微々たるもの。
だからこそ、野立て太陽光発電を検討しているのであればできるだけ大容量を設置するようにし、FIT制度を20年利用できると良いでしょう。
メリット②土地の有効活用ができる
土地の有効活用ができる点も、野立て太陽光発電のメリットです。
野立て太陽光発電は主に郊外や田舎で主流になっていると紹介しましたが、田舎の土地を有効活用するのは意外と難しいことをご存じでしょうか。
たとえば、ある程度の都会であればそれなりに人が住んでいるので、空いている土地を使って不動産投資が可能です。
しかし、田舎はまず人が住んでいないので、入居者問題で不動産投資はリスクが高すぎます。
ただ、野立て太陽光発電は、田舎のように太陽光を遮るものがほとんどない環境でこそ効果を発揮します。
つまり、田舎の土地を有効活用できるということで、昨今話題になっているのです。
メリット③高利回りが期待できる
野立て太陽光発電のメリットは、高利回りが期待できることです。
一般的な不動産投資の場合、空き家問題はもちろん、建物の寿命などを考えなくてはなりません。
一方、太陽光発電はそもそも4年に1度程度のメンテナンスで良いといわれているにも関わらず、30年以上の長寿命が期待できるシステム。
しかも、野立て太陽光発電で利益を得る方法は、日照時間の確保一つです。
不動産投資よりもローリスクにも関わらず高利回りが期待できると、昨今話題になっています。
野立て太陽光発電は魅力的?主なデメリット3選!
野立て太陽光発電は魅力的であることがわかりましたが、万人受けする商品がこの世に存在しないように、野立て太陽光発電にもデメリットがあります。
最後に、野立て太陽光発電の主なデメリットを3つ紹介します。
デメリット①近隣トラブルが発生した場合の迅速対応が難しい
野立て太陽光発電のデメリットは、近隣トラブルが発生した場合の迅速対応が難しい点です。
屋根に設置する太陽光発電はもちろん、野立て太陽光発電で起こり得る具体的なトラブル例は、以下の通りです。
- 太陽光パネルによる反射熱でトラブルになる
- パワーコンディショナーの動作音によるトラブル
- 太陽光発電設備が子供の遊び場になる可能性がある
- 土地の雑草処理などに対するトラブル
- 土地の境界線が曖昧だった場合のトラブル
- 電磁波によって体調不良を起こす可能性がある
- 土壌が流出する可能性がある
住宅の屋根に設置する太陽光発電の場合、近隣住民と何らかのトラブルが生じた場合、迅速に対応が可能です。
しかし、遠方に太陽光発電を設置できる野立て太陽光発電を選択した場合、このようなトラブルが発生した場合の迅速対応がとても難しくなります。
野立て太陽光発電は長期的に行う投資ですから、万が一の際は迅速に対応ができるよう、何かしらの策を講じておくのが良いでしょう。
デメリット②初期費用が高い
初期費用が高いのも、野立て太陽光発電のデメリットです。
一般的な住宅の屋根に太陽光発電を設置する場合、かかる初期費用は200万円前後といわれています。
これでもかなり高額であることがわかりますが、太陽光パネルを10kW以上は設置したい野立て太陽光発電の初期費用はさらに高額になり、1,500万円を超える可能性もあります。
さらに、野立て太陽光発電を設置できる土地を所有していない場合は、ここに土地代も加わることになるので、それなりに多額の初期費用を頭に入れておかなければなりません。
ちなみに、初期費用が高いだけではなく、太陽光パネルの枚数が非常に多い野立て太陽光発電は、メンテナンス費用もかなり高額になります。
このあたりを、しっかり頭に入れておきましょう。
デメリット③災害時に大損害を被る可能性がある
野立て太陽光発電のデメリットは、災害時に大損害を被る可能性があることです。
昨今、地球温暖化の影響で自然災害の規模が大きくなっています。
したがって、巨大台風や線状降水帯などの豪雨によって太陽光パネルが被害を被る危険性が非常に高くなっており、太陽光パネルの設置場所には細心の注意を払う必要があります。
また、土地が余っているからといって、豪雪地域や沿岸地域などに野立て太陽光発電を設置するのも考えもの。
万が一の自然災害を考え、野立て太陽光発電の設置場所はしっかり考えなくてはなりません。
と同時に、自然災害に対する備えには、しっかり加入しておきましょう。
野立て太陽光発電は魅力的!大容量太陽光発電の所有希望なら要検討!
今回の記事では、野立て太陽光発電の魅力を紹介しました。
野立て太陽光発電は、不動産投資のように長期的に行う投資の一種ですが、不動産投資よりも気軽に始めやすく、長期的に見てもリスクが低いということがわかりました。
郊外や田舎に土地を所有している人はもちろん、真っ新な状態で新たに投資を行ってみたい人も、野立て太陽光発電の運用をぜひ積極的に考えてみてはいかがでしょうか。
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この記事の監修者
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