陸屋根で太陽光発電はお得?メリット・デメリットや注意ポイントも!
太陽光発電を設置する上で、自宅の屋根の形が気になることでしょう。
そこで今回の記事では陸屋根に注目して、陸屋根で太陽光発電を設置する場合のメリットとデメリット、注意すべきポイントは何なのかを紹介します。
自宅が陸屋根という方は、ぜひ参考にしてください。
目次
陸屋根で太陽光発電はお得?陸屋根の概要やメリットを紹介!
陸屋根で太陽光発電を設置するのはお得なのでしょうか。
まずは、陸屋根とはどういう屋根のことなのかはもちろん、主なメリットも徹底解説します。
陸屋根について
陸屋根とは、住宅の屋根の一種です。
住宅の屋根は、形ごとに名前が付けられているのですが、陸屋根は「陸」という名前の通り、屋根はフラットな作りになっています。
したがって、太陽光発電を陸屋根に設置したい場合は、専用の架台を取り付ける必要があります。
日本でよく見かける切妻屋根(2方向に別れている屋根)や寄棟屋根(4方向に別れている屋根)などとは違い、比較的新しく建てられた家に多い屋根ともいえるでしょう。
太陽光発電を陸屋根に設置するメリット4選!
続いて、太陽光発電を陸屋根に設置するメリットを4つ紹介します。
メリット①太陽光パネルを南向きに設置しやすい
太陽光発電を陸屋根に設置するメリットは、太陽光パネルを南向きに設置しやすいことです。
太陽光発電システムで多くの恩恵を実感するためには、より日射量が確保できる南向きへの設置がベター。
陸屋根は屋根自体がフラットな作りなので、太陽光パネルを南向きに設置しやすいというメリットを実感できます。
メリット②工事費用が安くなる可能性が高い
工事費用が安くなる可能性が高いのも、太陽光発電を陸屋根に設置するメリットです。
一般的な傾斜のある屋根の場合、太陽光発電システムを設置するためには足場を組む必要があります。しかし、陸屋根は屋根の上に立つことができるので、足場を必要とはしません。
したがって、足場代が浮く期待が持てるでしょう。
さらに、陸屋根に太陽光パネルを設置する場合、アンカーレス工法というものが採用されます。
これは、一般的なアンカー工法に比べて比較的短い期間で工事が終了する特徴があるため、工事費用が安く済む可能性も期待できるでしょう。
つまり、陸屋根に太陽光発電を設置する場合、一般的な傾斜のある屋根に比べて様々な面で工事費用が安くなる可能性があるのです。
メリット③太陽光発電のメンテナンス費用が軽減できる可能性が高い
陸屋根は足場を必要とはしないので、メンテナンス費用を軽減できる可能性が高いというメリットがあります。
さらに、メンテナンスをやりやすいというメリットもあるため最少人数で作業ができる可能性が高く、メンテナンスにかかる人件費も削減することができるかもしれません。
メリット④太陽光パネルをより多く設置できる可能性が高い
太陽光パネルをより多く設置できる可能性が高いのも、陸屋根に太陽光発電を設置するメリットです。
陸屋根は一般的な屋根のように、台形や正方形、長方形などの太陽光パネルを組み合わせる必要はなく、すべて同じ太陽光パネルを使用します。
パネルがすべて同じということは、それだけ設置面積を多くできるということ。
発電量が上がるので、より多くのメリットを実感することが可能です。
陸屋根で太陽光発電はお得?陸屋根で太陽光発電をするデメリット3選!
続いて、太陽光発電を陸屋根に設置するデメリットを解説します。
ぜひ参考にしてください。
デメリット①架台の設置費用がかかる
陸屋根で太陽光発電をするデメリットとして、架台の設置費用がかかることが挙げられます。
陸屋根に太陽光発電を設置する場合、太陽光パネルの発電量を上げるために傾斜を付けなくてはなりません。
そのために必要となるのが架台です。
一般的な屋根の場合は既に傾斜があるので、その傾斜を利用して太陽光パネルを設置することができます。
しかし、陸屋根には傾斜がないので、架台が必要なのです。
太陽光発電で十分な発電量を望むのであれば、架台は必要経費として頭に入れておくしかないでしょう。
デメリット②気温上昇が原因で発電効率が下がる可能性がある
気温上昇が原因で発電効率が下がる可能性があるのも、陸屋根で太陽光発電をするデメリットです。
陸屋根は、発電効率の上がる南向きに太陽光パネルを設置することができます。
ただ、太陽光パネルは気温の上昇にそこまで順応性があるわけではなく、気温が高すぎると発電効率が下がるといわれているのです。
つまり、南向きに設置できる陸屋根で太陽光発電を設置すると、日射が良すぎるあまり発電効率が下がってしまう可能性があるということ。
このあたりは、業者としっかり話し合って、太陽光パネルを設置する場所を定められると良いでしょう。
デメリット③施工してもらえない可能性がある
陸屋根で太陽光発電をするデメリットは、陸屋根ということを理由に施工してもらえない可能性があることです。
陸屋根はそもそも、最近新しく建てられた家に多い屋根の形になります。
したがって、太陽光発電の施工業者も陸屋根に太陽光発電を設置する技術が乏しく、そもそも施工してもらえない可能性があるのです。
ただ、陸屋根に太陽光発電を設置できる業者は必ず存在しているので、業者探しを積極的に行っていけると良いでしょう。
陸屋根で太陽光発電を設置したい!注意すべきポイントには何がある?
陸屋根で太陽光発電を設置するのには、メリットとデメリットの両方があることがわかりました。
ただ、メリットとデメリットの共存は陸屋根だけに言えることではありません。
そこで最後に、陸屋根で太陽光発電を設置する場合に注意すべきポイントを2つ紹介します。
ぜひ参考にしてください。
ポイント①そもそも設置が可能なのかを確認してもらう
陸屋根で太陽光発電を設置する場合、そもそも設置が可能なのかを確認してもらう作業が必要になります。
太陽光発電システムを住宅の屋根に設置する場合、屋根が太陽光パネルの重量に耐えられるか、屋根にひび割れなどの破損がないかなどを確認する作業が必要です。
これは陸屋根に限ったものではありませんが、特にリフォームで太陽光発電を後付けしたいと考える場合、屋根の強度や破損などには十分に気を配るようにしましょう。
ポイント②費用対効果をしっかり得られるかを確認する
費用帯効果を得られるかの確認も、陸屋根で太陽光発電を設置する場合に必要です。
陸屋根で太陽光発電を設置する場合、かかる工事費用やメンテナンス費用は平均よりも安いでしょう。
しかし、太陽光パネルを南向きに設置する可能性が高いので、特に夏場にデメリットを被る可能性が高くなります。
このあたりのメリットとデメリットを天秤にかけ、費用対効果をしっかり得られるかの確認を事前にしておきましょう。
陸屋根で太陽光発電の設置はメリット多数!前向きに検討しよう!
今回の記事では、陸屋根で太陽光発電を設置する場合のメリットとデメリット、注意するポイントを紹介しました。
最近流行りの陸屋根。
だからこそ、陸屋根を持つ方は「自宅に太陽光発電を設置できるのか」という部分が気になるポイントかと思います。
陸屋根に太陽光発電を設置するのはメリットとデメリットがあるため、しっかり費用対効果を考えてから設置を検討できると良いでしょう。
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この記事の監修者
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