太陽光発電の仕組みは?売電制度やメリット・効率的に使う方法も!
多くの一般住宅で目にするようになった太陽光発電。
だからこそ、太陽光発電がどうやって発電するのか、売電制度はどういった仕組みなのかが気になることでしょう。
そこで今回の記事では、太陽光発電の仕組みや売電の仕組みはもちろん、太陽光発電を導入するメリット、太陽光発電をより効率的に使う方法を紹介します。
太陽光発電の導入を考えている方、必見です。
太陽光発電の仕組みは複雑?売電制度の仕組みについても徹底解説!
まずは、太陽光発電の仕組みや売電制度の仕組みを徹底解説します。
太陽光発電はどのように発電して、売電の仕組みはどういったものなのでしょうか。
太陽光発電の仕組み
太陽光発電はその名の通り、太陽光を資源に発電するシステムのことです。
一般住宅では基本的に、発電の役割を持つ太陽電池モジュールを住宅の屋根に設置します。
太陽電池モジュールを敷き詰めた太陽光パネルで発電された直流電力は、太陽光発電の心臓部とも呼ばれるパワーコンディショナー(以下パワコン)で交流電力に変換され、各家庭にある分電盤に接続します。
分電盤では、発電した電力を売電する・家庭で自家消費するのはもちろん、発電量が不足した場合に電力会社から買電するなど、状況に応じた電気の使い方ができます。
太陽光発電の売電の仕組み
太陽光発電を所有することで、最初の10年間は売電単価が高く設定されているFIT制度を利用できます。
FIT制度を上手く利用することで「初期費用が高額な太陽光発電で確実に元が取れる」ともいわれているのです。
消費者は、発電した電力を自家消費するか売電するかを選択することができます。
発電した電力を自家消費する場合「そのまま日中に使う」もしくは「蓄電池に貯めて夜間に使う」という2つの選択肢の中から、家庭に合った選択肢を見つけなければなりません。
売電する場合は、契約している電力会社に余剰電力を買い取ってもらう形になります。
そして、売電した対価として売電収入を得られるというわけです。
売電費用の出所は国民一人ひとり
先ほどの流れから、売電収入の出所は契約している電力会社だと思ってしまうでしょう。
しかし、それでは契約数の多い電力会社が損してしまうことになります。
実は、売電費用の大元の出所は、電気契約をしている私たち国民一人ひとりなのです。
電気料金の検針票に「再エネ発電賦課金」という項目があるかと思いますが、その項目で引かれている金額こそ、売電費用として捻出されているものになります。
ちなみに、FIT制度の売電単価は、国が毎年度ごとに全国一律で定めています。
FIT制度終了後の売電単価は各電力会社がそれぞれ定めているので、具体的な詳細は各電力会社の公式ホームページなどを確認してください。
太陽光発電の仕組みは複雑?太陽光発電を導入するメリット3選!
続いて、太陽光発電を導入する主なメリットを3つ紹介します。
メリット①電気代の節約ができる
太陽光発電を導入すると、電気代の節約ができるというメリットを実感できます。
太陽光発電未導入の家が電力を使いたい場合、使用する電力すべてを契約している電力会社から買電する必要があります。
しかし、太陽光発電を導入していれば、日中に使う電力は自家発電したもので賄うことが可能です。
つまり、電力会社からの買電量を減らすことができるのです。
電気代が高騰している昨今、太陽光発電を所有することで電気代の節約が期待できるのは嬉しいメリットといえるでしょう。
メリット②売電収入を得ることができる
売電収入を得ることができるのも、太陽光発電を導入するメリットです。
売電の具体的な部分に関しては前章で紹介しましたが、最初の10年間の売電価格が高く設定されているFIT制度を利用することで、多くの売電収入を得ることに成功します。
売電収入を太陽光発電の頭金の返済に充てるのも良いですし、単純に毎月の雑収入として計上もできます。
売電収入の使い道は色々あるかと思いますが、どちらにしても毎月少しでも収入が増えるのは嬉しいですよね。
メリット③停電対策になる
太陽光発電を導入するメリットは、停電対策にもなることです。
太陽光発電を導入すれば、自家発電が可能になります。
つまり、地域一体が停電に見舞われても、家庭に電力が灯る期待が持てるのです。
災害はいつどの規模で発生するかわからないので、万が一の備えとして太陽光発電を導入しておくのは安心に繋がっておすすめです。
太陽光発電の仕組みは?太陽光発電をより効率的に使う方法4選!
続いて、太陽光発電をより効率的に使う方法を具体的に4つ解説します。
ぜひ参考にしてください。
効率的に使う方法①蓄電池を併用する
太陽光発電をより効率的に使う方法として、蓄電池を併用することが挙げられます。
太陽光発電と蓄電池を併用することで、太陽光発電が発電した電力を蓄電池に貯め、それを夜間に使用できるようになるからです。
太陽光発電を所有すると、電力会社との電力契約が「日中:割高」「夜間:割安」になります。
太陽光発電を単独で使用する場合、発電量が落ちる曇天時や雨天時、降雪時に電力会社から割高電力を購入しなくてはならず、電気代の削減効果はあまり期待できません。
蓄電池を単独で使用する場合は、夜間の割安電力を蓄電池に貯め、残量を日中に使っていく生活になりますが、日中に蓄電残量が底を突いてしまう可能性も考えられます。
その場合、日中の割高電力を買電する必要があるため、電気代の削減効果が薄れてしまうのです。
しかし、太陽光発電と蓄電池を併用した場合、日中に太陽光発電が発電した電力を蓄電池に貯めることができるようになります。
つまり、日中の割高電力を電力会社から買電する頻度が極端に減り、電気代の大幅削減が期待できるのです。
さらに、太陽光発電と蓄電池を併用することで、自家発電した電力を貯めることができ、さらなる停電対策も可能になります。
災害大国に住んでいる身として、できる限りの対策が講じられるのは大きなメリットになるでしょう。
効率的に使う方法②電気自動車を併用する
太陽光発電をより効率的に使う方法として、電気自動車を併用することも挙げられます。
電気自動車の使い方は、先ほどの蓄電池とほぼ同じです。
ただ、電気自動車の容量は蓄電池の数倍〜数十倍なので、災害対策としてより有効といえるでしょう。
太陽光発電と電気自動車を結ぶためには、V2Hというシステムが必要です。
V2Hを使えるのは家庭と電気自動車がなるべく近距離である必要があるため、電気自動車がマンションの立体駐車場に入っている、近くの月極めを借りて駐車しているという場合、太陽光発電と電気自動車を併用できない可能性があります。
効率的に使う方法③FIT制度を上手に利用する
FIT制度を上手に利用するのも、太陽光発電をより効率的に使う方法です。
紹介している通り、FIT制度は最初の10年間は売電価格が高い制度です。
したがって、FIT制度が利用できるうちに積極的に売電することで、太陽光発電にかかった初期費用を多く返済できるでしょう。
効率的に使う方法④補助金制度などで初期費用を安くする
太陽光発電をより効率的に使う方法として、補助金制度などで初期費用を安くすることです。
昨今では、太陽光発電や蓄電池、断熱性能の高い家などの諸条件をクリアすることで、太陽光発電の初期費用に対して補助金が出ます。
補助金制度を利用して太陽光発電の初期費用を安くできれば、最終的に太陽光発電で元を取れる可能性が高まるでしょう。
太陽光発電の仕組みは?蓄電池などを併用してお得を実感しよう!
今回の記事では、太陽光発電の仕組みや売電の仕組み、太陽光発電のメリットや効率的に使う方法を紹介しました。
太陽光発電はとても魅力的なシステムであることがわかりましたが、より効率的に使うための手段があることもわかりました。
初期費用が高い太陽光発電ですから、よりお得を実感するために、様々な策を講じていきたいですね。
▼関連記事はこちら
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
光熱費削減に関するお悩み等ございましたら、お気軽にご相談下さい。
光熱費削減コンサルタント
中田 萌ご相談やお見積もりは
完全無料です!