CSRとは?SDGSなどの違いや企業が取り組む活動事例を紹介
近頃、企業では社会へのポジティブな影響を目指し、慈善活動やSDGsだけでなく、CSRにも本格的に取り組んでいます。
この記事では、CSRの特徴や環境用語の違い、そして企業の活動事例を、わかりやすく紹介します。
目次
CSRとは?特徴や原則・日本で受け入れられた理由
CSRとは、企業がただお金を稼ぐだけじゃなく、社会に良い影響をもたらすために頑張る取り組みのことです。
法律を守るだけじゃなく、環境を守ったり、社会に貢献したり、従業員が働きやすい環境をつくったりします。
続いては、CSRと関係している国際規格の原則や日本で受け入れられる理由について紹介します。
CSRに関する国際規格ISO26000とは何か?
ISO26000の特徴や原則について、詳しく紹介します。
ISO26000の特徴
ISO 26000とは、企業や組織の社会的な責任に関するルールです。
ポイントは、認証が目的ではなく、ステークホルダー(関係者)と協力することや、経済・環境・社会をトータルに考えることです。
つまり、国際的なルールを受け入れて、企業が広く社会に貢献することを奨励しています。
ISO26000が誕生した背景
2010年11月1日に、企業や組織の社会的責任に関するガイドラインであるISO26000が制定されました。
ISOは、企業だけでなく、幅広い対象を考慮しており、人権や貧富の格差などの課題に取り組みながら、持続可能な社会を築く手助けができます。
ISO26000の7つの基本的な原則
ISO 26000の「7つの原則」は以下のとおりです。
- 説明責任:企業は自分たちの行動が社会にどんな影響を与えるか、ちゃんと説明すること
- 透明性:企業の意思決定と活動は、みんなが見やすく分かりやすいようにすること
- 倫理的な行動:正直で公正な行動を心がけること
- ステークホルダーの利害の尊重:企業の活動が関係する人々の利益を考えて行動すること
- 法の支配の尊重:国内の法律を守ること
- 国際行動規範の尊重:国際的に通用する規則を尊重すること
- 人権の尊重:どんな人でも持っている基本的な権利を大切にすること
企業は、何をしているかを説明し、やることは明るみに出し、正しく行動します。
ステークホルダー(関係者)の意見を大切にし、法を守り、国際的な規則も守りつつ、どんな人にでも公正で社会への悪影響を最小限にしながら、事業を続けていくのが原則です。
なぜCSRが日本で受け入れられるようになったのか?
CSRが日本で受け入れられるようになった背景にはいくつかの要因があります。
- 企業の不祥事が増加
- 環境問題が深刻
- 企業のグローバル化が進展
- 消費者の社会的責任への関心変化
CSRが日本で増えた理由は、国際的な潮流や競争の中で企業が良いイメージを築く必要があるからです。
従業員、お客さん、投資家などが企業に社会への貢献を期待しており、同時に環境問題も注目されています。
また、法律もCSRに力を入れるようになり、企業は社会への影響を考えることが一般的になりました。
CSRと似ている他の環境用語との違い
CSRと似ている他の環境用語との違いについて、詳しく解説していきます。
CSRとサステナビリティの違い
CSRとの違いを簡単に言うと、サステナビリティは企業を大切にして将来も続けること、CSRは企業がみんなに良い影響を与え、責任を果たすことです。
企業がサステナビリティとCSRを取り入れると、ビジネスの計画、やり方を改善するだけでなく、社会にも貢献します。
CSRとコンプライアンスの違い
コンプライアンスは法の基準をクリアすることに焦点を当て、CSRは社会的な期待にも応えながら企業が良い市民であることを目指します。
企業は法を守りつつ、社会への貢献も進め、社会の問題に共感を示すことで、持続可能な成長と良い評判を築くことが期待されています。
CSRとSDGsの違い
CSRは企業が社会に自分たちの方法で貢献する考え方に対して、SDGsは国際社会が力を合わせて達成するべき目標を指します。
企業がCSRとSDGsを組み合わせることで、独自の活動と国際協力が連携し、より広範囲で効果的な社会貢献が期待されます。
CSRとESGの違い
ESGは企業の投資価値を見る視点で、環境・社会・経営の質に注目し、CSRは企業が社会に貢献するかに焦点を当て、善意の活動や良い影響を重視します。
ESGとCSRの組み合わせは、企業にとってだけでなく、投資家や社会全体にとっても持続可能で価値のある成果を生むことが期待されます。
CSR活動に取り組むメリット
CSR活動に取り組む際のメリットは、主に4つです。
- 企業の良いイメージや知名度が上がる
- 社員たちがルールを守る意識が高まる
- 従業員たちが長く働きやすくなり、仕事に満足しやすくなる
- 優秀な人材が集まりやすくなる
CSR活動により企業の社会貢献がイメージ向上し、社員のモラル向上と働きやすさが増します。
これが結果的に優秀な人材の引き寄せにつながるのです。
CSR活動に取り組むデメリット
CSR活動に取り組む際のデメリットは、主に3つです。
- 品質管理費用の増加
- 従業員への手当と福祉経費の増加
- 人材不足による業務支障
CSR活動により品質管理費用が増加し、従業員への手当や福祉経費が増え、人材不足で業務に支障が出る可能性も考えられます。
品質管理コストの増加や人材不足への対策として、効率的な改善と従業員のトレーニングが必要です。
対策をすることで、企業は適切な運営と成長を実現できます。
効果的なCSR活動のための注意点
CSR活動を効果的に行うための注意点は、主に3つです。
- 重要なCSR活動を選定する
- CSRのコスト・リターンを分析する
- CSR担当者の業務負担を軽減させる
CSR活動をする際は、予期せぬリスクに備え、企業の信念に合ったCSR戦略を用意することが大切です。
これらの努力が、企業の社会的責任を確実に実現し、持続的な成功につながります。
CSR活動をおこなっている大手企業8社
CSR活動をする企業は、主に8つです。
- 富士フイルム
- ブリヂストン
- ダイキン工業
- 武田薬品工業
- 東北電力
- コマツ
- トヨタ
- KDDI
各企業は独自の特長や強みを理解し、自社が社会に果たすべき役割を考え、それに基づいたCSR活動を展開しています。
CSR活動に取り組む方法
CSR活動に取り組む方法を以下の項目にまとめてみました。
社会貢献活動 | 売上の一部を寄付し、発展途上国への支援 献血や障害者雇用など、積極的な社会貢献 |
従業員の健康促進 | 従業員健康促進策の展開 |
働きやすい環境構築 | 職場環境改善と働きやすい条件整備 |
リサイクルと環境教育 | カートリッジの回収とリサイクル、環境教育支援 |
技術協力と文化財支援 | 技術協力や文化財データ化による社会貢献 |
自社の状況に合わせて、少しずつでもできることからスタートし、その取り組みを会社パンフレットやウェブサイトで発信していくと良いでしょう。
CSR活動を通じて、企業のイメージを向上させましょう!
今回は、CSRの特徴や他の環境用語との違い、取り組み方について紹介しました。
CSRは利益に直結しないと思われがちですが、企業が本気で取り組むと多くの利点があり、将来的にはビジネスとして当たり前になるかもしれません。
現在、社会貢献や持続可能な活動を考えている場合は、家庭用の太陽光発電と蓄電池の導入を検討してみるのがおすすめです。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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