新電力会社がやばいって本当?悪評の理由やおすすめ3社の魅力も解説!
東京電力などの大手電力会社に比べて魅力的なプラン内容で人気の「新電力会社」ですが、最近では「やばい」などの悪評が増えていることをご存じですか?
本記事では、新電力会社がやばいと噂される「2つの理由」や、倒産や事業撤退などでサービスを終了した企業の一例をご紹介していきます。
記事の後半では、2023年以降に切り替えても安心な「おすすめ新電力3社」の魅力もご紹介していますので、電気代の高騰でお困りの方はぜひご覧ください!
目次
【結論】自分に合った新電力会社を選べば「大手よりお得」
新電力会社は各家庭の電気使用量や使い方に合わせてさまざまな電力プランを提供しているため、あなたに最適なプランを選べば大手電力会社より電気代を節約できます。
一方で、電力会社やプラン選びを間違えると大手より割高になってしまう可能性もありますので、切り替える際は慎重に比較して決めることが重要となります。
電力会社の切り替えには違約金や手数料などが発生しないケースが大半ですので、新電力会社に切り替えて電気代が高くなった場合でも、再度別の会社に切り替えれば解決できます。
新電力会社がやばいと噂される「2つの理由」とは?
つぎに、「新電力会社はやばい」「切り替えないほうが良い」などと噂される2つの理由について解説していきます。
理由①:倒産やサービス終了する会社が多すぎるから
新電力会社がやばいという口コミが増えた最大の理由は、2023年に入ってから倒産や事業撤退を発表する企業が激増したからです。
帝国データバンクの調べによると、現在登録されている706の新電力会社のうち、2023年6月時点で「約180」もの企業が事業撤退や新規契約停止などを発表しています。
もしも現在契約中の新電力会社がサービスを終了しても、電気の供給は自動的に「お住まいの地域の大手電力会社」に引き継がれるため、突然電気が止まってしまうことはありません。
電力供給が大手に引き継がれた場合、電気料金も大手の割高なプラン内容に戻ってしまいますので、ふたたびお得な新電力会社を探さなければならない点はデメリットといえるでしょう。
理由②:相次ぐ値上げでお得を実感できなくなったから
新電力会社がやばいと噂されるもう一つの理由は、ウクライナ情勢による燃料価格の高騰の影響を受けて、電気料金の値上げを実施する企業が増えているからです。
しかしながら、電気料金の値上げは新電力会社だけでなく大手電力会社も行っていますので、「新電力会社だけがやばい」と断言する根拠にはなりません。
新電力会社によっては料金改定後に大手より割高になってしまうケースも見受けられるため、料金プランの内容をこまめにチェックしておかないと損する可能性もあるでしょう。
どんな会社が事業撤退や新着受付の停止を発表している?
2023年12月までに倒産や事業撤退、新規契約の受付終了などを発表した新電力会社の一例を以下にご紹介していきます。
新電力会社の名称 | サービス終了の内容 |
エルピオでんき | 2022年4月に事業撤退 |
熊本電力 | 2022年3月に事業撤退 |
楽天電気 | 2022年3月に新規受付を終了 |
丸紅新電力 | 2022年4月に新規受付を終了 |
まちエネ | 2022年3月に新規受付を終了 (一部プランを除く) |
新規受付の終了は数カ月後に解除されるケースもありますし、新電力会社の中には、社名やサービス名を変更して電力供給を再開しているケースも見受けられます。
厳選!切り替えにおすすめな「3つの新電力会社」をご紹介
つづいて、倒産やサービス終了の可能性が少なく、料金プランもお得な「3つのおすすめ新電力会社」の特徴や魅力をご紹介していきます。
おすすめ①:CDエナジーダイレクト【大手の安心感】
CDエナジーダイレクトは、「中部電力」と「大阪ガス」が資本を出し合って設立された新電力会社であり、首都圏を中心とする東京電力エリアで電気の供給を行っています。
比較対象となる東京電力より基本料金や従量料金が安く設定されており、毎月の電気使用量に関わらず「誰でもお得になる」プラン構成が最大の魅力です。
参考として、東京電力の「従量電灯B」と「ベーシックでんきB」プランの料金比較を以下に確認していきましょう。
CDエナジーダイレクト | 東京電力 | ||
基本料金(10Aあたり) | 276.90円 | 295.24円 | |
電力量料金 | 〜120kWh | 29.90円 | 30.00円 |
120〜300kWh | 35.59円 | 36.60円 | |
300kWh〜 | 36.50円 | 40.69円 |
CDエナジーダイレクトはガスの供給も行っており、電気とガスをまとめて契約すれば基本料金や電力料金が「毎月0.5%」割引されることも独自の魅力となっています。
おすすめ②:TERASELでんき【使用量の多い家庭向き】
TERASELでんきは、大手エネルギー商社として有名な「伊藤忠エネクス」が設立した新電力会社であり、沖縄や離島を除く全国で電気を供給しています。
基本料金や1段階料金は大手電力会社と同額ですが、2段階・3段階料金が大幅に安く設定されているため、「電気使用量が多い方ほどお得」であることが特徴的です。
以下に、東京電力の従量電灯Bと「超TERASEL東京B」プランの料金比較をご紹介していきます。
TERASELでんき | 東京電力 | ||
基本料金(10Aあたり) | 295.24円 | 295.24円 | |
電力量料金 | 〜120kWh | 30.00円 | 30.00円 |
120〜300kWh | 34.46円 | 36.60円 | |
300kWh〜 | 35.84円 | 40.69円 |
TERASELでんきは新規契約時のキャンペーンがお得であることも魅力であり、2023年1月末までに契約すれば「最大1万円」相当の楽天ポイントなどがもらえます。
おすすめ③:idemitsuでんき【ガソリン代も安くなる】
idemitsuでんきは、ガソリンスタンドでおなじみの「出光興産」が設立した新電力会社であり、沖縄や離島を除く全国が電気の供給エリアです。
一般家庭向けの「Sプラン」は、基本料金や1段階料金は大手電力会社と変わらないものの、2段階以降の料金がお得な料金構成となっています。
idemitsuでんき | 東京電力 | ||
基本料金(10Aあたり) | 295.24円 | 295.24円 | |
電力量料金 | 〜120kWh | 30.00円 | 30.00円 |
120〜300kWh | 34.96円 | 36.60円 | |
300kWh〜 | 37.70円 | 40.69円 |
idemitsuでんきに切り替えれば、出光系列のガソリンスタンドで給油すると「リッター2円引き」になる特典を選べます(EV所有者は毎月の電気代が200円割引)。
まとめ:新電力会社は今でも大手よりお得!切り替えを検討しよう
本記事でくわしく解説してきた「新電力会社がやばいと噂される理由」についての重要ポイントを、以下にもう一度まとめていきます。
- 新電力会社がやばいと噂される理由は、燃料費の高騰による赤字で倒産する企業が激増したから
- 新電力会社の相次ぐ値上げも低評価の理由になっているが、大手も同様に値上げを実施している
- 自分に合ったプランを選べば大手より新電力会社の方がお得なケースが多いため、冷静に比較して判断するべき
- 新電力会社がサービス終了した場合は、自動的に最寄りの大手電力会社が電力供給を引き継ぐ仕組みになっている
- 「idemitsuでんき」などの大手資本の新電力会社は倒産の可能性が少なく、初めて電力会社を切り替える方にもおすすめ
倒産やサービス終了、料金プランの値上げを発表する新電力会社はたしかに多いですが、現在でも基本的には大手より割安なため、切り替えるメリットは大きいと断言できます。
万が一、契約中の新電力会社が倒産しても突然停電するリスクはありませんので、電気代の高騰でお困りの方は気軽に切り替えを検討してみてはいかがでしょうか?
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