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日産リーフ廃車バッテリーと蓄電池の違いは?廃車後の使い方を解説

EV・V2H 2024年01月24日更新

日産リーフの廃車後、蓄電池として再利用する方法をお考えの方も多いでしょう。

そこで今回は、リーフを廃車した後の蓄電池の活用方法や再利用の手段について詳しく紹介します。

リーフの電気自動車 vs 家庭用蓄電池、どちらがお得?

電気自動車と家庭用蓄電池、どちらが経済的にお得なのかについて、以下で詳しく紹介します。

蓄電池容量の違い

リーフの電気自動車と家庭用蓄電池の蓄電容量の違いを簡単に説明します。

 

蓄電容量

リーフの電気自動車

・40kWh

・62kWh

家庭用蓄電池

3.2~16.6kWh(連携で33.6kWh)

1日に使う電気は12kWhが目安なので、家庭用蓄電池の最大容量の2倍ほど、リーフの方がたくさん電気を貯めることができます。

リーフのバッテリー容量は最大62kWhなので、約4日間分の電力を補給できます。

寿命の違い

リーフの電気自動車と家庭用蓄電池の寿命の違いを紹介します。

 

サイクル回数

寿命の目安

保証内容

リーフの電気自動車

非公開

8年~

8年/16万km(走行距離)

家庭用蓄電池

4,000~12,000回

11~33年

10年~20年

リーフの電気自動車と家庭用蓄電池をくらべると、蓄電池の方が長い傾向です。

リーフはサイクル回数を公表していませんが、8年の保証があります。

対して、家庭用蓄電池は11~33年もの寿命があり、長い期間にわたり利用できると言えます。

価格の違い

リーフの電気自動車と家庭用蓄電池の価格の違いは、以下のとおりです。

 

希望小売価格(税込)

リーフの電気自動車

e+ X 90周年記念車

40kWh:441万2,100円

60kWh:558万4,700円

家庭用蓄電池

【京セラ】EGS-LM0320

3.2kWh:165万円

【ニチコン】ESS-U2X1

16.6kWh:440万円

蓄電池の容量が大きいと、リーフの電気自動車と価格が同じになります。

ただし、車のバッテリーを家庭で使用する場合は、V2HやEV専用の蓄電池が必要なため追加費用がかかり、コストが高くなる可能性があります。

日産リーフの廃車を蓄電池として使うメリット

日産リーフの廃車を蓄電池として再利用する際のメリットについて、以下に詳しく説明します。

大容量で長時間の給電が可能

電気自動車のバッテリー容量は一般の家庭用蓄電池よりも大きいため、自宅での充電がより多くかつ長時間可能です。

家庭用蓄電池は消防法の制限で最大容量が約17.76kWhまでと規制されていますが、電気自動車のバッテリー容量は倍以上大きいため、日産のリーフでは40kWhや62kWhといった大容量の給電が可能です。

太陽光発電と組み合わせて電気料金削減

電気自動車は太陽光発電と組み合わせ、電気代をゼロにできます。

太陽光発電は自然エネルギーで作った電気を無料で使えたり、電気自動車の充電に利用したりすると節約になります。

晴れた日には十分な電力を得られることで、電気自動車の充電に役立ち、持続可能なエネルギーの活用が進むでしょう。

停電中も、長時間電力が使える

リーフの電気自動車は、停電時にV2Hを使って家庭へ電力供給ができる上、大容量で長時間の電気利用が可能です。

リーフは、停電時にV2Hを活用して2~4日分、200Vの電化製品を含めて利用できます。

さらに太陽光発電を導入している場合は、長期間の電力供給が可能なので、停電時も安心して利用できます。

日産リーフの廃車を蓄電池として使うデメリット

日産リーフの廃車を蓄電池として再利用する際のデメリットについて、以下に詳しく説明します。

V2Hや電気自動車にはコストが発生する

V2Hや電気自動車を蓄電池の代わりに検討する場合、初期費用が高くなります。

リーフの中古電気自動車を購入すると100万円ほどかかり、V2Hの導入費用は工事込みで約120万円前後です。

最初にかかる費用が多いので、全部の費用と得られる利益を考えないといけません。

走行距離によって蓄電容量が劣化する

リーフの電気自動車の駆動用バッテリーには8年間の保証がありますが、走行距離が増えるとバッテリー容量が減少する可能性があります。

これに伴い、走行距離に応じてバッテリーの交換費用も考える必要があり、その結果、費用が高くなる場合があります。

電気自動車を買う前は、ディーラーやメーカーに相談して、走行距離制限やバッテリーの寿命についてきちんと理解しておくのが大切です。

日産リーフの廃車を蓄電池として使う方法

日産リーフの廃車を蓄電池として再活用する手段は、次の2つです。

  • 固定式の蓄電池:V2Hと併用して使用する
  • 移動式の蓄電池:V2Lを併用して使用する

固定式タイプは、V2Hが不可欠で、設置には専門の工事が必要です。

一方で、移動式タイプは、V2Lの設置に工事が不要で、日産リーフの充電口に接続し、スイッチを押すだけで電気製品を使用できます。

リーフの電気自動車の電池は、電気料金の長期的な節約に加えて、災害時に非常用電源としても大いに役立ちます。

廃車された日産リーフの蓄電池の使い道は?

日産の電気自動車「リーフ」の蓄電池は、特別な工場でリサイクルされて、新しいバッテリーとして再利用されています。

再生されたバッテリーは、家庭用蓄電池や非常用電源、太陽光発電など、いろんな使い道があります。

そのおかげで、再生されたバッテリーは新品よりもかなり安く手に入ります。

日産リーフを使わなくなったら、適切な手続きで廃車しましょう。

これは電気自動車の普及における課題の一環であり、廃棄される蓄電池の量を減らすためにもなります。

乗らなくなった日産リーフは正しい手順で廃車しよう

今回は、日産リーフの廃車バッテリーと蓄電池の違い、廃車後の使い方について説明しました。

日産リーフは、廃車しても蓄電池として利用できるメリットがあります。

ただし、他の家庭用蓄電池と比べて初期費用が高く、中古品のため寿命が短いことがデメリットです。

使用状況によっては長期間の利用には向かないので、適切な手順で廃車することがおすすめです。

ぜひ、この機会に新品の家庭用蓄電池を検討してみてはいかかでしょうか。

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この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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