蓄電池の交換費用は?出費を抑える方法&寿命を延ばす方法も!
蓄電池の20年前後といわれる寿命をもうすぐ迎える家庭はもちろん、蓄電池を今後購入しようと考えている家庭も、将来的に訪れる蓄電池の交換時期や費用が気になるでしょう。
そこで今回の記事では、蓄電池の交換費用の相場や交換時期の目安、交換費用を抑える方法や寿命を延ばす方法を紹介します。ぜひ参考にしてください。
目次
蓄電池の交換費用はいくら?交換費用と交換時期について!
蓄電池の寿命は20年前後といわれています。冷蔵庫や洗濯機などの一般的な電化製品と同程度の寿命ということで、ある程度の時期が来たら交換もしくはそのまま撤去を検討しなくてはならないということです。
今回の章では、蓄電池の交換費用の相場と交換時期の目安を解説します。
交換費用の相場
蓄電池の交換費用の相場は、本体代・工事代合わせて70〜240万円ほどといわれています。ただ、保証期間中に故障した場合は、交換費用を極限まで抑えることができるでしょう。
蓄電池を交換する場合、既に基礎工事や電気工事は終わっているので、前回よりも工事費用は安く済みます。前回と同じような出費であれば何とか…と考えている家庭は、前回よりも蓄電池本体にかけられる出費のウエイトを大きくできるでしょう。
交換時期の目安
蓄電池の交換時期の目安は、
- 蓄電池が故障した(しそうな)とき
- 蓄電池が寿命を迎えたとき
です。どういう状況になれば故障や寿命を見極められるのか、具体的に見ていきましょう。
蓄電池が故障した(しそうな)とき
蓄電池が故障した(しそうな)ときは、交換時期が来たと捉えましょう。
蓄電池が故障した(しそうな)状況とは、蓄電池が突然停止することです。とはいえ、蓄電池が1度、突然停止したとしても、その後通常運転していれば特に問題はありません。問題なのは、突然停止するのが2〜3度続いたり、長期的になる場合です。度重なる突然の運転停止は、蓄電池が既に故障しているか、もしくは故障しそうな場合ということ…。保証期間内なのか否かを確認し、業者に連絡を取りましょう。
蓄電池が寿命を迎えたとき
蓄電池が寿命を迎えたときも、交換時期と捉えましょう。
蓄電池の寿命は、蓄電池本体のサイクル数によって変わります。現在販売されている蓄電池のサイクル数は、6,000〜12,000回がほとんどです。仮に1日1サイクルで使う場合、蓄電池の寿命は「サイクル数÷365日」といった計算式で割り出すことができます。
蓄電池が寿命を迎えるというのは、蓄電能力が乏しくなるということです。今までと同じ量の蓄電をしているのに、使える電力が少なくなった気がするといった場合、蓄電池が寿命を迎えつつあるサインかもしれません。
蓄電池の交換費用は高い!出費を少しでも抑える方法は?
前章で紹介した通り、蓄電池の交換費用はとても高いです。だからこそ、出費を少しでも抑えたいと思いますよね。今回の章では、蓄電池の交換費用を少しでも抑える方法を紹介します。
国の補助金制度を利用する
蓄電池の交換費用を少しでも抑えるため、国の補助金制度の利用をおすすめします。国からの補助金制度として、以下のような補助金を受け取れる可能性があります(2023年度の情報です)。
- 子育てエコホーム支援事業…1戸につき64,000円
- DR補助金制度…上限60万円
- DER補助金制度…上限60万円
DRおよびDER補助金制度は、とても高額な補助金を受け取れると話題です。だからこそ、申請が殺到するので予算に達するスピードが速く、申請が早めに打ち切られます。来年度以降も同様の補助金制度があるのであれば、早め早めの行動が功を奏するでしょう。
自治体の補助金制度を利用する
自治体の補助金制度を利用するのも、蓄電池の交換費用を少しでも抑えるための方法です。
注意点は、自治体によっては補助金制度を設けていない場合があることです。補助金制度を設けていたとしても、細かな内容は自治体に委ねられているので、あまりお得感がない場合も…。とはいえ、申請を出せば蓄電池の交換費用を補助してもらえる可能性が高まるので、申請を出すに越したことはありません。
ぜひ、お住まいの自治体の公式ホームページなどで、蓄電池の補助金制度について調べてみてください。
保証制度を有償で延長する
保証制度を有償で延長するのも、蓄電池の交換費用を少しでも抑える方法のひとつです。
蓄電池の保証は、多くの場合で10年間です。蓄電池の寿命は15年前後なので、以後5年間もしくは10年間は、保証期間を延ばしておきたいところ…。保証期間を有償で延ばせるサービスを実施しているメーカーもあるので、できれば保証期間を有償で延ばし、いざというときの備えをしておくのが良いでしょう。
無償の長期保証がついているメーカーや蓄電池を探すのも得策です。
蓄電池の交換費用は高い!蓄電池の寿命を延ばす方法は?
蓄電池の交換費用は高いです。だからこそ、蓄電池の寿命を延ばし、極力大きな出費を抑える使い方をしていきたいところではないでしょうか。今回の章では、蓄電池の寿命を延ばす方法を紹介します。
過放電に気をつける
蓄電池の寿命を延ばすため、過放電に気を付けることが挙げられます。
過放電とは、充電0%の状態からさらにエネルギーを取り出そうと放電することです。過放電の期間が長期化すると、負極に用いられている銅箔が溶ける危険性が…。最悪の場合、大量のガスが発生して使われているリチウム電池が膨張し、爆発寸前の状態まで進むことも考えられます。日ごろから充電0%の状態にするのは避け、蓄電残量がある程度少なくなったら蓄電を意識しましょう。
過充電に気をつける
過充電に気を付けるのも、蓄電池の寿命を延ばす方法です。
過充電とは、充電100%の状態からさらにエネルギーを溜め込もうと充電することです。過充電状態が続くことでガスが発生したり、蓄電池が異常に熱を持ってしまうリスクがあります。2024年2月現在時点で発売されている蓄電池は、充電100%に達した時点で充電をストップする機能が予め搭載されています。とはいえ、念のため、満充電後に充電がストップしているかを確認しましょう。
直射日光を避けられる場所に設置する
蓄電池の寿命を延ばすため、直射日光を避けられる場所に設置するのも忘れてはなりません。というのも、昨今蓄電池に使われているリチウムイオン電池が、高温多湿に弱いからです。
高温多湿状態が続くと蓄電池が錆びる可能性、最悪の場合は蓄電池が爆発する可能性もあります。蓄電池を屋外に設置するのは問題ないですが、
- 直射日光が当たらない場所
- 風通しの良い場所
に設置しましょう。どうしても直射日光が当たってしまう場合は、日除けプレートを購入するなど、直射日光を避ける対策が必要です。
蓄電池の交換費用は高い!寿命を延ばして交換頻度を抑えよう!
今回の記事では、蓄電池の交換費用や時期、交換費用を抑える方法や寿命を延ばす方法を紹介しました。蓄電池の交換費用は高いので、寿命を延ばす方法を抑えて置けると良いでしょう。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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