LIXILの蓄電池はお得?特徴や価格・メリットやデメリットを解説!
住宅設備の大手メーカーとして知られる「LIXIL(リクシル)」ですが、実は家庭用蓄電池も販売していることをご存じでしょうか?
本記事では、LIXIL蓄電池の特徴やスペックメーカー希望価格や保証内容2024年に使える補助金制度についてくわしく解説していきます。
記事の後半では、LIXIL蓄電池ならではの「3つのメリット」や、注意すべき「デメリット」もご紹介していますので、興味のある方はぜひ目を通してみてくださいね!
目次
LIXILの蓄電池の特徴や価格・利用できる補助金をご紹介!
まずはじめに、LIXIL蓄電池の特徴や詳細なスペック、メーカー希望価格や2024年に利用できる補助金制度をご紹介していきます。
LIXILの蓄電池の特徴やスペック
LIXILが販売する家庭用蓄電池「スマート蓄電システム」は、日本の蓄電池メーカー「SMART SOLAR」が製造を手掛けるOEM製品です。
スマート蓄電システムの蓄電容量や、詳細スペックを以下にご紹介します。
型式 | SBT3-12B |
蓄電容量 | 11.5kWh |
タイプ | ハイブリッド型 |
外形寸法 | 幅770mm x 高さ942mm x 奥行280mm |
重量 | 約151kg |
保護等級 | IP65相当 |
設置環境 | 屋内 / 屋外(塩害地域を含む) |
使用可能温度 | -10〜45℃ |
保証期間 | システム保証 15年 自然災害補償 10年 |
LIXILの蓄電池は容量が「11.5kWh」と非常に大きく、「200V・3,000W」の停電時出力に対応しているため、停電対策としての性能が非常に優れています。
深夜のお得な電気を充電し、日中に活用する節約法を実践する際にも、大容量のLIXIL蓄電池なら残量を気にせずたっぷり電気が使えて快適です。
LIXILの蓄電池のメーカー希望価格
LIXILの公式カタログに記載されている、蓄電池や周辺機器のメーカー希望価格を以下にご紹介します。
設備の種類 | メーカー希望価格(税別) |
蓄電池(SBT3-12B) | 208万8,600円 |
パワーコンディショナ(SPH-SG55-1A) | 67万3,200円 |
総額 | 276万1,800円 |
276万円ほどの設備費用に加えて「20〜30万円の工事費」も発生するため、最終的に支払う初期費用は「総額300万円」程度となります。
2024年の蓄電池の価格相場は「19〜25万円 / kWh」であり、11.5kWhの設備なら「219〜286万円」で購入できることを考えると、LIXILの価格設定は多少割高といえそうです。
一方で、LIXIL蓄電池を購入するタイミングによっては「値引き」が適用される場合もありますので、取扱店や施工業者に問い合わせる価値は充分にあるでしょう。
2024年にLIXILの蓄電池に利用できる補助金
2024年にLIXIL蓄電池を購入する際には、「子どもエコホーム支援事業」「DR補助金」「DER補助金」という3つの国の補助金制度が利用できます。
3種類の蓄電池補助金で交付される金額や、申請期間の目安を以下にご紹介します。
補助金制度の名称 | 家庭用蓄電池の補助金額 | 申請期間 |
子育てエコホーム支援事業 | 1台あたり定額64,000円 | 2024年3月中旬〜2024年12月31日(予定) |
DR補助金 | 容量1kWhあたり3.2〜5.2万円 (上限60万円) | 2024年1月31日〜2024年12月22日(予定) |
DER補助金 | 容量1kWhあたり2.7〜4.7万円 (上限60万円) | 2024年7月中旬〜2024年12月22日(予定) |
また、お住まいの地方自治体によっては「独自の蓄電池補助金」を交付しているケースもあります。地方自治体の補助金は「国の補助金と併用可能」ですので、両方申請することでより多くの初期費用を節約できます。
LIXIL蓄電池の「3つのメリット」を徹底解説!
つづいて、他社製の蓄電池では得られない、LIXIL蓄電池ならではの「3つのメリット」を徹底解説していきます。
メリット①:毎日の充電・放電を「スマートAI」に任せられる
LIXIL蓄電池の1つ目のメリットは、システムに搭載された最新の「スマートAI」により、特別な操作をしなくても毎日の充電・放電量を最適化できることです。
スマートAIは「日常の電力消費パターン」を学習し、「翌日の気象データ」を参照して最適な充電量を割り出すため、日中に残量不足に陥る心配がほとんどありません。
具体的には、翌日の天気や生活パターンの変化に応じて、スマートAIは以下のような残量管理を行います。
翌日の天気 | 生活パターン | 日中の電気使用量 | 太陽光発電の発電量 | 蓄電池の充電量 |
晴れ | 平日 | 少ない | 多い | 少ない |
雨 | 休日 | 多い | 少ない | 多い |
スマートAIの優れた電力運用により、太陽光エネルギーをムダなく活用できるため、LIXILの蓄電池は太陽光発電との連携を前提に考えている方に非常に適しています。
メリット②:10年間の「自然災害補償」が無料で付いてくる
LIXIL蓄電池の2つ目のメリットは、15年間の「システム保証」だけでなく、10年間の「自然災害補償」まで無料で利用できることです。
自然災害補償とは、台風や地震などによる損壊に対して無料で修理・交換対応を行う補償のことで、他メーカーの蓄電池では保証内容に含まれないケースが大半です。
自分で自然災害補償を受けるためには「火災保険」などへの加入が必要ですので、毎月支払う保険料を考えれば非常にお得なアフターサービスといえるでしょう。
メリット③:LIXIL独自プラン「建て得でんち」で初期費用がお得
LIXIL蓄電池の3つ目のメリットは、独自の購入プラン「建て得でんち」を利用すれば、太陽光発電と蓄電池のセットが「165万円」または「220万円」で設置できることです。
建て得でんちの利用条件や仕組み、注意点を以下にまとめました。
プランの対象者 | ・ZEH(省エネ住宅)を新築する方 |
太陽光発電・蓄電池の設置費用 | 建て得でんち…220万円 |
建て得でんちプラス…165万円 (13kW以上の太陽光発電の設置が必要) | |
注意点 | ・LIXIL TEPCOの電力プランの契約が必要 ・LIXIL TEPCOとの15年ローン契約が必要 ・自家消費しきれない余った電気の売電収入はLIXIL TEPCOのものとなる |
「余剰電力の売電収入が得られない」というデメリットはあるものの、非常にお得な価格で2つの設備を設置できるため、新築を購入予定の方には有力な選択肢といえるでしょう。
LIXIL蓄電池に「デメリット」はある?
LIXIL蓄電池のデメリットは、取り扱う蓄電池ラインアップが「11.5kWhのみ」と少なく、家族構成や生活パターンによっては「容量が大きすぎる」可能性があることです。
3〜4人家族の停電対策なら「7〜9kWh」の蓄電池で済むケースも多く、容量を落とせば初期費用も抑えられるため、結果的にLIXIL蓄電池より安く設置できます。
「停電時でも安心できるように10kWh以上の蓄電池が欲しい!」といった明確な理由がある方にはLIXIL蓄電池はおすすめですが、他の容量が選べない点は不利といえそうです。
まとめ:LIXILの蓄電池は大容量の全負荷タイプ!停電対策に最適
本記事で詳しく解説してきた「LIXILの蓄電池の特徴やメリット・デメリット」についての要点を、以下にもう一度まとめていきます。
- LIXILの蓄電池は国内メーカー「SMART SOLAR」が製造を手掛けるOEM製品
- 蓄電容量は「11.5kWh」と大きく、停電時の200V出力にも対応する高性能モデル
- メーカー希望価格は「約209万円」と割高だが、国や自治体の補助金で安く買える
- 「建て得でんち」を利用すれば、太陽光発電とセットで「220万円」で購入できる
- 取り扱いラインナップが少な、小型〜中型蓄電池を探している方には不向き
停電時には家中の電力をバックアップし、平常時の電気代節約にも役立つLIXIL蓄電池は、オール電化はもちろん、電気使用量が多い家庭に適しています。
太陽光発電と蓄電池のセット費用が「220万円(または165万円)」になる「建て得でんち」プランも唯一無二ですので、気になる方はぜひ問い合わせてみてくださいね!
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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