エコキュートでよくあるエラーコードまとめ!対処や交換タイミングも

「エコキュートのリモコンに見慣れない英数字(エラーコード)が表示されたけど、どうやって対処すればいいの?」と不安に感じた経験はありませんか?
本記事では、エラーコードの役割や表示される理由、各メーカーの代表的なエラーコードや、取るべき「2つの対処法」についてわかりやすく解説していきます。
記事の後半では、エラーコードが表示されない可能性がある「3つの特殊なトラブル」や対処法についてもご紹介していますので、ぜひ目を通してみてくださいね!
目次
そもそも「エラーコード」って何?どこに表示される?
「エラーコード」とは、エコキュートの本体や貯湯タンクに不具合や故障が発生したときに、本体ディスプレイやリモコン画面に表示されるコードのことです。
エラーコードは各メーカーともに「アルファベット + 数字」の組み合わせが用いられるケースが多く、不具合や故障の内容によって表示されるコードが変わります。
たとえば、パナソニックのエコキュートに「U22」のエラーコードが表示された場合、「配管の凍結や地域の断水」が原因で沸き上げがうまく行われていない可能性があります。
ユーザーが解決できるちょっとした不具合から、「専門業者による修理が必要な故障」まで、各メーカーのエラーコードは「50種類以上」も存在します。
エコキュート各メーカーのよくあるエラーコードの一例をご紹介!
今回は、国内のエコキュート販売シェアの多くを占める、以下の「人気3メーカー」の代表的なエラーコードの一例をご紹介していきます。
- パナソニック
- 三菱電機
- ダイキン工業
①パナソニックのよくあるエラーコード
パナソニック製エコキュートで表示される機会の多いエラーコードの内容や原因、解決法は以下のとおりです。
エラーコード | エラーの内容・原因 | 対処法・解決法 |
U22 | 給水配管・ふろ配管の凍結が発生している | お湯側の蛇口を少し開き、凍結が解消するまで待つ |
お湯はり中に断水が起きている | 断水の原因が解消したら、「ふろ自動」ボタンを押してお湯はりを再開する | |
U51 | お風呂の栓が外れている | お風呂の栓がしっかり入っていることを確認し、「ふろ自動」ボタンを押す |
U53 | お風呂のお湯が溢れている | お湯はりの設定湯量を下げて調整する |
アルファベットの「U」から始まるエラーコードは、説明書を読みながら操作を行えば自分で解決できるものが大半です。
一方で、「H29(酸素運転循環異常)」などの特殊なエラーが発生した場合は、販売店やメーカーに修理を依頼しましょう。
②三菱電機のよくあるエラーコード
三菱電機製エコキュートで表示される機会の多いエラーコードの内容や原因、解決法は以下のとおりです。
エラーコード | エラーの内容・原因 | 対処法・解決法 |
U00 | 給水温度が通常より高温になっている | お湯側の蛇口からしばらくお湯を出し、エラーコード表示の停止を確認する |
U03 | お風呂の栓が外れている | お風呂の栓がしっかり入っていることを確認し、「ふろ自動」スイッチを押す |
ふろ配管のつぶれ・詰まりが生じている | 浴槽フィルターやふろ配管の洗浄を行い、お湯はりを再開する | |
U4 | お湯切れが発生している | ・「満タン」スイッチを押して沸き上げを行う ・ひんぱんにお湯切れが発生する場合は、沸き上げ湯量を「多め」に設定する |
「P17(高温貯湯異常)」や「P30(ふろ循環熱源ポンプ異常)」などのエラーコードが表示されたら、なるべく早めに販売店やメーカーに点検を依頼しましょう。
③ダイキン工業のよくあるエラーコード
ダイキン工業製エコキュートで表示される機会の多いエラーコードの内容や原因、解決法は以下のとおりです。
エラーコード | エラーの内容・原因 | 対処法・解決法 |
C52 | 追いだき運転ができない状況が発生している | ・断水が発生している場合は復旧後に追いだきを再開する ・給水止水栓が閉じている場合、開けてから追いだきを再開する |
C76 | リモコンと貯湯タンクの通信に不具合が起きている | ヒートポンプのファンが回っていないことを確認、漏電遮断器をオフにし、15秒後にオンにする |
E7 | ヒートポンプのファンモーターに不具合が起きている | 貯湯タンクの漏電遮断器をオフにし、ファンに異物が入り込んでいないか確認・除去する |
「U2(インバータ回路の不足電圧・過電圧を検出)」などの特殊なエラーコードが表示され、リセット操作後も解消しない場合は、販売店やメーカーに点検してもらいましょう。
エコキュートにエラーコードが表示された場合の「2つの対処法」
ここでは、お使いのエコキュートにエラーコードが表示された場合に取るべき「2つの対処法」について、よりくわしく解説していきます。
対処法①:自分で点検・メンテナンスして解決する
まずはエラーコードの内容を取扱説明書で確認し、不具合を自分で解決できる「軽度のエラー」である場合は、慌てずにDIYでの対処に挑戦してみましょう。
たとえば、「浴槽フィルターの詰まり」や「お風呂の栓の閉め忘れ」がきっかけのトラブルなら解決方法も単純ですので、比較的かんたんに対処できます。
一方で、「ヒートポンプのファンに異物が挟まっている」といったエラーの場合は、ファンの運転を一時的に停止する必要があるため、慎重な作業が必要となります。
表示されるエラーコードの内容によっては対処に時間がかかるケースもあるため、「時間がない」「機械が苦手」といった方は、専門業者に点検してもらうのもおすすめです。
対処法②:業者に点検・メンテナンスや修理を依頼する
表示されたエラーコードの対処法が「販売店やメーカーにご相談ください」と記載されている場合、重度のトラブルの可能性があるため、なるべく早く点検を依頼しましょう。
たとえば、「お湯はりサーミスタの不具合」や「貯湯タンク逆止弁の不具合」といったトラブルの解決には、専門知識や技術を持ったプロの対応が必須となります。
また、「リモコンと本体の通信エラー」などの不具合は本体をリセットすることで解決できますが、ひんぱんに表示される場合は本体の基盤が故障している可能性もあります。
販売店や施工業者の点検を受ける際には、不具合が生じた箇所だけでなく、全体的な点検や消耗部品の交換なども依頼しておくことで、エコキュートをより長持ちさせられます。
エコキュートでお悩みなら、まずはリノベステーションで比較してみてください。
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エコキュートにエラーコードが表示されないトラブル・対処法とは?
エコキュートに以下のようなトラブルが発生した場合、状況によってはエラーコードが正しく表示されないケースもあります。
- シャワーや蛇口から水は出るが、お湯が出ない
- シャワーや蛇口から水もお湯も出ない
- お湯はりができない、または以前より時間がかかる
ここからは、以上のような特殊なトラブルの原因や対処法を確認していきましょう。
ケース①:シャワーや蛇口から水は出るが、お湯が出ない場合
家庭のシャワーや蛇口から水は出るがお湯は出ず、エラーコードが表示されない場合は、「停電」や「お湯切れ」などの原因が考えられます。
停電が発生している場合は復旧までお湯が使えないほか、なんらかの理由で「漏電ブレーカー」が落ちている場合も、リセットするまでエコキュートの機能が使えません。
前日の深夜に長時間停電が発生していた場合などは、夜間の貯湯タンクの沸き上げが完了していないため、次の日に沸きましを行わないとタンクのお湯が不足してしまいます。
また、急な来客などで貯湯タンクのお湯を使い切ってしまった際もお湯切れが起こるため、必要に応じて沸き増しを行い対処しましょう。
ケース②:シャワーや蛇口から水もお湯も出ない場合
家庭のシャワーや蛇口から水もお湯も出ず、エラーコードの表示もない場合は、「断水」や「給水止水栓の開け忘れ」「水道の凍結」などの原因が考えられます。
地震や自然災害による断水を除いて、工事などで発生する断水は事前にアナウンスがあるため、郵便物を確認するか、役所に問い合わせて復旧時刻を確認しましょう。
また、「貯湯タンクの水抜き」を行う際には給水止水栓を一時的に閉めますが、作業後に開け忘れるとエコキュートから水もお湯も出なくなってしまいます。
冬場などに配管が凍結した際にも水やお湯が出なくなるため、気温が上がって溶けるのを待つか、お急ぎならタオルの上からぬるま湯をかける対処法も効果的です。
ケース③:お湯はりができない、または通常より時間がかかる
エラーコードの表示がないのにお湯はりができない、通常より時間がかかる場合は、「浴槽フィルターの詰まり」や「貯湯タンクや配管に不純物が蓄積している」可能性があります。
浴槽フィルターに汚れが詰まるとお湯はりに時間がかかるだけでなく、お風呂のお湯に不純物が浮いてしまうため、こまめにブラシなどで清掃を行いましょう。
また、お風呂に入った日は「配管自動洗浄」を習慣化するほか、3か月〜半年に一度は専用洗剤を使った「手動洗浄」を実施すれば配管をいつも清潔に保てます。
長期間使用した貯湯タンクには水アカなどの不純物が溜まってしまうため、半年に一度は取扱説明書をみながら「水抜き」を行い、内部の汚れを排出しましょう。
エコキュートのエラーコードが増えたら「新品への交換」がおすすめ
「表示されるエラーコードの種類が増えた」「ひんぱんに同じエラーコードが表示される」といった場合は、そろそろ新品のエコキュートへの交換を検討すべきタイミングです。
さまざまな種類のエラーコードが表示される原因は「経年劣化による消耗部品の劣化」が原因であるケースが多く、一か所を修理してもまた別の場所でトラブルが起きる可能性があります。
また、修理や消耗部品の交換をしたのにエラーコードが再表示される場合、リモコンや本体の精密部品が故障している可能性もあるため、一度業者に点検してもらったほうが安心です。
一般的なエコキュートの製品寿命は「約10〜15年」が目安といわれているため、何度も修理して余計なコストをかけるより、適切なタイミングで新品への交換を行いましょう。
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エコキュートのエラーコードは自分でも対処できる!交換も検討しよう
「お風呂の栓の閉め忘れ」や「貯湯タンクのお湯切れ」など、軽度なエラーであれば、説明書を読みながら対処すればDIYでも解決も難しくありません。
一方で、エコキュート各部のサーミスタ異常」や「通信異常」といったエラーコードが表示された場合は、早めに販売店やメーカーに相談したほうが良いでしょう。
不具合を放置したまま使用を続けると、より大きなトラブルにつながるだけでなく、「省エネ性能の低下」といった経済的なデメリットの原因になりかねません。
せっかく買ったエコキュートを長持ちさせるためにも、「お湯が出るから大丈夫」とエラーコードを放置せずに、適切な対処法を実行していきましょう!
この記事の監修者

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太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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