エコキュートの寿命は?20年も使える?寿命を延ばす方法や交換時の注意点も!

エコキュートは最新の省エネ給湯器なので需要が高まっていますが、寿命がどれくらいの設備なのでしょうか。
今回の記事では、エコキュートの平均寿命を紹介すると共に、20年ほど使えるのかについても解説します。
目次
エコキュートの寿命は何年?20年使えるのか平均寿命を紹介!
エコキュートは一般的に、どれくらいの寿命の設備なのでしょうか。耐用年数や保証期間の目安についても解説します。
エコキュートの平均寿命
エコキュートの平均寿命は10〜15年といわれています。
具体的には、お湯を作る役割を持つ「ヒートポンプユニット」の寿命が5〜10年、給湯したお湯を溜める「貯湯タンク」の寿命が10〜15年です。
これらはあくまでも「平均値」なので、5年前後で壊れる場合もあれば20年ほど持つ場合もあります。実際にどれくらいの寿命になるのかは、その時になってみないとわからない部分があります。
エコキュートの耐用年数
耐用年数とは減価償却の計算に使われるものです。エコキュートが経済的にどれくらい有効活用できるかを示すもので、こちらも平均寿命と同じく10〜15年とされています。
10年を過ぎると不具合が生じやすくなり、15年前後で完全に故障するケースは多いようです。ただ、だからといって20年もたないというわけではありません。
エコキュートの保証期間の目安
エコキュートは電化製品なので保証期間があります。
多くのメーカーでは、エコキュート本体に1〜5年、冷媒回路に3〜5年、貯湯タンクに5年前後の保証期間です。有償保証として、最長10年の延長保証を設けているメーカーもあります。
保証期間を見ても、10年を境にエコキュートが何らかの不具合を起こす確率が上がるということがわかります。エコキュートを20年使うのなら、大なり小なり修理が必要になるかもしれません。
エコキュートは20年使える場合もある!寿命を延ばす方法は?
20年を迎える前に、多くの場合で不穏な空気が流れ出すエコキュート。ですが、20年は確実にもたないというわけではありません。
そこでここからは、エコキュートの寿命を延ばす方法を4つ紹介します。寿命が15〜20年前後もってくれれば万々歳といえるので、ぜひ紹介する内容を参考にエコキュートを使ってくださいね。
①定期的なメンテナンスを実施する
エコキュートの寿命を延ばす方法として、定期的なメンテナンスの実施が求められます。定期的なメンテナンスの具体的な内容は、以下の通りです。
メンテナンスの推奨頻度 | 実施したいメンテナンス |
日々行いたいメンテナンス | リモコン表示の確認
水漏れの目視チェック 浴槽の掃除 |
1か月に1度のペースで行いたいメンテナンス | 浴槽フィルターの掃除
逃し弁の動作確認 |
6か月に1度のペースで行いたいメンテナンス | 貯湯タンクの水抜き
配管の掃除 漏電遮断器の動作確認 |
冬になる前に行いたいメンテナンス | 凍結防止ヒーターの動作確認 |
ひとまずは日々のメンテナンスを欠かさないようにし、エコキュートの故障リスクを最小限にできると良いでしょう。
②推奨外の入浴剤は使わない
エコキュートを長いあいだ安心して使うためにも、メーカー推奨外の入浴剤は使わないようにしましょう。
エコキュートの給湯タイプには、手動で給湯を行う「給湯専用タイプ」、自動で給湯できる「セミオートタイプ」、自動給湯や追い炊き機能が付いていたりと万能な「フルオートタイプ」の3種類があります。
「給湯専用タイプ」および「セミオートタイプ」では、市販されているどのタイプの入浴剤も使えます。しかし、お湯を循環させて浴槽のお湯を温める追い炊き機能付きの「フルオートタイプ」は、使える入浴剤が限られます。
使える入浴剤は各メーカーが公式HPで公表しているので、ぜひそちらを参照してください。
推奨されている入浴剤を正しく使えば、エコキュートに異常が生じるなどのトラブルは回避できるでしょう。
しかし、推奨外の入浴剤を使うとエコキュートの故障リスクが上がります。また、エコキュートの保証の対象外となるリスクも上がるため、注意が必要です。
③環境に適したエコキュートを使う
環境に適したエコキュートを使うのも、守っていきたいポイントのひとつです。
エコキュートには、一般的な住宅街で使える「標準仕様」、極寒地域で使える「寒冷地仕様」、海に近い地域で使える「塩害地仕様」の3種類があります。特に極寒地域や塩害地域では、地域に特化したエコキュートを使う必要があります。仮にこれらの地域で標準仕様のエコキュートを使った場合、エコキュートの故障リスクが上がるからです。
特殊地域に対応しているエコキュートは若干割高です。しかし、エコキュートを20年前後と長期的に使いたい場合は、環境に適したエコキュートを購入する必要があるでしょう。
④エコキュートで使える水質を守る
エコキュートで使える水質を守ることも大切です。
エコキュートでは基本的に水道水を使います。ただ、地域によっては井戸水や地下水を利用しているところもあるでしょう。この場合、水道水対応のエコキュートで井戸水などを使うと、エコキュート本体の故障リスクが上がります。
井戸水に関しては、井戸水対応のエコキュートの販売もあるため、使う水に合わせたエコキュート選びが必要になるでしょう。
20年は使いたい!エコキュートの寿命が訪れたことを知らせるサインは?
「エコキュートに限らず」でしょうが、基本的には「一度購入した電化製品はできるだけ長く使いたい」と願うでしょう。だからこそ、寿命を知らせるサインが出たときに早急な対応が必要となるのです。早急に対応すれば、寿命が尽きることなく、もう少し長くエコキュートを使い続けることができるかもしれないからです。
そこでここからは、エコキュートで寿命が訪れたことを知らせる主なサインを5つ紹介します。
①リモコンにエラーコードが表示される
20年は使いたいエコキュート。ですが、リモコンにエラーコードが表示されたら故障の前触れかもしれません。リモコンの表記には常に目を配りましょう。
とはいえ、リモコンに表示されるエラーコードの全てがエコキュートの寿命を知らせるものというわけではありません。
たとえば、
- 浴槽の栓が抜けている
- 貯湯タンクのお湯切れ
- 断水している
- 浴槽にお湯を張りっぱなし
など、自分の手で簡単に対処できるエラーコードが表示される場合もあります。この場合は、すぐに対応してあげることでエラーコードは解除され、その後はいつも通りエコキュートを使えるでしょう。
一方で
- 酸素運転循環の異常
- 基盤の通信に異常がある
- 水位窓の設定ができない
- 圧力スイッチの異常
など、業者に修理を依頼しなければならない事案が表示されることもあります。
この場合、エコキュートのエラーコードが出たまま放置するのは危険です。早急に業者に連絡し、エラーコード解除のための作業をしてもらいましょう。
②お湯に不具合が見られる
お湯に不具合が見られた場合、20年待たずして故障が近づいているサインかもしれません。
- お湯が溜まらない
- お湯が出ない
- お湯の温度が安定しない
- 水圧がいつもより弱い
などの事案が発生した場合、エコキュートに何らかのアクシデントが発生している可能性が高いです。早急に業者に連絡し、対応を仰ぎましょう。
③異音や異臭がある
異音や異臭がある場合も20年待たずしてエコキュートが故障する恐れがあります。
異音に関してはモーターやポンプに不具合が生じている可能性が、異臭に関しては蓄積された汚れによるものの可能性が高いです。
どちらも早急に対処しないと、エコキュートの寿命を20年前後に延ばすことは難しくなります。
④水漏れを目視で確認できる
水漏れを目視で確認できる場合も要注意です。
ただ、結露した水が流れ出ているだけの可能性も否定はできないので、「いつもの水漏れとどう違うのか」を判断するため、日ごろから水漏れの位置や量を確認しておくと安心です。
いつもと変わらぬ水漏れの場合、エコキュートの寿命を左右するものではないと思われるので安心してください。
⑤漏電遮断器が頻繁に作動する
エコキュートの漏電遮断器とは、火災や感電を未然に防ぐための装置です。
つまり、漏電遮断器が頻繁に作動するということは、エコキュートに何らかの異常があり、火災や感電のリスクが上がっているということになります。
配線や配管に異常が生じている可能性があるので、早急に業者に連絡し、対応してもらいましょう。
エコキュートを20年使って寿命を全うしたい!購入時に気を付けるべきポイントは?
エコキュートは、使い方によっては20年前後使えるようです。だからこそ、エコキュートの購入時には気を付けるべきポイントがいくつかあります。
最後に、購入時に気を付けるべき代表的なポイントを3つ紹介します。
設置スペースに配慮したものを購入する
エコキュートは基本的に屋外に設置します。したがって、場合によってはエコキュートの設置により家の景観を損ねてしまうケースもあるでしょう。
家の景観を損ねたくない場合は、コンパクトサイズのエコキュートを選んだり、家の雰囲気に合った見た目のエコキュートを選ぶ必要があります。
エコキュートは基本的に一度設置した場所から動かすことはできません。したがって、20年ほど長期的に使うのであれば、購入時にストレスのないエコキュートを選ぶ必要があるのです。
信頼できる業者と契約する
信頼できる業者との契約はとても重要です。
20年前後エコキュートを使いたいのなら、購入予定の業者とも20年前後はお付き合いしていくことになります。だからこそ、契約する業者は慎重に選びましょう。
営業担当者との相性はもちろんですが、会社の雰囲気やアフターサービスの充実度もしっかり視野に入れたいところです。
家庭に合うエコキュートを購入する
家庭に合うエコキュートの購入も大切です。
同じ「エコキュート」でも、省エネ性能や使い勝手には差があります。
基本機能しか求めないのであればシンプルなエコキュートを選べば良いでしょう。反対に、高性能で節約効果を最大限に感じられるものが良ければ、出費が高くなることを覚悟の上で選ぶエコキュートの基準を上げるべきです。
エコキュートに求める最低限の機能を家族で話し合い、必要最低限の機能を兼ね揃えたエコキュートを購入できると良いでしょう。
エコキュートの寿命は20年持つ可能性大!購入時には気を付けよう!
今回の記事では、エコキュートの寿命が20年もつのかを紹介しました。
使い方によっては寿命が20年もつとされるエコキュートですが、20年前後使いたいのなら購入時からいくつかのポイントに気を付けなければなりません。
長期的に使いたいエコキュートだからこそ、最初の機種選びは慎重にいきましょう。
参考資料①
https://totsugekitai.com/media/エコキュートの耐用年数、寿命は何年#toc-2
参考資料②
https://www.ac.daikin.co.jp/customercenter/useful/article/34#:~:text=エコキュートは、適切なメンテナンス,選ぶようにしてください。
参考資料③
https://evdays.tepco.co.jp/entry/2022/02/14/kurashi10#:~:text=エコキュートの寿命はおよそ,なる可能性もあります。
この記事の監修者

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
光熱費削減に関するお悩み等ございましたら、お気軽にご相談下さい。
光熱費削減コンサルタント
中田 萌ご相談やお見積もりは
完全無料です!