パナソニックのエコキュートで水抜きは必要?やり方や頻度を紹介!

エコキュートを安心安全に使うためには定期的な水抜きが必要といわれています。では、パナソニックのエコキュートでも水抜きは必要なのでしょうか。
今回の記事では、エコキュートの水抜きとは何なのかはもちろん、水抜きの手順や水抜きしない場合のリスク、水抜きの推奨頻度を解説します。
目次
パナソニックのエコキュートで水抜きは必要?やり方も具体的に解説!
エコキュートでは定期的な水抜きが必要といわれていて、それはパナソニック製のエコキュートでも同様です。そこでまずは、エコキュートで水抜きが必要といわれる理由や水抜きの具体的な手順について解説します。
そもそも水抜きとは?
エコキュートの水抜きとは、給湯したお湯を溜める「貯湯タンク」からお湯を抜き、貯湯タンクの底に溜まっているゴミなどを取り除く作業のことです。
貯湯タンクに溜められるのは水道水なので、基本的には綺麗です。しかし、水道水に含まれるマグネシウムやカルシウムが蓄積すると「汚れ」となります。
この「汚れが蓄積する前に行いたいのが水抜き」というわけです。
水抜きの手順は?
水抜きの基本的な手順は、以下の通りです。
- 貯湯タンクにある「漏電ブレーカー」の電源を切る
- 「給水側止水栓」を閉める
- 貯湯タンク上部にある点検口(逃し弁カバー)を開ける
- 点検口内部の「逃し弁レバー」を手前に起こす
- 「排水栓」を開いて、2分ほど水を出し続ける
- 2分ほどで貯湯タンク内の汚れが排出されたら「排水栓」を閉じる
- 「給水側止水栓」を開く
- 排水口(排水ホース)から水やお湯が出ることを確認する
- 点検口(逃し弁レバー)を元に戻す
- 「漏電ブレーカー」の電源を入れる
- 各カバーを取り付け直す
- 完了
基本的には、そこまで難しいと感じるような作業はありません。
ただ、エコキュートは毎日使う設備のため、手順を間違えて故障リスクを上げてしまわぬよう、事前に水抜きのシミュレーションは必要かもしれません。
水抜きにかかる時間は?
水抜きにかかる時間は、簡単な水抜きであれば2分前後です。水抜き全体の所要時間となると30分は見ておけると安心です。
貯湯タンクの中身を空っぽにするような本格的な水抜きになると、全体でかかる時間は1〜1時間半になります。
水抜きをする際の注意点は?
水抜きをする際の主な注意点として、以下の4つが挙げられます。
- 明るい時間帯に行う
- 火傷には注意する
- 0度以上の環境下で行う
- 劣化している部分には触らない
それぞれどういう部分に注意すれば良いのか、詳しく見ていきましょう。
注意点①明るい時間帯に行う
エコキュートの水抜きは明るい時間帯に行います。
濡れた手で漏電遮断器を触ることで感電のリスクがあったり、夜遅くに作業をすると近隣トラブルにも発展しかねないからです。
注意点②火傷には注意する
貯湯タンクには高温のお湯が入っています。なので、貯湯タンクに入っているお湯は直接触ってはなりません。
ただ、水抜きの際には、何かの拍子で熱湯が飛んでくる可能性もゼロではありません。火傷には十分に注意して水抜き作業を行いましょう。
注意点③0度以上の環境下で行う
水は0度以下で凍ります。貯湯タンクの水抜き中に凍結すると、エコキュートの今後の使い勝手に支障が出る恐れもあります。
冬場に水抜きをする際はできるだけ天気の良い暖かい日(最低でも0度以上)にし、凍結リスクのない水抜きをしましょう。
注意点④劣化している部分には触らない
劣化している部分には触らないことも大切です。
劣化しているにも関わらず無理に操作すると、部品が故障して排水が止まらないなどのリスクが生じる可能性も考えられます。
エコキュートの寿命間近で水抜きをしたい場合は、部品が劣化しているケースも考えられます。この場合は無理に水抜きはせず、業者に水抜きを依頼すると良いでしょう。
パナソニックのエコキュートも水抜きをしよう!水抜きをしないとどうなる?
パナソニック製のエコキュートでも、一般的なエコキュートと同じく水抜きが必要です。では、水抜きしないとどうなるのでしょうか。具体的なリスクを4つ紹介します。
①エコキュートの劣化を早める
水抜きをしないことでエコキュートの劣化を早めます。
汚れや水垢が溜まると、エコキュート内部の腐食が進んだりフィルター詰まりが起こります。これらが起こることでエコキュート本体に負担がかかり、結果として劣化を早めることになるでしょう。
②汚いお湯を使うことになる
汚いお湯を使うことになるのも、水抜きをしない場合のリスクです。
場合によっては、新しく浴槽に張ったお湯の中にゴミが浮かんだり、悪臭がする場合もあるでしょう。
汚いお湯を使い続けると健康面でのリスクが生じる可能性もあるため、注意が必要です。
③貯湯タンク内の水質が悪くなる
貯湯タンク内の水質が悪くなる可能性もあります。
水抜きをしないということは、貯湯タンク内に溜まっているお湯の中にゴミや不純物が常に浮いているということ。水質が悪くなるのは当然です。
貯湯タンク内のお湯は、どのメーカーのものであっても飲料水としては使えません。しかし、お風呂や洗面台で使ったり、何かと肌に触れるものです。水質が懸念されるお湯を好んで使いたくはないですよね。なので、定期的な水抜きが必要なのです。
④電気代が高くなる
水抜きを定期的に行わないと、電気代が高くなるリスクもあります。
水抜きを行わないと水垢やゴミなどの不純物が溜まり、フィルターが詰まる可能性があります。フィルターが詰まると熱変換効率も下がるため、電気代が高くなるといわれています。
お湯の使用量は同じなのに急激に電気代が高くなったと感じる場合は、エコキュートの水抜きが求められているのかもしれません。早急に対応できると良いでしょう。
水抜きをしたい!パナソニックのエコキュートで水抜きをするおすすめ頻度は?
水抜きの重要性を解説しましたが、実際にどれくらいの頻度で水抜きを行えば良いのでしょうか。水抜きのおすすめ頻度を紹介します。
年に2回前後を目標に水抜きできると良い!
パナソニックのエコキュートに限らず、エコキュートでは年に2回前後を目標に水抜きできると良いといわれています。大掃除の時期と夏休みなど、忘れない時期に水抜き作業の実施を徹底しましょう。
作業を業者に任せるのもおすすめ!
水抜き作業が面倒だったり、やり方がいまいちわからないという場合は、作業を業者に任せるのもおすすめです。
また、水抜きをあまりしておらず、数年ぶりにやってみるという場合も業者にお願いしましょう。数年に渡って水抜きをさぼっていた場合、長年のゴミや水垢が蓄積されて個人では対処できなくなっている可能性が高いからです。
プロに任せれば蓄積された不純物を綺麗に落としてもらえたり、エコキュートの点検も同時にできます。
業者にお願いした場合のおおよその費用
業者にお願いした場合、水抜きにかかる費用は数千円〜数万円です。
単なる水抜きだけの場合は数千円で済む可能性が高いですが、水抜き作業中にエコキュートの不具合が見つかった場合は数万円を請求される可能性もあるでしょう。
よって、万が一に備えて数万円を見ておくと安心できるかもしれません。
パナソニックのエコキュートを安心安全に使うためには定期的な水抜きを!
今回の記事では、パナソニックのエコキュートを安心安全に使うために水抜きが必要なことを解説しました。
水抜き作業自体は、紹介した通りとても簡単です。ただ、作業工程を間違えてしまうとエコキュートの今後の使い勝手にも悪影響を与えかねません。なので、水抜き作業に不安がある方はぜひ業者に依頼できると良いでしょう。
参考資料①
https://daisin-e.co.jp/post-642/
参考資料②
この記事の監修者

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太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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