エコキュートの電気代が安くなる理由は?安くならない理由や具体的な節約方法も!

エコキュートの電気代は安くなる傾向があるといわれています。しかし、これはあくまでも一般論で、安くならない場合もあるというのです。一体どういうことなのでしょうか。
そこで今回の記事では、エコキュートの電気代が安くなる理由を紹介すると共に、電気代が安くならない理由や電気代の節約方法を紹介します。
目次
エコキュートの電気代は安くなるって本当?電気代が節約できる理由3選!
エコキュートでは、多くの場合で電気代が安くなるといわれています。そこでまずは、その主な理由を3つ紹介します。
電気代が安くなるといわれる理由①夜間の割安電力を使えるから
理由の1つ目は、夜間の割安電力を使えるからです。
エコキュートは貯湯式の給湯器で、1日に使うお湯を夜間の割安電力を利用して給湯します。つまり、給湯にかかる電気代を今までより削減できる可能性が高まるのです。
夜間に電力単価が割安になる一方、日中の電力単価は割高となります。したがって、エコキュート以外の電化製品の使用時間をできる範囲で考慮すれば、より一層、電気代を削減できる可能性が高まります。
電気代が安くなるといわれる理由②太陽光発電の無料電力を使えるから
太陽光発電の無料電力を使えるのも、エコキュートで電気代が安くなるといわれる理由です。
夜間の割安電力を使った給湯ではなく、太陽光発電の無料電力を使った給湯を主とする方法もあります。この場合、無料で給湯できる量が多くなるので、電気代のさらなる削減を期待できるでしょう。
夜間の割安電力が主な使い方だとしても、日中に太陽光発電が発電した無料の電力を使った給湯ができるので、電気代を安くできる可能性が高まります。
電気代が安くなるといわれる理由③省エネタイプの給湯器だから
省エネタイプの給湯器なのも、エコキュートで電気代が安くなるといわれる理由です。
エコキュートはヒートポンプ技術によって給湯するシステムです。大気中の熱を有効活用して給湯するので従来の給湯器に比べて省エネで、結果として電気代も安くなるといわれています。
節約できると聞いたのに…!エコキュートの電気代が安くならない理由は?
エコキュートでは、残念ながら全ての家庭で電気代が安くなるというわけではありません。そこでここからは、エコキュートを導入したにも関わらず電気代が少しも安くならない理由に迫ります。
理由①電気の使い方に気を付けていないから
エコキュートの電気代が安くならない理由として、電気の使い方に気を付けていないことが挙げられます。
エコキュートを導入すると、電力会社との電力契約を変える必要があります。エコキュートだけではなく、すべての電力で「夜間:割安電力」「日中:割高電力」となるのです。
エコキュートだけにとらわれ過ぎて、他の電化製品の使い方を改めなかった場合、気づかぬうちに割高電力を使っている場合もあるでしょう。この場合は当然、請求される電気代が高くなります。
理由②お湯の使い方に気を付けていないから
お湯の使い方に気を付けていないのも、電気代が高くなる理由です。
エコキュートでは、世帯人数やお湯の使用量に合わせた貯湯タンクを購入します。したがって、基本的には日中にお湯切れすることはほとんどないでしょう。
しかし、ガス給湯器のような瞬間式の給湯器と同じ感覚でお湯を使っていくと、当然のごとく貯湯タンク内の残量は減り、日中の割高電力を使った給湯を余儀なくされます。
エコキュートを導入するのなら、お湯の使い方には注意しなければなりません。
理由③エコキュートの節約機能を使っていないから
節約機能を使っていない場合も、電気代が安くはならない可能性が高いです。
性能の高い機種に限定されるものの、エコキュートには節約機能が搭載されています。たとえば、AI機能で翌日の天気予報を予測して夜間の給湯量を決めたり、過去2週間のお湯の使用量を学習して最適な湯量を給湯したりなどです。
エコキュートの電気代をもっと安くしたい!簡単にできる対策は?
エコキュートを導入すれば、電気代を多少なりとも安くできるかもしれません。ともなれば、節約度合いを大きくするためにはどうすれば良いのか気になることでしょう。
ここからは、電気代の節約度合いをさらに高める対策を紹介します。
対策①夜間の割安電力を有効活用する
電気代を安くするためには、夜間の割安電力を有効活用する必要があります。
エコキュートを導入すると電力会社との電力プランを変更する必要がありますが、夜間の割安電力を使えるのはエコキュートだけではありません。家中にあるすべての電化製品が割安電力を使えるのです。
したがって、夜間に稼働できる電化製品は夜間に動いてもらうようにしましょう。
たとえば、
- 食洗器
- お掃除ロボット
- 洗濯乾燥機
- スマホなどの充電
などについては、タイマー機能を使うなどして夜間に稼働させます。
どうしても日中に使う電力はありますが、それを可能な限り抑えることで、請求される電気代を効率的に削減できるでしょう。
対策②貯湯タンクの容量を家庭に合うものにする
貯湯タンクの容量を家庭に合うものにするのも対策のひとつです。
夜間の割安電力で給湯されたお湯は、貯湯タンクに溜められます。貯湯タンクの容量が推奨されているものより小さければ、日中に湯切れを起こす可能性が高く、その場合は日中の割高電力を利用した給湯を余儀なくされます。
とはいえ、推奨されているものより大きい貯湯タンクを購入するのもおすすめできません。
無駄な給湯をすることになるのはもちろん、貯湯タンクが大きくなった分、初期費用の負担分が大きくなるからです。
貯湯タンクの推奨容量は、各メーカーごとに公表されています。家族の人数はもちろん、お湯の使用量を考慮して貯湯タンクの容量選びをしましょう。
対策③高温たし湯機能を活用する
特に冬場は、浴槽に張ったお湯がすぐに冷めてしまうでしょう。その際には追い炊き機能を使うかと思いますが、エコキュートでは高温たし湯機能を使うほうが節約に繋がるといわれています。
追い炊き機能は、貯湯タンク内の熱を利用して浴槽のお湯を温め直します。そのため、貯湯タンク内のお湯の温度が下がってしまうのです。
一方、高温たし湯機能は、貯湯タンク内に溜められた高温のお湯を浴槽へ足すだけ。ゆえに、電気代の節約のためには追い炊き機能よりも高温たし湯機能の活用がおすすめといわれているのです。
対策④季節に合わせて運転モードを変える
季節に合わせて運転モードを変えるのもおすすめです。
多くのエコキュートでは、デフォルトで節約モードが搭載されています。その中には、一度に沸かすお湯の量を調整してくれるものもあります。しかし、一般的に多くのお湯を使うとされている冬季はそのままだと湯量が足りず、日中の割高電力を使った給湯を余儀なくされるケースもあるようです。
したがって、冬以外は節約モードに、冬場は給湯湯量を多めに設定できると安心です。
対策⑤太陽光発電と連携する
エコキュートの電気代を節約するため、太陽光発電との連携もおすすめです。
理由は前章で触れた通りですが、太陽光発電を連携しておくと日中の割高電力の使用量を減らすことができるからです。また、太陽光発電を主とした給湯もできるので、電気代の請求額を大幅に下げることができるかもしれません。
エコキュートの電気代は使い方によって安くなったり安くならなかったりする!
多くの場合で電気代が抑えられるとされているエコキュート。しかし、一概にはいえず、エコキュートを導入しても使い方によっては電気代の減少が見込めないこともあるようです。
エコキュートを導入するのなら、電気代が削減できるような使い方を心がけましょう。
参考資料①
この記事の監修者

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