エコキュートの室外機には重要な役割が!寿命を延ばす方法を解説します!

エコキュートの心臓部といわれているヒートポンプユニット。その見た目がエアコンの室外機に似ていることから、別名「室外機」ともいわれています。室外機が正常稼働するからこそエコキュートをエコキュートとして使うことができるのですが、だからこそ、設置場所や使い方には細心の注意を払わなくてはなりません。
そこで今回の記事では、エコキュートの室外機の主な役割や仕組み、室外機の平均寿命や寿命を延ばす主な方法を解説します。
目次
エコキュートの室外機の役割とは?給湯の仕組みも解説します!
まずは、エコキュートの室外機(ヒートポンプユニット)の役割や仕組みを見ていきましょう。
エコキュートとは
そもそもエコキュートとは、簡単に説明すると「電気と大気中の熱を使って給湯する電気給湯器」です。大気中の熱を利用して給湯するので、従来の電気給湯器に比べるとランニングコストを大きくカットできるといわれています。
使い方にもよるので一概には言えないものの、月々に請求される光熱費は他の給湯器に比べて数万円ほど安くなるとまでいわれているのです。とても魅力的ではないでしょうか。その魅力を下支えしているのが、室外機(ヒートポンプユニット)です。
エコキュートの室外機の役割とは
続いて、エコキュートの室外機(ヒートポンプユニット)の役割を見ていきましょう。
エアコンや冷蔵庫などにも使われている「ヒートポンプ技術」を利用すると、
- 空気中にある熱エネルギーを集めて圧縮することで高温化
- 空気中にある熱エネルギーを集めて膨張させること低温化
といったことができます。ヒートポンプ技術は、必要とする電気エネルギーが1だとすると、3〜7ほどの熱エネルギーを生み出せるシステムといわれています。
エコキュートでは室外機がヒートポンプ技術を担っているため、ランニングコストが大きくカットできるのです。
エコキュートの室外機の仕組みとは
エコキュートの室外機(ヒートポンプユニット)の仕組みを見ていきましょう。
エコキュートの室外機は、以下のような流れを繰り返して動いています。
- 室外機のファンを使って大気中の熱を吸い込む
- 1の熱を低温の冷媒(二酸化炭素)が吸収する
- コンプレッサーが2を圧縮(高温化)する
- 3が熱交換器で水道水に熱を伝える
- 水道水がお湯になる
- 5が貯湯タンクに運ばれる
- 熱を伝えた冷媒(二酸化炭素)が膨張弁へ
- 膨張弁で冷媒(二酸化炭素)が膨張(低温化)する
エコな給湯を求めるにあたって、室外機がとても重要な役割を担っていることがわかります。したがって、エコキュートの室外機は「エコキュートの心臓部」ともいわれているのです。
重要な役割を担うエコキュートの室外機!寿命や故障した際の対応は?
とても重要な役割を担うエコキュートの室外機(ヒートポンプユニット)。だからこそ、寿命や故障した場合の対応が気になるでしょう。
そこでここからは、エコキュートの室外機の平均寿命や故障した場合の対応について解説します。
エコキュートの室外機の平均寿命
エコキュートの室外機(ヒートポンプユニット)の平均寿命は5〜10年といわれています。
室外機の仕組みを使って給湯したお湯は貯湯タンクに溜めますが、その貯湯タンクの平均寿命は10〜15年といわれています。エコキュートでは「室外機」と「貯湯タンク」の2種類の設備の設置が必要にも関わらず、両者の平均寿命が同じではないのです。
エコキュートの室外機が故障した場合の対応
複雑な作業を担っている室外機(ヒートポンプユニット)。だからこそ、平均寿命は「お湯を溜めるだけ」の単純作業しかしない貯湯タンクに比べて短い傾向です。
多くの家庭では、最初に室外機の不調が見えるでしょう。室外機の不調がすぐに直るようなものであれば良いのですが、改善が難しい場合は交換が必要になります。ただ、基本的にはどのメーカーも「室外機の交換が必要になる場合は貯湯タンクも同時に交換しなければならない」としています。つまり、室外機の寿命をいかに延ばしてあげるかが出費を抑えることに繋がるのです。
ちなみに、ダイキンに限っては交換用の室外機を販売しています。ダイキン製のエコキュートを使っている場合に限り「室外機が故障したら室外機だけを買い替え、貯湯タンクが故障したタイミングでエコキュート全体を新調する」という選択肢を持てるということです。
エコキュートの室外機は重要設備!寿命を延ばすための主な方法は?
エコキュートをエコキュートとして使っていくためには、室外機(ヒートポンプユニット)の正常稼働が必要です。また、出費を最小限にするためにも、室外機を丁寧に使っていく必要があるでしょう。
そこでここからは、エコキュートの室外機の寿命を少しでも延ばす方法を4つ紹介します。ぜひ参考にしてください。
寿命を延ばす方法①水漏れの確認をする
寿命を延ばす方法として、水漏れの確認が挙げられます。
室外機から水漏れが発生するのは、
- 配管の経年劣化
- 配管の凍結
- 排水設備の詰まり
- 結露水
などによるものです。
結露水は特に問題のない水漏れです。
対応が必要な水漏れと結露水の見分け方は、昼ごろまでに地面が乾いているか否かになります。天気の良い日の昼ごろまでに室外機周辺の地面が乾いているのであれば、その水漏れはエコキュート稼働時に出てしまう結露水である場合がほとんど。特に心配は要りません。
ただ、地面がいつまで経っても濡れている場合は、結露水ではない他の原因によって水漏れが生じている可能性が高いです。水漏れしている場所を特定して対応するか、業者を呼んで対応してもらいましょう。
寿命を延ばす方法②室外機周辺の掃除を徹底する
室外機周辺の掃除を徹底することも大切です。
エコキュートは大気中の熱を有効活用できる給湯器。ですので、多くの空気を取り入れられる環境を作ってあげなければなりません。
埃や塵、落ち葉などの汚れが室外機の周辺に散乱していると、空気を取り入れるタイミングでそれらの不純物を取り入れてしまう可能性があります。室外機に不純物が入り込むと、排水設備の詰まりが発生して水漏れの原因にもなり得ます。
したがって、エコキュート本体の正常稼働や水漏れ防止のためにも、室外機周辺の掃除は徹底するようにしましょう。
寿命を延ばす方法③天災のリスクを抑えらえる場所に設置する
天災リスクを抑えられる場所への設置もおすすめです。
地震大国といわれている日本ですが、昨今では線状降水帯や台風発生による水害のほうが目立っているように思います。だからこそ、地震対策はもちろん、水害対策も重点的に行っていく必要があります。
エコキュートは精密機器なので、一度水に浸かってしまうと使い物にはなりません。水害によるエコキュートの故障はメーカー保証の対象外となるケースがほとんど。火災保険が適用になるケースもあるようですが、適用の有無はケースバイケースです。
したがって、できる限りの水害対策を講じておく必要があります。おすすめは、室外機を高い場所に設置するための「高置台」の導入です。高置台を設置することで50cm〜1mほどの高さを作れるため、多少の水害であれば難を免れることができるでしょう。
寿命を延ばす方法④家庭に合うエコキュートを購入する
寿命を延ばす方法として、家庭に合うエコキュートの購入もおすすめです。
家庭に合うエコキュートであれば、給湯回数を最小限に抑えることができます。結果として、電気代の節約を望めるのはもちろん、室外機の負担を減らすこともできます。室外機を酷使することで寿命を縮めないためにも、家庭に合うエコキュートを購入しましょう。
「どういった機種が家庭に合うのだろう…」と不安な場合は、ぜひ弊社「リノベステーション」までお気軽にお問合せください。
エコキュートの室外機は重要!寿命を延ばすためにできることをやってみよう!
今回の記事では、エコキュートの室外機(ヒートポンプユニット)の役割や重要性、寿命を延ばす方法を紹介しました。
お伝えしてきた通り、室外機はエコキュートをエコキュートとして稼働させるための重要な設備です。家庭に合うエコキュートを購入し、日々のメンテナンスをしっかり行っていきましょう。
参考資料①
https://eco88-shop.com/news/エコキュートの室外機ってどんな役割?ヒートポ/
参考資料②
https://eco-ousama.com/blog/ecokyu-to-heatpomp-koshou/#:~:text=ヒートポンプユニット内の故障,が起きることもあります。
この記事の監修者

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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