エコキュートで床暖房は可能？対応メーカー・メリット・デメリットを総まとめ！

※本記事は、事業者から提供を受けた商品・サービスのPRを含む広告コンテンツです。

 

エコキュートといえば「お風呂やキッチンのお湯を作る給湯設備」というイメージが強いですが、実は「床暖房」にも活用できることをご存じでしょうか？最近では、給湯機能だけでなく「温水を使った床暖房」に対応したエコキュートも各メーカーから続々登場しており、光熱費の節約や快適性の高さから注目を集めています。

 

本記事では、エコキュートを床暖房に活用する「仕組みや導入方法」、床暖房に対応しているメーカー3社の特徴や、導入するメリット・デメリットまで徹底解説していきます。ガスや石油ボイラー、電気式床暖房との違いや注意点もわかりやすくご紹介していますので、床暖房の導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね！

 

エコキュートは床暖房に活用できる？仕組み・導入方法を解説

エコキュートの床暖房は、「ヒートポンプユニット」で効率よく作ったお湯を床下のパイプに循環させ、部屋全体をじんわり暖める仕組みが採用されています。エアコンのように空気を直接暖めるのではなく、床から輻射熱（ふくしゃねつ）で部屋を暖めるため、空気が乾燥することも少なく、足元から自然にぬくもりが広がるのが特徴です。

 

導入するには、床暖房対応タイプのエコキュート本体と、温水を循環させる「床暖房配管システム」の設置が必要です。すでにエコキュートを設置している場合でも、機種によっては「後付け導入」が可能なケースもあります。

 

【2025年最新】床暖房に対応しているエコキュートメーカー3選

2025年現在、床暖房に対応したエコキュートを販売している代表的なメーカーは、「パナソニック・ダイキン・コロナ」の3社です。加えて、三菱電機も対応機種を取り扱っているものの、2025年3月を持って販売終了を発表しています。

 

パナソニックは「最大20畳」までの床面積に対応し、インテリアに合わせて選べる床材の豊富さが魅力。ダイキンは空調技術に強く、給湯効率の高さを活かした高い光熱費の節約効果が期待できます。コロナは独自の「直暖制御」設計により省エネ性能が高く、施工時間の短縮を実現している点も特徴的です。

 

いずれのメーカーも、エコキュート1台で給湯と床暖房をまかなえるオール電化設計が魅力です。床暖房対応タイプはラインナップが限られていますので、導入時には、対応機種どうか事前にかならず確認しましょう。

 

参考：給湯器駆けつけ隊ミズテック

 

エコキュートを床暖房に活用する「5つのメリット」

エコキュート床暖房の強みをひとことでいえば、「省エネ性と快適性の高さ」に集約されるでしょう。他にも、「動作音が静か」「太陽光発電と連携できる」といったポイントも、従来の床暖房にはない独自のメリットです。

 

ここでは、エコキュート床暖房ならではの「5つのメリット」について、それぞれ具体的に確認していきましょう。

 

メリット①：ガス床暖房より光熱費が安い

エコキュートで床暖房を利用する最大のメリットは、「光熱費を大きく抑えられる省エネ性」です。ガス式・石油式の床暖房は燃料を直接燃焼して熱をつくるのに対し、エコキュートはヒートポンプで「空気の熱」を利用してお湯を作るため、消費エネルギーは「約3分の1」ほどまで抑えられます。

 

さらに、エコキュートは夜間の安い電気料金でたっぷりお湯を準備し、貯湯タンクに蓄えて好きなタイミングで使える仕組み。電力会社の「時間帯別プラン」や「オール電化プラン」と組み合わせれば、ただでさえ安い暖房コストをさらに抑えられます。

 

以上の特徴から、エコキュート床暖房は冬場に長時間稼働させても電気代が上がりにくく、家計にやさしい暖房システムとして人気を集めています。

 

参考：エコ発 ／ エコ発電本舗

 

メリット②：ガスを燃やさないから空気が汚れない

エコキュート床暖房は、電気の力で「お湯を循環させて部屋を暖める」仕組みのため、「長時間使っても空気が汚れない」点も大きなメリットのひとつです。ガスファンヒーターや石油ストーブなどの暖房器具は燃料を燃やす必要があるため、室内の酸素量が減り、一酸化炭素や二酸化窒素などの発生が避けられません。

 

特に、小さな子どもや高齢者、ペットと一緒に暮らす家庭では、「室内の空気の質」は健康に直結する大きなポイント。運転開始時の嫌なニオイや火災の心配も少なく、清潔な環境で快適に過ごせるのはエコキュート床暖房ならではの強みです。

 

メリット③：空気が乾燥しにくく肌や喉に優しい

エコキュート床暖房は、温風を循環させて部屋を暖めるのではなく、床から放射される輻射熱（ふくしゃねつ）でじんわりと空間をあたためる仕組みです。エアコンやガスファンヒーターのように「温風で空気が乾燥しない」点も嬉しいメリットであり、肌の乾燥や喉の痛みを感じにくく、冬の長時間使用でも快適です。

 

また、ホコリやハウスダスト、花粉などを舞い上げにくいのも見逃せないメリットです。鼻炎持ちや、各種アレルギー体質の方が家族にいても安心して使えます。体の芯から温まる心地よさと、うるおいを保つ優しい暖かさも、エコキュート床暖房ならではの特徴といえるでしょう。

 

メリット④：ガス床暖房より動作音が静か

ガスファンヒーターやエアコン、ガス式・石油式の床暖房に比べて、「運転時の動作音が非常に静か」である点も、エコキュート床暖房の優れたポイント。エコキュートの運転音は「約30〜40db」ほどのモデルが多く、例えるなら「深夜の郊外」や「静かな図書館」並みの静かさです。

 

石油やガスを燃焼させる音や運転開始時の点火音も出ないため、深夜でも稼働音が気になるケースはほとんどないでしょう。また、床暖房自体も「床下のパイプにお湯を循環させる」仕組みですので、お湯が流れる音が気になることもありません。

 

「テレビや会話の邪魔をされたくない」「静けさを重視したい」といった家庭には、エコキュート床暖房は理想的な選択肢といえるでしょう。

 

メリット⑤：太陽光発電と組み合わせてさらに省エネ

エコキュート床暖房ならではの大きなメリットとして、「太陽光発電と連携して電気代をさらに節約できる」ことも挙げられます。太陽光発電で作った電気は「エコキュートの沸き上げ」にも活用できるため、実質ゼロ円で作った電気を床暖房に活用することも可能なのです。

 

さらに、発電した電気の「余り」は、電力会社に売電できるだけでなく、蓄電池のチャージにも利用できるためムダがありません。環境負荷の少ない再生可能エネルギーを活用するため、サスティナブルな社会づくりにも貢献できます。エコキュート床暖房 + 太陽光発電は、家計にも地球にも優しい組み合わせといえるでしょう。

 

エコキュートを床暖房に活用する「3つのデメリット」

光熱費を抑えつつ部屋全体をしっかり暖め、空気の乾燥や汚染とも無縁のエコキュート床暖房。一方で、導入時や使用時には、注意すべきポイントがあることも事実です。特に、「お湯切れのリスク」や「本体価格の高さ」「温まるスピード」に関しては、ガス式・石油式床暖房との違いを把握しておきたいところ。

 

そこで本項では、エコキュート床暖房で気をつけたい「3つのデメリット」をくわしく解説していきます。

 

デメリット①：お湯切れリスクに注意！容量選びが重要

エコキュートは貯湯タンクにお湯を蓄えて、好きなタイミングで使う仕組みのため、お湯を使いすぎると一時的に出なくなる「お湯切れ」が起こる可能性があります。特に、床暖房を長時間運転するとお湯の使用量が増え、入浴やキッチンなどで使うお湯が足りなくなる事態も予想できます。

 

床暖房によるお湯切れを防ぐには、家庭の人数や使用状況に合わせて、「余裕を持ったタンク容量（460〜550Lなど）」を選ぶことが大切です。また、タンク残量が低下してきたら、早めに「沸き上げ」しておくことでもお湯切れを回避できます。最近では、「自動学習で湯量調整するAI機能搭載モデル」も登場しており、こうした機能を選べばお湯切れリスクを最小限に抑えられます。

 

デメリット②：床暖房対応モデルは本体価格がやや高い

床暖房対応タイプのエコキュートは、一般的なフルオートモデルに比べて、「数万〜十数万円」ほど本体価格が高くなる傾向があります。これは、床暖房用の熱交換器や循環ポンプなどの追加機能が必要になることが理由のひとつです。

 

一方で、導入コストが上がるぶん、これ1台で給湯・風呂・床暖房までまかなえる点はむしろメリットであり、別々の設備を設置するよりは長期的にみて経済的といえるでしょう。また、エコキュートの導入には「国や自治体の補助金制度」も活用できるため、ガス式・石油式床暖房より導入費用が安く済む可能性も十分にあります。

 

これからも長く暮らす家の床暖房を「納得ゆく買い物」にするには、初期費用の高さだけで判断せず、長期的なランニングコストや耐用年数を含めた「トータルコスト」で比較するのがポイントです。

 

※本項の数値・内容は特定条件に基づく試算であり、実際の結果を保証するものではありません。

 

参考：キンキュートー ／ エコ突撃隊

 

デメリット③：ガス床暖房に比べて温まるまで時間かかる

エコキュートの床暖房は、貯湯タンクに蓄えたお湯を床下に循環させ、じっくりと部屋全体を暖める仕組み。ガス式・石油式の床暖房のように高温のお湯で一気に暖めるのは苦手なため、「立ち上がりに少し時間がかかる」点はデメリットといえるでしょう。

 

部屋の温度や外気温によっては、十分な暖かさを感じるまで「30分〜1時間」程度かかることもあります。ただし、一度温まれば輻射熱で部屋全体を包み込むように暖まるため、エアコンなどに比べて「温度ムラが少ない」という利点もあります。

 

また、「タイマー機能」を使えば朝起きときに快適な室温にしておくこともできますし、「スマホ連携機能」を活用して、帰宅前に部屋を暖めておくことも可能です。こうしたエコキュート床暖房ならではの機能で時間管理を工夫すれば、デメリットを十分カバーできるでしょう。

 

まとめ：エコキュートで床暖房は可能！ガスより快適＆省エネも実現できる

エコキュートは給湯だけでなく、床暖房にも活用できる万能な省エネ設備。ヒートポンプで効率よく作ったお湯を床下に循環させることで、足元からじんわり自然な暖かさを生み出します。光熱費もガス式・石油式・電気式の床暖房より安く抑えられるうえに、エアコンやファンヒーターとは違い空気を汚さず乾燥もしにくい点も大きなメリットです。

 

静音性にも優れており、太陽光発電と組み合わせれば実質的に「0円床暖房」も実現可能。一方で、長時間使い続ける事による「お湯切れ」のリスクや、本体価格が高めであること、立ち上がりのスピード感などのデメリットはあるものの、余裕を持った容量選びや、タイマー設定を工夫すれば十分にカバーできる範囲です。

気になる初期費用を相見積もりや補助金制度で抑えれば、長期的には家計にも地球にも優しい暖房環境を手に入れられます。これからの住まいには、エコキュート +
床暖房の組み合わせが新しいスタンダードになりつつあるといえそうです。