エコキュートの給湯温度は何度が最適?快適性・節電を両立する設定方法を解説!

※本記事は、事業者から提供を受けた商品・サービスのPRを含む広告コンテンツです。
夏場はぬるめ、冬場は温かめなど、ニーズに応じて自由自在に変えられるエコキュートの「給湯温度」や「沸き上げ温度」。一方で、特別な理由もなく、「なんとなく設定した温度」で使い続けている方も多いのではないでしょうか?
実は、エコキュートには「4種類」もの温度設定が存在し、それぞれを最適な温度に調整することで、電気代や快適性、さらに衛生面まで大きく変わります。たとえば給湯温度を「42℃」から「55℃」に変更するだけで、1年間のランニングコストやシャワーの水圧などに明確な差が出ることもあるのです。
この記事では、エコキュートの4種類の温度設定の役割や違い、電気代を抑える「最適な温度設定」、季節ごとのおすすめ温度や、お得な「沸き上げ温度」設定のコツまで徹底解説していきます。毎日の入浴やシャワーをもっと快適に、そしてお得に楽しむために、本記事を参考に設定温度を見直してみませんか?
目次
エコキュートの温度設定は4種類!給湯温度・沸き上げ温度の違いは?
エコキュートには、「①給湯温度」「②沸き上げ温度」「③お湯はり温度」「④混合水栓の温度」という4種類の温度設定があります。「①給湯温度」は、キッチンや浴室のシャワーや蛇口から出るお湯の温度のことです。後述する「混合水栓」で水と混ぜない限り、設定に近い温度のお湯が出てきます。
「②沸き上げ温度」とは、夜間や早朝にヒートポンプが稼働し、貯湯タンク内でお湯を蓄える際の温度のことです。エコキュートはタンクのお湯と水道水を混ぜて給湯する仕組みのため、沸き上げ温度が高いほどたくさんのお湯が利用できます。
「③お湯はり温度」は、お風呂のお湯はりをする際に、浴槽内の「ふろ配管」から出てくるお湯の温度のことです。シャワーや蛇口の給湯温度とは個別に設定しておけるため、シャワー時・お湯はり時にいちいち温度を調節し直す必要はありません。
「④混合水栓の温度」とは、キッチンや浴室の水栓ハンドルなどで、「タンクのお湯と水道水」を混ぜた後の最終的な温度のことです。たとえば、給湯温度が50℃設定でも、混合水栓のハンドルを42℃付近に合わせれば、水道水の量が自動的に調整される仕組みになっています。
エコキュートの給湯温度は何度が最適?「5つの理由」から徹底検証!
前項でご紹介したエコキュートの「4つの温度設定」の中でも、洗い物や洗濯、シャワーなど、日常的に使う場面が多い「給湯温度」。その「最適な設定」は意外と知られていないため、なんとなく「42℃」や「45℃」などで使い続けている方も少なくないでしょう。
給湯温度は高すぎると「電気代のムダ」につながり、逆に低すぎると「水圧の低下」で快適性を損なう原因となる重要な設定。ここでは、給湯温度の最適設定が「50〜60℃」である理由を、「5つの観点」からわかりやすく解説していきます。
【結論】快適性・節電の両立なら給湯温度は「50〜60℃」が最適
結論から言えば、エコキュートで「快適な給湯圧力」「温度調節のしやすさ」「電気代の節約」のバランスを求めるなら、給湯温度は「50〜60℃」に設定するのがおすすめです。さらに具体的に説明すると、「実際に使いたい温度 + 10℃」が設定温度の目安となります。
たとえば、シャワーで40〜45℃程度のお湯を使いたい場合は、給湯温度を50〜55℃に設定しましょう。実際には、混合水栓で水道水と混ぜて適温に調節することで、電気代を抑えつつパワフルな水圧を実現できます。
一方で、給湯温度が低いと混ぜ合わせる水道水の量が減り、タンク残量の減りが早くなります。結果として「お湯切れ」が起こると、再加熱に余計な電気代がかかってしまうのです。反対に、給湯温度を「70℃」など高めに設定すると、沸き上げ時に必要な消費電力も大きくなるため、こちらも電気代のムダにつながります。
理由①:電気代を無理なく節約できる
エコキュートの給湯温度を50〜60℃に設定する「最大のメリット」は、快適な給湯性能はそのままに、電気代を無理なく節約できることです。エコキュートは「空気中の熱」を取り込んでお湯をつくる仕組みのため、給湯温度を高く設定するほど多くの電力を消費します。つまり、必要以上の高温設定は、それだけでムダな電気代の要因となってしまうのです。
一方、「実際に利用する温度 + 10℃」前後である50〜60℃設定なら、ヒートポンプの加熱効率のバランスが良いため、より少ない電力消費で十分な温度を確保できます。また、実際にお湯を使うときは混合水栓で水道水と混ぜて40℃前後に調整するため、タンク残量の減りも「早すぎず遅すぎない」ちょうど良いバランス。
夜間や早朝に沸き上げたお湯を、ある程度の余裕を残して使い切れるため、電力消費のムダが少なく、長期的なランニングコストの徹底削減につながるのです。
理由②:水圧が高いからシャワー・お湯はりが快適
エコキュートは、貯湯タンクの安全性を確保するため、蓄えたお湯を「減圧」して給湯する「貯湯式」の給湯設備。水道水の勢いのまま給湯できる「直圧式」のガス給湯器などに比べて、シャワーや蛇口から出る水圧はやや弱めです。
そのため、給湯温度を「実際に使う温度(40℃など)」に設定すると、減圧された勢いのお湯を利用することになるため、2か所で同時に給湯する際などに「パワー不足」を感じる機会も少なくありません。
一方で、給湯温度を50〜60℃に設定しておけば、実際に使う際は水道水と混ぜて40℃前後に調整されるため、水道水の勢いで給湯圧力を高めることができます。結果として、シャワーの圧力やお湯はりのスピードも安定し、複数の蛇口を同時に使っても快適です。
理由③:配管の「雑菌の繁殖」を予防できる
エコキュートの給湯温度を50〜60℃に設定することは、「配管内部の衛生状態」を保つうえでも大きなメリットがあります。たとえば、浴室で問題となるケースも多い「レジオネラ属菌」は、20〜45℃程度の温度帯で繁殖しやすいことが知られています。そのため、40℃程度の給湯温度では「殺菌効果」がほとんど期待できません。
一方で、給湯温度を50〜60℃に設定すれば、お湯が配管を通るたびに雑菌の増殖を抑制してくれるため、安心してお湯を使える環境を維持できます。入浴時や料理の際の健康リスクを最小限に抑えるためにも、少し高めの温度設定は非常に効果的なのです。
理由④:実際に出るお湯の温度が安定しやすい
一般家庭の浴室やキッチンで使われることの多い「サーモスタット混合水栓」は、温度変化に応じて形状記憶バネが伸び縮みし、お湯と水を自動で混ぜて適温に保つ仕組み。ところが、給湯温度が低すぎると混ぜ合わせる水の割合が減り、温度調節機能が正しく作動しなくなるせいで、実際の給湯温度が不安定になる可能性があります。
特に、寒い冬場は外気温の影響で貯湯タンクの保温性が下がるうえに、配管内部の温度も低下しています。40〜42℃など、給湯温度を低めに設定していると、「お湯がいつまでも温かくならない」といった不満の原因になりかねません。
一方で、少し高めの温度設定、つまり50〜60℃程度に給湯温度を設定しておけば、サーモスタット混合水栓の温度調整がスムーズに働くため、シャワーやキッチンでいつでも安定した温度を保てるのです。
理由⑤:シャワーやキッチンの温度調整が楽になる
給湯温度を低めに設定していると、冬場などにお湯がぬるく感じるたびに、台所や浴室リモコンで温度を上げ直す手間が発生します。特に、浴室やキッチンで同時にお湯を使う家庭では、浴室で上げたり、キッチンで下げたりと、その都度調整するのが面倒に感じることも。
一方で、給湯温度を高めの50〜60℃に設定しておけば、サーモスタット混合水栓のレバー操作だけで、その場で適温に微調整できます。たとえば冬のシャワーは熱め、食器洗いはややぬるめ、といった温度差も手元で完結。いちいちリモコンを触る必要がなく、家事や入浴の時短にもつながります。
このように、少し高めの給湯温度に設定しておくだけで、使用シーンに応じた柔軟な温度調整がしやすくなり、毎日の使い勝手が格段にアップするのです。
給湯温度を季節で変えてみよう!「夏50℃・冬60℃」がお得な理由とは?
屋外のタンクで保温したお湯を、配管を通して各所に給湯するエコキュートは、「季節や外気温」の影響でお湯の温度が変わりやすい設備。気温の高い「夏場」は、タンクや配管のお湯が冷めにくいため、「50℃」前後の給湯温度で十分快適に使えるでしょう。
反対に、「悪天候時や冬場」など、外気温が低い日はタンクや配管の熱が奪われやすいため、「60℃」前後に設定しておくのが無難です。家庭に合わせて、より細かく温度調整をしたい場合は、「実際に使いたい温度 + 10℃」を目安に、外気温やタンク残量のバランスに合った給湯温度を微調節しましょう。
「夏場はシャワーで済ませる機会が多い」といった家庭では、給湯温度を50℃以下に下げることでヒートポンプの稼働負担を軽減し、電気代の節約効果をアップすることも可能です。季節ごとに給湯温度を少し見直すだけで、快適性・節電・機器寿命の延長という3つのメリットを得られるのです。
合わせて確認しておきたい!お得な「沸き上げ温度設定」のポイント
貯湯タンク内で準備するお湯の温度を決める「沸き上げ温度」設定は、給湯温度と同じくらい、電気代や快適性に影響を与える重要ポイント。沸き上げ温度を高くすればタンク内により多くのお湯(熱)を貯められますが、そのぶんヒートポンプの稼働が増え、電気代が上がる傾向にあります。
反対に、沸き上げ温度が低すぎると、夜間に用意したお湯がすぐに無くなり、再加熱に時間や「余計な電気代」がかかってしまう、いわゆる「お湯切れ」が起こりやすくなるため、こちらにも注意が必要です。
各メーカーの取扱説明書では、一般的に「約65〜90℃」の範囲で設定可能とされています。明確な最適温度は使用環境や家族構成によって異なりますが、目安として「75〜85℃」前後が、快適性と省エネのバランスが取りやすい設定といえるでしょう。
沸き上げ温度の設定に迷ったときは、「おまかせモード」を活用するのもおすすめです。季節や使用状況に応じて自動調整してくれるため、電気代を抑えながらお湯切れの心配も軽減できます。
まとめ:エコキュートの給湯温度を見直して、快適・省エネを両立しよう
エコキュートの温度設定は「給湯温度」「沸き上げ温度」「お湯はり温度」「混合水栓の温度」の4種類。中でも給湯温度は、快適性と省エネを両立させるための重要ポイントです。一般的には「50〜60℃」を目安に設定することで、シャワーやキッチンでの水圧や温度が安定し、配管内の雑菌繁殖リスクも抑えられます。
また、エコキュートの給湯温度は「季節や外気温の変化」に応じて変えるのも効果的。具体的には、「夏場は50℃・冬場は60℃」前後を目安に微調整すれば、年間を通して快適な水圧と充分な節約効果を実感できます。少し高めの温度設定は、お湯がぬるい際に「毎回リモコンを操作する手間」も省けるため、家事や入浴の時短にもつながるのも大きなメリットです。
給湯温度を定期的に見直すことは、電気代の節約だけでなく、安全で清潔な給湯環境の維持にもつながります。まずは4種類の温度設定を今いちど確認し、快適で効率的なエコキュートライフを目指しませんか?
この記事の監修者

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
光熱費削減に関するお悩み等ございましたら、お気軽にご相談下さい。
光熱費削減コンサルタント
中田 萌ご相談やお見積もりは
完全無料です!
蓄電池
太陽光発電
パワーコンディショナ
エコキュート
IHクッキングヒーター
外壁塗装
ポータブル電源











蓄電池の選び方


























