日立エコキュート取扱説明書の入手方法と活用ガイド

日立製エコキュートをお使いの方、またはこれから導入を検討されている方にとって、取扱説明書は安全で快適な使用に欠かせない重要な資料です。本記事では、日立エコキュートの取扱説明書の入手方法から、記載されている重要な情報、日常的なメンテナンス方法まで、わかりやすく解説します。
目次
日立エコキュート取扱説明書の入手方法
日立製エコキュートの取扱説明書は、複数の方法で入手することができます。ご自身の状況に合わせて最適な方法を選択しましょう。
公式サイトからのダウンロード
日立の公式サイトでは、多くの機種の取扱説明書をPDF形式で無料ダウンロードできます。日立グローバルライフソリューションズの製品情報ページにアクセスし、お使いの機種名を検索することで、該当する取扱説明書を見つけることができます。
機種名は貯湯タンクユニットまたはヒートポンプユニットに貼られている銘板に記載されています。BHP-F37RUやBHP-FW37RDなど、英数字の組み合わせで表示されています。
設置業者への問い合わせ
エコキュートを設置した際に、施工業者から取扱説明書が渡されているはずです。紛失してしまった場合は、設置を担当した業者に連絡することで、再度入手できる可能性があります。
メーカーサポートへの連絡
日立の製品サポートセンターに直接問い合わせることで、取扱説明書の送付や入手方法について案内を受けることができます。古い機種で公式サイトに掲載がない場合は、この方法が確実です。
取扱説明書に記載されている主要な内容
日立エコキュートの取扱説明書には、安全で効率的な使用のための重要な情報が網羅されています。
安全上のご注意
取扱説明書の冒頭には、必ず確認すべき安全上の注意事項が記載されています。「警告」「注意」といった表示で重要度が分類され、誤った使用による事故や故障を防ぐための情報が詳しく説明されています。
特に以下の項目は重要です:
- 漏電遮断器の動作確認方法
- 凍結予防対策
- 長期間使用しない場合の処置
- 地震後の点検項目
各部の名称と機能
リモコンの操作部、貯湯タンクユニット、ヒートポンプユニットの各部名称と役割が図解入りで説明されています。これらを理解することで、日常的な操作やトラブル時の対処がスムーズになります。
基本的な操作方法
給湯温度の設定、お風呂の自動運転、タイマー設定など、日常的に使用する機能の操作手順が詳しく記載されています。特に季節ごとの最適な設定方法については、省エネ運転のポイントとして押さえておきたい内容です。
お手入れとメンテナンス
定期的な点検とお手入れは、エコキュートの性能を長期間維持するために不可欠です。取扱説明書には、ユーザー自身で実施できる日常点検の項目と、専門業者による定期点検が必要な項目が明確に区分されています。
日常的に確認すべき項目:
- 漏電遮断器の動作確認(月に1回程度)
- 貯湯タンクの逃し弁からの排水確認(2~3ヶ月に1回)
- ヒートポンプユニットの周囲の清掃
- 浴槽フィルターの清掃(週に1回程度)
エラーコードと対処方法
エラーが発生した際にリモコンに表示されるコードの意味と、ユーザー自身で対処できる範囲、専門業者への連絡が必要なケースが詳しく説明されています。
機種別の特徴と取扱説明書の違い
日立エコキュートには様々なシリーズがあり、機種によって搭載されている機能や操作方法が異なります。
フルオート・オートタイプ
フルオートタイプは、お湯はりから保温、たし湯まで全自動で行います。オートタイプは、お湯はりと保温は自動ですが、たし湯は手動操作が必要です。それぞれのタイプで操作手順が異なるため、ご自宅の機種に対応した取扱説明書を確認することが重要です。
ナイアガラタフネス
日立独自の「ナイアガラタフネス」機能を搭載した機種では、水道直圧給湯方式による高圧力のシャワーが特徴です。この機能に関する設定方法や注意事項は、該当機種の取扱説明書に詳しく記載されています。
ウレタンク
ウレタンク搭載機種は、優れた断熱性能により省エネ性が向上しています。この機能を最大限活用するための運転モードの選択方法について、取扱説明書で確認しておくことをお勧めします。
エラーコードの読み方と対処法
リモコンに表示されるエラーコードは、エコキュートの状態を知らせる重要な情報です。
主なエラーコード一覧
取扱説明書には、エラーコード一覧表が掲載されており、各コードの意味と推奨される対処方法が記載されています。代表的なエラーコードとその意味を理解しておくことで、トラブル時の初期対応がスムーズになります。
ユーザー対処可能なエラー
一部のエラーは、ユーザー自身で対処できる場合があります。例えば、断水によるエラーや、タンクの排水栓が閉じていないことによるエラーなどです。これらは取扱説明書の手順に従って対処することで、復旧できる可能性があります。
専門業者への連絡が必要なエラー
ヒートポンプユニットの異常や、制御基板のエラーなど、専門的な修理が必要なエラーもあります。これらのエラーコードが表示された場合は、無理に自己対処せず、速やかに専門業者へ連絡することが推奨されています。お気軽にリノベステーションにお問い合わせください。
日常的なメンテナンスと点検
エコキュートを長く安全に使用するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
漏電遮断器の動作確認
取扱説明書には、漏電遮断器のテストボタンを押して正常に動作するか確認する手順が記載されています。月に1回程度の頻度で実施することが推奨されています。
逃し弁の動作確認
貯湯タンクの圧力を適正に保つための逃し弁は、2~3ヶ月に1回程度、手動で開放して動作を確認する必要があります。この作業により、弁の固着を防ぎ、正常な排水機能を維持できます。
フィルター類の清掃
浴槽のフィルターや給水配管のストレーナーは、定期的な清掃が必要です。週に1回程度の清掃を行うことで、お湯の循環がスムーズになり、快適な入浴環境を保つことができます。
ヒートポンプユニットの点検
ヒートポンプユニットの周囲に物を置かず、空気の流れを妨げないようにすることが重要です。また、吹き出し口や吸い込み口に枯れ葉やゴミが詰まっていないか定期的に確認しましょう。
省エネ運転のための設定
取扱説明書には、電気代を抑えながら快適に使用するための設定方法が記載されています。
運転モードの選択
日立エコキュートには、おまかせ、省エネ、たっぷりなど、複数の運転モードが用意されています。家族構成や使用パターンに合わせて最適なモードを選択することで、無駄な電力消費を抑えることができます。
ピークカット設定
電力需要の高い時間帯の使用を抑え、深夜電力を効果的に活用するためのピークカット設定について、取扱説明書で確認できます。時間帯別電灯契約を利用している場合は、この設定により電気代の削減効果が期待できます。
季節に応じた設定変更
夏季と冬季では、お湯の使用量や必要な温度が異なります。季節の変わり目には、取扱説明書を参考にして設定を見直すことで、より効率的な運転が可能になります。
トラブル時の対処方法
エコキュートに不具合が生じた際、取扱説明書のトラブルシューティングページが役立ちます。
お湯が出ない・ぬるい場合
給湯温度の設定、断水の有無、混合水栓の操作方法など、考えられる原因と対処方法が段階的に説明されています。これらを順に確認することで、原因を特定しやすくなります。
お風呂のお湯はりができない場合
浴槽フィルターの詰まり、浴槽栓の閉め忘れ、残り湯の水位など、確認すべき項目が記載されています。多くの場合、これらの簡単なチェックで問題が解決します。
運転音が大きい場合
ヒートポンプユニットや配管から異常な音がする場合の原因と対処方法について、取扱説明書で確認できます。通常運転時の音と異常な音の違いを理解することが重要です。
冬季の凍結予防対策
寒冷地や冬季の凍結は、エコキュートにとって深刻なトラブルの原因となります。
凍結予防運転
日立エコキュートには、配管の凍結を防ぐための自動凍結予防機能が搭載されています。この機能の仕組みと、ユーザーが行うべき追加対策について、取扱説明書で詳しく説明されています。
長期不在時の対応
冬季に長期間家を空ける場合は、配管内の水抜き作業が必要になることがあります。取扱説明書には、水抜きの手順と注意事項が記載されており、凍結による破損を防ぐことができます。
保証内容と点検サービス
エコキュートには、メーカー保証が付帯しています。
保証期間と保証内容
日立エコキュートの保証期間や保証対象となる部品、保証が適用される条件について、取扱説明書または保証書に記載されています。基本的には無償保証の対象となる範囲と、有償修理となるケースが明確に区分されています。
定期点検サービス
長期間安心して使用するために、専門業者による定期点検サービスの利用が推奨されています。点検の頻度や内容については、お気軽にリノベステーションにお問い合わせください。
機種変更・買い替え時の注意点
エコキュートの買い替えを検討する際、取扱説明書に記載されている情報が役立ちます。
既設機種の確認方法
現在使用している機種の正確な型番を確認することで、同等以上の性能を持つ後継機種を選択しやすくなります。型番は取扱説明書の表紙や、機器本体の銘板に記載されています。
設置環境の確認
取扱説明書には、設置に必要なスペースや環境条件が記載されています。買い替え時には、この情報を参考にして、新しい機種が現在の設置場所に適合するか確認することが重要です。
よくある質問
日立エコキュートの取扱説明書はどこで入手できますか?
日立グローバルライフソリューションズの公式サイトから、多くの機種の取扱説明書をPDF形式で無料ダウンロードできます。機種名を検索して該当する説明書を見つけてください。公式サイトに掲載がない古い機種の場合は、メーカーサポートセンターに問い合わせることで入手方法を案内してもらえます。また、設置を担当した業者に連絡することでも再入手できる可能性があります。
エラーコードが表示された場合、まず何を確認すればよいですか?
エラーコードが表示されたら、まず取扱説明書のエラーコード一覧表で該当するコードの意味を確認してください。断水やタンクの排水栓の状態など、ユーザー自身で対処できる内容の場合は、説明書の手順に従って対処します。ヒートポンプユニットの異常や制御基板のエラーなど、専門的な修理が必要なエラーの場合は、無理に自己対処せず専門業者へ連絡することが推奨されています。
取扱説明書に記載されている日常点検は、どのくらいの頻度で実施すればよいですか?
漏電遮断器の動作確認は月に1回程度、貯湯タンクの逃し弁の動作確認は2~3ヶ月に1回程度実施することが推奨されています。浴槽フィルターの清掃は週に1回程度が目安です。これらの定期的なメンテナンスを実施することで、エコキュートの性能を長期間維持し、突然の故障を防ぐことができます。季節の変わり目には、ヒートポンプユニット周囲の清掃も行うとよいでしょう。
機種によって取扱説明書の内容は大きく異なりますか?
日立エコキュートは、フルオートタイプとオートタイプで操作方法が異なるほか、ナイアガラタフネスやウレタンクなどの独自機能を搭載した機種では、専用の設定項目や注意事項があります。基本的な安全上の注意や日常点検の項目は共通していますが、リモコンの操作方法や搭載機能については機種ごとに違いがあるため、必ずご自宅の機種に対応した取扱説明書を確認することが重要です。
冬季の凍結予防について、取扱説明書にはどのような対策が記載されていますか?
日立エコキュートには自動凍結予防機能が搭載されており、外気温が低下すると配管内の水を循環させて凍結を防ぎます。取扱説明書には、この機能を正常に働かせるための設定方法や注意事項が記載されています。特に冬季に長期間家を空ける場合は、配管内の水抜き作業が必要になることがあり、その手順が詳しく説明されています。寒冷地にお住まいの方は、取扱説明書の凍結予防に関する項目を必ず確認しておくことをお勧めします。
この記事の監修者

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
光熱費削減に関するお悩み等ございましたら、お気軽にご相談下さい。
光熱費削減コンサルタント
中田 萌ご相談やお見積もりは
完全無料です!
蓄電池
太陽光発電
パワーコンディショナ
エコキュート
IHクッキングヒーター
外壁塗装
ポータブル電源











蓄電池の選び方


























