エコキュート460L価格工事費込み相場を徹底解説

エコキュートの導入を検討されている方にとって、特に気になるのが「実際にいくらかかるのか」という費用面ではないでしょうか。特に460Lタイプのエコキュートは一般的な家庭で人気の高い容量であり、工事費込みの総額を正確に把握することが賢い選択につながります。
本記事では、エコキュート460Lの本体価格から工事費用、さらには補助金の活用方法まで、導入に必要な費用の全体像を分かりやすく解説します。メーカーごとの価格差や、費用を抑えるための具体的なポイントもご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
エコキュート460Lとは
460Lタンク容量の特徴
エコキュート460Lは、4~5人家族に最適な貯湯タンク容量として設計されています。一般的な家庭用エコキュートの中でも普及している容量であり、多くのメーカーがこのサイズを主力商品として展開しています。
460Lという容量は、家族が朝のシャワーや夜の入浴で使用するお湯の量を十分にカバーできる設計となっており、お湯切れの心配がほとんどありません。また、来客時や冬場の使用量増加にも対応できる余裕があるため、安心して使用できます。
適した世帯人数と使用パターン
460Lタイプは主に以下のような家庭に適しています:
4~5人家族の標準的な使用量に対応できるため、両親と子供2~3人という構成の家庭で人気です。朝晩のシャワー使用、浴槽への給湯、キッチンや洗面所での使用など、一日を通じた家族全員の給湯需要を満たすことができます。
共働き世帯で朝晩に集中してお湯を使う家庭や、部活動やスポーツをしている子供がいてシャワー使用頻度が高い家庭でも、安定した給湯が可能です。ただし、6人以上の大家族や、頻繁に来客がある家庭では、550L以上の大容量タイプも検討する価値があります。
エコキュート460Lの価格相場
本体価格の目安
エコキュート460Lの本体価格は、搭載されている機能やメーカーによって大きく異なります。一般的な価格帯は以下の通りです。
スタンダードタイプ(基本機能のみ) 本体価格:30万円~45万円程度
基本的な給湯機能に特化したモデルで、シンプルな操作性と信頼性を重視する方に適しています。フルオート機能は搭載されていますが、追加の便利機能は最小限に抑えられています。
フルオートタイプ(標準仕様) 本体価格:40万円~60万円程度
自動お湯はり、保温、たし湯など、日常使用で便利な機能が充実したモデルです。人気が高く、コストパフォーマンスに優れた選択肢として多くの家庭で導入されています。
プレミアムタイプ(高機能仕様) 本体価格:55万円~80万円程度
ウルトラファインバブル機能、マイクロバブル機能、スマートフォン連携、太陽光発電連携など、付加価値の高い機能を搭載したモデルです。快適性や省エネ性能をより高めたい方向けの選択肢となります。
工事費込みの総額相場
エコキュート460Lを導入する際の工事費込み総額は、50万円~110万円程度が一般的な相場となっています。この金額には本体価格と標準的な設置工事費用が含まれます。
標準的な設置工事には、既存給湯器の撤去、エコキュート本体の設置、配管工事、電気工事、試運転などが含まれます。エコキュートの設置工事費は、配管工事や電気工事を含めて10万円~30万円程度が目安です。
ただし、以下のような条件によって総額は変動します:
- 設置場所の条件(基礎工事の必要性、配管の延長距離など)
- 既存設備の状況(撤去の難易度、電気容量の増設必要性など)
- 選択するメーカーやモデル
- 地域や施工業者による価格差
具体的な費用内訳の例:
スタンダードモデルの場合
- 本体価格:35万円
- 工事費:15万円
- 総額:50万円程度
フルオートモデルの場合
- 本体価格:50万円
- 工事費:20万円
- 総額:70万円程度
プレミアムモデルの場合
- 本体価格:70万円
- 工事費:25万円
- 総額:95万円程度
設置環境や配線の複雑さ等により変動します。詳しくはお気軽にリノベステーションにお問い合わせください。
工事費の内訳と詳細
標準工事に含まれる内容
エコキュートの設置工事には、複数の作業項目が含まれており、それぞれに専門的な技術が必要です。
既存給湯器の撤去作業(2万円~4万円)
従来のガス給湯器や古いエコキュートを撤去し、適切に処分します。撤去する機器の大きさや設置状況によって作業時間と費用が変わります。
エコキュート本体の設置(3万円~6万円)
貯湯タンクとヒートポンプユニットを設置します。基礎工事が必要な場合は、コンクリート基礎やエコベースの設置も含まれます。水平を保ち、振動や騒音を抑えるための適切な設置が重要です。
配管工事(3万円~8万円) 給水配管、給湯配管、追い焚き配管などを接続します。配管の距離や経路の複雑さによって費用が変動しますが、標準的な工事では5メートル程度の配管を想定しています。
電気工事(3万円~8万円)
エコキュート専用の電気回路を設置します。分電盤からの配線工事、専用ブレーカーの設置、漏電ブレーカーの設置などが含まれます。電気容量が不足している場合は、電力会社への契約変更手続きも必要です。
試運転と動作確認(1万円~2万円)
設置完了後、実際にお湯を沸かして各機能が正常に動作するか確認します。リモコンの設定、各種安全装置の動作確認も実施します。
追加工事が必要なケース
標準工事に含まれない以下のようなケースでは、追加費用が発生します。
電気容量の増設工事(3万円~10万円)
現在の電気契約容量が不足している場合、電力会社への申請と配電盤の増設工事が必要です。特に古い住宅では、電気容量の増設が必要となるケースが多くあります。
基礎工事の強化(2万円~5万円)
軟弱地盤や傾斜地への設置では、より強固な基礎工事が必要です。地盤調査の結果によっては、杭打ちや土留め工事が必要になる場合もあります。
配管の延長工事(1メートルあたり5千円~1万円)
標準工事で想定される配管距離を超える場合、延長分の追加費用が発生します。設置場所が浴室や給湯栓から離れている場合は、配管延長が必要です。
壁貫通工事(2万円~5万円)
配管を通すために壁に穴を開ける必要がある場合、建物の構造に応じた適切な貫通工事が必要です。特に鉄筋コンクリート造の建物では、コア抜き工事が必要となり費用が高くなります。
既設配管の更新(3万円~10万円)
既存の配管が老朽化している場合や、配管径が適合しない場合は、配管の更新工事が必要です。特に築20年以上の住宅では、配管の全面更新を推奨するケースもあります。
メーカー別の特徴と価格
主要メーカーの比較
国内の主要エコキュートメーカーごとに、特徴と460Lモデルの価格帯をご紹介します。
パナソニック 価格帯:45万円~75万円(本体のみ)
パナソニックは省エネ性能とスマート機能に優れており、スマートフォンアプリとの連携機能が充実しています。外出先からお湯はりの操作ができたり、エネルギー使用状況を確認できたりと、利便性が高いモデルが特徴です。独自の真空断熱技術により、保温性能も高く評価されています。
三菱電機 価格帯:42万円~70万円(本体のみ)
三菱電機は「ホットあわー」というマイクロバブル機能が特徴で、入浴の快適性を重視する方に人気です。きめ細かな泡が肌をやさしく洗い流し、温浴効果も期待できます。また、耐久性と信頼性の高さでも定評があり、長期使用を考える方に適しています。
ダイキン 価格帯:40万円~68万円(本体のみ)
空調機器メーカーとしての技術を活かした、高効率なヒートポンプ技術が強みです。寒冷地でも安定した運転が可能なモデルや、パワフルな給湯能力を持つモデルが充実しています。コストパフォーマンスに優れた選択肢として人気があります。
コロナ 価格帯:38万円~65万円(本体のみ)
給湯器専業メーカーとして長年の実績があり、シンプルで使いやすい操作性が特徴です。価格を抑えつつも基本性能がしっかりしており、初めてエコキュートを導入する方にも安心して選べるメーカーです。故障率の低さと安定した性能で信頼を得ています。
日立 価格帯:43万円~72万円(本体のみ)
「ナイアガラ倍速湯はり」など、給湯スピードの速さが特徴です。忙しい朝や急な来客時でも、短時間でたっぷりのお湯を準備できます。また、水道直圧給湯方式を採用したモデルもあり、シャワーの水圧を重視する方に適しています。
費用を抑えるポイント
複数社からの見積もり取得
エコキュート導入費用を抑える効果的な方法は、複数の施工業者から見積もりを取得し比較検討することです。同じ機種でも業者によって10万円以上の価格差が生じることも珍しくありません。
見積もりを比較する際は、以下の点を確認しましょう:
- 本体価格と工事費が明確に分かれているか
- 工事内容の詳細が記載されているか
- 保証内容と保証期間
- アフターサービスの内容
- 追加費用が発生する可能性のある項目
最低3社から見積もりを取得し、価格だけでなく施工実績やアフターサービスの充実度も含めて総合的に判断することが重要です。
設置時期の選択
エコキュートの設置には、費用面で有利な時期があります。
閑散期を狙う(4月~6月、9月~11月)
給湯器の繁忙期は冬季と夏季前ですが、春や秋は比較的需要が落ち着いています。この時期であれば、業者も余裕を持って丁寧な施工ができ、価格交渉の余地も生まれやすくなります。
年度末や決算期のキャンペーン
メーカーや販売店の決算期には、販売促進のためのキャンペーンが実施されることがあります。通常よりも割引率が高くなる可能性があるため、情報をこまめにチェックすることをお勧めします。
補助金の最大限活用
前述の補助金制度を活用することで、実質的な負担額を大幅に減らすことができます。国の補助金と自治体の補助金を併用できる場合、合計で20万円以上の支援を受けられることもあります。※2025年11月時点の情報です
ただし、補助金申請には工事完了後の報告書提出など、一定の手続きが必要です。施工業者と事前に相談し、申請サポートを受けられるか確認しておくと安心です。
機能の見極め
最新の高機能モデルは魅力的ですが、全ての機能が必要とは限りません。自分の生活スタイルに本当に必要な機能を見極めることで、コストを適正化できます。
例えば、スマートフォン連携機能は便利ですが、在宅時間が長い家庭では必須とは言えません。また、入浴剤をよく使用する家庭では、マイクロバブル機能は制限される場合があります。
標準的なフルオート機能があれば、多くの家庭で十分快適に使用できるため、機能と価格のバランスを考慮した選択が賢明です。
導入時の注意点
設置スペースの確認
エコキュートは貯湯タンクとヒートポンプユニットの2つの機器で構成されるため、十分な設置スペースの確保が不可欠です。
必要スペースの目安
- 貯湯タンク:幅約60cm×奥行約70cm×高さ約180cm
- ヒートポンプユニット:幅約80cm×奥行約30cm×高さ約70cm
- メンテナンススペース:各機器周辺に30cm以上
また、ヒートポンプユニットは運転音が発生するため、寝室や隣家の窓から十分な距離を確保する必要があります。設置場所の選定は、専門業者と相談しながら慎重に決めることをお勧めします。
配管・電気工事の確認
導入前に確認すべき重要なポイントがあります。
電気容量の確認
エコキュートは200V電源を使用するため、住宅の電気容量が十分か確認が必要です。特に古い住宅では、電気容量の増設工事が必要となる場合があります。
配管経路の確認
浴室や給湯栓までの配管距離が長い場合、追加工事費用が発生します。また、配管を通す経路に障害物がある場合も、工事の難易度が上がり費用に影響します。
水質の確認
地域によっては水質が硬水であったり、井戸水を使用している場合があります。このような条件では、専用のフィルターや水質調整が必要となる場合があり、事前の確認が重要です。
メンテナンスとランニングコスト
エコキュート導入後も、適切なメンテナンスが長寿命化につながります。
定期的な点検とメンテナンス
年に1~2回程度、貯湯タンクの水抜きや、ヒートポンプユニットのフィルター清掃を行うことで、効率的な運転を維持できます。多くの場合、これらは自分で実施できる簡単な作業です。
電気代の目安
エコキュート460Lの月間電気代は、使用状況や電気料金プランにもよりますが、一般的に2,000円~3,500円程度です。ガス給湯器と比較すると、年間で4万円~6万円程度の光熱費削減が期待できます。
保証期間の確認
基本的には、メーカー保証は2年程度ですが、有償で延長保証に加入できる場合があります。長期的な安心を得るために、延長保証の内容と費用を確認しておくことをお勧めします。
まとめ
エコキュート460Lの導入には、工事費込みで50万円~110万円程度の費用が必要ですが、機器の選択や施工業者の選定、補助金の活用によって、大きくコストを抑えることが可能です。
重要なポイントを以下にまとめます:
価格相場の把握
本体価格は30万円~80万円、工事費は10万円~30万円程度が目安です。自分の家庭に必要な機能を見極め、適切なグレードを選択することが大切です。
複数社見積もりの重要性
同じ機種でも業者によって価格差があるため、最低3社から見積もりを取得し比較検討しましょう。価格だけでなく、施工実績や保証内容も総合的に判断することが重要です。
補助金の活用
国や自治体の補助金制度を利用することで、10万円~25万円程度の支援を受けられる可能性があります。申請時期や条件を事前に確認し、確実に活用しましょう。
※2025年11月時点の情報です
長期的な視点での判断
初期費用だけでなく、ランニングコストや耐久性、アフターサービスなども考慮して選択することが、結果的に満足度の高い導入につながります。
エコキュートは10年以上使用する設備です。焦らず十分に情報収集し、自分の家庭に最適な選択をすることで、快適で経済的な給湯生活を実現できます。
詳しい見積もりやご相談については、お気軽にリノベステーションにお問い合わせください。専門スタッフが丁寧に対応いたします。
よくある質問
エコキュート460Lは何人家族に適していますか?
エコキュート460Lは、4~5人家族に最適な容量です。両親と子供2~3人という標準的な家族構成で、朝晩のシャワー使用や浴槽への給湯、キッチンや洗面所での使用を十分にカバーできます。ただし、6人以上の大家族や頻繁に来客がある場合は、550L以上の容量も検討する価値があります。使用パターンによって適切な容量は変わるため、不安な場合は専門業者に相談することをお勧めします。
工事費込みで安く導入するにはどうすればよいですか?
効果的な方法は、複数の施工業者から見積もりを取得して比較することです。同じ機種でも業者によって10万円以上の価格差が生じることがあります。また、国や自治体の補助金制度を活用することで、10万円~25万円程度の支援を受けられる可能性があります。さらに、設置時期を繁忙期以外(春や秋)にすることで、価格交渉の余地が生まれやすくなります。機能面では、自分の生活スタイルに本当に必要な機能を見極め、過剰なスペックを避けることもコスト削減につながります。
エコキュートの設置工事にはどのくらいの時間がかかりますか?
標準的な設置工事は、1日で完了することがほとんどです。作業内容は、既存給湯器の撤去、エコキュート本体の設置、配管工事、電気工事、試運転などで、通常6~8時間程度を要します。ただし、電気容量の増設工事が必要な場合や、配管経路が複雑な場合は、2日間に分けて工事を行うこともあります。工事当日は立ち会いが必要となるため、スケジュールに余裕を持って計画することをお勧めします。
ガス給湯器からの切り替えで注意すべき点は何ですか?
ガス給湯器からエコキュートへの切り替えでは、いくつか確認すべき点があります。まず、エコキュートは200V電源を使用するため、住宅の電気容量が十分か確認が必要です。容量が不足している場合は、電気容量の増設工事(3万円~10万円程度)が必要となります。また、エコキュートは貯湯タンクとヒートポンプユニットを設置する十分なスペースが必要です。ガス給湯器よりも設置面積が大きくなるため、事前に設置スペースの確認が重要です。さらに、深夜電力を活用するため、電気料金プランの見直しも検討しましょう。
エコキュートの寿命と交換時期の目安を教えてください
エコキュートの一般的な寿命は10~15年程度とされています。ただし、使用環境や水質、メンテナンスの頻度によって寿命は変動します。交換を検討するサインとしては、お湯が十分に沸かない、異音がする、エラー表示が頻繁に出る、電気代が急に上がったなどがあります。10年を過ぎたあたりから不具合が出始めることが多いため、このタイミングで点検を受けることをお勧めします。修理費用が高額になる場合は、新しい機種への交換を検討する方が長期的にはお得になることもあります。定期的な水抜きやフィルター清掃などの簡単なメンテナンスを行うことで、寿命を延ばすことができます。
この記事の監修者

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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