大容量家庭用蓄電池を家に導入するメリットは?お得な導入方法も!
太陽光発電が発電した電力を溜めて有効活用できたり、夜間の割安電力を溜めて電気代の節約を狙えたり…。様々な場所で恩恵を受けられるといわれている家庭用蓄電池。その中でも、停電時に備えた大容量家庭用蓄電池の需要が高まっています。
では、大容量家庭用蓄電池を導入するメリットやデメリットには何があるのでしょうか。大容量家庭用蓄電池をよりお得に導入する方法についても解説します。
目次
大容量家庭用蓄電池とは?家庭に導入するメリットについても解説!
家庭用蓄電池の中でも、容量が大きいものを指す大容量家庭用蓄電池。では、大容量家庭用蓄電池を導入するメリットは何なのでしょうか。具体的に解説します。
大容量家庭用蓄電池とは?
大容量家庭用蓄電池とは、一般的に10kWh以上の容量を持つ蓄電池のことを指します。一般的な4人家族における電気使用量の平均は400kWhといわれているので、1日平均で13.4kWhの電力を使用していることになります。
蓄電池は、単独使用よりも太陽光発電との併用が推奨されています。大容量家庭用蓄電池と太陽光発電を併用していれば、1日の電気使用量を賄える可能性が高いということです。
大容量家庭用蓄電池を導入するメリットは?
大容量家庭用蓄電池を導入するメリットには何があるのでしょうか。具体的に解説します。
メリット①停電知らずの家に住むことができる
大容量家庭用蓄電池を導入すれば、停電知らずの家に住むことができるでしょう。
先ほど紹介した平均値では1家庭1日あたり13.4kWhの電力を使いますが、停電時に平常時と変わらぬ生活を送る人は稀で、多くの人が少なからず節電を意識した生活を送ることになるかと思います。ともなれば、1日の消費電力は13.4kWhよりも低くなり、10kWh以上の大容量家庭用蓄電池を所有しているだけで最低でも丸1日は停電を免れる生活を送れる可能性が高いです。
メリット②電気代を大幅削減できる可能性が高まる
電気代を大幅削減できる可能性が高まるのも、大容量家庭用蓄電池を導入するメリットです。
蓄電池を導入すると、電力会社との電力契約が「夜間:割安」「日中:割高」となります。つまり、夜間の割安電力を積極的に蓄電池に溜め、蓄電残量の中で生活していくことになるのです。仮に今までと変わらぬ電気使用量を維持できた場合、夜間の割安電力が使えるため、電気代の削減を実感できるでしょう。
メリット③太陽光発電が発電した電力を積極的に蓄電できる
大容量家庭用蓄電池は、太陽光発電が発電した電力を積極的に蓄電できます。
一般的な家庭の場合、3〜5kW前後の太陽光パネルを設置します。1日あたり8.2〜13.7kWほどの電力を発電できる計算です。
仮に13.7kWの電力を発電できたとしても、発電した電力すべてをその場で使い切ることは不可能かと思います。だからこそ、太陽光発電を無駄にしないために蓄電池が必要なのです。大容量家庭用蓄電池を導入していれば、日中に出かけていて日中の電力使用量が最小限だった場合も安心できるでしょう。容量にはよりますが、比較的多くの電力を蓄電できる可能性があるからです。
また、太陽光発電が発電した電力を蓄電できるので、日中の割高電力の買電量を減らすこともできます。電気代の高騰を避けることができるでしょう。
大容量家庭用蓄電池を家庭に導入したい!主なデメリットは何がある?
大容量家庭用蓄電池を導入すると、多くのメリットを実感できることがわかりました。ただ、大容量だからこそのデメリットもあります。そこで今回の章では、大容量家庭用蓄電池を導入する際の代表的なデメリットを2つ紹介します。
デメリット①導入費用が割高になる
大容量家庭用蓄電池を導入する最大のデメリットは、導入費用が割高なことです。家庭用蓄電池の平均費用は150万円前後といわれていますが、これはあくまで一般的な容量(5〜7kWh前後)の場合。大容量家庭用蓄電池は10kWh以上のものを指すので、導入費用が200万を越えるケースもあるでしょう。
蓄電容量を大きくすることで得られるものは多いですが、最初に必要な出費も多くなります。この辺りの見極めを大切にしましょう。
デメリット②蓄電池の設置場所に困る
大容量家庭用蓄電池は、設置場所に困るというデメリットも痛感することでしょう。蓄電池は屋内置き・屋外置きの2種類があり、容量の小さいものはエアコンの室外機1機分ほどの大きさであるため屋内置きが可能です。一方、大容量家庭用蓄電池はエアコンの室外機1.5〜2機分といわれるほどサイズ感が大きく重量もあるため、屋外置き一択になります。設置の際には、設置できる人間が入れるスペースが最低限必要です。設置場所の確保が難しい場合は、大容量家庭用蓄電池の導入は厳しいかもしれません。
大容量家庭用蓄電池をよりお得に導入したい!方法には何がある?
大容量家庭用蓄電池には、メリットとデメリットの両方が存在しています。とはいえ、許す範囲内で蓄電池の容量を大きくするのはおすすめです。そこで最後に、大容量家庭用蓄電池をよりお得に導入する方法を2つ紹介します。ぜひ参考にしてください。
方法①補助金制度を上手く利用する
大容量家庭用蓄電池をよりお得に導入するため、補助金制度を上手く利用することが求められます。蓄電池の導入に向け、国と自治体がそれぞれ補助金制度を出しています。それぞれの概要を順番に見ていきましょう。
国の補助金制度
蓄電池の導入費用の補助として、国は「DR補助金」「子育てエコホーム補助金」という2種類の補助金制度を設けています。具体的な内容は、以下の表をご覧ください。
DR補助金 | 子育てエコホーム補助金 | |
対象の蓄電池 | 購入価格が1kWhあたり14.1万円以下のもの | 指定された蓄電池の中から選ぶ必要がある |
申請のスケジュール | ①補助金の申請 ②契約締結 ③蓄電池の購入 ④蓄電池の工事着手 ⑤工事完了・引き渡し ⑥補助金の受け取り ⑦実証実験に参加 | ①蓄電池の契約締結 ②蓄電池の工事着手 ③交付申請の予約 ④工事完了・引き渡し ⑤交付申請 ⑥交付決定通知が届く ⑦補助金の受け取り |
補助金額 | 上限60万円(補助率は3分の1) | 64,000円/戸 |
注意点 | 実証実験に参加することを了承した上で得られる補助金制度であること | 蓄電池を同時に複数台購入しても、受け取れるのは64,000円 |
特にDR補助金は、とても充実した補助金制度であることがわかります。実証実験に参加中は、勝手に充放電されるため経済的ダメージがありますが、補助金制度の内容が充実しているので総合して非常にお得です。
どちらの補助金制度も申請期日が定められており、予算に達した時点で新規申請は打ち切られます。蓄電池の導入を決めたら、早めの行動を心がけましょう。
ちなみに、DR補助金と子育てエコホーム補助金は併用できません。
自治体の補助金制度
各自治体でも、蓄電池の導入に対する補助金制度を実施している可能性があります。ただ、自治体の補助金制度は、実施が義務化されているわけではありません。したがって、補助金制度の実施の有無や細かな内容、補助金額は自治体によって異なります。蓄電池の導入を検討しているのであれば、お住まいの自治体の公式ホームページを調べ、蓄電池の補助金制度について内容を確認しましょう。ちなみに、国の補助金制度との併用が可能です。
方法②複数の業者に見積もりをもらう
複数の業者に見積もりをもらうのも、大容量家庭用蓄電池をよりお得に導入する方法です。複数の業者に見積もりをもらうことで、提示された見積もりの内容が正しいのか、内容に不備があるのかなど、一長一短を客観視できます。より家庭にとってお得になる業者を選定することにも繋がるので、少々面倒ではありますが、複数の業者に見積もりをもらって、見積もり内容を総合的に判断しながら契約する業者を決定しましょう。
大容量家庭用蓄電池がおすすめ!お得に導入できるよう対策を練ろう!
今回の記事では、大容量家庭用蓄電池について解説しました。経済的にも精神的にも大きな恩恵を期待できるであろう大容量家庭用蓄電池。初期費用が高いからこそ、太陽光発電との連携がおすすめです。自家発電と自家消費を徹底し、より多くの恩恵を得ながら運用していけると良いのではないでしょうか。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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