蓄電池の寿命は一体いつまで?機種やメーカー毎の違いについて解説!
蓄電池の寿命はかなり長い!と業界では言われています。
とはいえ
「実際の蓄電池の寿命はどのくらいなの?」
「蓄電池の寿命は全部同じなの?」
と悩みは多くあるはず。
そこで当記事では、蓄電池の寿命に関するお悩みを解決していきます。
具体的には
の順にポイントごとに解説します。
約5分間で読めますし、蓄電池の寿命を理解できる可能性も高いので、最後までご覧ください。
それでは早速いきましょう。
目次
実際どうなの?蓄電池の寿命について
使い方や使用量にもよりますが、家庭用蓄電池における寿命は、大体10~20年といえるでしょう。
蓄電池容量と寿命には深い関係があり、蓄電容量に比例して寿命が長くなる傾向にあります。
容量が大きければ1サイクルの回数が減り、バッテリーが劣化しにくいからです。
家庭用蓄電池を検討する際は、家庭の電気使用量を理解し、それにあった蓄電池容量を見つけることもポイントです。
蓄電池によって異なる?種類別の寿命について
使用する蓄電池の種類によって、寿命は異なります。
使う素材によって劣化具合やサイクル数が異なってくるからです。
また、定められた年数を使用すれば、寿命が終わるというわけではありません。
変化するのは、バッテリーの全体実容量の減少です。
ここからは電池の種類別に把握しておくべきことをまとめてみました。
具体的に解説していきます。
鉛蓄電池
開発されてから150年以上経った今でも、車のバッテリーや産業用のバックアップとして活躍しています。
その寿命はサイクル回数で言うと3150回、使用回数でいうと約17年に至ります。
鉛蓄電池の大きな特徴は、充放電の回数が本体寿命には直結しないということ。
とはいえ、過放電や使用後に充電しないなど急にオンオフを切り替える動きは避けましょう。
リチウムイオン電池
リチウムイオンの電池の寿命はサイクル回数が4000回、使用期間に換算すると約10~15年。
リチウムイオン電池は音楽プレイヤーや、スマートフォンなどデバイスの蓄電池にも利用されています。
日常生活において、なくてはならない存在です。急速充電でもスムーズに動いてくれるのが1つの特徴。
現在では知名度も高く、今後も活躍の場が増えていく電池の一つです。
ニッケル水素電池
ニッケル水素電池のサイクル回数は2000回、使用期間に換算すると5~8年。
蓄電池の中では、最も寿命は短い存在です。
現在では
・モノレールの地上蓄電設備
・エレベーターの自動着床装置
・非常照明誘導灯
などに使用されています。
この電池の大きな特徴は外的要因で寿命が短くなるケースが多く、規定通りの寿命を管理することが大変です。
特に熱がこもりやすい環境下での使用やそれによる温度上昇など、状態に気を付け使いましょう。
ただ、将来的に長く使用しない場合はコスパの良い蓄電池。利用しやすいですが、十分に比較検討をして、ぴったり合った蓄電池を探してください。
NAS電池
NAS電池の寿命はサイクル回数4500回、使用期間は約15年といわれています。
日本ガイシが東電と共に作り上げた最大級の蓄電容量の電池。
個人宅よりも、法人が使用することが多いです。
鉛蓄電池に引けを取らないスペックです。蓄電池の約3分の1といったコンパクトさにもかかわらず高出力で長く電力を蓄えられることが大きな特徴といえるでしょう。
ただ、ナトリウムなどの物質を300度以上に管理する必要があるので、安全性に課題を残っています。
蓄電池の寿命をできるだけ長持ちさせる方法とは?
蓄電池の寿命はある程度、種類やメーカーによって定まります。
もちろん過度な使い方をしていれば、バッテリーの劣化は激しくなります。
逆にポイントを抑え、丁寧に使用していれば寿命が伸びさらにお得に使用することもできます。
ここからは蓄電池の寿命を伸ばす具体的な方法について解説していきます。
バッテリーが傷む場所への設置を避ける
蓄電池が劣化しやすい場に置くことは避けましょう。
バッテリーや中身が傷んでしまい、最悪の場合使用できなくなってしまうからです。
具体的には
・年間通して、25℃を超えない場所
・直射日光を浴びない場所
置く場所によって、蓄電池自体の寿命が全く異なるので留意しましょう。
こまめに蓄電池をケアする
蓄電池の寿命を長持ちさせるために、できるだけこまめに充電しましょう。
過充電や過放電の回数を減らすことこそが寿命を伸ばすことに繋がるからです。
容量ギリギリまで使用しそこから充電を始めたり、100%であるにもかかわらず理由もなく充電し続けたりする行為は注意する必要があります。
意識がけて生活をしないと、ついやってしまいがちなので念頭に置きましょう。
太陽光発電と蓄電池の相性を確かめる
既存の太陽光パネルがある場合、業者や販売店に相性をきいてみましょう。
動作確認せずに蓄電池を導入して使えなかったり、保証期間が全く異なり損してしまうなどトラブルがあるからです。
自分1人での判断は難しいので、問い合わせてみることが最も肝心です。
【メーカー別寿命】蓄電池のサイクル数の目安とは?
メーカーによって寿命も異なるのは事実。
蓄電池を使用したい期間もそれぞれだと思うので、目星をつけて検討してみましょう。
ここからはメーカー別の蓄電池の寿命をご説明していきます。
オムロン
オムロンの蓄電池の寿命は約15年です。
オムロンのKPW-A-2シリーズは5.5kWhとコンパクト。1日2回のサイクルが可能なので、実質、11kWhの蓄電容量があるといっても過言ではありません。
また、15年経っても出力は70%保証しています。
ただ、最大容量は少ないので、万が一の蓄えとしては足りないかもしれません。
ご家族が少ない方や家にいる時間の少ない方にとってはぴったりのサイズ感です。
京セラ
京セラの大容量タイプ12kwの機種は、メーカー無料保証の15年が付帯しています。
大容量で単機能型の蓄電池なので、既存の太陽光パネルとも相性を気にせず、いざという時にも安心できる容量を確保しています。
近隣の住民が困っていても、手助けできる余裕もあるでしょう。
パナソニック
パナソニックの蓄電池の寿命は10~15年のものが多いです。
3.5kwと5.6kwの容量を2つ使用することで、最大33.6kwの蓄電システムを設置することができるようになっています。
業界では革新的であったパナソニック独自の創蓄連携システムを使用しているのも1つの売りですね。
シャープ
シャープの蓄電池の寿命も10~15年のものが主になります。
全てハイブリッド型の太陽光発電と連携して設置するタイプであることが特徴的。
シャープ製の太陽光パネルが保証期間の際、他メーカーの蓄電池を設置するとパネルは外さなくてはなりません。しかし、シャープの蓄電池の場合はそのまま設置可能。
いうまでもなく、既にシャープの太陽光を利用している方は同メーカーの蓄電池を選ぶことが賢明な判断です。
蓄電池の寿命はそれぞれ!ライフスタイルにあったものを選ぼう!
ここまで、蓄電池の寿命について解説しました。
家庭の生活スタイル、どのくらいの期間使っていきたいのかによりますが
使い方には細心の注意を払うことが、最も賢い使い方です。
蓄電池を1日でも長く使用し、ゆとりのある生活を送りましょう。
リノベステーションではオムロンやシャープを始めとした蓄電池を取り扱っております。
もちろん、太陽光発電機器との同時購入も可能です!
手続きが面倒な補助金申請も代行しておりますので、お気軽にください。
IHやエコキュートのお取り扱いもございます。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
光熱費削減に関するお悩み等ございましたら、お気軽にご相談下さい。
光熱費削減コンサルタント
中田 萌ご相談やお見積もりは
完全無料です!