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エコキュートとエネファームは何が違う?【徹底比較します】

オール電化 2024年01月04日更新

今回はエコキュートとエネファームを徹底的に比較した記事です。「エコキュートとエネファームって何が違うの?」という疑問を持っている人にオススメの記事となっています。

それぞれのメリット・デメリットも紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

1.エコキュートとは何なのか?

エコキュートとは電気エネルギーを用いてお湯を沸かす給湯器のことです。通常、お湯を利用する際にはガスが用いられます。エコキュートの場合はガスの代わりに電気を利用しているのが特徴です。

エコキュートという名前も、エコと給湯(キュウトウ)から命名されています。

エコキュートにはヒートポンプと貯湯タンクが内蔵されています。
ヒートポンプは取り込んだ空気の熱を圧縮させることでお湯を沸かします。そのお湯を貯湯タンクに貯める仕組みとなっています。ヒートポンプの機能がエコキュートの最大の特徴であり、これによってランニングコストの節約に繋がります。

1-1.エコキュートのメリット

ここではエコキュートのメリットを紹介していきます。メリットは以下の通りです。

  • 光熱費の節約になる
  • 災害時に強い

それぞれ解説していきます。

1-1-1.光熱費の節約になる

エコキュートは夜間の安い電力を用いてお湯を沸かすため、光熱費全体において節約になることがほとんどです。夜間の安い電力であればほとんどの場合、ガス代を下回ることになるでしょう。

また、エコキュート導入住宅専用の電気プランもあるため、これも活用すると大きな節約が見込めます。

1-1-2.災害時に強い

エコキュートは溜まったお湯を利用することができるため、災害時には非常に便利な存在となります。電気や水道が止まった状態でもお湯を利用することが可能になるため、災害時でもシャワーを気兼ねなく利用することが可能です。

災害時には体力面よりも精神面でのカバーが重要です。シャワーやお風呂でリフレッシュできるのは大きな効果が期待できます。

1-2.エコキュートのデメリット

ここではエコキュートのデメリットを紹介していきます。デメリットは以下の通りです。

  • お湯を使い切る恐れがある
  • 騒音問題が発生する可能性がある

それぞれ解説していきます。

1-2-1.お湯を使い切る恐れがある

エコキュートは貯湯タンクに制限があるため、このタンクの中のお湯を使い切ってしまうと、無駄に電気代がかかることがあります。これが夜間だったらまだしも、昼間にお湯を使い切ってしまうと、高い電気代で給湯する可能性があります。そうなると大きな節約が見込めません。

ただし、エコキュートには様々なモードが搭載されているので、昼間に給湯しないモードを選択すればこの問題は一旦解決できます。

1-2-2.騒音問題が発生する可能性がある

エコキュートの稼働音は40dBほどということで、非常に低音量です。ただ、エコキュートは低周波を発生させてしまいます。これによって周辺住民に不快な思いをさせてしまう恐れがあります。

レアなケースですが民事訴訟が起こることもあるので、エコキュートの設置場所は要検討です。

2.エネファームとは何なのか?

エネファームは電気とお湯を同時に作り出すことができる家庭用燃料電池です。「エネルギー」と「農場(ファーム)」を組み合わせてエネファームと命名されました。

エネファームはガスを元に電気とお湯を作り出します。ガスには水素原子、空気には酸素原子がありますよね?これで化学反応を起こす際に水が生まれるのですが、それと同時に電気と熱も生成されます。電気はそのまま家庭で利用され、熱は貯湯タンクにて利用されるのです。このような仕組みになっているので、効率的にエネルギーを利用することができます。

2-1.エネファームのメリット

ここではエネファームのメリットを紹介していきます。メリットは以下の通りです。

  • 電気代を節約可能
  • 非常用の水にできる

それぞれ解説していきます。

2-1-1.電気代を節約可能

エネファームは発電することが可能なので、その電気分の電気代が節約可能となります。また、家庭で電気を発電して利用することが可能なので、送電ロスも非常に少ないです。そのため、マクロで見るとエネルギー効率が向上する効果もあります。

また、エネファーム専用のガス料金プランもあり、これを利用するとトータルの費用の節約になります。その一方でガスが必要不可欠なので、オール電化住宅で利用できないデメリットもあるため要注意です。

2-1-2.非常用の水にできる

エコキュートの水は飲用することができないのですが、エネファームの水は煮沸すれば飲用することが可能です。そのため、災害時には非常用の飲料水として利用することが可能です。

生命活動において水は必要不可欠なので、エネファームの水が飲めるのは有り難いですね。

2-2.エネファームのデメリット

ここではエネファームのデメリットを紹介していきます。デメリットは以下の通りです。

  • 価格が高い
  • 売電できない
  • 騒音問題がある

それぞれ解説していきます。

2-2-1.価格が高い

エネファームは本体価格が非常に高く150万円から300万円ほどとなっています。エコキュートは数十万円ほどであることを考えると、かなり割高なのではないでしょうか。

初期投資が高いので、節約分で回収できるのかどうかも微妙なところです。

それに加えて、エネファームは燃焼設備なので20年経ったら必ず交換する必要があります。交換の際にも同程度のコストが発生するので、慎重に検討したほうが良いでしょう。

2-2-2.売電できない

太陽光発電とは異なり、エネファームで発電した電気は売電することができません。そのため大きな節約効果を出しづらくなるデメリットがあります。ただ、ほとんどの家庭では売電できるほど発電することがないため、そこまで大きなデメリットにはならないでしょう。

2-2-3.騒音問題がある

エコキュート同様にエネファームも低周波による騒音問題が発生する恐れがあります。設置場所を慎重に選択する必要があるでしょう。

3.エコキュートとエネファームの比較

ここではエコキュートとエネファームのコスト面について比較していきます。光熱費の節約についてですが、エコキュートとエネファームの節約できるコストはほとんど大差がないと言われています。そのため、導入コストが明暗を分けそうです。

エコキュートの場合は本体価格が30万円から50万円ほどで工事費が10万円から20万円かかります。そのため合計すると40万円から70万円といったところでしょう。

一方、エネファームの場合は初期費用で150万円から200万円ほどになります。補助金を利用できたとしてもコスト面ではエコキュートのほうが良さそうです。

ただし、お金だけでは比較できない部分もあります。エネファームは飲料水を生成することが可能ですし、住宅の仕組みによって選択肢が変動するかと思います。太陽光発電や蓄電池のような設備も含めて広い視野で検討できるといいでしょう。

4.まとめ

それでは本記事をまとめていきます。

  • エコキュートとエネファームは大きな節約が見込める
  • どちらも騒音を発生させてしまう
  • 導入コストはエネファームの方が高い

今回はエコキュート、エネファームの仕組みからメリット・デメリットを解説してきました。先程も述べたとおり、全体を通して最もコスパの良い方法を検討するのが良さそうです。

どの販売会社もお問い合わせを無料で行っていることが多いので、興味がある方はぜひ申し込んでみてください。

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この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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中田 萌
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