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太陽光パネルってどの角度が正解?地域によって違うって本当?

太陽光発電 2024年01月04日更新

「太陽光パネルを設置する際にはどの角度を選ぶのが正解?」

「太陽光発電の設置時の注意点を事前に知っておきたい。」

このような考えを持っている方はいませんか。

太陽光発電の導入を検討している方の多くは初めて太陽光発電を購入するでしょう。

そのため、何に注意したら良いのか、何が発電量を左右するのか、などわからないことが多いと思います。

そこで今回は、太陽光パネルを設置するときの重要なポイントと、太陽光発電設置時の注意点について紹介します。

太陽光パネルで注目ポイントは?【天候・向き・角度・屋根】

最初に、太陽光パネルで注目する点について紹介します。

太陽光発電に適した条件

太陽光発電はいかに発電量を多くするかが大切ですが、その発電量に関わるポイントは大きく4つあります。

天候

1つ目は、天候です。

太陽光発電は太陽の光を集めて電気エネルギーを作っているので、天候は非常に重要です。
発電効率の面でみると、日照時間が長く」「気温が低い季節が最も優れていると言えます。

日照時間の長さの観点で見ると、6〜7月までの梅雨の時期や12〜2月の冬の間はあまり適していません。
また、気温の低さに驚いた方もいると思いますが、暑すぎる場合は太陽光パネルが高温になり、発電量が低下します。
そのため、7〜9月もあまり適した季節ではないと言えます。

太陽光発電が最も適しているのは、日照時間が安定し、太陽光パネルが高温になりすぎない3〜5月です。

向き

2つ目は、太陽光パネルの向きです。

太陽光発電の発電量に最も影響を及ぼすのが、太陽光パネルの向きです。
日射量が最大となるのは、正午くらいの太陽が真南にある時です。

実際に発電量のグラフを見てみても、12時を境に弧を描いています。
そのため、太陽光パネルが最も適した向きはです。

角度

3つ目は、角度です。

角度が急すぎる・緩やかすぎる場合は太陽の光を十分に受けられません。
理想的な角度は30度と言われています。

ただ、20度にした場合でも発電効率は98%とあまり影響はありません。
そのため、屋根勾配のことはあまり気にしないで設置しても良いでしょう。

屋根の形

4つ目は、屋根の形です。

ここでは屋根の形を4つ紹介します。

  • イラストなどで見られる2枚の長方形からなる「切妻屋根」
  • 台形と三角形を2枚ずつ寄せて作る「寄棟屋根」
  • 屋上となる水平な屋根である「陸屋根」
  • 切妻屋根を半分に切ったような、1枚の長方形でできた「片流れ屋根」

そして、それぞれの太陽光発電に対する影響は以下です。

切妻屋根

  • 屋根の面積が広く、太陽光パネルを設置しやすい
  • 丈夫な作りで、雨漏りしにくい

寄棟屋根

  • 4面で構成されているため設置位置が選びやすい
  • 1面あたりの面積が小さくなる
  • 三角形のパネルを組み合わせると効果的

陸屋根

  • 雨漏りのリスクが高く、防水処理などで費用が嵩む
  • 屋根の方角を気にする必要がない
  • 架台を利用して、南の方角に簡単に向けられる

片流れ屋根

  • 屋根面積が広く、パネルを多く積むことができる
  • 南向きの屋根であれば最も効果的

地域によって太陽光パネルの最適角度は違う

先ほど、最も効果的な角度は30度と伝えましたが、より詳細に伝えると、地域によって最適傾斜角は異なります

日本の住宅では、屋根の角度が4寸勾配から6寸勾配が多いです。
3寸勾配は16.7度・4寸勾配は21.8度・5寸勾配は26.6度・6寸勾配は31度・7寸勾配は34.8度程度です。 

雪の多いエリアであれば勾配が急な方が発電効率が良くなります。
東京などでは6寸勾配が推奨されています。
それぞれの地域におすすめの勾配については以下を参照してください。

地点

最適角

対応勾配

北海道・札幌

34.8

7寸勾配

宮城県・仙台

34.5

7寸勾配

東京都・八王子

33.0

6.5寸勾配

愛知県・名古屋

32,5

6寸勾配

大阪府・大阪

29.2

5.5寸勾配

愛媛県・松山

28.5

5.5寸勾配

鹿児島県・鹿児島

27.7

5寸勾配

沖縄県・那覇

17.6

3寸勾配

太陽光発電の設置時の注意点!【パネルの角度で異なる発電量】

ここからは、太陽光発電の設置時の注意点について紹介します。

売電収入を正確に把握

1つ目は、売電収入を正確に把握することです。

太陽光発電で損をしないためには、まずは売電収入を正確に把握することが大切です。
固定価格買取制度の期間内であれば、収入の目安を計算しやすいです。

ただし、以下の3つを考えるようにしましょう。

場所によって発電量が異なる

まずは場所によって発電量が異なることに注意しましょう。

角度が地域によって異なりますが、その地域内でも周囲の影などは発電量に大きく影響を及ぼします。

パネルの一部に影がかかっている場合、影の面積分だけ発電量が低下するのではなく、影がかかっているパネル全体、直列で繋がっているパネル全てに影響が出ます。
将来的に近くに高い建物が建たないか、背が高く伸びる樹木がないかなどを知っておきましょう。

業者によって精度が変わる

次に、業者によって精度が変わることです。

発電量のシミュレーションを業者が行ってくれますが、その精度はまちまちです。
全国各地にある業者はデータが豊富にあるので、精度の高いシミュレーション結果を出してくれます。
実績のある会社に依頼しましょう。

固定買取が保証されている期間で初期費用を回収する

最後は、固定買取が保証されている期間で初期費用を回収できることです。

固定買取期間内に初期費用が回収できないと、期間外は買取価格が大幅に下がり、正確に予測するのが難しくなります。
そのため、固定買取期間内に回収できないことがわかれば、計画の見直しを行いましょう。

費用以外のサポート面

2つ目は、費用以外のサポート面に注目することです。

太陽光発電を導入する際は、本体にかかる費用だけでなく、サポート内容も知ることが大切です。
なぜなら、太陽光発電の修理費は非常に高く、その修理費だけで損をする可能性があるからです。

太陽光発電で修理が必要になるのは施工業社のミスもしくは災害や経年劣化等による故障が考えられます。
メンテナンスや保証サービスの内容は施工会社によって大きく異なります。
そのため、定期的な点検を行ってくれて、保証内容が充実した会社を選びましょう。

業者選び

3つ目は、業者選びです。

太陽光発電を購入する際、最も大切なことは業者選びです。

業者選びで大切なポイントは5つあります。

最適なメーカーを選んでくれる

1つ目は、自分の家に最適なメーカーを選んでくれることです。

太陽光発電は現在、多くの種類があります。
そのため、自分に最適なメーカーの太陽光発電を見つけることが可能です。

しかし、業者の中には1つのメーカーしか取り扱っておらず、条件に合わないものの購入を促してくることもあります。
扱いメーカーが多いほど最適なものを選んでくれる可能性が高いので、3つ以上のメーカーを取り扱う業者から選びましょう。

シミュレーションが正確である

2つ目は、シミュレーション結果が正確であることです。

太陽光発電は100万円以上する買い物であるため、実際の数値とシミュレーションの数値に差があった場合、大きな後悔を生むことになります。

シミュレーション精度が適切かどうかは「経験」と「スキル」が重要です。
過去の実績をホームページで確認し、安心できる業者に依頼しましょう。

施工の品質

3つ目は、施工の品質です。

施工品質が低い場合、設置後に雨漏りが起きたり、発電効率が悪かったりする可能性があります。
施工品質を見極めるポイントは施工体制です。

社内に施工部門を持っている業者であれば、あらゆる工事部材から自宅にあったものを提案してくれます。
しかし、もし社内に施工部門を持っていない場合、外注先とのトラブルや中間マージンの発生、責任の所在などさまざまな問題が発生するケースが多いです。
社内に施工部門を持つ業者を選びましょう。

保証やメンテナンスの充実さ

4つ目は、保証やメンテナンスの充実さです。

太陽光発電は30年近く使うものです。
そのため、困りごとがあった時にすぐに相談できたり、定期的にメンテナンスをしたりしてくれる業者を選びましょう。

メンテナンスや保証内容は業者によって様々です。
鳥の巣への対応など細かなメンテナンスをするか、事故が起きた時にどこまで対応してくれるか、などの充実さを確認しましょう。

倒産リスク

5つ目は、倒産のリスクがあるかです。

施工技術があり、メンテナンスや保証内容が充実していたとしても、業者が倒産してしまったらサービスを受けられません。
別の業者にメンテナンスを自腹で頼むことになり、損をする可能性が非常に高くなります。

そのため、歴史が長い・実績が豊富・十分な資本がある・強力な後ろ盾がある、などを見ましょう。
長く付き合う製品であるので、もしもの時にも信頼できる業者を選びましょう。

太陽光発電の設置ではパネルの向きや角度に注目!

今回は、太陽光発電の発電効率を高める上で大切なポイント、導入時の注意点などについて紹介しました。

太陽光発電では、天候・向き・角度・屋根の形が重要になります。

今回紹介したポイントを押さえれば、大きく損をすることはないでしょう。

導入時の注意点にも意識して、後悔のないように運用していきましょう。

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この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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中田 萌
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