エコキュートの交換費用はいくら?交換時期とあわせて紹介!
空気中の熱を使用し、環境にもお財布にも優しいエコキュート。
エコキュートは、ガス給湯器や電気温水器に比べて、光熱費が安くなりやすいことが特徴です。
今回は、パターン別のエコキュートへの交換費用や、エコキュートからエコキュートへ交換するときのポイント、電気代について解説します。
目次
エコキュートのパターン別交換費用は?
エコキュートの交換は、
- エコキュートからエコキュート
- 電気温水器からエコキュート
- ガス給湯器からエコキュート
の3パターンに分けられ、それぞれ交換費用が変わります。
自治体によっては、エコキュートの導入や交換で補助金が受け取れる場合があるので、事前に確認しておきましょう。
下記で紹介するエコキュートの交換費用はあくまで目安です。
エコキュートの種類や追加工事の有無で交換費用は変動するので注意しましょう。
パターン | 交換費用 | 注意点 |
エコキュートから エコキュート | 30万円から60万円 | 工事費が安く済むケースも |
電気温水器から エコキュート | 30万円から55万円 | 追加工事や基礎工事が 必要になる場合も |
ガス給湯器から エコキュート | 40万円から60万円 | ブレーカーなど工事費が高くなってしまう 可能性が高い |
エコキュートからエコキュートに交換する費用
エコキュートからエコキュートに交換するときの費用は、本体料金込みで30万円から60万円程度です。
エコキュートからエコキュートに交換するときには、配管や浴槽穴がそのまま使えるので、工事費が安く済むケースが多いです。
交換前のエコキュートを10年前後使っている場合には、最新のエコキュートを導入することで、電気代が安くなる場合もあります。
電気温水器からエコキュートに交換する費用
電気温水器からエコキュートに交換する場合、30万円から55万円程度の交換費用がかかります。
電気温水器からエコキュートに交換する場合、追加工事や基礎工事が必要になる場合があります。
追加工事や基礎工事が必要になってしまった場合には、工事費が高くなってしまうので注意が必要です。
しかし、電気温水器からエコキュートに交換した場合、電気代が安くなる可能性が高いです。
導入コストは高くなってしまうかもしれませんが、ランニングコストは悪くないので、エコキュートの導入を積極的に検討してみましょう。
また、電気温水器を設置している場所のスペースが足りない場合、別の場所に設置しなければいけません。
電気温水器とエコキュートを同じ場所に設置したい場合は、スペースが十分にあるかを確認しておきましょう。
ガス給湯器からエコキュートに交換する費用
ガス給湯器からエコキュートに交換する場合は、40万円から60万円の交換費用がかかります。
ガス給湯器からエコキュートに交換する場合、配管や基礎工事だけではなく、分電盤などの電気系統の工事も必要になるので、工事費が高くなってしまうケースも多いです。
しかし、お湯を作るエネルギーをガスから電気に変えることで、光熱費が安くなります。
エコキュートの1ヶ月の電気代は安い?高い?
パナソニックのホームページによると、エコキュートの1ヶ月の電気代は、東京電力エリアで2000円です。
下記に、エリアごとのエコキュートの電気代を表にまとめてみました。
これからエコキュートを導入する予定の人は、参考にしてみてください。
湯船に頻繁に浸かる人や、家族人数によって月々の電気代は変動しますが、電気温水器やガス給湯器に比べると、エコキュートの方が電気代がお得です。
また、エコキュートの導入と同時にIH導入などでオール電化住宅にした場合、ガスの基本料金は支払う必要がなくなります。
エリア | エコキュートの月々の電気料金 |
北海道電力エリア | 2,700円 |
東北電力エリア | 1,800円 |
北陸電力エリア | 1,700円 |
東京電力エリア | 2,000円 |
中部電力エリア | 2,000円 |
関西電力エリア | 1,700円 |
中国電力エリア | 1,900円 |
四国電力エリア | 2,200円 |
九州電力エリア | 1,500円 |
沖縄電力エリア | 900円 |
エコキュートの交換時期のポイントは?
エコキュートの交換時期の見分け方は、使用年数や快適に使えるかどうかです。
使用年数が10年以上経過している上で、エコキュートの調子が悪い場合には、交換時期だと言えるでしょう。
エコキュートを長く快適に使うには、日々の点検やメンテナンスが必須です。
エコキュートに異常がないか定期的に確認するのはもちろん、水抜きなどの手入れや、エコキュート周りに物を置かないなどの対策を行いましょう。
エコキュートの保証は、メーカーによって異なりますが1年から5年が目安です。
① 設備導入から10年以上経過している場合
エコキュートを導入し10年以上経過していて、調子が悪いと感じる場合には、エコキュートの交換時期かもしれません。
エコキュートの寿命は、5年から10年だと言われています。
導入して5年以上経っているエコキュートのほとんどは、保証期間も切れてしまっています。
エコキュートの調子が悪くても、修理が可能であれば使い続けることができますが、修理費用が高額になってしまうケースもあるでしょう。
古いエコキュートから新しいエコキュートに交換した場合には、電気料金も安くなるケースもあります。
導入して10年以上経過しているエコキュートが壊れてしまった場合には、新しいエコキュートに交換することをおすすめします。
② エラーが頻繁に表示される
エコキュートのパネルなどにエラーが頻繁に表示される場合は、エコキュートの調子が悪かったり、どこか故障したりしているのかもしれません。
万が一エコキュートが故障していた場合、故障している部分によっては修理費が高額になってしまうことがあります。
特に、製造から10年以上経っているエコキュートだと、そもそも部品がないということもあり得ます。
③ お湯から水になってしまう
エコキュートを使用中に、お湯から水になってしまうときには、ヒートポンプが故障しているのかもしれません。
ヒートポンプの本格的な修理交換には、10万円以上かかってしまうことがあります。
エコキュートの保証期間が残っている場合は、保証で直してもらうことが可能です。
しかし、保証期間が切れている場合には、高額な修理料金がかかってしまう可能性があるので注意しましょう。
④ お湯になるまで時間がかかる
エコキュートを使用していて、お湯になるまで時間がかかると感じ始めたら、エコキュートの交換時期かもしれません。
今までよりも、お湯になるまで時間がかかる場合は、エコキュートのどこかが故障している可能性があります。
タンクにお湯が十分あり、湯船やシャワーキッチンなど他にお湯を使っていないにもかかわらずお湯の出が遅くなった場合には、販売店やメーカーに問い合わせてみましょう。
⑤ 本体からの水漏れ
エコキュートは、貯湯ユニットから水が排出されることがあります。
貯湯ユニットからの排出であれば問題ありませんが、配管やタンクなどが破損している場合は修理または買い替えが必要です。
エコキュートから水が出ているのをみたら、本体や配管にヒビや割れがないか確認してみましょう。
本体や配管が破損しているのを放置してしまうと、勝手に水が流れ出し、水道代が大幅に上がってしまいます。
水道代が急激に上がってしまうのを防ぐためにも、エコキュートの状態が確認しやすいように、周りには物を置かないことや、定期的な点検をしておきましょう。
交換・買い替え時のエコキュートの選び方とポイントは?
最後に、エコキュートの交換時の選び方とポイントを解説します。
エコキュートは、需要が多い住宅設備で、現在では様々なメーカーが販売しています。
メーカーによってエコキュートの特徴が異なるので、エコキュートを購入する時には、どんなエコキュートが家庭に合っているのかを考えてみましょう。
寒冷地仕様・耐塩害仕様で選ぶ
エコキュートは、屋外に設置する住宅設備です。
北海道などの寒冷地や海の近くの塩害地域には、専用の対策製品が販売されています。
寒冷地には寒冷地専用のエコキュートを、塩害地域には塩害対策されているエコキュートを選びましょう。
地域に合っていないエコキュートを購入し、設置してしまうと、保証の対象外になってしまいます。
また、地域に合っていないエコキュートを導入してしまうと、故障してしまう可能性が高いです。
エコキュートは、決して安いとは言えない住宅設備です。
長く安全に使うためにも、寒冷地には寒冷地用、塩害地域には塩害対策用の製品を導入しましょう。
容量で選ぶ
エコキュートのタンク容量の目安は、以下の通りです。
- 2〜4人家族:300リットル
- 3〜5人家族:370リットル
- 4〜8人家族:460リットル〜550リットル
推奨されるタンク容量は、あくまで目安です。
湯船に頻繁に浸かるなど、お湯を多く使う家庭では大きめの容量のエコキュートを導入しておくと安心です。
エコキュートからエコキュートに交換する場合は、今までのタンク容量で足りるかどうかを参考にしましょう。
エコキュート以外からエコキュートに交換する場合は、お湯を多く使っているかどうかを考えてみましょう。
また、同居する家族人数が増える可能性がある場合には、同居する可能性のある家族人数に合ったタンク容量を選んでおくと安心です。
設置するスペースで選ぶ
電気温水器やガス給湯器からエコキュートに交換する場合は、エコキュートを設置できるスペースがあるかどうかを確認しましょう。
スペースが狭いと感じる場合には、コンパクト設計のエコキュートがおすすめです。
エコキュート導入時にエコキュートのスペースがあるかどうか確認してもらえるので、スペースが心配の時には販売店に相談してみましょう。
エコキュートの設置には、エコキュート本体の設置スペースだけではなく、点検や修理の時に人が入れるスペースが必要です。
給湯タイプで選ぶ
エコキュートは以下の3タイプに分けられます。
- お湯張りから保温・たし湯を自動で行ってくれるフルオートタイプ
- お湯張りのみ自動、足し湯や保温は手動のオートタイプ
- 給湯のみを蛇口から行う給湯専用タイプ
全てを自動で行ってくれるフルオートタイプのエコキュートは価格が高く、給湯専用タイプは価格を抑えることが可能です。
給湯タイプは、湯船を利用する頻度で選ぶと、ストレスなくエコキュートを使用することができるでしょう。
使える入浴剤や機能で選ぶ
エコキュートは、ガス給湯器や電気温水器に比べて、使える入浴剤が限られてしまいます。
特に、濁り湯やバスソルトなどはエコキュートの配管のサビや故障の原因になってしまうので注意しましょう。
現在販売されているエコキュートには、様々な入浴剤が使用できるタイプの製品も販売されています。
エコキュート導入後に入浴剤で入浴を楽しみたい場合は、使用できる入浴剤のチェックも忘れずに行いましょう。
使える水質で選ぶ
通常のエコキュートには、地下水や井戸水が使えません。
無理に地下水や井戸水を使用してしまうと、地下水や井戸水に含まれているカルシウムがエコキュートの故障の原因になってしまいます。
特に、今まで電気温水器やガス給湯器を使っていた家庭では、エコキュート導入時に注意が必要です。
地下水や井戸水を、井戸水等に対応していないエコキューで使用したしまった場合、保証の対象外になってしまう可能性が高いです。
自宅で地下水や井戸水を使っている家庭では、地下水や井戸水に対応しているエコキュートを導入しましょう。
エコキュートの交換費用は費用がかかる!故障前に交換を!
今回は、エコキュートへの交換費用や交換時のポイントなどを解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
エコキュートは、空気中の熱を利用し、お湯を作ることができる環境にやさしい住宅設備です。
エコキュートを導入することで、光熱費が抑えられる可能性があるので、オール電化住宅でなくても導入を検討してみましょう。
リノベステーションでは多くのメーカーの蓄電池や太陽光発電を取り扱っております。
手続きが面倒な補助金申請も代行しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
無料お見積もりも承っております。ご依頼はこちら。
もちろん、IHやエコキュートのお取り扱いもございます。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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