【比較】太陽光発電を取り付けた後の屋根の保証はどうなる！？

太陽光発電システムにおける屋根の保証は、太陽光パネルを取り付けたタイミングで異なります。

既存住宅に後付けで太陽光発電システムを導入した場合には、販売店に保証が移るので、しっかり確認をしておきましょう。

太陽光発電システム自体の保証は、メーカー保証だけではなく、販売店で契約することができる災害補償、火災保険などを利用することができます。

太陽光発電を導入した場合の屋根の保証はどうなる？

太陽光発電システムを導入したタイミングで、家の屋根の保証は異なります。

新築時に太陽光発電システムを導入した場合には、ハウスメーカーでの保証となり、後付けでシステムを導入した場合は、ハウスメーカーの保証は消滅してしまいます。

太陽光パネルを取り付ける際は、屋根に穴を開けて架台を取り付け、架台に太陽光パネルを固定します。

ハウスメーカーの屋根への保証は、故意に屋根に穴を開けた時点で消滅してしまいます。

太陽光パネルを後付けで導入する場合は、販売店に屋根の保証をしてもらうことになります。

太陽光パネルを後付けする場合は、販売店に屋根の保証内容をしっかり確認しておきましょう。

新築時はハウスメーカーが保証

新築と同時に、ハウスメーカーに太陽光発電システムを取り付けてもらった場合、家の屋根の保証は、ハウスメーカーが保証することになります。

万が一、雨漏りなどのトラブルが起きた場合には、ハウスメーカーに連絡することが先決です。

屋根の保証も家の保証の中に組み込まれているので、保証を受けることができるでしょう。

後付け時は販売店が保証

新築後、自宅に太陽光発電システムを後付けで導入する場合は、ハウスメーカーの家の屋根の保証はなくなってしまいます。

屋根の保証は施工してくれる会社に引き継がれることになるので、屋根の保証がなくなってしまうわけではありません。

販売店や施工工務店での屋根への保証は10年から15年です。

既存住宅の場合は販売店が雨漏り保証

家の保証がなくなってしまった後に太陽光発電システムをとりつける場合にも、販売店で屋根の保証を受けることができます。

ここで注意したいのは、太陽光発電システムを取り付けた後の雨漏りや破損が全て保証されるわけではないという点です。

販売店や施工工務店は、太陽光パネルの取り付けによって雨漏りなどのトラブルが起きた場合にのみ屋根を保証します。

太陽光パネルの取り付けとは関係のない屋根や家の破損は、保証対象外となってしまうので、注意しましょう。

太陽光発電取り付け時のハウスメーカー保証3社比較！

太陽光発電システムへの保証は、メーカー保証や災害補償などで対応します。

太陽光発電システムを取り付けた後の屋根への保証は、ハウスメーカーの保証が適用されるので、新築時に特別な契約を結ぶ必要はありません。

①　ダイワハウス

ダイワハウスの家の保証は、最長で60年まで対応しています。

屋根と構造に対する保証は標準で30年、防蟻や住宅設備に対する保証は10年付帯しています。

住宅設備に対する保証以外は、有料メンテナンスを10年から15年ごとに行うことで、最長60年まで保証を延長することが可能です。

一部シリーズに関しては、雨漏りに対する保証が15年となっています。

ダイワハウスにて自宅を新築する場合には、家の保証が標準で何年付帯しているのか確認しておきましょう。

②　タマホーム

タマホームの家に対する保証は、構造と雨漏り、シロアリに対する保証が、標準で10年付帯しています。

10年ごとに有償工事を行うことで、最長で60年間家の保証を継続することが可能です。

また、長期優良住宅認定されている住宅は60年、長期優良住宅認定されていない住宅であっても30年の無料点検をしてもらうことができます。

住宅の引き渡し後は、3ヶ月、6ヶ月、1年、2年、5年、10年と小刻みに点検をしてもらえるので安心です。

③　積水ハウス

積水ハウスの家の保証は、構造と防水に対する保証が30年付帯しています。

30年経った後は、有料の点検や工事を行えば、建物がある限りずっと保証を受けることが可能です。（ユートラスシステム）

【家の保証以外に】太陽光発電システムに使える保証は？

家の保証があったとしても、ハウスメーカーに太陽光発電システムを保証してもらうことはできません。

万が一、太陽光発電システムにトラブルが起きた場合には、太陽光発電システムのメーカーの保証を利用します。

メーカーによっては、認定工務店でなければ保証を受けることができないので、メーカーの保証対象をしっかりチェックしましょう。

①　メーカー保証

太陽光発電システムを導入した後にトラブルが起きた場合には、メーカー保証によって保証を受けることができます。

太陽光発電システムのメーカー保証は、最低でも10年付帯しており、有料で延長できる場合もあります。

メーカー保証には機器補償の他に出力保証が付帯しています。

メーカーによっては、災害補償が付帯しているケースもあるので、購入前にしっかり確認しましょう。

また、販売店によっては独自の災害補償を取り扱っているところもあるので、自然災害に対するトラブルが心配な場合には加入を検討しましょう。

通常のメーカー保証では、雷や雨によるトラブルは保証されません。

②　火災保険

太陽光発電システムにトラブルがあった場合、火災保険でも保証を受けられるケースがあります。

火災保険の契約内容によって保証が受けられるかどうかが変わります。

万が一、導入している太陽光発電システムにトラブルが起きた場合には、火災保険の契約内容を確認してみると良いでしょう。

これから太陽光発電システムを導入する場合は、導入と同時に火災保険を見直すと、万が一トラブルが起きた際に保証を受けることができます。

③　保険会社の保険

メーカー保証や販売店の保証以外に、保険会社でも太陽光発電システムに対する保証を契約することが可能です。

保険会社で契約できる保証は、主に事業者が取り扱うような大規模な太陽光発電システム向けです。

主な保証内容は、太陽光発電パネルなどが風で飛ばされ、人や家などに被害をもたらしてしまった場合の「施設賠償責任補償」、出力制御により利益が出なかった場合の「出力抑制保険」などです。

後付け太陽光発電の家の保証が心配なときの対策3つ！

最後に、太陽光発電システムの家の保証が心配だと感じる人に向けて、太陽光発電システムを購入する前にできる対策を紹介します。

太陽光発電システムは、10年以上使用する住宅設備です。

万が一、屋根や太陽光発電システムにトラブルが起きてしまった時に備え、保証内容はしっかり確認しておきましょう。

①　屋根保証や雨漏り保証の確認

太陽光発電システムを後付けで導入する場合、購入前に販売店やメーカーの雨漏り保証について確認しておきましょう。

メーカーによっては、メーカー独自の雨漏り保証が付帯している場合もあるので、事前確認が大切です。

太陽光発電システム設置会社や、リフォーム業者などは、国土交通省によって保険への加入が義務付けられています。

太陽光発電システムを販売店で購入する時には、保険に加入しているかをしっかり確認しましょう。

万が一、保険に加入していなかった場合には、販売会社や工務店を変えることをお勧めします。

②　メーカー保証の内容を確認

太陽光発電システムには、10年から20年のメーカー保証が付帯しています。

保証を受けられる期間や内容は、メーカーによって変わるので、事前に確認しておきましょう。

また、太陽光発電システムに対する保証内容や保証期間は、有料で変更することも可能です。

保証を手厚くしたい場合には、有料で保証をアップグレードさせると良いでしょう。

③　保証の充実しているメーカー・販売店を選ぶ

太陽光発電システムの販売店には、メーカー保証以外に自然災害補償など補償を扱っているケースがあります。

自然災害補償では、雷や台風などによる被害を補償してもらうことが可能です。

太陽光発電システムのメーカーによっては取り扱ってないケースもあるので、災害補償を付帯させたい場合は、販売店に相談してみましょう。

また、太陽光発電システムに対する保証も、メーカーによって大きく異なります。

保証が充実したメーカーを選ぶことで、長期間安心して太陽光発電システムを使用することができるでしょう。

太陽光発電の導入で家の保証も変わる！事前にチェックを

今回は、太陽光発電システムの家の保証について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。

太陽光発電システムに対する家の保証は、新築時にパネルを取り付ける場合と、後付けする場合で保証が異なります。

新築時に太陽光発電システムを取り付けると、屋根はハウスメーカーに保証してもらうことができますが、太陽光発電システムの価格は高くなってしまいがちです。

対して、販売店で太陽光発電システムを後付けする場合は、ハウスメーカーの屋根の保証が消滅してしまいますが、太陽光発電システムの費用を抑えることができます。

太陽光発電システム導入時は、メリットとデメリット、保証を含めてよく比較検討しましょう。

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