太陽光発電は約10年で元が取れる?売電価格の推移・メリットを検証!
太陽光発電を導入しようか迷っている方にとって、一番の問題とも言えるのが「初期費用の高さ」です。
「売電価格が下がっており、今から設置しても資金回収できない」という意見も多く、本当に元が取れるか気になりますよね。
そこで本記事では、太陽光発電の売電、資金回収をテーマに、以下の3つの論点を徹底解説していきます!
- 太陽光の売電価格の決まり方・10年間お得に売れる「FIT」について
- 2022年までの売電価格の推移・今からでも元が取れる理由とは?
- 「元が取れる」だけじゃない!太陽光発電の3つの経済メリット
本記事を読めば、売電価格の値下げはむしろ当然のことで、今からでも余裕を持って資金回収できることわかります。
元を取るまでの期間を短くするには、補助金の活用が得策です。
補助金制度は、締め切り前に定員に達して終了してしまうことが多いので、ぜひ次回の公募に間に合うように下準備を検討してみてくださいね!
目次
太陽光発電の元が取れる目安は10年?FIT制度をくわしく解説
まずはじめに、太陽光の売電価格を大きく左右するFIT制度についておさらいしていきます。
FITの固定期間が10年の理由や、FIT終了後も続く経済メリットについてもこちらで解説します。
【おさらい】太陽光の売電単価を決める「FIT制度」とは?
FIT制度とは太陽光発電で作ったエネルギーを、10年間の固定期間にかぎり、通常よりも優遇された固定価格で買い取る制度のことです。
市場での自由価格よりも大幅に高い値段で10年間買い取ることで、「初期費用が高い」という太陽光発電のデメリットの打ち消しにつながります。
欧米では「Feed-in Tariff」という名称で現在も施行されており、日本では英語の頭文字をとって「FIT(フィット)」や「FIT制度」と呼ばれています。
政府は2050年の脱炭素社会の実現を目標に掲げていますので、今後も突然FIT制度が終了する可能性はかなり低いといえるでしょう。
FITの固定期間が10年なのは「資金回収までの目安」だから
FITの固定価格での買取期間が10年に設定されている理由は、「約10年間が太陽光で元を取るまでの目安だから」です。
たとえば2022年のFIT買取価格は1kWあたり17円ですが、一般的な5kWほどの太陽光システムなら売電・節約で得た利益を合わせれば「年間10万円」ほどとなります。
最近では1kWあたり20万円程度で太陽光発電を導入できますので、「5kW=100万円」と仮定すればちょうど10年で元が取れますね。
価格の高い太陽光システムを購入した場合はさらに期間が必要ですが、それでもFIT制度が資金回収までの大きな手助けとなることは変わりません。
【卒FIT後もお得】FITの固定期間が終了しても売電できる
「FITが終了する10年後からは、太陽光の電気が売れなくなる」という噂が現在でも囁かれていますが、これはまったくの誤解です。
卒FIT(FITが終了すること)を迎えた後でも電力会社へ「自由価格」での売電は続けられますので、買取価格は下がるものの収益がゼロになることはありません。
むしろ、FITの10年間でほとんどの資金は回収できているため、「卒FIT後はずっとお得が続く」と前向きに考えることができます。
太陽光パネルの耐用年数は「約25〜30年」ととても長寿命です。
せっかく買った設備ですから、最後までお得に活用したいですよね。
太陽光の売電単価の推移を徹底解説!2023年でも元が取れる?
つづいて、FITが施行された2012年から、2023年までの売電価格の推移を見ていきましょう。
結論から言えば、FITの売電価格は毎年確実に少しづつ下がっています。
買取価格が下がっても元が取れる理由についても、こちらでくわしく解説していきます。
【2023年は16円】太陽光の売電単価の推移は?
2012年から2023年までのFIT買取価格の推移を以下にまとめました。
年度 | 買取価格(1kWあたり) |
2012年 | 42円 |
2013年 | 38円 |
2014円 | 37円 |
2015年 | 34円 |
2016年 | 32円 |
2017年 | 29円 |
2018年 | 27円 |
2919年 | 25円 |
2020年 | 21円 |
2021年 | 19円 |
2022年 | 17円 |
2023年 | 16円 |
FITが開始した2012年と比べると、2023年はおよそ「3分の1」程度にまで価格が下がっているのがわかります。
表を見ると「今から導入するのは不利かも…」と不安に感じてしまいますが、今からでも充分に間に合いますのでご安心ください!
「売電価格が下がっても、太陽光発電は約10年で元が取れる」理由を次項でくわしく解説しますので、導入を迷っている方はぜひ目を通してくださいね。
【今でも元が取れる】売電単価は太陽光の価格に合わせて下がっている
FITの売電価格が下がってもまだまだ元が取れる理由は、「太陽光システムも価格もどんどん値下がりしている」からです。
そもそもFITの売電価格は「導入から約10年でおおよその元が取れるように」計算されており、太陽光システムの費用が大きく影響します。
売電価格が42円/kWhだった2012年頃では、太陽光といえば300万、400万と高額な費用がかかるのが常識でした。
現在では100万円を切るお手頃価格のパネルも増えたため、価格に合わせてFIT買取額が下がるのはむしろ自然であるといえます。
十数年前のパネルより最近のものは発電効率や性能が良いので、卒FITを迎えた後でも末永く現役として活躍してくれそうですね!
太陽光発電は元が取れるだけじゃない!3つの経済メリットを解説
さいごに、「10年で元が取れる」だけが魅力ではない、太陽光発電の3つの経済メリットについて解説していきます。
【メリット①】電気代の高騰で自家消費の重要性UP!
毎年じわじわと値上げしていく電気代を考えれば、太陽光発電の「自家消費」の重要性はますます上がっています。
そのまま売電すれば17円/kWhですが、自家消費すれば27〜30円の価値です。
むしろ、発電したエネルギーはできるだけ家で使ったほうがお得といえるでしょう。
近頃続く大幅な円安に加えて、ウクライナ情勢や再エネ賦課金の値上げなどが原因で、電気代は今後も値上がりしていくことが予想されます。
【メリット②】補助金を活用すれば資金回収がさらに早くなる
補助金制度をうまく活用して、太陽光の資金回収を早めれば、そのぶん早く「元を取った後の経済メリット」を得られます。
国や自治体では「パネル1kWあたり数万円」の補助金を交付している所も多く、2〜3年早くローンを完済すれば、浮いたお金で他の箇所のリフォームもできますね。
さらに、省エネ効率の高い「ZEH(ゼッチ)住宅」として認定を受けることができれば、「定額55〜100万円」という豊富なサポートも受けられます。
国や自治体の補助金は「それぞれ申請すれば両方もらえる」ケースもありますので、契約を決める前にしっかりと確認しておきましょう。
【メリット③】停電時も電気が使えて生活ダメージを減らせる
太陽光発電の見逃せない経済メリットとして、「停電時でも電気が使えて生活ダメージが減らせる」という点が挙げられます。
テレワークが一般的な存在となった今では、停電によるインターネットの不通は大きな打撃ですし、スマホの充電ができないのも不便ですよね。
太陽光パネルが発電中なら、テレビでの情報収集はもちろん、冷蔵庫の中身をムダにすることも無くなります。
近年では「ゲリラ豪雨」による突発的な停電も増えていますので、家族の安心や自分の仕事を守るためにも太陽光システムの導入はオススメできます。
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【まとめ】太陽光は10年で元が取れる!補助金活用でさらに短縮可能!
FITでの太陽光の買取価格は年々下がっていますが、太陽光システムの価格も値下がりしているため「約10年での資金回収」は今でも充分可能です。
太陽光パネルの寿命は「25〜30年」と非常に長いので、10年後もずっと売電収入と節約効果が続くのは嬉しいですよね。
電気代が少しずつ値上がりを続ける今、割安で売電してしまうよりも、自家消費して光熱費を抑える重要性が高まっています。
国や自治体の補助金をかしこく活用すれば「10年以内」の資金回収も夢ではありません。
ぜひ今から申請の準備をはじめてみてくださいね!
リノベステーションでは多くのメーカーの蓄電池や太陽光発電を取り扱っております。
手続きが面倒な補助金申請も代行しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
無料お見積もりも承っております。見積もり依頼はこちら。
IHやエコキュートのお取り扱いもございます。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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