塩害エリア対策におすすめな蓄電池3選【設置前の注意点】
海岸エリアに住んでいて、蓄電池の導入に悩んでいませんか?
海岸エリアから近い場合は、塩害対応の蓄電池を設置しなければなりません。
塩害タイプの蓄電池は、種類が少なくどれを選べばいいか分からない方も少なくありません。
そこで、今回は塩害地域・重塩害地域の違いや塩害対応のおすすめの蓄電池について紹介します。
目次
塩害・重塩害とは?【違いについて解説】
特徴 | |
塩害 | ・塩分濃度が低い ・徐々に浸食を起こしやすい |
重塩害 | ・塩分濃度が高い ・浸食をすぐ起こしやすい |
海水の濃度が高いほど、重塩害の影響を受けやすく、浸食しやすくなります。
また、海岸から遠い地域でも、台風などの強風によって、塩害の影響が出る可能性も高いです。
塩害エリア・重塩害エリアの区分を紹介!
地域 | 海岸からの距離 |
北海道・東北 | ・太平洋側:2km以内 ・日本海側:7km以内 |
関東・北陸 | ・太平洋側:2km以内 |
瀬戸内海岸 | 1km以内 |
東海・近畿・中国・九州 | 2km以内 |
沖縄・離島 | 全域 |
引用:土木学会北海道支部 塩分量調査に基づく道南渡島地方沿岸における塩害地域区分の評価
塩害・重塩害タイプの3つの特徴【普通の蓄電池との違いは?】
ここからは、塩害・重塩害の蓄電池の特徴を3つご紹介します。
また、普通の蓄電池との違いについても、詳しく解説していきます。
部品一つ一つに塩害仕様の塗装がされている
金属部分やネジに至るまで、浸食を受けにくいよう塗料や素材を変えているのが特徴です。
塩害タイプの蓄電池は、取付金具のネジやボルトがサビないように「防錆性」の塗料が使われています。
中でも、オムロンの塩害タイプは、配線部分をジョイントで保護する構造を独自開発で取り入れています。
また、防水・防錆にアプローチした構造の場合は、塩分を含む雨や風に強いので、潮風の影響を軽減できます。
機械基盤がショートを起こさないように絶縁処理がされている
塩害地域での使用は、海水の雨風により、錆や腐食が発生し、ショートの原因になります。
塩害タイプの蓄電池は、機械基盤がシリコンや樹脂でコーティングされているので、塩害による故障リスクを軽減できます。
塩害仕様は普通の蓄電池より価格が高い
同メーカーの塩害タイプと通常タイプの価格を比較してみました。
塩害タイプ | 通常タイプ |
【オムロン】フレキシブル蓄電池KPAC-B | 【オムロン】4.2kWHのKPAC-B |
【希望小売価格(税込)】:276万1,000円 | 【希望小売価格(税込)】315万1,000円 |
塩害・重塩害の蓄電池は、普通の蓄電池より価格が高めです。
塩害タイプは、防水性や防カビ性を高める塗料や素材を使っているので、通常より40万円ほど高く設定されています。
塩害地域での使用は、対応タイプを選ぶことで故障のリスクを軽減できるので設置後も安心して利用できます。
塩害・重塩害タイプの蓄電池を設置する際の注意点
塩害・塩害対応の設置をする際に気をつけたい3つのポイントがあります。
解決方法に対しても、お答えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
塩害エリア対応ではない蓄電池の設置は保証適用外
塩害地域で通常の蓄電池を設置し、故障を起こした場合の保証は適用されません。
メーカーごとに、塩害・重塩害タイプの蓄電池を設置できるエリアが決まっています。
設置条件の通り施工した場合は、5年〜10年の保証が付き安心して利用できます。
そのため、塩害・重塩害に対応した保証付きの蓄電池を選びましょう。
事前に蓄電池の大きさと分電盤までの距離を確認する
蓄電池は、屋外・屋内用があり、生活スタイルに合わせて選ぶ必要があります。
屋外に設置すると、運転音を気にせず、室内のスペースを取ることもありません。
しかし、屋内の分電盤と接続するために、壁に穴を空ける工事が必要になります。
対して屋内設置は、エアコンの室外機ほどの大きさがあり、場所を取るため、十分なスペースを確保しなければなりません。
しかし、室内に置くことで、塩害を受けず、故障リスクを大幅に下げることができるでしょう。
また、パワーコンディショナと分電盤までの距離が遠いほど、電気ロスが大きくなり、電圧の上昇に繋がってしまうため分電盤までの距離は最短距離にしましょう。
海岸エリアから近い設置は故障する可能性大
塩害・重塩害の仕様でも、設置状況によっては故障リスクを引き起こすことがあります。
例えば、海から家まで遮るものがなかったり、台風などの強風が防げなかったりする場合は、故障リスクが高くなります。
海岸から100m〜300m以内に設置する場合は、重塩害カバー装置を付けることで、塩害対策に効果的になります。
塩害・重塩害エリア対応のおすすめ蓄電池3選
塩害・重塩害エリア対応の蓄電池を3つご紹介します。
実績のあるメーカーを厳選しましたので、蓄電池選びの参考にしてみて下さいね。
【重塩害エリア対応】オムロン フレキシブル蓄電システム KPAC-Bシリーズ
容量 | 6.5kWh |
サイズ | W 452 × H 656 × D 120 mm |
重さ | 52kg |
設置場所 | 屋内 |
保証 | 15年間 |
希望小売価格(税込) | ・【単機能】:308万1,000円 ・【ハイブリッド/特定負荷】:383万9,000円 ・【ハイブリッド/全負荷】:481万8,000円 |
特徴 | ・世界最小クラスのスリム設計 ・一時的な海水被害の設置も安心 ・売電、自家消費、停電モード搭載 |
【重塩害エリア対応】ニチコンESS-U3S1J
容量 | 6.5kWh |
サイズ | W 740 × H 650 × D 300 mm |
重さ | 77kg |
設置場所 | 屋外 |
保証 | 10年間(5年保証:室内リモコン・ファン) |
希望小売価格(税込) | 152万9,000円 |
特徴 | ・重塩害エリア対応 ・最大8時間の使用が可能 ・自然災害補償10年 |
【塩害エリア対応】シャープ JH-WD1821
容量 | 8.4kWh |
サイズ | W 700 × H 360 × D 605 mm |
重さ | 135kg |
設置場所 | 屋外・屋内 |
保証 | 10年間 |
希望小売価格(税込) | 342万1,000円 |
特徴 | ・自然災害補償15年 ・最短2.5時間のフル充電対応 ・停電対策も安心の大容量モデル |
海岸エリアは、塩害タイプの実績のあるメーカー蓄電池を選ぼう
塩害地域は自然災害の影響を受けやすいため、実績の高い塩害仕様のメーカーを選びましょう。
また、長く利用するためには、保証期間や保証内容が手厚いメーカーを選ぶのが大切です。
更に自然災害補償付きなら、雷や台風などの被害で故障した場合に補償してもらえます。
今回紹介した蓄電池は、自然補償や保証期間が長く信頼の高いメーカー商品です。
記事の内容を見て興味が沸いた方は、ぜひ紹介した商品を検討してみてくださいね。
リノベステーションでは多くのメーカーの蓄電池や太陽光発電を取り扱っております。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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