ニチコンのトライブリッド蓄電池T3シリーズの特徴・強みを解説！

太陽光と蓄電池を1台のパワコンで管理できる「ハイブリッド蓄電池」ですが、さらに上の「トライブリッド蓄電池」をニチコンが開発したことをご存じですか？

本記事では、ニチコンのトライブリッド蓄電池「T3シリーズ」の特徴や価格、独自の強みや保証内容について解説しています！

T3シリーズが抱える「初期費用」というデメリットと、解決策となる「豊富な補助金」についてもご紹介していますので、ぜひ最後まで目を通してみてくださいね！

ニチコンT3シリーズの特徴や強み・トライブリッドの活用法も解説！

はじめに、ニチコンの蓄電システム「T3シリーズ」の特徴や独自の強み、「トライブリッド」ならではの活用方法を解説していきます！

ニチコンだけの「トライブリッド」とは？ハイブリッド蓄電池との違い

「トライブリッド」とは、太陽光発電・蓄電池・電気自動車の間で自由に電力のやり取りができる、ニチコンが世界で初めて開発したシステムです。

似たような名称の「ハイブリッド蓄電池」との違いを以下にまとめました。

また、トライブリッドなら「停電中でも電気自動車のバッテリーで家電を動かせる」という、ハイブリッド蓄電池にはないメリットがあります。

トライブリッド蓄電池「ES-T3」シリーズの特徴・他にはない強み

ニチコンのトライブリッド蓄電池の強みは「電気自動車との連携」だけではありません。他メーカーにはない「強み」を以下にまとめました。

• 停電時でも「5.9kWh・200V」の高出力でエアコン・IH調理器も余裕で使える
• 「全負荷」対応なので停電した瞬間に家全体の電気をバックアップできる
• 蓄電池は「4.9kWh」「7.4kWh」の2種類の容量を選べる。後から増設も可能
• システム保証・バッテリー容量保証が「無償で15年」と非常に長い

さらに、「ニチコン独自のAIによる自動制御」も優秀です。

機器のエラーを検出・通知したり、天気予報に合わせて適切な充電量をコントロールしてくれます。

大雨警報や災害注意報の発令とともに自動で充電する機能も優れており、停電対策としては「これ以上ない」と断言できるほど充実しています。

【活用例】ニチコンのトライブリッド蓄電池ならではの運用法とは？

ニチコンのトライブリッド蓄電池を使ったユニークな活用方法の一例を以下にまとめました。

• 太陽光発電の余った電気を蓄電池に充電しておき、EVに充電して電費を節約
• 長期の停電で蓄電池とEVがバッテリー切れでも、太陽光で自給自足できる
• EV充電スポットに充電しに行けば、太陽光パネルが故障しても家電を動かせる

特に重要なのは、「太陽光のエネルギーで電気自動車が走行可能」というポイントです。

ガソリン代が高騰を続ける今「0円」で職場やお店へ往復できるメリットは見逃せません。

ニチコントライブリッドT3シリーズのメリット・デメリットを解説！

つづいて、ニチコンのトライブリッド蓄電システム「T3シリーズ」のうれしいメリットや、注意すべきデメリットを徹底解説していきます。

【メリット】1つのパワコンで3つの設備を管理！外観スッキリ

ニチコンのトライブリッドT3シリーズの大きなメリットは、蓄電池・太陽光・V2Hを1台のパワコンで制御できることです。

パワコンの設置スペースが1台分ですむため建物の外観もスッキリ見せられますし、屋外が狭くなって通りにくくなることもありません。

また、パワコンが1台で済む=工事も1台分で済みますので、意外と高額な「工事費」を節約でき、他人が家に入るストレスも軽減できて一石二鳥ですね。

さらに、とりあえずトライブリッドパワコンを設置しておけば、後から蓄電池やV2Hが必要になっても柔軟に対応できるというメリットも見逃せません。

「まずは太陽光だけ設置して様子を見たい」とお考えの方にも、ニチコンのT3シリーズを検討する価値は充分にあるといえます！

【デメリット】初期費用がネックだが「補助金」でカバーできる

ニチコンのトライブリッドT3シリーズの気になるデメリットは「一気に揃えると初期費用が高い」ことですが、国や自治体の「補助金」で解決できます。

蓄電池には「容量1kWhあたり約3.7万円」が交付される国の「DER補助金」が利用可能です。

地方自治体が独自の補助金制度を実施しているケースも多いでしょう。

また、V2Hは「本体価格の約2分の1・工事費のほぼ100%」がもらえる国の「CEV補助金」で大幅に安く購入できます。

以上の補助金制度は2023年もほぼ確実に継続予定ですが、数年後も実施される保証はありません。

節電・節約効果も考えれば、いま揃える方が有利ともいえます。

ニチコン蓄電池ES-T3シリーズの性能・価格・保証期間を比較！

さいごに、ニチコントライブリッドの「核」となる、4つの蓄電池の性能や価格・保証期間についてくわしく比較していきます。

【表で比較】ニチコン蓄電池ES-T3シリーズの性能・価格・保証

まずは、トライブリッド用蓄電池「ES-T3シリーズ」のスペックやメーカー希望価格・保証内容を表で見ていきましょう。

「ES-T3L1」「ES-T3X1」は追加設置用の「増設ユニット」の品番であり、性能や価格は「ES-T3S1」「ES-T3M1」とまったく同じです。

以上の4つのモデルを組み合わせることで、「4.9kWh・7.4kWh・9.9kWh・14.9kWh」の中から容量を選べ、「後から増設」もできます。

【ES-T3S1 / ES-T3L1】使いやすい容量とコスパが魅力！

ES-T3S1（ES-T3L1）は、停電対策としてもしっかり役立つ「4.9kWh」の使いやすい容量と、実売価格で「100万円以下」のコスパが魅力の蓄電池です。

一般的な電気消費量の家庭なら、停電中でもこれ1台で「最大10時間」も家電を動かすことが可能。

大抵の災害やトラブルでも、電気復旧まで持ちこたえられます。

比較的小さめの容量ながら「200V」の電圧に対応しており、エアコンやIH調理器、エコキュートなどの高負荷の設備も停電中に使用できます。

「DER補助金」を使えば「約18万円」の助成も受けられてさらにお得！

「できるだけ安く蓄電池を設置したい」とお考えの方にも、ES-T3S1はオススメです！

【ES-T3M1 / ES-T3X1】長時間停電でも安心の大容量！

ES-T3M1（ES-T3X1）は、4人以上の家庭の停電対策にもピッタリの大容量「7.4kWh」ながら、軽量・コンパクトで場所を取らない蓄電池です。

サイズは4.9kWhモデル「ES-T3S1」とまったく同じですので、「大きめの蓄電池が良いけど、居住スペースが狭くなるのは嫌！」という方にもオススメできます。

7.4kWhも容量があれば停電時でも「最大15時間」の自立運転ができるため、真夏や真冬にエアコン・空調設備をつけっぱなしにしてもまだ余力があるほどです。

大容量モデルなら「深夜プランでフル充電→昼間は蓄電池の電気を使う」ことで電気代を大幅に節約可能！

少人数の家庭でももちろん役立ちます。

【まとめ】ニチコンT3蓄電池はEVと相性抜群！他社より価格も安い

本記事で解説してきた「ニチコン蓄電池T3シリーズ」を知るための重要ポイントを、以下にもう一度まとめていきます。

• ニチコンの蓄電システム「ESS-T3シリーズ」は、「トライブリッド」方式
• トライブリッドなら、1台のパワコンで「太陽光・蓄電池・V2H」の電力を自由に管理できる
• 太陽光でつくった電力を蓄電池に貯めておけば、夜間にEVに充電できて光熱費がお得になる
• トライブリッドシステムの導入にはまとまった資金が必要だが、各種補助金でグッと安くなる
• 蓄電池ES-T3シリーズは「無償で15年」の長期保証も魅力。定価も他メーカーより割安

「一度に全部買うのは予算的に厳しい…」という方は、まずはトライブリッド用のパワコン（ES-T3）と太陽光パネルを運用し、後から蓄電池やV2Hを揃える方法がオススメです。

太陽光パネルがあれば10年間は「FIT制度」で売電価格が大幅に優遇されますので、資金に余裕のできた時点で設備を追加していけば、無理なくシステムを構築できます。

2023年も国の「DER補助金」や「CEV補助金」の継続はほぼ確実といわれていますので、今のうちから申請に向けてニチコンT3シリーズを検討してみてはいかがでしょうか？

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