家庭でも風力発電は導入可能!デメリットを知っておこう!
風力発電ができる設備を、自宅でも導入できる事はご存知でしょうか。
風力発電は、太陽の出ていない時間でも発電することができるので、日が当たらない場所にも設置することが可能です。
今回は、自宅で風力発電を導入するメリットや注意点について解説します。
目次
風力発電の仕組みは?産業用と家庭用で変わるの?
街中に立っている白くて大きな風車を見た経験がある人も多いのではないでしょうか。
家庭用の風力発電設備は、街中の大きな風車と同じ仕組みで電気を作ります。
風力発電は、風がプロペラを動かすエネルギーを電気エネルギーに変換することで、電気を生み出します。
ちなみに、水力発電と風力発電は同じ仕組みで、水力発電は水車を、風力発電はプロペラを動かすことで発電することが可能です。
家庭用の風力発電は「夜間でも発電できる」
近年導入する人が多い太陽光発電システムは、太陽が出ている日中しか発電することができません。
あまり馴染みのない家庭用の風力発電ですが、風力発電には夜間でも発電できるというメリットがあります。
さらに、太陽光発電システムと同様に、光熱費の削減や停電対策が可能になります。
メリット① 太陽光発電が導入できない家庭でも導入可能
屋根が狭かったり、発電できなかったりなどの関係で太陽光発電システムを導入することができない場合、風力発電の導入を検討してみましょう。
太陽光発電を諦めていた家庭でも、設置できる場所があれば、風力発電を導入することができます。
また、今以上に太陽光パネルを増やせない場合には、風力発電を導入することで発電量を増やすことができます。
メリット② 夜間でも発電することができる
太陽光発電は、日中の太陽が出ている時間しか発電することができません。
しかし、風力発電を自宅に導入した場合は、夜中であっても風があれば発電することが可能です。
風が吹いていれば、24時間ずっと発電することができるので、夜間でも発電した電気を使用することができます。
太陽光発電では夜中に電気を作ることはできないので、夜間に発電できる点は風力発電の大きなメリットだと言えるでしょう。
メリット③ 停電対策と光熱費削減が可能
風力発電は、太陽光発電同様に停電対策や光熱費削減に役立ちます。
風力発電は風があれば発電できるので、長期的な停電にも対応することが可能です。
また、蓄電池と併用すれば、風がなく、発電ができない時にも自家発電した電気を利用することが可能です。
太陽光発電と同様に、風力発電を導入する際には蓄電池との併用を検討してみましょう。
【導入前に要チェック】家庭用風力発電は売電できない
家庭用の風力発電システムのデメリットは、売電ができないことや、破損の危険がある点です。
風力発電は売電することができないので、発電した電気を無駄にしないよう、蓄電池との併用を検討しましょう。
また、万が一破損した場合に備えて、対策を立てておく必要があるでしょう。
デメリット① 売電できない
家庭用の風力発電システムで発電した電気は、電力会社に売電することができません。
発電した電気を無駄にしたくない場合には、蓄電池との併用が必須となるでしょう。
また、大きさや実際の風の吹き方にもよりますが、風力発電システムを1つ導入しただけでは自宅で使用する電気を賄うには心許ないのが現状です。
風力発電で家庭の電気の大部分を賄いたい時には、風力発電システムが3〜4基必要になります。
デメリット② 破損の危険がある
風力発電の破損トラブルとして挙げられるのは、プロペラや本体の支柱部分の破損です。
特に、家庭の風力発電システムは小さいものが多いので、風が強い日に破損してしまうと、破片が飛んで行ってしまう可能性があります。
近くに建物や住宅がある場合には、破損した部品が飛んでいかないように工夫が必要になります。
ネットを張ったり、破片が飛ばない場所に風力発電システムを設置したりするなど、対策を行う必要があるでしょう。
デメリット③ 騒音が出る可能性がある
風力発電は、発電している時にプロペラが回るので、少なからず騒音が出てしまいます。
自分が小さいと思っている音でも、他人にとってはうるさい音だと感じる場合があります。
隣近所との距離が近い場合、騒音トラブルに発展してしまう可能性があるので、注意が必要です。
自治体によっては、騒音レベルが決められている場合があるので、騒音に関する決まりを必ずチェックしましょう。
【注意】家庭用の風力発電を導入する前に自治体や法律の確認を!
騒音問題を含め、消防法や航空法など、一般家庭に導入できる設備の規模や高さが決まっています。
家庭用の風力発電を導入する際には、法律や自治体の決まりなどを必ずチェックしましょう。
一般家庭で導入できる風力発電の規模は限られる
一般家庭が風力発電を導入するにあたって、気にしなければいけない法律は建築基準法、航空法、消防法、電気事業法、騒音規制法です。
導入する風力発電の規模によっては、届出が必要な場合があるので、必ず事前に確認しておきましょう。
法律名 | 確認事項 |
建築基準法 | 支柱が15m以上の場合 届出が必要 |
航空法 | プロケラの先が60mを超える場合 一般家庭では設置不可 |
消防法 | 一般家庭では不燃材で 風力発電を作る必要がある |
電気事業法 | 20kWh以上の風力発電の場合 届出が必要 |
騒音規制法 | 地域によって騒音に関する決まりがある |
自治体によっては風力発電設備を導入できない可能性も
風力発電を導入する際には、自治体ごとに決まりがあるかどうか確認しましょう。
自治体によっては、風力発電を導入できない場合や、導入できても細かい決まりがある場合があります。
一般家庭で風力発電の導入がおすすめな人は?
家庭用の風力発電がおすすめの人は、太陽光発電システムを導入できない人や、発電できる電力を増やしたい人です。
また、風が強い場所に家が建っている場合には、風力発電が向いていると言えます。
①発電量を増やしたい人
太陽光発電システムをすでに導入済みで、さらに発電量を増やしたい場合には、風力発電を導入してみましょう。
風がよく通る場所に風力発電システムを設置することで、さらに発電量を増やすことができるでしょう。
②他の発電設備を導入できない人
太陽光発電システムなどの発電設備を、なんらかの理由で導入できない家庭にも風力発電の導入がおすすめです。
風力発電は、太陽光発電のように広範囲にパネルを設置するなどの必要はありません。
風が通る場所であれば、ベランダでも設置することができるので、スペースが少ない家庭にもおすすめです。
③風の強い場所に家がある人
少し高い場所など、風が強い場所に家がある場合、風力発電を導入することで一定以上の発電を期待できます。
一定量の風がいつも吹いている土地であれば、24時間発電することが発電し続けることができます。
風力発電は家庭用もある!デメリットがあるので導入前は計画的に!
今回は、家庭用の風力発電について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
風力発電は、省スペースで発電でき、夜間でも発電することができる発電設備です。
しかし、風力発電システム1基で発電できる電気は限られているので、2〜3基以上の風力発電設備を導入する必要があります。
風力発電を導入する場合は、お住まいの自治体や市役所に確認をとりましょう。
▼関連記事はこちら
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
光熱費削減に関するお悩み等ございましたら、お気軽にご相談下さい。
光熱費削減コンサルタント
中田 萌ご相談やお見積もりは
完全無料です!