フォーアールエナジーの蓄電池「エネハンド」の特徴や強みを解説!
国民的EV・LEAFでおなじみの「日産」と、大企業である「住友」が共同で設立した「フォーアールエナジー」という企業が蓄電池を販売していることをご存じでしょうか?
実は、フォーアールエナジーの蓄電池「エネハンド」はEVの再生バッテリーが使われており、高性能・高コスパかつ「非常に環境に優しい」ことで話題です。
本記事では、「エネハンドの特徴や独自の強み」「気になる詳細スペックや価格」「導入すべきメリット・デメリット」をはじめての方にもわかりやすく解説しています。
「再生バッテリーの蓄電池なんて本当に大丈夫?」と不安の方もスッキリできる情報が満載ですので、興味のある方はぜひ目を通してみてくださいね!
目次
フォーアールエナジーってどんな会社?「4R事業」についても解説
フォーアールエナジー株式会社は、「日産自動車」と「住友商事」が2010年に共同で設立した「4R事業」を主軸とする企業です。
4R事業とは「Recycle(リサイクル)」「Reuse(再利用)」「Refabricate(再製品化)」「Resell(再販売)」の頭文字をとったもので、電気自動車のバッテリーをさまざまな用途に再利用する事業です。
「電気自動車を直接充電できる蓄電池」として話題を独占した「エネハンド」をはじめ、再生バッテリーは大型蓄電施設やEVバス、フォークリフトなどにも使われています。
フォーアールエナジーの製品には電気自動車のパイオニアである日産の技術が凝縮されており、安全性や耐久性、性能は「選んで間違いない」メーカーといえるでしょう。
フォーアールエナジー蓄電池「エネハンド」の特徴・価格・保証内容は?
つづいて、フォーアールエナジーが販売する家庭用蓄電池「エネハンド」の特徴やくわしいスペック、価格や保証内容をくわしく解説していきます。
【特徴】大容量なのに「奥行き310mm」の薄型デザインがうれしい
エネハンドの大きな特徴は、「蓄電容量12kWh」と国内最大級のスタミナを持ちつつ、本体サイズは「奥行きわずか310mm」と非常に薄型であることです。
高さや幅も「約1メートルほど」と大容量クラスとは思えないほど小さく、設置スペースに余裕がなく導入を諦めていた方にもおすすめできます。
また、気になるバッテリー寿命も一般的な家庭用蓄電池と同様であり、「再生バッテリーは寿命が短いのでは…」と心配する必要もありません。
さらに、エネハンドには「EV充電ケーブル」が本体に搭載されており、電気自動車に接続するだけで気軽にチャージできる点も独自の強みです。
【仕様】リサイクル電池とは思えないほどの高スペックが強み
エネハンドのくわしいスペックや停電時の出力などを、以下の表にまとめました。
品名 | エネハンド蓄電池 04B / 040 |
蓄電容量 | 12kWh |
タイプ | 全負荷型 |
停電時出力 | 200V / 2,000W (連続1時間のみ3,000Wで出力可) |
サイズ | 幅 1,100mm 高さ 1,150mm 奥行き 310mm |
重さ | 約280kg |
フル充電までの時間 | 約8時間 |
設置場所 | 屋外 |
使用可能温度 | -10℃〜+40℃ |
エネハンドのスペックは、パナソニックなどの大手メーカーと比較しても「同等またはそれ以上」であり、「リサイクル電池である」と懸念する必要は一切ありません。
むしろ「いままでは廃棄されていたバッテリーを有効活用している」点で他社とは大きく趣旨が異なるため、「現時点でもっとも環境に配慮した蓄電池」と評価できます。
【価格】実売価格は「186万円〜254万円」とコスパも良好
エネハンドはオープン価格を採用しているためメーカー希望価格は不明ですが、実売価格で「186万円〜254万円」と非常にコスパ面でも優秀です。
国内メーカーの12kWhクラスの蓄電池では「300万円以上」かかるモデルも多いため、安くて大容量な蓄電池が欲しいとお考えの方にも向いていますね。
また、エネハンドはリサイクル電池を採用しつつも「10年以上の使用」を想定して設計されており、毎日充電をくり返しても充分なバッテリー寿命を保ちます。
【保証内容】無料で「10年間」の長期保証!倒産のリスクも少ない
エネハンドの保証期間は「本体10年・バッテリー10年」と大手メーカーと遜色ない充分な長さであり、期間中の故障や不具合は何度でも無料修理を受けられます。
また、「フリーダイヤル(0120-42-0914)で電話代をかけずに問い合わせられる」点も安心感があります。
ちょっとした不具合から操作の不明点なども気軽に相談できますね。
さらに、エネハンドの保証内容には「設置後1年・5年・9年で無料の定期点検」が付いてくる点も他社にはない大きなメリットです。
バッテリーの異常な減りや、劣化したパーツの交換時期なども定期点検でプロのチェックを受けられるため、長期間に渡って安心して使い続けられます。
フォーアールエナジーの蓄電池を導入するメリット・デメリットを解説
さいごに、フォーアールエナジーの蓄電池・エネハンドを導入すべきメリット、デメリットについて解説していきます。
【メリット①】停電時も「200V・3000W」の高出力で安心
エネハンドの特筆すべきメリットは、急な停電でも「電圧200V・電流3,000W」のハイパワーで普段と変わらず家電が使えることです。
エアコンやIH調理器、エコキュートやドライヤーなどを同時使用してもまだ余裕がありますので、停電でもいつもどおり暮らしたいとお考えの方に向いています。
さらに、エネハンドは停電時に家中の電気をバックアップする「全負荷型」のため、「特定の部屋で照明がつかない…」などの心配もありません。
業界最大級「12kWh」のエネハンドなら「数日にわたる大停電」でも安心です。
スマホ充電や冷蔵庫、照明などの最低限の家電を問題なく維持できます。
【メリット②】V2H機器がなくても「電気自動車に充電」できる
エネハンドの他メーカーにはないメリットは、付属のEV充電ケーブルを接続するだけで、いつでも電気自動車を充電できることです。
一般的な蓄電池とEVを接続するには「V2H機器」という設備を別途で設置する必要がありますが、エネハンドは本体ひとつで余計なスペースを取りません。
また、エネハンドは太陽光発電からも充電できるため、実質ゼロ円で電気自動車を走行可能であることも見逃せないポイントですね。
「V2H機器」は安くても「工事費込みで80万円〜90万円」ほどかかりますので、すでに電気自動車を持っている方ならエネハンドを選んだほうが経済メリットは大きいでしょう。
【デメリット】現在は販売終了しており入手が難しい
エネハンドの注意すべきデメリットは、残念ながら「2019年をもってメーカーが販売終了」を発表していることです。
2023年現在も再販売や新製品の発表などのニュースはないため、エネハンドが欲しくても入手は非常に難しいでしょう。
一部の販売店などで在庫が残っている場合は購入できる可能性はありますが、販売終了から4年も経過しているため期待はできそうにありません。
フォーアールエナジーは現在も精力的にバッテリーのリサイクル事業に取り組んでいますので、新たな家庭用蓄電池の開発を待つばかりです。
【まとめ】フォーアールエナジーは高性能なEVリサイクル蓄電池が魅力
本記事で詳しく解説してきた「フォーアールエナジーの蓄電池」を知るための重要ポイントを、以下にもう一度まとめていきます。
- フォーアールエナジーは「日産自動車」と「住友商事」が再エネのため共同で設立した企業
- 電気自動車の中古バッテリーを蓄電池などに再生・再利用する「4R事業」を主軸としている
- 家庭用蓄電池「エネハンド」は、奥行き310mmの薄型設計ながら「12kWh」の大容量が魅力
- エネハンドは電気自動車の充電ケーブルが標準付属しており、V2H設備がいらない点も強み
- 実売価格「186〜254万円」と高いコスパも特徴だが、残念ながら2023年現在は販売終了中
国内トップクラスの大容量を超薄型ボディに詰め込んだフォーアールエナジーのエネハンド。
追加設備無しで直接EVに充電できる点は、唯一無二の強みといえます。
惜しくも2019年に販売終了してしまいましたが、メーカー自体はEVバッテリーのリサイクル事業を継続しているため、新型蓄電池が発表される可能性は充分あるでしょう。
増え続ける中古リチウム電池は「廃棄場所の確保や環境への悪影響」が懸念されています。
リサイクルで問題に取り組むフォーアールエナジーの動向に、今後も注目していきたいですね!
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