太陽光パネルは猛毒?理由や設置する意味・処分時の注意点を解説!
昨今、需要が高まっている太陽光パネルですが、実は「猛毒」といわれている事実があるのです。
一体どういうことなのでしょうか。
今回の記事では、太陽光パネルが猛毒といわれている理由、猛毒といわれる太陽光パネルを設置する意味があるのか、猛毒を排出させないための方法を紹介します。
目次
太陽光パネルが猛毒といわれる理由は?主な理由を7つ紹介!
太陽光パネルが猛毒といわれている現実がありますが、その理由は何なのでしょうか。
今回の章では、太陽光パネルが猛毒といわれる主な理由を7つ紹介します。
猛毒な理由① 人体に影響を与える可能性のある物質が含まれているから
太陽光パネルが猛毒といわれる理由は、人体に影響を与える可能性のある物質が含まれているからです。
具体的には、カドミウムや鉛、セレンです。
以下は、カドミウム・鉛・セレンが人体へ与える影響を示した表になります。
有害物質名 | 人体へ与える主な影響 |
カドミウム |
|
鉛 |
|
セレン |
|
カドミウムに関しては、かつてイタイイタイ病の原因となった物質です。
これらの有害物質が、どれほどまでに人体に影響を与え得るかが分かりますよね。
ただ、これらの有害物質は、太陽光パネルを普通に使っている分には何ら問題はありません。
カドミウムなどの有害物質が懸念されるのは、太陽光パネルが破損していている場合です。
したがって、破損している太陽光パネルを見つけたら、むやみに近づかないことを徹底してください。
猛毒な理由② 土壌汚染を引き起こす可能性があるから
土壌汚染を引き起こす可能性があるのも、太陽光パネルが猛毒といわれる理由です。
破損している太陽光パネルを放置した場合、雨などによって先ほど紹介した有害物質が流れ出て、土壌汚染を引き起こしてしまいます。
生態系にも大きな影響を及ぼす可能性があり、注意が必要です。
猛毒な理由③ 土砂崩れの原因を作っているから
太陽光パネルが猛毒といわれる理由は、土砂崩れの原因を作っているからです。
メガソーラーと呼ばれる、総発電量1,000kW以上の大規模ソーラー設備を整えようとする場合、森林伐採によって太陽光パネルを設置する必要があります。
必要以上に森林伐採をしてしまうことで、大雨時に土砂崩れの発生リスクが上がってしまい、近隣住民に被害が及ぶ危険性があります。
猛毒な理由④ 生態系を崩しているから
生態系を崩しているのも、太陽光パネルが猛毒といわれる理由です。
自宅の屋根に太陽光パネルを所有している分には問題ないですが、森林を伐採してメガソーラーを設置する場合、動物たちの生態系を脅かす恐れがあります。
猛毒な理由⑤ 処分場所が確保できていないから
太陽光パネルが猛毒といわれる理由は、処分場所が確保できていないからです。
太陽光パネルは、昨今需要が高まっている商品ですが、実は売るだけ売って、最終的な処分場所の確保が追い付いていないという問題点があります。
先ほどもお話しした通り、破損した太陽光パネルは有害物質が含まれている可能性があるもの。
だからこそ、最終的な処分場所はそれなりにしっかりした設備を整えなくてはなりません。
そこがおざなりになっているので、山奥などに太陽光パネルが不法投棄されている現状も。
地球環境のためにも、処分場所の確保は早急に国が進めていくべき事案といえるでしょう。
猛毒な理由⑥ 電磁波による健康被害が出るといわれているから
電磁波による健康被害が出るといわれているのも、太陽光パネルが猛毒といわれる理由です。
とはいえ、実際は太陽光パネルから電磁波は出ていません。
電磁波を出してしまうのは、太陽光パネルが発電した直流電力を自宅で使える交流電力に変換する役割を担うパワーコンディショナー(以下・パワコン)です。
しかし、パワコンが出している電磁波は、電子レンジと同レベルのものだといわれています。
したがって、電磁波による健康被害云々いわれていますが、実際のところはそこまで大きく懸念する必要性はありません。
近隣住民に電磁波のことを問われるようなことがあれば、パワコンの設置場所を変更するなどの対策を取るだけで良いでしょう。
猛毒な理由⑦ 反射光で住民トラブルに発展する恐れがあるから
太陽光パネルが猛毒といわれる理由は、反射光で住民トラブルに発展する恐れがあるからです。
太陽光パネルの反射光はとても強烈なもので、特に真夏は反射光の影響で室温が急上昇し、熱中症のリスクが増すともいわれています。
太陽光パネルを設置する際は、近隣住民に迷惑をかけない場所にパネルを設置してもらうなど、業者としっかり協議できると良いでしょう。
太陽光パネルは猛毒と言われている!それでも設置する意味はあるの?
前章で紹介した通り、太陽光パネルは猛毒といわれており、その理由も明確なものでした。
では、そんな猛毒な太陽光パネルを、そもそも設置する意味はあるのでしょうか。
地球環境問題の改善のために設置する意味はある
太陽光パネルは猛毒ですが、有害物質が排出されてしまうのは太陽光パネルが破損していた場合のみですし、きちんと決められた通りに破棄すれば何ら問題はありません。
つまり、太陽光パネルをごく普通に使っていく分には、地球環境問題改善のために設置する意味はあるものなのです。
太陽光パネルは発電時に温室効果ガスを排出しません。
つまり、地球環境問題に貢献できる、とても素晴らしいシステムなのです。
電気代削減や停電対策のために設置する意味はある
太陽光パネルは、電気代削減や停電対策のために設置する意味があります。
太陽光パネルを自宅に設置すれば、太陽光パネルが発電した電力を自家消費することで、電力会社からの買電量を減らすことができ、節約ができます。
また、余剰電力を売電することで、微々たるものにはなりますが、売電収入を得ることも可能です。
さらに、太陽光パネルを設置していれば、災害時も停電を免れる可能性が非常に高いです。
特に、小さなお子さまや高齢者と同居の場合、停電が発生してしまうと何かと不便を感じてしまうでしょう。
したがって、停電対策として太陽光パネルの設置を前向きに検討してもらえたらと思います。
太陽光パネル処分時の注意点!猛毒を排出させないための方法は?
太陽光パネルは、破損したものから猛毒が出る他、処分方法を間違えることでも猛毒を発生させてしまいます。
だからこそ、猛毒を排出させないための方法をしっかり頭に入れておきたいですよね。
最後に、太陽光パネルを処分する際の注意点と猛毒を排出させないための方法を紹介します。
信頼できる処分業者を探す
太陽光パネルを処分する場合、信頼できる処分業者を探すことが重要です。
太陽光パネルの処分に関してあいまいな態度の業者にお願いしてしまうと、地球環境を脅かしてしまう可能性があります。
ぜひ、信頼できる処分業者を探しましょう。
故障や破損した場合はむやみに近寄らない
故障や破損した太陽光パネルには、むやみに近寄らないのも重要です。
自宅の太陽光パネルが故障や破損した場合、故障・破損している太陽光パネルを見かけた場合は、すぐにメーカーや工務店、お住まいの地域の廃棄物処理課に連絡し、指示を仰ぎましょう。
太陽光パネルは猛毒!けれど使い方や処分方法で猛毒ではなくなる!
太陽光パネルは考えようによっては猛毒でした。
しかし、ごく普通に使っている分には猛毒ではなく、むしろ地球環境のためや家計のためにとても良いものです。
太陽光パネルを所有するのであれば、最終的な処分までしっかり責任を持つ心構えが必要といえるでしょう。
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