パワコンの交換時期は10年?寿命の目安・故障のサインを解説!
太陽光発電の運用に欠かせない「パワコン」ですが、実はソーラーパネルよりも寿命が短く設計されていることをご存じでしょうか?
交換時期を過ぎたパワコンは「突然の故障」や「発電量の低下」などのリスクを生じさせるケースもあるため、適切なタイミングで新品に交換する必要があります。
本記事では、「一般的なパワコンの交換時期の目安」や「不具合を放置するリスク」、「新品に交換するメリット・デメリット」を解説していきます。
記事の後半では「パワコンの交換時期をうまく見分ける3つの故障サイン」もご紹介していますので、買い替えを検討中の方はぜひ目を通してみてくださいね!
目次
パワコンの交換時期の目安は何年?費用や放置リスクも解説
まずはじめに、一般的なパワコンの交換時期や交換費用の目安、交換時期を過ぎた古いパワコンを使い続けるリスクについて解説していきます。
【交換時期】パワコンの寿命は「10年〜15年」が目安
一般的なパワコンの交換時期は「10年〜15年」が目安であり、各メーカーの保証期間も同様の年数に設定されています。
太陽光パネルの寿命は「25年〜30年」長いため、太陽光発電の運用中は「一度はパワコンの交換が必要」と結論づけられます。
交換時期を過ぎた古いパワコンは「経年劣化」により故障するリスクも高く、やはり10年〜15年を基準に買い替えを検討するべきといえます。
【交換費用】工事費を含めて「30万円〜40万円」が相場
撤去・設置工事費も含めたパワコン交換費用の総額は、「30万円〜40万円」ほどかかるのが近年の相場です。
工事費は「10万円〜15万円」が目安ですので、コスパの良い10万円台のパワコンを選べば、20万円〜25万円ほどで新品に交換することもできるでしょう。
一方で、故障を修理する費用相場は「5万円〜10万円」と安いものの、型が古くなるほど故障のリスクは高まるため、いずれは交換が必要となります。
【放置リスク】パワコンの交換を怠ると発電量が落ちる
10年〜15年の交換時期を過ぎたパワコンをそのまま使い続けると、「発電量が落ちる」「故障が増える」といったトラブルを起こす頻度が増えていきます。
また、「型の古いパワコンは修理部品の入手が難しくなる」ため、ストレスなく発電を続けるには、やはり新品への交換がおすすめです。
「パワコンが故障してから買い替える」ことももちろん可能ですが、見積もりから設置までの数日間は発電がストップするため良策とはいえないでしょう。
パワコンを交換時期で買い替えるメリット・デメリットとは?
つづいて、パワコンを適切な交換時期に買い替えるメリット・デメリットをよりくわしくご紹介していきます。
【メリット】最新のパワコンは変換効率や性能が高い
旧型より最新型パワコンの方が「変換効率」が優れており、適切な時期に買い替えれば「年間の発電量を増やせる」というメリットが得られます。
2023年の現行モデルは変換効率が「95%」を超えることも珍しくなく、天候に合わせて発電量を最適化する「MPPT制御」という機能も搭載されています。
また、パワコンを新品に買い替えると「10年〜15年のメーカー保証が利用できる」ため、保証の切れたパワコンを使い続けるより安心感が違うでしょう。
【デメリット】まとまった交換費用がかかってしまう
パワコンを新品に買い替えるシンプルなデメリットは、「交換に30万円〜40万円という高いお金がかかる」ことです。
部品交換などの修理なら「5万円〜10万円」で済むことが多いものの、年数を重ねるほど故障も増えるため、最長でも「15年」を目安に新品に買い替えるべきでしょう。
「交換費用を節約したい!」とお考えの方には、「デルタ電子」や「ファーウェイ」など海外メーカーの高コスパモデルを選んで「本体価格を下げる」方法がおすすめです。
パワコンの交換時期を見分ける「故障のサイン」とは?
さいごに、交換時期が近づいたパワコンによくある「故障のサイン」について解説していきます。
もし、あなたのパワコンに以下のエラーが発生していたら、そろそろ新品への買い替えを検討した方がよいかもしれません。
【サイン①】発電量が安定しない・減少している
パワコンの一部に故障・または不具合がある場合、「発電量の低下」や「発電量の不安定化」といったサインが現れることがあります。
そのまま使用し続けることは可能ですが、重大な故障につながる可能性はゼロではないため、メーカーや施工店などに相談したほうがよいでしょう。
発電量の推移は「太陽光発電のリモコン」や「スマホアプリ」などでかんたんに確認できますので、こまめにチェックしてトラブルを予防したいものです。
【サイン②】エラーコードがたびたび表示される
「最近、パワコンにたびたびエラーコードが表示されるようになった…」という方は、そろそろ新品への買い替えを検討すべきです。
古いパワコンに頻出するエラーは「経年劣化」により起こるケースが多いため、一部を修理してもまたどこかに不具合が出る「いたちごっこ」になる可能性も…
エラーコードが原因で技術者に相談する機会があれば、「そろそろ買い換えたほうがよいか」という点も含めて、じっくり話を聞くことをおすすめします。
【サイン③】動作音が以前より大きくなった
不具合のあるパワコンは「異音」がしたり「動作音が大きくなる」ことがあります。
そのまま使用を続けずに一度プロの点検を受けましょう。
異音の原因が「フィルターのつまり」だった場合、「発電量の低下」や「熱で故障する」といったトラブルにつながる可能性もあります。
「パワコンの近くを通るときは動作音を気にする」などのちょっとした工夫を実践するだけでも、故障につながる不具合を早期に発見することができるでしょう。
まとめ・パワコンの交換時期は10年〜15年!費用は準備しておこう
本記事でくわしく解説してきた「パワコンの交換時期の目安」についての重要ポイントを、以下にもう一度まとめていきます。
- 太陽光発電のパワコンの交換時期は10年〜15年が目安であり、保証期間もほぼ同期間
- 太陽光パネルの寿命は25年〜30年と倍以上長いため、運用中に一度は交換が必要
- パワコン交換の総費用は30万円〜40万円ほどだが、高コスパなパワコンなら節約できる
- 交換時期を過ぎたパワコンは故障や不具合のリスクが高まるため、早めの交換がおすすめ
- 異音や発電量の低下などの不具合がある場合は、点検を依頼すると問題を早期発見できる
パワコンの寿命は太陽光パネルの半分ほどと短いため、太陽光発電を導入する際には「かならず一度はパワコンの交換が必要」です。
最近では高性能なパワコンでも「10万円」を切るコスパ良好なモデルが数多く販売されていますので、「20万円ほど」の予算があれば交換できるケースもあります。
保証期間を過ぎたパワコンは「無料修理」の対象外となり、かえって高額な修理費用がかかることも。
一般的な交換時期である「10年〜15年」を目安に、変換効率の高い最新パワコンへの買い替えをぜひ検討してみてくださいね!
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