【最新版】エコキュートとエコジョーズを徹底比較してみた!
給湯設備を導入する時、なるべく光熱費を抑えたいと考える人は多いですよね。
光熱費が抑えられる給湯器として挙げられるのが「エコキュート」と「エコジョーズ」。
今回は、エコキュートかエコジョーズか、導入する給湯設備に頭を悩ませている方に向けて、エコキュートとエコジョーズを徹底比較してみました。
目次
エコキュートとエコジョーズを全10項目!徹底比較!
今回、エコキュートとエコジョーズの10項目にわけて比較してみました。
見やすくなるよう表にしてみましたので、エコキュートとエコジョーズの比較検討に活用してみてください。
ランニングコストと仕組みは、それぞれの項目をご確認ください。
項目 | エコキュート | エコジョーズ |
使える湯量 | 制限あり | 制限なし |
熱源 | 電気 | ガス |
飲用 | 基本的に飲用不可 | 飲用可 |
導入費用 | エコジョーズに比べると 高め | エコキュートに比べると 安め |
オール電化 | OK | NG |
機能 | 多め | 少なめ |
入浴剤 | 場合によっては 制限あり | 場合によっては 制限あり |
スペース | 大きめ | 小さめ |
比較① 使える湯量
エコキュートは、一度に使える湯量に制限があります。
タンク内のお湯を使い切ってしまうと、再度お湯が沸くまで数十分待たなければいけません。
対して、エコジョーズはその場でお湯を沸かすので、使用する湯量に制限はありません。
お湯の使用量が多い場合や、制限されたくない場合には、エコジョーズの導入がおすすめです。
比較② 熱源
エコキュートは、電気を利用してお湯を作ります。
電気を使用するので、安全性が高く、オール電化住宅に向いています。
対して、エコジョーズはガスを利用してお湯を作ります。
エコジョーズを導入する場合には、ガスの引き込みが必須になるので注意しましょう。
比較③ 飲用
基本的に、エコキュートのお湯は飲用することはできません。
飲んだらすぐに体調を崩してしまうほど危険ではありませんが、ほとんどのメーカーのエコキュートで飲用は推奨されていません。
ただし、一部の製品では、お湯の飲用ができるよう設計されています。
対して、エコジョーズはその場でお湯を作るので、お湯を飲用することが可能です。
比較④ 導入費用
エコキュートの導入費用は、エコジョーズに比べて高い傾向にあります。
特に、性能のいいエコキュートや、タンク容量の大きいエコキュートを導入すると、導入費用が高くなってしまいます。
ただし、価格の安いエコキュートと、価格の高いエコジョーズでは、価格の高いエコジョーズの方が高くなってしまうこともあります。
比較⑤ ランニングコスト
エコキュートとエコジョーズのランニングコストは、設備の使い方によって異なります。
エコキュートの場合、夜間の安い電力や、太陽光発電システムで発電した電気を使用することで、光熱費を抑えることが可能です。
対して、エコジョーズは、都市ガスなど安いガス会社を選ぶことで、光熱費を安くすることができるでしょう。
比較⑥ 仕組み
エコキュートは、電気を利用し、空気中の熱を集めてお湯を作ります。
作ったお湯はタンク内に溜めて使うのが一般的です。
対して、エコジョーズは、従来のガス給湯器で捨てていた熱を利用し、効率よくお湯を作ることが可能です。
注意が必要なのは、エコジョーズの「ドレン水」。
ドレン水とは、エコジョーズ内で発生した酸性の水を中和器で弱酸性まで中和した水です。
ドレン水は、エコジョーズ使用中にエコジョーズの外に排出されます。
エコジョーズを導入する場合、ドレン水が排出できる環境(雨どいの近くなど)にエコジョーズを設置できなければ、導入することができないケースがあります。
比較⑦ オール電化
自宅をオール電化住宅にしたい場合、エコキュートや電気温水器の導入が必須です。
エコジョーズを導入した場合には、オール電化住宅として扱われないので注意しましょう。
オール電化住宅にしてお得になるのは、電気料金プランです。
オール電化住宅向けの電気料金を契約できれば、夜間の電気料金を安くすることが可能になります。
比較⑧ 機能
エコキュートとエコジョーズを比較すると、エコジョーズよりもエコキュートの方が、搭載されている機能が多いです。
エコキュートの場合、お湯の雑菌を取り除き配管やお湯を綺麗にする機能や、細かい泡を出して湯冷めしにくくする機能などが搭載されている製品が販売されています。
対して、エコジョーズは上記のような機能を搭載している製品は少ないのが現状です。
ただし、エコキュートを導入するときに、オプション機能が多い製品を選んでしまうと、導入費用が高くなってしまうので注意しましょう。
比較⑨ 入浴剤
エコキュートは、使用できる入浴剤に制限があります。
特に、塩分や硫黄成分の入っている入浴剤を使用すると、配管やエコキュートが痛む可能性があるので注意が必要です。
エコジョーズも、追い焚き機能のついているものは、塩分などが入っている入浴剤を使用すると、配管が傷んでしまう可能性があります。
ただし、エコジョーズとエコキュートどちらでも、追い焚き機能が搭載されていないタイプであれば、入浴剤の制限がないことがあります。
推奨されていない入浴剤を使用してしまった場合、給湯器が故障してしまう可能性があるので、入浴剤の使用には細心の注意が必要です。
比較⑩ スペース
エコキュートは、エコジョーズに比べて、タンクを搭載している分スペースが必要になります。
特に、敷地内が狭い場合、エコキュートを導入することで本体部分が邪魔になってしまう可能性があるので注意が必要です。
ただし、エコキュートはタンク内の水を非常時に使用することが可能です。
大きなタンクも「災害時の備え」と考えれば、メリットがあります。
【比較してみよう】エコキュートのメリットとデメリットは?
エコキュートとエコジョーズの、どちらを導入するか迷ったら、それぞれのメリットとデメリットを比較してみましょう。
エコキュートのメリットとデメリットは、以下の通りです。
エコキュートのメリットはオール電化対応&環境にやさしいこと
オール電化に住みたい場合、エコキュート(または電気温水器)とIHの導入が必須です。
オール電化住宅は、電気使用量が多いですが、ガスを併用している住宅に比べて光熱費が下がることがあります。
また、太陽光発電システムを導入すれば、大幅な電気代の削減が可能になる点も、大きなメリットだと言えるでしょう。
さらに、エコキュートは、火を使わずにお湯を作るので、環境負荷の低い給湯設備です。
国や都道府県、自治体から補助金を受け取れるケースもあります。
エコキュートのデメリットはエコジョーズに比べて費用がかかること
エコキュートは、エコジョーズに比べて本体価格が高いです。
特に、便利に使いたいからと言って、たくさんオプション機能を搭載しているエコキュートを選ぶと、導入費用が跳ね上がってしまいます。
ただし、エコキュートの導入で補助金が受け取れるケースもあるので、エコキュートの導入に迷ったときは補助金の情報をチェックしてみましょう。
【比較してみよう】エコジョーズのデメリットは?
エコキュートかエコジョーズ、どちらの給湯設備を導入するか迷ったら、導入してメリットが大きい方の給湯設備を選ぶことがおすすめです。
エコキュートとエコジョーズ、どちらの給湯器が向いているかは、それぞれの家庭によって異なります。
エコキュートとエコジョーズのメリットとデメリットをよく比較して、どちらの給湯器の方が使い方にあっているかを考えてみましょう。
エコジョーズのメリットは使用湯量の制限がないこと
エコジョーズのメリットは、使用する湯量の制限がないことです。
さらに、エコキュートのようにタンクを搭載していないので、設置スペースも少なくて済みます。
来客が多い場合や、家族人数の変化に柔軟に対応したい場合は、エコジョーズを導入することで快適に過ごすことができるでしょう。
エコジョーズのデメリットはガスが必要なこと
エコジョーズのデメリットは、ガスを使用する点です。
電気であれば、太陽光発電システムを導入することで、作り出すことができ、大幅な光熱費の削減が可能になります。
対して、ガスは電気とは異なり自宅で作り出すことはできません。
いくら光熱費の節約をしようとしても、ガスを使用している場合には、ガス使用量自体を減らさなければいけないので限界があります。
将来的に太陽光発電システムの導入を検討している場合には、エコキュートを導入することがおすすめです。
【エコジョーズ超え】エコキュート×太陽光発電システムが最強な理由
最後に、どんな給湯設備よりも光熱費を節約できる「エコキュート×太陽光発電システム」の組み合わせについて解説します。
給湯器の光熱費は、季節によって大きく変動し、負担になってしまうことがあります。
エコキュートと太陽光発電システムを併用することで、光熱費を大幅に削減することが可能です。
特に、給湯器の光熱費について悩んでいる場合には、エコキュートと太陽光発電システムを併用することがおすすめです。
理由① 発電した電気でお湯を作れる
太陽光発電システムとエコキュートを併用した場合、発電した電気でお湯を作ることができます。
発電量が多ければ、エコキュートにかかる電気代をタダにすることが可能です。
給湯器の光熱費が気になる場合、エコキュートと太陽光発電システムが最強の組み合わせだと言えるでしょう。
理由② 蓄電池も併用すればいつでも沸き直し可能
太陽光発電システムと相性のいい設備として、蓄電池が挙げられます。
太陽光発電システムと蓄電池を併用することで、発電した電気を夜間に使用することができます。
蓄電池内の電気でエコキュートを動かすこともできるので、時間を気にせずにエコキュートでお湯を作ることが可能です。
理由③ 停電してもお風呂に入ることができる
太陽光発電システムとエコキュートを併用していれば、停電が起きても水道が止まっていない限りお風呂に入ることが可能です。
入浴以外でも、災害時にはお湯が必要になるケースは多いです。
さらに、太陽光発電システムと蓄電池を導入していれば、停電が起きてもいつも通りの生活をおくることが可能になります。
【比較】太陽光パネルを導入するならエコジョーズよりもエコキュートがおすすめ!
今回は、エコキュートとエコジョーズの徹底比較をしてみましたが、いかがでしたでしょうか。
給湯設備は、家庭の使い方によって適しているものが異なります。
ただし、光熱費の削減を優先したい場合には、エコキュートと太陽光発電システムの併用を検討しましょう。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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