1kWhはどれくらい?電気代の算出方法や節電について徹底解説!
現在の電気料金が高いのか標準なのかを調べる上で、1kWhはどれくらいなのかを理解していることが重要です。というのも、電気代は1kWhにつき〇円と定められており、電気代単価と電気使用量をかけ合わせたものが請求されるからです。
そこで今回の記事では、1kWhはどれくらいなのか、平均的な電気使用量、電気代の節約方法を紹介します。ぜひ参考にしてください。
目次
1kWhはどれくらい?考え方や電気代の算出方法についても解説!
1kWhはどれくらいなのでしょうか。1kWhの考え方や電気代の算出方法を解説します。
1kWhの考え方
1kWhとは、1kW(=1,000W)の電力を1時間使ったときの電力量です。たとえば1kWのドライヤーを6分(0.1時間)使った場合、使用する電力量は0.1kWhになります。冒頭でもお話した通り、1kWhは電気代を調べる上でとても重要なものです。
1kWhを使った電気代の算出方法
毎月の電気代は、電気代単価と電気使用量をかけ合わせたもので計算されます。東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bを元に、電気代を計算してみましょう。同社の同プランでは、以下のような料金体系で電気代が請求されます。
電気使用量 | 電気代単価(/kWh) |
【第1段階】~120kWh | 30.00円 |
【第2段階】120~300kWh | 36.60円 |
【第3段階】300kWh~ | 40.69円 |
4人家族の平均的な電気使用量は400kWhなので、以下のような計算式で電気代が決まるということです。
- 120kWh×30.00円=3,600円
- 180kWh×36.60円=6,588円
- 100kWh×40.69円=4,069円
これらを合わせると、電気使用量分に当たる電気代は14,257円です。ここに基本料金や再エネ賦課金、燃料費調整額も加わるので、実際に請求される電気代は、さらに多額になるでしょう。だからこそ、わずか1kWhでも大切に使っていかなければならないのです。
1kWhはどれくらい?世帯人数・季節別の平均&家電別の目安を紹介
続いて、平均的な電気使用量はどれくらいなのか、世帯人数別および季節別の平均値を紹介すると共に、家電別の電気使用量の目安を紹介します。
【世帯人数別】電気使用量の平均
世帯人数別の電気使用量の平均は、以下の通りです。
世帯人数 | 電気使用量の平均(月) |
1人 | 185kWh |
2人 | 320kWh |
3人 | 370kWh |
4人 | 400kWh |
5人以上 | 450kWh~ |
当然のごとく、世帯人数が増えれば電気使用量も増えます。電気使用量が増えれば最終的な電気代も大きなものになるので、できる範囲での節約が求められるでしょう。
【季節別】電気使用量の平均
季節別の電気使用量の平均は、以下の通りです。
季節 | 電気使用量の平均(月) |
1月 | 429.3kWh |
2月 | 372.4kWh |
3月 | 311.5kWh |
4月 | 270.0kWh |
5月 | 260.4kWh |
6月 | 259.5kWh |
7月 | 331.1kWh |
8月 | 403.0kWh |
9月 | 324.0kWh |
10月 | 257.3kWh |
11月 | 297.0kWh |
12月 | 393.7kWh |
エアコンを稼働する夏季と冬季で電気使用量が多くなる傾向です。エアコンの使い方に気を付けて、節約していきましょう。
【家電別】電気使用量の目安
続いて、主な家電の電気使用量の目安を紹介します。
家電の名前 | 電力使用量の目安 |
暖房使用時のエアコン | 2kW |
電子レンジ アイロン | 1.5kW |
オーブン 炊飯器 | 1.4kW |
ドラム式洗濯機(乾燥時) ホットプレート 掃除機 食洗器 | 1.3kW |
ドライヤー | 1.2kW |
こたつ | 0.6kW |
400Lの冷蔵庫 | 0.3kW |
エアコンを稼働させる夏と冬に電気代が高くなる家庭が多いので、エアコンの電気使用量が大きいことは周知の事実でしょう。とはいえ、節約のことだけ考えてエアコンなしの生活をすると、健康被害が生じる可能性があります。使い方には注意しましょう。
一見、電気代が高い気がする電子レンジですが、野菜の下茹ではガスコンロではなく電子レンジで行ったほうが経済的メリットを実感できるといわれています。電子レンジも、使い方に気を付けて使っていけると良いでしょう。
1kWhはどれくらい?電気使用量を抑えて電気代を節約する方法!
最後に、電気使用量を1kWhでも抑えて電気代を節約する方法を徹底解説します。
①エアコンの使い方を見直す
電気使用量を1kWhでも抑えるため、エアコンの使い方を見直すことが求められます。
夏場にエアコンを使用する場合、健康に害が出ない範囲内で28度前後に温度設定するのがおすすめ。冬場は20度が推奨されています。ちなみに、夏場の設定温度を1度上げるだけで、約15%の電気代が節約可能だといわれています。冬場は、設定温度を1度下げるだけで約10%の電気代を節約可能です。具体的には、2か月で500〜800円ほどの電気代を節約できるでしょう。
エアコンの使用頻度を見直したい場合は、断熱効果の高い家にリフォームするなどの対策が必要です。
②省エネ家電に買い替える
省エネ家電に買い替えるのも、電気使用量を1kWhでも抑えるための方法です。
たとえば、24時間365日使い続ける冷蔵庫の場合、最新の省エネ冷蔵庫に買い替えるだけで、以下のような電気使用量の低下を実感できるでしょう。
製造年 | 年間電力使用量 |
2007年製 | 570~640kWh |
2010年製 | 470~520kWh |
2020年製 | 294kWh |
電気使用量が少なくなればなるほど、請求される電気代も安くなります。冷蔵庫の寿命は15年前後。なので、10年を越えて同じ冷蔵庫を使っている場合は、思い切って最新の省エネ冷蔵庫に買い替えるのもひとつの手といえるでしょう。
ちなみに、以下のような各家庭に当たり前にある電化製品についても、最新のものに買い替えると省エネを実感できるといわれています。
- 冷蔵庫
- エアコン
- 洗濯機
- 照明器具
- テレビ
- 電気便座
エアコンや洗濯機は消費電力量が多いので、最新の省エネモデルを購入することで電気代の大幅節約が望めるかもしれません。
③太陽光発電を導入する
太陽光発電を導入するのも、電気使用量を1kWhでも抑える方法のひとつです。
太陽光発電を導入すれば、日中に使う電力を自家発電したもので賄えます。つまり、電力会社からの買電量を減らすことができるので、電気代の節約が期待できるのです。
④蓄電池を導入する
蓄電池を導入するのも、電気使用量を1kWhでも抑える方法のひとつです。
蓄電池を導入すると、電力会社との電力契約が「夜間:割安電力」「日中:割高電力」に変更されます。夜間の割安電力を使い、1日で使う電力を予め購入しておくシステムです。つまり、今までと同じ電力使用量だったとしても、割安電力なので電気代の節約が見込めるということです。
ここに太陽光発電を併用すれば、日中に蓄電残量が乏しくなった場合も、日中の割高電力を購入せずとも蓄電ができます。
1kWhはどれくらい?電気使用量を抑えて電気代の請求を減らそう!
今回の記事では、電力の1kWhはどれくらいなのかを解説しました。1kWhの電力を減らすだけで、最終的に請求される電気代を節約できます。だからこそ、最後の章で紹介した電気使用量を抑える方法を1つでも実践してみてはいかがでしょうか。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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