太陽光発電のシミュレーションの注意点は?結果が悪い時の対処法も!
太陽光発電を導入するにあたって、シミュレーションを行うべきだといわれています。シミュレーションをやることで、どういったメリットを実感できるのでしょうか。
そこで今回の記事では、太陽光発電を導入する前にシミュレーションを行う理由や方法、太陽光発電導入時の注意点やシミュレーションの結果が悪かった場合の対処法を紹介します。
目次
太陽光発電のシミュレーションとは?シミュレーションの方法も!
まずは、太陽光発電のシミュレーションとは何なのか、シミュレーションをやる意味や方法についても解説します。
太陽光発電のシミュレーションについて
太陽光発電のシミュレーションは、家の方角や設置できる太陽光パネルの枚数などを加味して発電量を計算し、そこから収入や支出を計算していくものです。少々面倒な作業ではあるものの、太陽光発電のシミュレーションを行うことで、太陽光発電設備を黒字運営できるのか確認できます。
太陽光発電のシミュレーション方法
太陽光発電のシミュレーションを行う方法は、以下の通りです。
- 太陽光発電の設置業者もしくは販売店へ依頼
- 太陽光パネルのメーカーへ依頼
- シミュレーションソフトを提供しているサービスを利用
- 自分でシミュレーションを行う
最も性能が高くてより具体的な数値を出しやすいのは、①太陽光発電の設置業者もしくは販売店へ依頼することです。ただ、太陽光発電を設置させるためにデータの改ざんが行われる可能性もあるので、信頼できる業者にシミュレーションを頼むのがポイントです。④自分でシミュレーションを行うというのもできなくはないですが、畑違いの仕事に就いていて太陽光発電に対する知識が皆無という場合にはおすすめできません。
太陽光発電を導入して確実に元を取るため、シミュレーションからしっかり行えると良いでしょう。
自分でシミュレーションする場合に気を付けるべきこと
先ほど紹介した④自分でシミュレーションを行う場合、太陽光発電を導入することで家計はプラスになるのかをしっかり確認する必要があります。
具体的にには、太陽光発電システムの初期費用とメンテナンス費用、システムの交換費用といった「出費(マイナス要因)」と、売電収入や太陽光発電を導入することで得られる電気代の節約といった「プラス要因」を照らし合わせた結果、プラス要因が勝てるのかの見定めです。
出費(マイナス要因)部分は、以下の通りの金額を目安にしてください。
- 太陽光発電システムの初期費用の相場…100万円前後
- メンテナンス費用の相場…年間3~10万円前後
- 保険料の相場…初期費用の0.3~3.5%前後
- パワーコンディショナーの交換費用の相場…1台あたり20~30万円前後
ここだけを見ると、太陽光発電はとても高額で、長期的に見ても出費が大きいシステムであることがわかります。しかし、太陽光発電を導入することで、日中の電気代を節約できたり、売電収入を得ることが可能です。プラス要因の期待値が大きければ大きいほど、太陽光発電を導入後に元を取れる可能性が高まります。
導入を希望している太陽光発電システムの初期費用の相場、ランニングコストの相場はもちろん、期待できる恩恵をしっかり計算し、総合的な判断をするようにしてください。
太陽光発電のシミュレーションが気になる!注意点は何がある?
続いて、太陽光発電のシミュレーションに対する注意点を4つ紹介します。
注意点①太陽光発電の維持費が考慮されているか
太陽光発電のシミュレーションでは、太陽光発電の維持費が考慮されているかを確認する必要があります。
太陽光発電は、4年に1度の定期メンテナンスが推奨されています。1回2万円前後といわれている定期メンテナンス代ですが、昨今の物価上昇の影響で、定期メンテナンス代が値上がりする可能性は十分に考えられるので注意しましょう。
また、太陽光発電を所有すると、万が一に備えて保険に加入しなくてはなりません。何年間対応できる保険なのか、どこまでを保証してくれる保険なのかなどをしっかり確認し、長期的に見て十分に安心できる保険に加入しておく必要があります。
さらに、太陽光発電を利用するうえで、パワーコンディショナーの買い替えが最低1度は必要です。パワコンの買い替え費用がしっかりデータに含まれているか、確認したいところです。
注意点②過去の電気代の明細書をきちんと提示できるか
過去の電気代の明細書をきちんと提示できるかも、太陽光発電のシミュレーションで必要なポイントです。
太陽光発電のシミュレーションを行う場合、これから得られる発電量や売電量を計測するだけではなく、過去の電気代をどれだけ節約できるかも調査します。より正確なシミュレーションをするためには、過去の電気代の明細書をきちんと提示することが重要です。
今はWeb上で明細書を発行する電力会社も多いので、紙媒体で請求書が来ていない場合はWeb確認をしてください。
注意点③家の設計図や周辺環境のデータを提示できるか
太陽光発電のシミュレーションでは、家の設計図や周辺環境のデータを提示することも大切です。
予想される発電量をより正確に計測するため、家の周辺環境のデータも必要になる太陽光発電のシミュレーション。屋根の構造を確かめるため、家の設計図も必要です。
注意点④様々なデータを組み込んだ結果であるか
様々なデータを組み込んだ結果であるかについても、太陽光発電のシミュレーションで重要な部分です。太陽光発電でどれくらいの発電量を望めるのかは、
- 屋根の形状
- 太陽光パネルの設置角度
- 何枚の太陽光パネルを設置できるか
- 期待できる日射量はどれくらいか
という部分を総合的に判断する必要があります。一般的な話ではなく、自宅のために作られた自宅だけの太陽光シミュレーションを提示してくれることが大切です。
太陽光発電のシミュレーション!結果が悪かった場合の対処法は?
太陽光発電のシミュレーションを行った結果、思ったような発電量が見込めないといわれてしまう可能性もあります。では、太陽光発電の設置が不向きといわれた場合、どういった対処法を取れば良いのでしょうか。具体的に解説します。
太陽光発電の導入を諦める
太陽光発電のシミュレーションの結果が悪かった場合、残念ながら太陽光発電の導入を諦める方向で話を進めていくのが無難です。
太陽光発電は、初期費用に100万円前後を要します。保険料やメンテナンス費用、万が一の修理費用などを合わせると、ランニングコストも多額です。期待できる発電量が少ないと、かかった費用を回収することが極めて難しくなるため、太陽光発電の導入を見直すべきといわれてしまうのです。
ちなみに、ある程度の発電量を見込める家庭であれば、太陽光発電の初期費用を確実に回収できるといわれています。太陽光発電は停電対策にもなるため、導入して損はありません。
発電量があればプラス運営ができる太陽光発電。それを初めからマイナスで運営するとなると、太陽光発電の導入に反対されるのは当然です。
発電効率の良い太陽光発電の導入を検討する
太陽光発電のシミュレーションの結果が悪かった場合、発電効率の良い太陽光発電の導入を検討するのがおすすめです。
たとえば、日射量が大きく見込めない地域にお住まいの方は、ドイツの太陽光発電メーカーであるQセルズがおすすめ。ドイツは日本よりも日射量が少ないですが、その地域で開発・製造されている太陽光発電ということで、発電効率の良さが魅力だと話題になっているからです。
また、お住まいの地域に合わせて、塩害地域対応の太陽光発電や豪雪地域対応の太陽光発電の検討もできると良いでしょう。
太陽光発電のシミュレーションは大切!納得いく業者にお願いしよう!
今回の記事では、太陽光発電のシミュレーションの大切さについて解説しました。太陽光発電は、多くの場合で初期費用を確実に回収できるといわれています。とはいえ、全ての家庭で確実に恩恵を受けられるとは限りません。だからこそ、まずはシミュレーションを行い、太陽光発電を導入してしっかり元が取れるのかを確認することが大切です。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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