太陽光パネルから騒音!?パワーコンディショナーの騒音対策を紹介!
近年、太陽光発電システムを導入する家庭が増えていますが、太陽光発電システムが原因で騒音トラブルが起こる可能性があることをご存知でしょうか。
今回は、太陽光発電システムの騒音の原因となる「パワーコンディショナーの音」について解説します。
目次
太陽光パネルのパワーコンディショナーはどんな設備?
太陽光発電システムのパワーコンディショナーは「パワコン」とも呼ばれる機器です。
パワーコンディショナーは、太陽光パネルで作られた電気エネルギーを「自宅で使用できる電気に変換する」という役割を持っています。
太陽光発電システムを導入する場合、パワーコンディショナーがなければ電気を使用することができなくなるので「パワーコンディショナーだけ外す」ということは不可能です。
ちなみに、パワーコンディショナーには、単機能・ハイブリッドがあります。
ハイブリッドのパワーコンディショナーを搭載した太陽光発電システムを導入すれば、蓄電池と太陽光パネルを同時に制御することが可能です。
太陽光パネルのパワコンから騒音がする原因は?
太陽光パネルのパワーコンディショナーから騒音がする原因は、主に下記の2つです。
- パワーコンディショナーが稼働している
- パワーコンディショナーが故障している
それぞれ詳しく解説します。
原因① 太陽光パネルが稼働している
太陽光発電システムのパワーコンディショナーは、稼働中に高い音を発します。
音の大きさは40デシベルほどで、ほとんどの人は気になることはないでしょう。
40デシベルとは、昼間の閑静な住宅街や図書館の中くらいの音の大きさです。
太陽光発電システムは、主に昼間稼働する設備なので、音がしていても気づかない人も多いのではないでしょうか。
しかし、中には高い音が聞こえていたり、気になってしまったりする人もいます。
自分では気づかないほどの音でも、隣近所の人が音に敏感な場合には、近所迷惑となってしまう可能性があるので注意が必要です。
原因② パワコンが故障している
電気を変換するパワーコンディショナーは、故障時にも騒音を発します。
明らかに普段とは違う音がしている場合や、大きな音が鳴っている場合には、パワーコンディショナーの故障を疑ってみても良いでしょう。
太陽光パネルのパワーコンディショナーが原因でトラブルも?
太陽光発電システムのパワーコンディショナーは、基本的に昼間に稼働するので、騒音と感じるほど気になる人が少ないのが現状です。
しかし、中にはパワーコンディショナーの高い音が気になってしまう人がいることも事実です。
パワーコンディショナーの音でトラブルが起こる可能性がある点には十分注意が必要だと言えるでしょう。
トラブル① パワコンの音が気になって眠れない
稼働中に高い音を出す太陽光発電システムのパワーコンディショナーですが、昼間に寝ることがある人にとっては気になる音になる場合があります。
「自分の家族は昼間に寝る人はいない」と思った方は、注意が必要です。
自宅の場合、昼間に寝る人がいるかどうかは事前に確認することができますが、隣近所の場合はどうでしょうか。
隣近所の住人が夜勤などで昼間寝ている場合、太陽光発電システムのパワーコンディショナーの音でトラブルになってしまうケースがあるので注意が必要です。
トラブル② 近所の家から苦情が来る
昼間に寝ている人や、音に敏感な人などが隣近所に住んでいる場合、太陽光発電システムのパワーコンディショナーの音が原因で苦情を言われてしまう可能性があります。
太陽光発電システムのパワーコンディショナーを移動するには、専門の業者に依頼しなければいけません。
隣の家の住人からの苦情が原因で、パワーコンディショナーの移動をする場合には、取り外しや設置の費用が発生するので注意が必要です。
トラブル③ パワコンの音が気になって集中できない
近年、自宅で在宅ワークをしている人が増えています。
太陽光発電システムのパワーコンディショナーの音は、それほど大きな音ではないので、リモート会議中に音が入ってしまうということはありません。
しかし、静かな環境で作業を行いたい人や静かでないと集中できない人にとって、パワーコンディショナーの音が騒音に感じてしまう場合があります。
音に敏感な場合や、家で作業を行う場合には、パワーコンディショナーの設置場所に注意しなければいけません。
太陽光パネルのパワーコンディショナーの騒音でトラブルを防ぐには
太陽光発電システムのパワーコンディショナーの騒音でトラブルを起こしたくない場合には、以下の点に注意をして対策を行いましょう。
- 設置場所に注意する
- 点検や修理をする
- 防音壁を設置する
- 静音設計のパワーコンディショナーを導入する
- 専門家に相談する
それぞれ詳しく解説します。
対策① 昼間うるさくても気にならない場所に設置する
太陽光発電システムに限らず、音がする機器を設置する場合には、設置する場所に注意しなければいけません。
特に、昼間寝ることがある人や、在宅ワークなどの作業を行う可能性がある人は、使用する部屋からなるべく離れた場所にパワーコンディショナーを設置しましょう。
また、可能であれば隣の家の状況について聞き込みをしておくと安心です。
なるべくであれば、隣近所と近くない場所にパワーコンディショナーを設置することが理想だと言えるでしょう。
対策② 修理する
パワーコンディショナーは、故障するなど異常が起きているときに騒音を発することがあります。
故障や異常が原因となる騒音を予防するためにも、異常を感じたら修理を行うことがおすすめです。
太陽光発電システムの騒音を防ぐためにも、日頃から発電量やパワーコンディショナーの音を確認しておきましょう。
対策③ 防音壁を設置する
太陽光発電システムを導入済みで、すでにパワーコンディショナーの騒音が問題になっている場合には、防音壁を設置するなどの対策をする必要があります。
防音壁は、家の壁をリフォームする方法と、家の壁に防音壁を設置する方法の2種類があります。
後から防音壁を設置する場合には、ホームセンターなどで防音壁を買ってきたり、業者に依頼したりすることで防音壁を設置することが可能です。
対策④ 静音設計のパワコンを導入する
太陽光発電システムをまだ導入していない場合や、近々買い換える場合には、静音設計のパワーコンディショナーを導入することで、騒音トラブルを防ぐことができます。
特に、太陽光発電システムを導入してから10年以上経過している場合には、劣化によりパワーコンディショナーの稼働音が大きくなっている可能性があります。
パワーコンディショナーが劣化している場合、太陽光発電システムを買い換えるだけで騒音トラブルを解消できる可能性があるので検討してみましょう。
対策⑤ 専門家に相談する
太陽光発電システムのパワーコンディショナーによる騒音問題がすでに発生している場合、修理したり、音を測定したり、弁護士に相談したりする必要があります。
特に、近隣住民とのトラブルで困っている場合には、実際に音を測定してみたり、弁護士に専門的な意見をもらったりすることで、トラブルが解消するケースがあります。
専門家に依頼すると費用がかかってしまいますが、第三者である専門家に相談することで、近隣住民との話し合いをスムーズに行うことができるでしょう。
【対策を】パワーコンディショナーの音が気になるかは人それぞれ!
今回は、太陽光発電システムのパワーコンディショナーの騒音について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
太陽光発電システムのパワーコンディショナーは、多くの人が気になる程大きな音を発しません。
しかし、パワーコンディショナーが故障している場合や、音に敏感な人が近くにいる場合、パワーコンディショナーの音が騒音と感じてしまうこともあるでしょう。
特に、自分の家族は大丈夫だと感じていても、近所の住民にとっては「うるさい音」と感じてしまう可能性がある点には注意が必要です。
太陽光発電システムを導入する場合には、パワーコンディショナーの設置場所に配慮するなど、騒音に対する対策が必要になります。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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