【太陽光ユーザー必見】発電ロスってなに?原因と改善法を解説!
エコや光熱費削減のために導入した太陽光発電システムで気になるのが、日々の「発電量」。
太陽光発電システムの発電量は、光熱費や売電量を左右します。
発電ロスは、対策することで減らすことが出来るので、しっかりと対策を行うことが大切です。
目次
太陽光発電の発電ロスとは?発電効率とは違う?
発電ロスとは、エネルギーを電気エネルギーに変換する時に起こるロスのことを指します。
太陽光発電に限らず、再生エネルギーを電気エネルギーに変換する時には、エネルギー量が減ってしまう発電ロスが起こります。
ちなみに、発電装置で発生させたエネルギーが、電気エネルギーに変換する時の割合を「変換効率」と言います。
発生させたエネルギーを100%電気エネルギーに変換できた場合、変換効率は100%で発電ロスはゼロとなります。
しかし、現在の技術では変換効率が100%の再生エネルギーは、電気ウナギを使用した発電方法だけでまだ実用化には至っていません。
発電ロスが少ない再生可能エネルギーは水力発電
再生エネルギーの中で最も発電効率がよく、発電ロスが少ないのは発電効率が80%の水力発電です。
一般家庭で使用する太陽光発電の発電効率は約20%で、発電ロスが多いことが特徴です。
人工衛星で使用されるような太陽光パネルは、発電効率が約40%と発電ロスは少ないですが、コスト面において一般家庭で使用するのは難しいのが現状です。
太陽光発電の発電ロスはなぜ起こるの?
では、なぜ太陽光発電をする際に発電ロスが起こってしまうのでしょうか。
問題は、光の波長と反射、電気抵抗にあります。
太陽光は、様々な波長の光で構成されています。
しかし、太陽光パネルでは、特定の波長の光はエネルギーに変換することが出来ません。
また、太陽光パネルが光を反射することにより、光のエネルギーが逃げてしまうという原因もあります。
太陽光パネルはパネルだけではなく、ケーブルや他の機器などで構成されています。
太陽光から得たエネルギーが、電気回路を通過する時の電気抵抗によっても、発電ロスは起こってしまいます。
その他にも、太陽光発電システムの破損や経年劣化、天候の影響などで発電ロスは起こってしまいます。
発電ロスが起こってしまう原因は?確認方法はある?
発電ロスが起こってしまう原因は多くあります。
今回は、自宅の太陽光発電システムが発電ロスしてしまう原因を紹介します。
太陽光パネルを設置していて、日ごろから発電ロスが気になる人は、今一度チェックしてみましょう。
発電ロスの確認方法は発電量を日々の把握すること
まず、太陽光発電システムが、大きな発電ロスを起こしているかどうかを確認するには、日ごろから発電量を把握しておくことが大切です。
普段の発電量を知っておくことで、発電ロスが起こった時にいち早く異変に気づくことが出来ます。
日々の発電量を把握するには、天気ごとの発電量や季節ごとの発電量を把握することが理想ですが、日々記録を付けるのはちょっと大変ですよね。
そこで活用できるのが、発電量を見守ってくれる太陽光発電システムの導入です。
日々の発電量を記録してくれる機能が搭載された太陽光発電システムを導入することにより、発電ロスにいち早く気づくことが出来ます。
これから太陽光発電システムを導入する人は、発電量を記録・見守りしてくれる商品を選ぶと安心です。
原因① 経年劣化
太陽光発電システムの発電ロスは、経年劣化でも起こってしまう可能性があります。
長く使用している太陽光発電システムで、最近発電量が著しく減ったと感じる人は、太陽光パネルなどの買い替えが必要かもしれません。
しかし、太陽光パネルによっては出力保証が付帯している場合があります。
保証期間内であれば、交換や修理を受けられるので、一度メーカーや販売店に問い合わせしてみることがおすすめです。
太陽光パネルを販売しているメーカーでは、経年劣化による発電ロスが起こりにくいような製品づくりを続けている所も多いです。
ですが、形あるモノである以上、システムやパネルの劣化は避けることが出来ません。
原因② 天気の影響
「最近、発電ロスが起こっている気がする・・」と感じる人は、最近の天気を思い返してみてください。
発電ロスは天気や気温の影響でも、発生してしまいます。
特に、曇りや雨が続いている日は、発電量が普段より大幅に減ってしまいます。
太陽光パネルは気温25度前後の時が、最も発電効率がよいと言われています。
気温が25度以上になってしまうと、発電量は落ちてしまうのです。
四季の中で一番発電効率が良いのは、気温も日射量もちょうどいい春だと言われています。
原因③ シミュレーションの精度
シミュレーションと実際の発電量が大きく違っている場合、発電ロスが起きているのではなく、シミュレーションが間違っている可能性があります。
発電ロスが起こっていると感じる人は、購入前のシミュレーションではなく、実際に発電している普段の発電量を参考にしましょう。
しかし、あまりにも発電量が少ない場合、パネルやシステムのどこかで、異常が起こっている可能性があります。
天気がよく、暑すぎないにもかかわらず、全然発電しないと感じる場合には、販売店やメーカーに相談してみるとよいでしょう。
原因④ パネルの汚れや破損
パネルに汚れや破損がある時にも、発電量が減ってしまい発電ロスが起こる場合があります。
太陽光パネルは、通常雨で汚れが落ちる設計になっていますが、雨が降らない日が続いたり、鳥の糞が落ちていたりすると汚れが落ちにくくなってしまいます。
また、パネルに破損が起きていると、発電ロスが起こるだけではなく、故障の原因になってしまうので注意しましょう。
原因⑤ 影による影響
太陽光パネルが木や草の影になっている時も、発電ロスが起こってしまいます。
庭に大きな木がある場合や、太陽光パネルが低い場所に設置してあるときには注意しましょう。
原因⑥ ケーブルの破損
太陽光発電システムのケーブルが、何かしらの原因で破損している場合も、発電ロスが起こってしまいます。
ケーブルが破損してしまう原因は、ネズミなどの害獣による影響や、窃盗、いたずらなどが考えられます。
ケーブルに破損がある場合、発電が出来ても送電が出来ず、電気が無駄になってしまう可能性があります。
【より効率的に】発電ロスを改善する方法はある?
太陽光発電で、発電ロスを起こさないためには、日々の対策が必要です。
定期的に太陽光発電システムの機械やパネルをチェックすると良いです。
また、台風や強風の次の日なども、パネルに破損や汚れがないかチェックしておくと安心です。
対策① 汚れや影がないか定期的に確認
月に1度程度、パネルに汚れや破損がないかチェックしましょう。
パネルに汚れが溜まってしまっている場合、メーカーや販売店に問い合わせすると、手入れをしてくれる場合があります。
また、パネル近くに大きな木や雑草が生えている場合は、影が出来ないように手入れをしておくと良いでしょう。
対策② ケーブルが破損しないように対策
ケーブルが破損や窃盗にあわないよう、対策を行うことも大切です。
通常、ケーブルは設置時に破損しにくいように設置してくれることがほとんどです。
しかし、自宅の太陽光発電システムのケーブルを見て、不十分だと感じる場合は、対策を行うとよいでしょう。
対策は、害獣がケーブルを傷つけられないようネットを張ったり、害獣を駆除したりなどして行うことが出来ます。
対策③ 効率的に発電できる仕組み作り
発電ロスを防ぐためには、効率的に発電できる仕組みを作ることも大切です。
定期的にパネルをチェックしたり、パネル周りの影をチェックするだけでも、発電を効率的に行うことが出来ます。
さらに、24時間発電量をチェックできる太陽光発電システムを導入することで、発電ロスにいち早く気づくことが出来、発電量の増加に繋がります。
【まとめ】太陽光発電の発電ロスは日々の見守りが必要!
今回は、太陽光発電システムの発電ロスについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
発電ロスをいち早く発見するには、日々の発電量の見守りが大切です。
発電量や破損、汚れの定期的なチェックを怠らず、太陽光パネルが最大限発電できるよう、しっかりと見守りましょう。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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