太陽光発電のリフォームの相場は?【建物タイプ別の費用】
近年、企業だけでなく一般家庭にも太陽光発電システムの設置が普及しています。
太陽光発電を導入するには、太陽光パネルの設置などのリフォームが必要です。
この記事では、リフォームの相場と費用について紹介していきます。
目次
太陽光発電のリフォームの相場【目安を知って賢くリフォーム!】
太陽光発電にまず必要なのが太陽光パネルです。太陽光パネルは商品により多少の前後はあるものの、数十万円の価格帯であるケースがほとんどです。
しかし、太陽光パネル単品だけでは発電できません。よりその恩恵を充実させるためには、パワーコンディショナーや蓄電池などの設備が必要です。
設置費用や配線など、太陽光パネルの単体価格だけではなく、その他にかかる費用も考えなければいけません。
太陽光パネルと設置費用
ほとんどの業者は、太陽光パネル+設置費用の金額を1kwあたりで提示しています。
住宅用太陽光発電のシステム価格は年々減少しています。
政府によると2019年の新築における太陽光発電システム費用の平均値は1kwあたり30.6万円でした。
この費用の内訳は太陽光パネルが約60%、工事費が約20%を占めています。
その他の20%に、先ほど述べたようなパネル以外の設備が含まれます。
相場の目安としては、1kwあたりおよそ24万円〜30万円と言われています。
【この相場でどんなリフォーム?】太陽光発電の価格比較
住宅用太陽光発電システムの容量の全国平均は約4.5kwです。
この容量があれば、年間約5,000kwの電力が得られます。
東京電力の統計によると、一般的な家庭1世帯の平均年間消費電力は2,984kwです。
つまり、約5/3の電力を得られ、消費量以上の電力を生み出す計算になります。
今回は代表的なメーカーで価格・サイズを比較しました。
太陽光パネルはメーカーごとにサイズが違うので、設置する屋根の大きさをある程度把握しおくと選びやすくなります。
なお、価格は2020年12月時点のもので計算しています。
メーカーごと4〜5kwの価格比較
東芝
<Sシリーズ(265W) 798mm×1,559mm>
- 4.24k:114.3万円
- 4.505kw:121.4万円
- 4.77kw:128.6万円
パナソニック
<P252αPlus 標準タイプ(252W) 812mm×1,580mm>
- 4kw:98.6万円
- 4.5kw:110.9万円
- 5kw:123.3万円
シャープ
<NU-250AJ(250W) 990×1,318mm>
- 4.096kw:139.7万円
- 4.608kw:157.1万円
- 4.864kw:165.9万円
ソーラーフロンティア
<SFK185-S (185W) 977mm×1,257mm>
- 4.07kw:82.8万円
- 4.44kw:90.4万円
- 4.995kw:101.6万円
京セラ
<(270W) 990mm×1,470mm>
- 4.32kw:112.6万円
- 4.59kw:119.7万円
- 4.86kw:126.7万円
以上のように大手メーカーでは相場として4〜5kwでおよそ100〜150万円となっています。
メーカーによってはストレート瓦や横葺き板金、アスファルトなど様々な屋根材に対応していたり、寄棟屋根や切妻屋根など屋根の傾斜に対応したりしている太陽光パネルを販売しています。
ぜひ設置する住宅に合った太陽光パネルを見つけてみてください。
太陽光発電のリフォーム工事の補助金相場
太陽光発電システムの導入は地球温暖化防止を促進するとして、各都道府県から補助金を受け取れる場合があります。
東京都では太陽光発電1kwあたり10万円の補助を受け取ることができます。
大阪府は市町村ごとに補助金が異なり、設置費用の5分の1〜3分の1を補助しています。
このように全国各地で補助を行っているので、リフォームを行う際は自分の住む自治体の情報を是非チェックしてみてください。
【相場と電気代から考える】太陽光発電リフォームによる利益
太陽光発電によって生み出された電力がそれぞれのご家庭で利用できることはご存知だと思います。
電力会社からの購入を減らせるため、節約になります。
しかし、太陽光発電で得られる利益はそれだけではありません。
太陽光発電は、ご家庭で使用する電力より多くの電力を生み出す場合があります。
その余剰電力は固定価格買取制度という国の制度で10年間電力会社が買い取ってくれます。
「電気代削減+余剰電力の売電」によって、経済メリットが生まれます。
【リフォーム後も大事!】太陽光パネルの寿命とメンテナンス相場
太陽光発電システムを長く利用するには、パネルのメンテナンスが必須です。
何もせず放置していては、徐々に劣化していってしまいます。
車など日常的に使用するものは乗れば異変に気付くことが出来ますが、ソーラーパネルの場合は故障や異変になかなか気付けません。
ソーラーパネルはメンテナンスを怠ると劣化していき、発電効率が低下します。つまり発電量が減少してしまうのです。
太陽光発電設備の中で最も故障しやすいと言われるのがパワーコンディショナーです。
パワーコンディショナーの換気フィルターにホコリやゴミが詰まったり、ヒューズ切れが起きたりする場合があります。
もちろん、メンテナンスはセルフチェックでもできます。政府が再生エネルギー事業計画策定のガイドラインを作成し、それを基にして太陽光発電協会と日本電機工業会が<太陽光発電システム保守点検ガイドライン(住宅用)>をまとめているので、セルチェックの際はご参照ください。
セルフチェックでは不安という場合は業者にメンテナンスを依頼することができます。その場合どのくらいの費用がかかるのでしょうか?
設備の定期点検
住宅用太陽光発電設備は4年に1度の定期点検が推奨されています。FIT制度では、点検費用は1回につき1万円が相場となっています。
また、パワーコンディショナーなどの点検費用は、ほとんどの場合販売店が無料で保証してくれます。
有料の場合でも点検1回あたり2万円が相場です。
故障時の修理・部品交換
こちらもメーカーの保証期間内であれば、無償で対応してくれます。保証期間をすぎると有料になります。
自然災害による故障は無料で保証してもらえることがほとんどです。
一般的にソーラーパネルの寿命は20〜30年程と言われています。
少しでも長く使うためにはメンテナンスにお金をかける必要があります。
これから太陽光発電の設置を検討される場合は、設置後のメンテナンス費用も含めた必要経費を考えておくことが大切です。
太陽光発電とより良い生活!【正しい相場のリフォームを】
太陽光発電は家庭内の電力節約に大きく貢献するシステムです。
正しい相場で設置・リフォームし、メンテナンスをきちんとすれば長期間利用することが出来ます。
この記事を読んでいただいた方々が費用の目安を知って、太陽光発電システムの設置を検討していただけたら幸いです。
リノベステーションではニチコンやシャープを始めとした蓄電池を取り扱っております。
もちろん、太陽光発電機器との同時購入も可能です!
手続きが面倒な補助金申請も代行しておりますので、お気軽にください。
IHやエコキュートのお取り扱いもございます。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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