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蓄電池の耐用年数とは? 法定耐用年数(6年)と実際の寿命(サイクル数・保証)の違いを徹底解説

蓄電池 2025年11月11日更新

家庭用蓄電池の導入を検討する際、「耐用年数」という言葉を調べて「6年」という数字を見て不安になっていませんか? あるいは、メーカーごとに「12,000サイクル」や「保証15年」など異なる指標が書かれており、混乱しているかもしれません。

結論から言えば、税務上の「法定耐用年数(6年)」と、製品の「実際の寿命」はまったく異なります。家庭用蓄電池の実際の寿命は、使い方にもよりますが10年~15年以上が一般的な目安です。

この記事では、蓄電池の耐用年数に関する疑問を解消し、安心して製品を選ぶための知識を専門ライターが詳しく解説します。

  • 法定耐用年数 (6年):税務上の資産計上(減価償却)のための期間であり、製品の実際の寿命ではありません。
  • サイクル数 (6,000~12,000回):蓄電池の充放電回数の上限目安。これが実質的な寿命の指標となります。
  • メーカー保証 (10年~15年):「容量保証」や「機器保証」の期間が、メーカーが想定する製品寿命の一つの目安となります。

これらの違いを理解すれば、なぜ蓄電池が高額でも長期的に元が取れると言われるのか、その理由が明確になります。


1. 蓄電池の「耐用年数」3つの異なる意味

「蓄電池の耐用年数」には、大きく分けて3つの異なる指標が存在します。これらを混同すると、製品の導入判断を誤る可能性があります。それぞれの意味を正確に理解しましょう。

① 法定耐用年数(6年)= 税務上のルール

「蓄電池 耐用年数」と検索して最初に出てくる「6年」という数字。これは国税庁が定める「法定耐用年数」のことです。

法定耐用年数とは、企業や個人事業主が事業用の資産(この場合は蓄電池)を購入した際、その費用を何年かに分けて経費計上(減価償却)するための税務上のルールです。蓄電池(※「蓄電池電源設備」として)は「6年」と定められています。

これはあくまで税務・会計上の計算期間であり、製品が「6年で壊れる」という意味では全くありません。一般家庭での導入検討において、この数字は無視して問題ありません。

出典:国税庁「主な減価償却資産の耐用年数表」(「電気設備業」の「蓄電池電源設備」を参照)

② サイクル数(6,000~12,000回)= 寿命の目安

製品の実際の寿命(耐用年数)を示す重要な指標の一つが「サイクル数」です。

サイクル数とは、蓄電池が「充電開始→放電開始→充電開始」までの一巡を1回(1サイクル)として、それを何回繰り返せるかを示す目安です。一般的に、家庭用蓄電池(リチウムイオン電池)のサイクル数目安は6,000回~12,000回程度に設定されています。

仮に、1日に1回フル充放電(1サイクル)を行うと仮定した場合、

  • 6,000サイクルの場合: 6,000日 ÷ 365日 ≒ 約16.4年
  • 12,000サイクルの場合: 12,000日 ÷ 365日 ≒ 約32.8年

となり、法定耐用年数の6年よりはるかに長いことがわかります。もちろん、これは単純計算であり、実際には毎日フル充放電するわけではないため、使い方次第で寿命はさらに延びる可能性もあります。

③ メーカー保証(10年~15年)= 実質的な耐久年数

導入検討者にとって、現実的で安心材料の一つとなるとなるのが「メーカー保証年数」です。

メーカーは、製品が一定期間(例:10年や15年)または一定サイクル数(例:12,000回)に達するまで、正常に動作すること(機器保証)や、蓄電容量が一定水準(例:初期の60%)を下回らないこと(容量保証)を約束しています。

この保証期間は、メーカーが「この期間は問題なく使えるだろう」と想定している実質的な耐用年数(寿命)と捉えることができます。多くのメーカーが10年以上の長期保証を提供していることからも、蓄電池が長期にわたって使用できる耐久性の高い製品であることがわかります。

【この章のまとめ】
蓄電池の耐用年数を評価する際は、税務上の「法定耐用年数(6年)」ではなく、製品の性能を示す「サイクル数(6,000回以上)」と、メーカーの信頼性を示す「保証期間(10年以上)」で判断することが重要です。

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2. 寿命の鍵「サイクル数」とメーカー保証比較

家庭用蓄電池の実際の寿命を測る上で「サイクル数」と「メーカー保証」が重要であると解説しました。ここでは、主要メーカーが公表しているサイクル数と保証内容を比較し、製品選びのポイントを解説します。

主要メーカーのサイクル数・保証比較表

家庭用蓄電池市場では、多くのメーカーが技術を競っています。以下は、主要メーカーの代表的な機種におけるサイクル数と保証内容の例です。

メーカー名 サイクル数(目安) 機器保証(期間) 容量保証(期間・下限値)
ニチコン 12,000回 15年(有償) / 10年(無償) 10年・蓄電可能容量50%以上
シャープ 12,000回 15年(有償) / 10年(無償) 10年・蓄電可能容量60%以上
オムロン 11,000回 15年(有償) / 10年(無償) 10年・蓄電可能容量60%以上
京セラ 6,000回 15年(有償) / 10年(無償) 10年・蓄電可能容量60%以上
パナソニック 非公開(※) 15年(有償) / 10年(無償) 10年・蓄電可能容量60%以上
※2024年時点の代表的な機種の例。機種や販売時期、契約プランにより保証内容は異なります。
※パナソニックなどはサイクル数を公表せず、長期保証を提供することで品質を担保しています。

比較のポイント

  1. サイクル数の違い表の通り、12,000回を誇るメーカーもあれば、6,000回と公表しているメーカーもあります。単純計算では寿命が倍半分に見えますが、京セラ(6,000回)も10年・60%の容量保証を付けています。これは、1日1サイクル(年365回)を超える過度な充放電を想定していない、あるいは6,000サイクル(約16.4年)でも十分なマージンがあるという設計思想とも取れます。

    12,000サイクルの製品は、より長期間(計算上は約32年)の使用を見込める、あるいは保証期間内(10年~15年)での劣化がより緩やかである可能性を示しており、安心材料と言えます。

  2. 容量保証の「下限値」「10年後に容量60%保証」とは、「10年経過時点で、新品時の60%の容量はまだ使えますよ」という意味です。これが50%保証の製品よりも、性能維持に自信がある(=劣化しにくい)と判断できます。
  3. 保証期間(10年 vs 15年)多くのメーカーが標準で10年保証、有償(または特定プラン加入)で15年保証を提供しています。蓄電池は初期費用が高額なため、可能な限り長期の保証に加入しておくことが、将来的なリスクヘッジとして有効と考えられます。

【この章のまとめ】
蓄電池の耐用年数(寿命)を比較する際は、サイクル数の多さだけでなく、「容量保証の下限値(60%以上か)」と「保証期間の長さ(15年を選べるか)」を総合的にチェックすることが、長期的に安心して使える製品を選ぶための重要なポイントです。


3. 蓄電池の耐用年数(寿命)を左右する要因と延ばす使い方

メーカーが示すサイクル数や保証期間は、あくまで一定の条件下での数値です。実際の蓄電池の寿命(劣化速度)は、設置環境や日々の使い方によって大きく変動します。耐用年数をできるだけ延ばすためのポイントを解説します。

寿命を縮める主な要因

  • 設置環境(温度)蓄電池(リチウムイオン電池)は極端な温度変化、特に高温に弱い特性があります。メーカーが定める動作温度範囲(例:-10℃~40℃)を超える環境、特に直射日光が当たり続ける高温の場所に設置すると、電池の劣化が著しく早まります。
  • 充放電の深度(DoD)DoD (Depth of Discharge) とは、蓄電容量のうち何%を放電したかを示す数値です。毎回100%使い切る(DoD 100%)よりも、80%程度で充電する(DoD 80%)方が、電池への負荷が少なく寿命が延びるとされています。ただし、近年の家庭用蓄電池はBMS(バッテリーマネジメントシステム)が優秀で、ユーザーが意識しなくても自動的に適切な制御(例:上限95%~下限10%の範囲で動作させる)を行っている場合がほとんどです。
  • 過放電・過充電電池残量が0%のまま長期間放置する「過放電」や、100%のまま充電し続ける「過充電」は、電池内部の素材を劣化させる最大の原因です。これもBMSによって通常使用では防がれていますが、長期不在時などは注意が必要です。

蓄電池の耐用年数を延ばすための使い方

  1. 最適な設置場所を選ぶ施工業者と相談し、直射日光が当たらず、風通しが良く、高温多湿にならない場所に設置することが非常に重要です。屋内設置型の方が温度管理は容易ですが、屋外設置型の場合は特に日よけや設置場所の工夫が求められます。
  2. メーカー推奨の動作モードを利用する蓄電池には「経済モード(深夜電力で充電)」「グリーンモード(太陽光発電で充電)」「非常時モード」などがあります。ご家庭のライフスタイルや電力契約に合わせて最適なモードを選ぶことで、無理な充放電を減らし、劣化を抑制できます。
  3. 長期不在時は「残量保持」設定を数週間以上家を空ける場合、蓄電池が放電しきって「過放電」状態になるリスクがあります。メーカーの取扱説明書に従い、一定の残量を保持する設定(例:残量30%をキープ)にしておくと安心です。

【この章のまとめ】
蓄電池の耐用年数は、高温を避けた適切な場所への設置と、BMS(管理システム)による適切な充放電制御によって大きく延ばすことが可能です。導入時の設計と設定が寿命を左右します。

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4. 耐用年数が過ぎたら? 交換費用と処分の目安

蓄電池は10年~15年と長期にわたり活躍しますが、いずれは寿命(性能低下)を迎えます。耐用年数が近づいたとき、あるいは過ぎたときに何が起こり、どのような準備が必要かを解説します。

寿命(性能低下)のサイン

蓄電池は、ある日突然動なくなる(故障)よりも、徐々に性能が低下していく(劣化)ケースが一般的です。以下のようなサインが現れたら、寿命が近い可能性があります。

  • 充電の「持ち」が悪くなった:フル充電しても、以前より早く電気がなくなる。
  • エラー表示が頻発する:システムのモニターに特定のエラーコードがよく表示される。
  • メーカーの容量保証値を下回る:保証期間内に、明らかに蓄電できる量が減った(※これは保証交換の対象)。

交換の選択肢と費用目安

蓄電池システムの寿命が来た場合、交換が必要となります。交換には主に2つのパターンがあります。

  1. 蓄電池ユニットのみの交換パワーコンディショナ(電気を変換する機器)や制御システムはそのままに、蓄電池本体(バッテリー部分)のみを交換する方法です。比較的費用を抑えられますが、旧型のシステムだと交換用のバッテリーが製造中止になっているリスクもあります。
  2. システム全体の交換蓄電池とパワーコンディショナを丸ごと最新の機種に入れ替える方法です。パワーコンディショナも寿命(設計耐用年数10年~15年程度)があるため、蓄電池の寿命と近いタイミングで交換するのが合理的です。

交換費用は、交換する容量(kWh)や工事内容によって大きく異なりますが、数十万円から100万円以上かかるケースが一般的です。導入時に「10年~15年後には交換費用がかかる可能性がある」ことを資金計画に含めておくことが重要です。

処分の方法

古い蓄電池(リチウムイオン電池)は、一般のゴミとして捨てることはできません。産業廃棄物として、専門の処理業者による適切な処分が必要です。通常、交換工事を依頼する施工業者が、古い蓄電池の撤去と処分も請負ってくれます(別途、処分費用が発生する場合があります)。

【この章のまとめ】
蓄電池の耐用年数(寿命)は10年~15年が目安ですが、その後は性能が低下し、交換が必要となります。導入時には将来の交換費用も視野に入れた長期的なシミュレーションと、信頼できる業者選びが不可欠です。

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蓄電池の耐用年数 よくある質問(FAQ)

Q1. 蓄電池の法定耐用年数(6年)は本当の寿命ですか?

いいえ、異なります。法定耐用年数の6年というのは、税務(会計)上の資産価値を計算(減価償却)するための期間であり、製品が6年で壊れるという意味ではありません。

家庭用蓄電池の実際の製品寿命(耐用年数)の目安は、「サイクル数」や「メーカー保証期間」で判断します。多くのメーカーが6,000回(約16年以上)以上のサイクル性能を持ち、10年~15年の長期保証を提供しています。これが実質的な寿命の目安となります。

※事業用として導入し経費計上する場合は「6年」で減価償却を行いますが、一般家庭での利用には関係ありません。

出典:国税庁「主な減価償却資産の耐用年数表」

Q2. 耐用年数が来た後の交換費用はいくら?

交換費用は、交換する蓄電池の「容量(kWh)」や「工事内容」によって大きく変動します。

例えば、蓄電池ユニット(バッテリー部分)のみの交換か、パワーコンディショナも含むシステム全体の交換かによって費用は変わります。一般的には、数十万円から100万円以上の費用がかかると想定しておくのが現実的です。

パワーコンディショナも設計耐用年数(10年~15年)があるため、蓄電池の寿命と近いタイミングでシステム全体を最新機種に入れ替えるケースも多くあります。

※導入時に、10年~15年後に交換費用が発生する可能性を考慮した資金計画を立てておくことを推奨します。

Q3. メーカー保証(10年)が切れたらすぐ壊れますか?

保証期間が切れたからといって、すぐに壊れるわけではありません。

メーカー保証は「その期間内に、定められた性能(例:容量60%)を下回った場合は無償で修理・交換します」という約束です。保証期間は、メーカーが十分なマージン(余裕)を持って設定しています。

実際には、保証期間が過ぎても問題なく動作し続けるケースも多くあります。ただし、10年、15年と経過するにつれて、徐々に蓄電できる容量は減っていきます(経年劣化)。「充電の持ちが悪くなったな」と感じるまでの期間が、実質的な寿命と言えます。

Q4. 蓄電池の寿命(耐用年数)を延ばすコツは?

蓄電池(リチウムイオン電池)の寿命を延ばす最大のコツは「温度管理」です。

蓄電池は極端な高温や低温に弱いため、メーカーが指定する動作温度範囲内(例:-10℃~40℃)で使うことが重要です。特に以下の点に注意して設置場所を選定する必要があります。

  • 直射日光が当たり続けない場所
  • 風通しが良く、熱がこもらない場所
  • (屋内設置の場合)高温多湿にならない場所

※近年の蓄電池はBMS(バッテリーマネジメントシステム)が優秀なため、充放電の仕方(サイクル)をユーザーが細かく気にする必要は少なくなっています。それよりも設置環境が寿命に大きく影響します。

 

この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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