auでんきは本当に高い?料金が上がる3つの理由と見直し術を徹底解説

この記事では、auでんきの料金が高いと言われる理由を専門家の視点で掘り下げ、ご家庭の電気代を根本から見直すための具体的な方法まで詳しく解説します。
- 燃料費調整額の上限撤廃:多くの新電力が採用しており、燃料価格高騰が電気代に直接反映される仕組み。
- Pontaポイント還元の仕組み:ポイント還元を含めても、基本料金や電力量料金単価が他社より割安とは限らない点。
- ライフスタイルとの不一致:オール電化プランや時間帯別プランの選択肢が限定的で、特定のライフスタイルではメリットが出にくい場合があること。
この記事を読めば、なぜご家庭の電気代が高いのかが明確になり、最適な料金プランを見つけるための第一歩を踏み出せます。
目次
auでんきの電気代が高いと言われる3つの主な理由
auでんきの電気料金が「高い」と感じる背景には、いくつかの複合的な要因があります。特に影響が大きいのが「燃料費調整額」「ポイント制度の仕組み」「料金プランの特性」の3つです。それぞれを詳しく見ていきましょう。
理由1:燃料費調整額の「上限撤廃」
最も大きな理由が、燃料費調整額の上限が撤廃されていることです。燃料費調整額とは、発電に必要な原油や液化天然ガス(LNG)などの燃料価格の変動を電気料金に反映させるための仕組みです。
かつて、大手電力会社の規制料金プランには、この燃料費調整額に「上限」が設けられていました。燃料価格がどれだけ高騰しても、一定額以上は電気料金に上乗せされない仕組みです。しかし、2022年以降の燃料価格の歴史的な高騰を受け、auでんきを含む多くの新電力は安定した電力供給を続けるためにこの上限を撤廃しました。
これにより、燃料価格が上昇すると、その分が直接電気代に反映され、大手電力会社の規制料金プランよりも割高になる時期が発生したのです。これはauでんき特有の問題ではなく、多くの新電力に共通する状況ですが、「auでんきに変えたら高くなった」と感じる一因となっています。
理由2:Pontaポイント還元を含めた実質料金
auでんきの魅力の一つは、電気料金に応じてPontaポイントが還元される点です。毎月の電気料金(税抜)が8,000円以上であれば1%、8,000円未満なら0.5%が還元され、通信サービスとのセット割やau PAY ゴールドカードでの支払いでさらに還元率がアップします。
しかし、重要なのはポイント還元後の実質的な電気代です。基本料金や電力量料金単価そのものが他社より安いとは限りません。例えば、月15,000円の電気代で1%(150ポイント)の還元を受けても、もともとの料金単価が他社よりわずかに高ければ、トータルでは損をしてしまう可能性があります。
ポイント還元は魅力的ですが、それに惑わされず、ご自身の電力使用量に基づいた総支払額で他社と比較検討することが賢明です。
理由3:ライフスタイルに合わない料金プラン
auでんきの料金プランは、一般家庭向けの「でんきMプラン」が中心で、比較的シンプルです。しかし、これは裏を返せば、特定のライフスタイルに特化したプランが少ないということでもあります。
例えば、夜間の電気使用量が多いオール電化住宅にお住まいの場合や、日中ほとんど電気を使わない単身世帯の場合、他の電力会社が提供する「オール電化向けプラン」や「時間帯別プラン」の方が、トータルの電気代を大幅に節約できる可能性があります。
auでんきのプランがご自身の電気の使い方と合っていない場合、平均よりも高い電気代を支払っている可能性があるのです。
このように、auでんきの料金が高いと感じるのには明確な理由が存在します。ご自身の状況がどれに当てはまるかを確認することが、電気代見直しの第一歩です。
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本当に高い?料金プランの仕組みと他社比較
「高い理由」は分かりましたが、実際に他の電力会社と比較してどうなのでしょうか。ここでは、auでんきの料金体系の仕組みを再確認し、代表的な大手電力会社のプランと比較してみましょう。
auでんきの料金計算方法
毎月の電気代は、主に以下の4つの要素で構成されています。
- 基本料金(または最低料金):契約アンペア数に応じて毎月固定でかかる料金。
- 電力量料金:使用した電力量(kWh)に応じてかかる料金。単価は段階的に高くなるのが一般的。
- 燃料費調整額:燃料価格の変動を調整するための料金。auでんきでは上限がない。
- 再生可能エネルギー発電促進賦課金:再生可能エネルギーの普及のために、全国民が負担する料金。
この中で特に注意すべきが「燃料費調整額」です。前述の通り、上限がないため、社会情勢によってはこの部分が大きく変動し、電気代全体を押し上げる要因となります。
【比較】東京電力「従量電灯B」との料金比較(モデルケース)
仮に、東京電力エリアで契約アンペア40A、毎月の電力使用量が400kWhの家庭をモデルに、料金がどう変わるか見てみましょう。
| 項目 | auでんき「でんきMプラン」 | 東京電力「従量電灯B」(参考) |
|---|---|---|
| 基本料金 (40A) | 1,188.00円 | 1,180.96円 |
| 電力量料金 (400kWh) | 約12,508円 | 約12,508円 |
| 燃料費調整額 | 上限なしで変動 | 上限あり(規制料金) |
| Pontaポイント還元 | -136ポイント (1%) | なし |
上の表を見ると、基本料金や電力量料金単価自体には、実は大きな差はありません。勝負を分けるのは「燃料費調整額」です。燃料価格が落ち着いている時期は差がつきにくいですが、高騰した場合は上限のないauでんきの方が高くなる可能性が高いと言えます。
ご自身の電気代が高いかどうかを判断するには、検針票で「燃料費調整単価」がいくらになっているかを確認し、大手電力会社の単価と比較してみるのが確実です。
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電気代を安くするための具体的な見直し・乗り換え術
もしauでんきがご自身のライフスタイルに合っていないと感じたら、思い切って電力会社を乗り換えるのも有効な手段です。ここでは、失敗しないための乗り換え先の選び方と、乗り換え以外の選択肢について解説します。
電力会社を乗り換える際の3つのチェックポイント
- 料金プランの多様性:ご自身のライフスタイル(オール電化、日中の不在など)に合ったプランがあるかを確認しましょう。
- 燃料費調整額の上限:安定性を重視するなら、燃料費調整額に上限を設けているか、あるいは独自の燃料費高騰対策を講じている電力会社を選ぶと安心です。
- セット割や特典:ガスや通信など、他のサービスとのセット割引も重要な比較ポイントです。ただし、特典に惑わされず総支払額で比較しましょう。
電力会社の比較サイトなどを活用し、複数の会社からシミュレーションを取って比較検討することが重要です。その際は、キャンペーン価格だけでなく、通常時の料金単価を必ず確認してください。
【重要】乗り換えだけじゃない!太陽光発電という選択肢
電力会社の乗り換えは手軽な節約術ですが、どの会社を選んでも、燃料価格高騰や再エネ賦課金の上昇といった外部要因からは逃れられません。
そこで根本的な解決策として注目されているのが、家庭用太陽光発電と蓄電池の導入です。電気を「買う」のではなく「自宅で創って使う」という考え方にシフトすることで、電力会社への依存度を大幅に下げることができます。
- 日中の電気代を0円に近づけることも:太陽光パネルで発電した電気を家庭で使うことで、電力会社から電気を買う量を減らせます。
- 災害時の備え:蓄電池を併用すれば、停電時でも電気を使うことができ、防災対策としても非常に有効です。
- 売電収入:使い切れずに余った電気は、電力会社に売ることも可能です。
初期費用はかかりますが、国や自治体からの手厚い補助金制度も用意されており、長期的に見れば電気代の支出を大幅に削減できる可能性があります。
短期的な乗り換えと、長期的な自家消費。両方の視点を持つことで、ご家庭にとって最適なエネルギー戦略を描くことができます。
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「auでんき 高い理由」に関するよくある質問(FAQ)
Q1. auでんきが高い一番の理由は何ですか?
最大の理由は、多くの新電力と同様に「燃料費調整額」の上限を撤廃していることです。これにより、世界的な燃料価格の高騰が電気料金に直接的に反映されやすくなっています。
大手電力会社の伝統的なプラン(規制料金)にはこの上限が設定されているため、燃料が高騰する局面では、auでんきの方が割高になる場合があります。ただし、逆に燃料価格が下落すれば、大手電力より安くなる可能性もあります。
※ご契約のプランや時期によって状況は異なります。
Q2. Pontaポイント還元を加味しても高いですか?
ケースバイケースです。Pontaポイントの還元率を差し引いても、元々の電気料金単価や燃料費調整額によっては、他の電力会社より実質的な支払額が高くなる可能性があります。
ポイントはあくまで付加価値と考え、月々の総支払額で比較することが重要です。特に電力使用量が多いご家庭ほど、基本の料金単価の違いが大きく影響します。
※ポイント還元率はauのサービス利用状況などによって変動します。
Q3. 電力会社の乗り換えで失敗しない注意点は?
電力会社の乗り換えで失敗しないためには、以下の3点に注意することが重要です。
- 料金シミュレーションを鵜呑みにしない:シミュレーションはあくまで参考です。燃料費調整額の計算方法や上限の有無など、細かい条件まで確認しましょう。
- 解約金の有無を確認する:現在の電力会社、および乗り換え先の電力会社に、契約期間の縛りや解約金がないか事前に確認が必要です。
- 支払い方法を確認する:クレジットカード払いにしか対応していないなど、支払い方法が限定される場合があります。
特に市場の価格に連動して電気料金が30分ごとに変動する「市場連動型プラン」は、ライフスタイルによっては料金が非常に高くなるリスクがあるため、内容を十分に理解してから契約する必要があります。
この記事の監修者

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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