太陽光発電は屋根が痛む原因に?【設置時の注意点を紹介】
「太陽光発電で屋根が痛むって本当?」という疑問を抱えていませんか?
設置に向いている屋根の特徴を押さえることで痛むリスクが軽減されますよ。
今回の記事では、太陽光発電で痛む要因や注意点などを解説していきます。
目次
太陽光発電で屋根が痛む3つの要因【リスクは付き物】
太陽光発電で屋根が痛む要因を3つご紹介します。
要因を理解して、屋根が痛むリスクを軽減していきましょう。
設置業者の施工不良
「施工実績が少ない業者」や「相場価格より安すぎる業者」に依頼すると、設置ミスが起こる可能性が高くなります。
たくさんの太陽光発電を売るために基準外の工事をする業者がいるのも現状です。
基準を無視した工事は、屋根が痛む原因になり保証を受けることができなくなります。
また各メーカーの施工基準を満たしていなければ、システム保証が受けられません。
いい加減な工事をする業者は、施工後に連絡が取れない場合もあり、修繕費用を支払うケースも少なくないでしょう。
しっかり現地調査を行い、正確な見積りを提示する業者に設置を依頼しましょう。
屋根に穴を空けて設置
太陽光発電を設置する際は、屋根に穴を空けた後にビスを使って架台に固定します。
正しい取付工事ができれば、穴を空けて設置することは問題ありません。
しかし工事基準を満たしていなければ、適切な状況で設置ができず取り付けた穴から住宅へと雨漏りする場合もあります。
工事基準に合致しているのか契約前に確認するようにしましょう。
屋根材や大きさが合っていない
形や材質が合っていない場合は、重みに耐えられず屋根が痛む要因になります。
各メーカーでは太陽光発電を、正しく稼働できるように設置基準を設けています。
メーカー | モジュールの設置可能範囲 |
パナソニック | 【屋根置き】 軒・棟・ケラバ・隅棟より200mm以上 【野地ピタ】 建物高さ、風速により異なる 棟・ケラバ・隅棟より400mm以上 |
東芝 | ・棟:160~470mm以上 ・ケラバ:250mm以上 ・軒:250~1170mm以上 ※寄棟(ストレート・金属屋根)の場合:隅棟は0cm可能 |
ソーラーフロンティア | 【スレートの場合】 ・棟:200mm以上 ・ケラバ:400mm以上 ・隅棟:100mm以上 ・軒:400mm以上 【瓦の場合】 ・棟:300mm以上 ・ケラバ:400mm以上 ・隅棟:100mm以上 ・軒:400mm以上 |
屋根の端から一定の距離に設置することはできず、無理に行った場合は屋根からはみ出して太陽光パネルが設置される場合もあります。
住宅の見栄えが悪くなったり、強風が起きた時に吹き飛ばされたりするリスクが増える要因に繋がりかねません。
モジュールの設置可能範囲なのか確認することでトラブルが予防できるでしょう。
太陽光設置に向いている屋根の特徴
設置に向いていないと屋根が痛む原因になり、大きなトラブルになりかねません。
ここからは、太陽光発電に向いている屋根の特徴を解説していきます。
大きい屋根
屋根面積が広いほど多くの発電量を得ることができ、自家消費や売電へ回せます。
日中の割高な電気を買わずに済み、昼間の電力をカバーできます。
また太陽光発電で余った電力を蓄電池に貯めることで、夜間の使用へ回すことも可能になります。
屋根が小さいと十分な発電量が確保できなかったり、屋根に余りがないと設置できなかったりします。
自宅が縦長の場合、屋根の面積が狭いため太陽光発電の設置はできません。
屋根に余りがないと、太陽光発電に金具が取り付けられず大損してしまう可能性もあるので当てはまる場合は注意しましょう。
南向きの広い屋根
太陽光発電の設置に向いている屋根は、発電効率が高い南向きの屋根です。
一番発電効率が低い屋根は、北向きで太陽光発電の設置に向いていません。
南を100%とした各方位の発電量の比率は、下記の通りになります。
日射量は間南に太陽が出る、お昼頃が一番多くなるため、この時間帯に太陽光パネルへ日差しをたくさん集めることが重要になります。
新築住宅を検討している方は、南向きの屋根設計の住宅を選ぶことをおすすめします。
30度の傾斜が理想
太陽光発電は南向きの場合、30度の傾斜が理想です。
上記は南向きの条件のため、方位によって最適な傾斜の角度が変わります。
北海道・東京都・沖縄県の最適な傾斜の角度は下記が目安になります。
- 北海道:約35度
- 東京都:約33度
- 沖縄県:約18度
「国立研究開発法人 日射に関するデータ」から、お住まいの地域に最適な傾斜角度を算出できますよ。
設置する前に最適な傾斜角度を確認してみて下さいね。
切妻・片流れ屋根
切妻や片流れ屋根は、建築コストが良く太陽光発電にも最適です。
- 切妻屋根:丈夫で雨漏りが少なく、太陽光発電を設置しやすい
- 片流れ屋根:屋根面積が広く、たくさんの太陽光発電が設置可能
片流れ屋根は、雨漏りや日射量の不足になりやすいため対策が必要になります。
定期的に雨樋の掃除をしたり、南向きにしたりすることで雨漏りや日射量の改善に期待ができます。
金属屋根材
軽くて丈夫な金属系のガルバリウム鋼板がおすすめです。
屋根材の重さが軽く錆びにくいため、屋根の痛みや負担を減らすことができます。
ガルバリウム鋼板は、重さのある太陽光発電をより多く設置することに向いています。
対してスレート、トタンの屋根材は、太陽光発電の設置に向いていません。
安価で設置できる分、耐久性が低く屋根の劣化が起こりやすいので雨漏りが発生しやすいです。
耐久性のある屋根材を選ぶことで、屋根が痛むリスクを減らせるでしょう。
太陽光発電を設置する際の注意点【トラブル防止に効果的なこと】
太陽光発電の注意点を解説していきます。
記事内容を参考にして、太陽光が痛む原因やトラブルを予防しましょう。
複雑な形や小さな屋根はNG
複雑な形や小さな屋根には、太陽光発電の設置は向いていません。
屋根の面積が小さく複雑な場合、屋根と太陽光発電が痛む原因になったり、発電量の確保が難しくなったりします。
入母屋屋根のような複雑な屋根に設置したい場合は、三角形のパネルを活用することで設置できる場合もあります。
反射光の影響を受けない向き
一度、太陽光発電を設置してしまうと、簡単に設置角度を変えることは難しくなります。
北面、北西、北東などの設置は、反射光が地上へ向かいやすくなり、近隣トラブルになりかねません。
反射光の影響を受けない向きは、南向きの30℃の傾斜角度が理想です。
南向きでも太陽光発電が近隣宅より低い位置にある場合は、反射光の影響を受けるため注意しましょう。
複数の業者に見積もりを取る
複数の設置業者に見積もりを取り、費用を比較するのが重要です。
一社だけでは、適正価格を見極めるのが難しくなります。
業者によって使用環境に合わない大きさのパネルを設置したり、同じモデルなのに高い設置費用を要求されたりするケースもあります。
設置業者に複数の見積もりを出せない方は、見積もりサイトの利用がおすすめです。
最大5社の見積もりを取ることができ、完全無料で利用できます。
1~3分ほどで見積もりが完了し後日、自宅に見積もり書が届きお家で比較ができますよ。
太陽光発電で屋根が痛む原因を理解して設置しよう
太陽光発電で屋根が痛む原因を理解しておくことでトラブルを減らし適切な設置ができます。
工事基準を無視して行う業者に出会わないためにも、今回ご紹介した記事を参考にして条件に合った業者を選んでくださいね。
リノベステーションでは多くのメーカーの蓄電池や太陽光発電を取り扱っております。
手続きが面倒な補助金申請も代行しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
無料お見積もりも承っております。見積もり依頼はこちら。
IHやエコキュートのお取り扱いもございます。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
光熱費削減に関するお悩み等ございましたら、お気軽にご相談下さい。
光熱費削減コンサルタント
中田 萌ご相談やお見積もりは
完全無料です!