太陽光発電の仕組みをかんたん解説!設置するメリット・デメリットは?
高騰を続ける電気代対策としてますます注目される「太陽光発電」ですが、「そもそもソーラーパネルってどうやって発電しているの?」と気になった経験はありませんか?
本記事では、「太陽光発電の特徴や発電する仕組み」「家庭への設置費用の目安やお得な導入プラン」などを初めての方にもわかりやすく解説していきます。
記事の後半では「設置後の後悔を避けるために知っておきたいメリット・デメリット」もご紹介していますので、太陽光発電に興味がある方はぜひご覧くださいね!
目次
太陽光発電の仕組みを知ろう!発電量・設置費用の目安も解説!
まずはじめに、太陽光発電の特徴や発電する仕組み、設置費用の目安や、通常よりお得に導入できるプランについて解説していきます。
【特徴・魅力】そもそも太陽光発電とはどんな設備?
太陽光発電とは、日光が当たると発電する「太陽光パネル」を使ったCO2を排出しない発電方法であり、節電効果の高さや停電対策としても注目されています。
太陽光パネルは構造が単純なため製品寿命が「25年〜30年以上」と長く、枯渇することのない自然エネルギーを長期にわたって活用し続けられます。
太陽光発電で作ったエネルギーは「自家消費」して電気代を節約できるほか、余った電気は事業者に「売電」して副収入も得られます。
災害などで停電が発生したときも、太陽光パネルが発電中なら自家消費を続けられるため、停電に弱いオール電化住宅には特におすすめの設備といえます。
太陽光パネルが発電する仕組みとは?【発電量の目安も解説】
太陽光パネルは「n型半導体」と「p型半導体」で構成されており、日光が当たるとプラス極・マイナス極が発生し、電気エネルギーの流れが生まれる仕組みとなっています。
太陽光パネルで作られた電気はそのままでは使えない「直流」のため、「パワーコンディショナ」という機器を通して家庭で使える「交流」に変換して使用します。
出力1kWの太陽光パネルは「年間1,000kWh・1日約3kWh」が発電量の目安とされており、必要な電力量に合ったパネル出力を選ぶ買い方が基本となります。
以上の発電量はあくまで目安であり、設置する方角や環境・地域によっても変わるため、購入前には入念にシミュレーションすることをおすすめします。
太陽光発電の設置費用はいくら?お得な導入プランはある?
太陽光発電の設置費用は「パネル出力」に大きく左右されますが、良く売れている「4kW〜5kW」システムであれば「100万円〜200万円」ほどで購入できます。
設置費用は販売店や業者によっても違うため、購入する際にはできるだけ複数の見積もりを比較し、あなたに合った価格や保証内容のシステムを選びましょう。
また、太陽光発電をお得に導入するには「補助金」の活用が効果的です。現在は国の補助金制度はないものの、地方自治体では交付しているケースも多くあります。
「太陽光発電は欲しいが予算がない…」という方は、初期費用をかけずに「毎月定額料金」だけでシステムを導入できる「0円プラン」などもおすすめです。
太陽光発電の設置で暮らしが豊かに!「3つのメリット」をご紹介!
つづいて、「太陽光発電を設置して良かった!」と思える、「3つのメリット」についてくわしく解説していきます。
【メリット①】年間で10万円以上の光熱費を節約できる
太陽光発電の最大のメリットは、売れ筋である「4kW〜5kW」ほどのパネルを設置すれば、年間で「10万円以上」の光熱費を節約できることです。
パナソニックの試算ツール「エネピタ」によると、関東地方で5kWの太陽光システムを導入した場合、年間で「11万6,630円」もの光熱費をカットできるという結果になりました。
電気代の値上げが続く現在は「自家消費で節約できる金額」も大きいため、毎月の電気使用量が大きい家庭ほど、太陽光発電でお得を実感できるでしょう。
【メリット②】自家消費しきれない電気は売却できる
太陽光発電で見逃せないメリットとして、「日中に自家消費しきれなかったエネルギーは、事業者に売却できる」ことが挙げられます。
太陽光発電の設置から10年間は、「FIT制度」により「優遇された固定価格での買取」が義務付けられており、2023年に購入すれば「1kWhあたり16円」で売却可能です。
一般的な太陽光発電では年間に「5,000kWh〜6,000kWh」ほどの電気を生み出すため、半分を売電に回せば「4万円〜4万8,000円」もの副収入が得られる計算となります。
電気代の高騰により、現在は「売電するより自家消費した方がお得」な状況とはいえ、なにもせずに得られる副収入はメリットといえるでしょう。
【メリット③】停電時でもパネルで作った電気が使える
太陽光発電の「電気代の節約効果」以外で特筆すべきメリットは、「災害時の停電対策」としても活躍することです。
突然の停電でも日中なら「自立運転コンセント」から発電した電気が使えるため、料理の作り置きから情報収集、スマホの充電などを慌てずに行うことができます。
特に、オール電化住宅は停電すると一切の家電が使えなくなりますので、太陽光発電を設置して停電対策しておく意義は大きいでしょう。
太陽光発電の設置で後悔…「2つのデメリット」とは?
さいごに、太陽光発電の設置で後悔しないために知っておきたい「2つのデメリット」を順番にご紹介していきます。
【デメリット①】初期費用の元を取るまで時間がかかる
太陽光発電の購入前に確認しておくべきデメリットは、「初期費用を回収するまで10年〜15年ほどかかってしまう」ことです。
初期費用の支払い中は売電収入などの「お得さが実感しにくい」ため、「太陽光発電を設置したのに家計が楽にならない…」と後悔してしまう可能性はあるでしょう。
一方で、初期費用を回収してしまえば「売電収入」と「自家消費」により家計が大幅に楽になるうえに、「停電対策」としての役割も見逃せません。
太陽光パネルの寿命は25年〜30年と非常に長いため、資金回収後も末永く活躍してくれることを考えれば、先行投資として導入する価値はあると断言できます。
【デメリット②】天候や環境によって発電量が落ちる
太陽光発電の設置後に感じがちなデメリットとして、「悪天候や設置環境によって、思っていたほど発電しない」という事例が挙げられます。
太陽光パネルは曇りや雨の日に発電量が低下することはもちろん、「真夏日」や「冬季」に性能が落ちやすいという特徴もあるため、発電量は年間を通して一定ではありません。
また、「隣家の影になる時間帯がある」「家の背後に林がある」など、設置環境に問題があると発電量の低下につながる原因となります。
太陽光発電の発電量で後悔しないためには、発電力の高いパネルを選んだうえで、複数の業者に発電量シミュレーションを依頼し、我が家の発電量を把握することが大切です。
まとめ:太陽光発電の仕組みは意外とかんたん!導入メリットは大きい
本記事でくわしく解説してきた「太陽光発電の仕組みやメリット・デメリット」についての重要ポイントを、以下にもう一度まとめていきます。
- 太陽光発電とは、太陽光パネルと日光を使った「CO2排出量ゼロ」の発電方法
- パネルに日光が当たるとプラス極・マイナス極が生まれ、電流が流れる仕組みになっている
- 出力1kWの太陽光パネルは「1日3kWh・年間1,000kWh」ほどが発電量の目安
- 太陽光発電で「自家消費」しきれないエネルギーは事業者に「売電」もできる
- 天候や環境によって発電量が下がることも。購入前の発電量シミュレーションは大切
2種類の半導体と日光の力で発電する太陽光パネルは、構造がシンプルなため「25年〜30年以上」も活用できる「ランニングコストに優れた設備」です。
各メーカーの発電力に大きな差はないものの、設置費用は販売業者によって大きく違うため、購入前にはなるべく複数の見積もりを比較することをおすすめします。
電気代の値上げが続く現在、太陽光発電で自家消費する価値はますます高まっています。
補助金や「0円プラン」なども活用して、あなたに合ったシステムを設置しましょう!
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この記事の監修者
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