エアコンのドライ機能の電気代は?種類・電気代の削減方法も解説!
いつまでも続く猛暑。
電気代が高騰していることで「エアコンの稼働率を下げたい!」と考えている家庭が多いでしょうが、昼夜問わず暑いとエアコンの稼働をストップさせるわけにはいかないですよね。
そこで今回の記事では、エアコンにあるドライ機能と冷房機能の電気代の差を紹介します。
電気代を削減しつつ、快適な暮らしを手に入れられるよう、必要な知識を付けていきましょう。
目次
エアコンのドライ機能の電気代は高い?概要や種類を解説!
実は「エアコンのドライ機能の電気代は高い」という噂があります。
その噂は本当なのでしょうか。
まずは、ドライ機能の概要と種類を紹介します。
ドライ機能の概要
エアコンのドライ機能。具体的にどういうものかを知らず「冷房よりも高いといわれるから使ったことがない」という方も多いのではないでしょうか。
ドライ機能は、一言でいうと除湿を目的としたものです。
夏場は強い日差しで気温が上がるのはもちろん、日本では湿度も上がります。
湿度が上がると体感温度が上がるだけではなく、蒸し蒸しとした気持ち悪い暑さを実感することでしょう。
そういった不快な蒸し暑さを除去してくれるのが、エアコンのドライ機能です。
ドライ機能を使うと部屋の湿度が快適になるので、室温を下げずとも快適さを実感することができます。
たとえば、梅雨の時期や秋めいてきた頃に蒸し暑さを感じて冷房を使ってしまうと、体の芯から冷えを実感してしまうことでしょう。
しかし、ドライ機能を使うことで蒸し暑さから解放されることができるので、冷房がなくとも快適な生活を送ることが可能です。
冷房機能の概要
多くの人が真夏に使っているであろう冷房機能は、周知の通り、部屋の温度を下げる効果があるものです。
冷房機能の特徴として、温度は下げられるものの、湿度を下げる効果はありません。
したがって、酷暑といわれるような時期には、ドライ機能ではなく冷房機能一択でエアコンを稼働している家庭も多いのではないでしょうか。
ドライ機能の種類
エアコンのドライ機能には、2つの種類があります。
それぞれどういう違いがあるのか、具体的に見ていきましょう。
ドライ機能の種類①弱冷房除湿
エアコンのドライ機能には、弱冷房除湿という機能があります。
これは、多くのエアコンに付いている除湿機能で、エアコンのリモコンに「除湿ボタン」が1つの場合、ほとんどが「弱冷房除湿」になります。
弱冷房除湿は、以下のようなタイミングで使うと良いといわれているので、チェックしてください。
- 軽く除湿したい場合
- 除湿とセットで室温も下げたい場合
- 冷房である程度室温が落ち着いた後、電気代を削減しながら快適な温度を保ちたい場合
弱冷房除湿は「冷房を使うほどではないけれど、湿度を少し除去したい」と思うような時期に使えると良いでしょう。
ドライ機能の種類②再熱除湿
再熱除湿は、基本的に性能の高いエアコンに付いているドライ機能です。
エアコンのリモコンの「除湿」という単語の前後に「さらっと」や「再熱」などという単語が記載されていれば、その除湿は再熱除湿ということになります。
再熱除湿は、除湿後、除去した空気を温めて部屋の中に戻すことが可能です。
したがって、除湿によって部屋の温度がそこまで下がることはありません。
再熱除湿は、以下のようなタイミングで使うと良いとされているので、ぜひチェックしてください。
- 湿度は除去したいけれど、室温は現状を維持したい場合
- 就寝時など室温の変化を感じたくない場合
ただ、再熱除湿は性能の良いエアコンにしか付いていません。
再熱除湿を利用したいと思う方は、性能の良いエアコンへの買い替えを検討する必要があるでしょう。
エアコンのドライ機能の電気代は高い?冷房の電気代と徹底比較!
続いて、エアコンのドライ機能の電気代と冷房の電気代の差を紹介します。
どちらがどれくらい高いのでしょうか。
ドライ機能と冷房の電気代比較!
ドライ機能と冷房機能の電気代を比較すると、以下のような結果になることがわかっています。
電気代が最も高い | 再熱除湿機能(ドライ機能) |
電気代が普通 | 冷房機能 |
電気代が最も安い | 弱冷房除湿機能(ドライ機能) |
たとえば、エアコンを24度に設定した場合、以下のような電気代の差が生じるということです。
1時間でかかる電気代 | |
再熱除湿機能(ドライ機能) | 14.9円 |
冷房機能 | 11円 |
弱冷房除湿機能(ドライ機能) | 4.1円 |
弱冷房除湿機能の電気代が、かなり安いことがわかります。
電気代のことを最優先に考えるのであれば、ドライ機能の一種である弱冷房除湿機能を積極的に使っていきたいですね。
真夏の快適さを求めるなら冷房が勝つ!
電気代を最優先に考えるのであれば、弱冷房除湿機能(ドライ機能)が最も安上がりであることがわかりました。
ただ、紹介している通り、弱冷房除湿機能には室温を下げる効果はありません。
したがって、特に真夏は健康を最優先に考えて、冷房機能を積極的に使っていくことをおすすめします。
その上で、ある程度室温が落ち着いて肌寒さを感じるような場合は、冷房ではなく弱冷房除湿機能にシフトチェンジしていけるなど、時と場合によってドライ機能を使うのか冷房機能を使うのかを考えていけると良いでしょう。
エアコンのドライ機能を使いたい!電気代を安くする方法は?
最後に、電気代を安くする方法を3つ紹介します。
電気代の高騰が問題視されている昨今、ぜひ積極的に電気代の節約方法を実践してください。
節約方法①ドライ機能と冷房機能をしっかり使い分ける
電気代を安くする方法として、エアコンのドライ機能と冷房機能をしっかり使い分けることが挙げられます。
ドライ機能で除湿後、冷房で室温を下げ、ある程度の時間が経ったらドライ機能に戻る、ということを繰り返すと、それぞれのメリットとデメリットを補い合うことができるので、電気代の削減に大きく貢献するでしょう。
ただ、この際、ドライ機能の「再熱除湿機能」は使わないのがベター。
冷房代よりも割高なので、最終的な電気代がかさんでしまう可能性があるからです。
節約方法②断熱性能の高い家に住む
断熱性能の高い家に住むことも、電気代を安くする方法のひとつです。
断熱性能の高い家というのは、室内の空気が外に漏れにくく、外気が家の中に侵入しにくい家のこと。
つまり、ドライ機能や冷房機能で快適にした室内の空気が外に漏れる心配が少ないということなので、エアコンの稼働率を減らすことができます。
エアコンを無駄に使用することがなくなるので、結果として電気代の大幅削減が期待できるでしょう。
節約方法③自宅に太陽光発電や蓄電池を導入する
電気代を安くする方法として、自宅に太陽光発電や蓄電池を導入することも挙げられます。
エアコンのドライ機能も冷房機能も、使うとなると電気が必要です。
太陽光発電を所有していれば、日中は太陽光発電が発電した電力をそのまま利用すれば良いだけ。
そこに蓄電池があれば、日中に太陽光発電が発電した電力を蓄電池に貯め、それを夜間に使うことで、電力会社からの買電量を極限まで減らすことが可能です。
また、電力会社との電力契約が「夜間:割安電力、日中:割高電力」になるので、同じ電力購入量でも最終的な電気代請求額は大幅削減が期待できます。
エアコンの稼働率の高さから電気代が気になっている方は、ぜひ太陽光発電や蓄電池の導入を前向きに検討してみてはいかがでしょうか。
エアコンのドライ機能の電気代が気になる!冷房とうまく使い分けを!
今回の記事では、エアコンのドライ機能の概要や冷房機能との電気代の差、電気代を削減する方法を紹介しました。
エアコンの稼働方法で電気代が大幅削減できるのであれば、ドライ機能と冷房機能を上手く使い分けるなど、エアコンの使い方に気を付けていきたいところですよね。
さらなる電気代の削減を望むのであれば、ぜひ太陽光発電や蓄電池の導入を前向きに検討してみてください。
▼関連記事はこちら
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
光熱費削減に関するお悩み等ございましたら、お気軽にご相談下さい。
光熱費削減コンサルタント
中田 萌ご相談やお見積もりは
完全無料です!