オフグリッド生活とは?注目の理由やメリットデメリットについても!
地球環境のためになるオフグリッド生活の需要が高まっていますが、具体的にはどういう生活を指すのでしょうか。そこで今回の記事では、オフグリッドについて解説すると共に、オフグリッド生活が注目されている理由、オフグリッド生活の主なメリットとデメリットを紹介します。
目次
オフグリッド生活とは?注目されている理由も徹底解説!
まずは、オフグリッドとは何なのかはもちろん、オフグリッド生活が注目されている理由を紹介します。
オフグリッドについて
オフグリッドとは、グリッド(=送電網)に繋がっていないという意味です。送電網に繋がっていないので、電力会社からの送電はありません。つまり、家庭や施設で電力を使うためには、自家発電設備と発電した電力を蓄電できる設備を導入する必要があります。
一見、とても不便そうに思えるオフグリッド。しかし、昨今は地球温暖化対策や電気代の節約目的で、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーを利用した自家発電の需要が高まっていたり、それを有効活用するために蓄電池の需要も高まっています。だからこそ、自家発電および自家消費をさらに強いものにするオフグリッドの需要も高まっているのです。
とはいえ、完全なオフグリッドはリスクが高いでしょう。だからこそ、自家発電および自家消費設備を整えている家庭の多くで、念のために電力会社と契約している事実があります。このように、できる範囲内でオフグリッドを実現できると良いのではないでしょうか。
オフグリッド生活が注目されている理由
オフグリッド生活が注目されている理由は、地球温暖化が年々深刻さを増しているからです。
世界では、2050年までの脱炭素社会の実現を目標に、2030年までの中間目標を決めています。日本は、2020年に行われた菅義偉元首相の所信表明演説で、2030年までに温室効果ガスの排出量を2013年度の数値から46%削減することを発表しました。だからこそ、オフグリッド生活が全国的に普及していくことが望まれているのです。
オフグリッド生活が気になる!主なメリットには何がある?
前章で紹介した通り、オフグリッド生活は地球温暖化のために注目されているものです。とはいえ、従来の「電力会社から電力を買う生活」に慣れてしまっている人にとって、オフグリッド生活の魅力はいまいち伝わってきませんよね。
そこで今回の章では、オフグリッド生活の主なメリットを3つ紹介します。ぜひしっかり目を通してください。
メリット①電気代を削減できる
オフグリッド生活の最大のメリットは、電気代を削減できることです。
完全なオフグリッド生活を送ることができれば、電力会社と電力契約を結ぶ必要はありません。必要なのは、太陽光発電などの自家発電設備と、自家発電した電力を蓄えられる蓄電池のみです。自家発電設備と蓄電池の初期費用こそ必要ですが、毎月来ている電気代の請求は来なくなるということ。電気代は高騰が続いているので、オフグリッド生活を送ることで毎月の支出を減らせるのは嬉しいメリットといえるのではないでしょうか。
メリット②停電対策ができる
停電対策ができるのも、オフグリッド生活のメリットです。
自家発電および蓄電機能を揃える必要があるオフグリッド生活だからこそ、停電時も安心して自宅で過ごすことができます。特に、普段から完全なオフグリッド生活をしている家庭であれば、停電時も普段と変わらぬ日常を送るだけ。地域一体が停電していても、普段と変わらぬ生活を送れるので、気持ちの面で大きな安心を得ることができるでしょう。
仮に長期的な停電に見舞われた場合も、避難所生活を強いられることはほぼありません。非常事態に家庭で安心して過ごすことができるのは、とてもありがたいことです。小さなお子さまや高齢者、持病をお持ちの方と同居の場合、オフグリッド生活へのシフトを前向きに考えてみてはいかがでしょうか。
メリット③地球環境を考えた生活を送ることができる
オフグリッド生活のメリットとして、地球環境を考えた生活を送ることができることも挙げられます。前章で紹介した通り、オフグリッドは地球温暖化対策のために誕生した生活方法のひとつです。
電力会社が作り出している電力は、発電時に温室効果ガスを多く排出してしまうため、地球環境の汚染が懸念されています。しかし、オフグリッドで使われる再生可能エネルギーは、発電時に温室効果ガスを排出しません。つまり、地球環境に優しいエネルギー源なのです。
地球温暖化が深刻化している影響なのか、昨今、世界全体における自然災害の規模が拡大していると懸念されています。だからこそ、いま私たちにできることを少しでも実行していくことが、今後の地球環境のためになるのではないでしょうか。子ども世代、孫世代、ひ孫世代、それ以降の子どもたちのため、地球環境のあり方を見直せるオフグリッド生活は有効です。
オフグリッド生活が気になる!主なデメリットには何がある?
最後に、オフグリッド生活のデメリットを解説します。良いこと尽くめのオフグリッド生活に思えますが、実はいくつかデメリットもあるのです。デメリットをしっかり確認していきましょう。
デメリット①発電量が不安定
オフグリッド生活の最大のデメリットは、発電量が不安定ということです。オフグリッド生活を送るためには、再生可能エネルギーを使って発電することが求められます。再生可能エネルギーとは、太陽光発電や風力発電、水力発電などのことを指しますが、どれもその日にならないと発電量がわかりません。
たとえば一般家庭に普及している太陽光発電では、梅雨時期や冬季などは発電量が少なくなります。しかも、高温に弱いという特徴があるため、猛暑続きの真夏に電力を多く確保できるかといったら嘘になるのです。
このようなデメリットがあるため、完全なるオフグリッド生活を目指すのであれば、発電量が見込めない時期を考慮し、何らかの対策が必要だといえるでしょう。
デメリット②導入費用が高額
導入費用が高額なのも、オフグリッド生活を送る際のデメリットです。特に完全なるオフグリッド生活を送るためには、それなりの発電量とそれを蓄電できる設備が必須になります。つまり、導入費用が割高になる可能性が高いです。
できる範囲内でのオフグリッド生活の場合は、そこそこの容量の設備を導入すれば良いので、導入費用は少し抑えられはするでしょう。しかし、太陽光発電の導入費用の平均は100万円以上ですし、蓄電池も150万円ほどかかるといわれています。
毎月の支出を減らすことができるオフグリッド生活ですが、最初にかかる導入費用が比較的割高なので、その点は注意しておきましょう。
デメリット③設備の寿命を考える必要がある
オフグリッド生活は、設備の寿命を考える必要がある点がデメリットです。
たとえば自家発電設備として太陽光発電、自家消費設備として蓄電池を導入した場合、太陽光発電が30年の平均寿命に対して、蓄電池の平均寿命は15年しかありません。つまり、太陽光発電の寿命を全うするためには、蓄電池を最低1回は買い替える必要があるのです。そこまでしてもなお、オフグリッド生活にした場合の金銭面的メリットはあるのですが、導入費用が高い蓄電池だからこそ、色々と悩んでしまうこともあるでしょう。
デメリット④万が一のための電力確保が必要
万が一のための電力確保が必要というのも、オフグリッド生活のデメリットです。
できる範囲内でのオフグリッド生活の場合、電力会社と電力契約を結んでおく必要があるので、蓄電残量がなくなりそうな場合は電力会社に送電してもらえます。しかし、完全なるオフグリッド生活を送る場合、万が一のための電力確保が必要です。たとえば、ポータブル電源や複数の電力発電方法の常備などがおすすめになります。
せっかく地球環境のためになる生活を送るのですから、万が一の対策もしっかり考え、常に安心した生活を送れるようにしておきましょう。
オフグリッド生活は難しい!万が一を考えて別電源の確保も考えよう!
今回の記事では、地球環境のためになるオフグリッド生活について解説しました。電力の自給自足ができる完全なるオフグリッド生活はとても魅力的ですが、家庭や大規模な施設で行うとなると、意外と難しいのかもしれません。万が一を考えて、しっかりと下準備をしてからオフグリッド生活に入ることをおすすめします。リスクが高いと感じる場合は、できる範囲内でのオフグリッド生活を実践していきましょう。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
光熱費削減に関するお悩み等ございましたら、お気軽にご相談下さい。
光熱費削減コンサルタント
中田 萌ご相談やお見積もりは
完全無料です!