太陽光発電の耐用年数は何年?寿命を延ばす使い方についても解説!
太陽光発電には、寿命とは別に耐用年数というものがあります。ともなれば、耐用年数は一体なにを指すのか気になりますよね。そこで今回の記事では、太陽光発電の耐用年数について解説すると共に、太陽光発電の平均寿命や寿命を延ばす主な方法についても解説します。
目次
太陽光発電の耐用年数が気になる!家庭用も耐用年数は気にするべき?
太陽光発電には耐用年数がありますが、一体何年なのでしょうか。また、家庭用の太陽光発電でも耐用年数は気にすべきなのかについても、解説します。
太陽光発電の耐用年数について
太陽光発電の耐用年数は17年です。耐用年数とは、資産にかかる税金を均等にするためのものです。17年までは太陽光発電の設置費用を経費として計上することが可能なため、税金面での優遇を受けられます。しかし、17年を迎えた太陽光発電は税金が少し高くなってしまうので注意しましょう。ちなみに、耐用年数と実際の寿命は別物です。実際の寿命については次章で詳しく解説します。
家庭用太陽光発電では耐用年数を気にする必要はない!
太陽光発電の耐用年数を気にしなければならないのは、太陽光発電を事業として所有する場合のみです。具体的には、10kW以上の売電がある場合にのみ税金が発生します。したがって、平均で4〜5kWh前後の家庭用太陽光発電を所有しているだけでは、税金は発生しません。つまり、耐用年数を気にしながら生活する必要はないでしょう。
太陽光発電の耐用年数は17年!周辺機器の平均寿命を徹底解説!
続いて、太陽光パネルと一緒に使われるパワーコンディショナー(以下・パワコン)の平均寿命を紹介します。
太陽光パネルの平均寿命について
太陽光パネルの平均寿命は30年といわれています。常に屋外に設置される太陽光パネルですが、意外や意外に寿命が長いことがわかるでしょう。しかも、メンテナンスの頻度も4年に1度とローペースで良いという特徴が。総合して、太陽光発電は比較的所有しやすいシステムだといえるでしょう。
しかも太陽光発電は、最初の10年間で割高な単価での売電が可能です。とはいえ、その期間が終了してから寿命を迎えるまで平均で20年あります。だからこそ、太陽光発電の所有を検討する段階で、将来的な使い方を考えていけると良いでしょう。
パワーコンディショナーの平均寿命について
太陽光発電設備で必ず必要なのは、発電した直流電力を家庭で使える交流電力に変換するためのパワコンです。
パワコンの平均寿命は15年といわれており、多くの電化製品と同じような寿命という事がわかります。つまり、1度設置した太陽光パネルの寿命を全うするためには、パワコンの買い替えが1度は必要になるということ。手間はかかりますが、太陽光発電設備をしっかり使っていくためにも、パワコンの買い替えはしっかり行いましょう。
【余談】蓄電池の平均寿命について
太陽光発電と一緒に使われることが多い蓄電池ですが、平均寿命は15年といわれています。したがって、太陽光発電のパワコンの買い替え時に、蓄電池と一体型のパワコンを購入する家庭が増えています。
最初の10年間は売電で得を得て、以後の15〜20年間は蓄電池を利用して発電した電力を自家消費することで支出を抑える。こういった生活を送れると、太陽光発電を所有する意味を見失うことはほとんどないでしょう。
太陽光発電の耐用年数17年!太陽光発電の寿命を延ばす主な方法は?
最後に、太陽光発電の寿命を延ばす方法を、具体的に6つ紹介します。太陽光発電は初期費用に100万円前後かかる高額なものですから、ぜひしっかりと対策をして寿命を全うできるようにしていきましょう。
方法①信頼できる業者に設置工事をしてもらう
太陽光発電の寿命を延ばす方法として、信頼できる業者に設置工事をしてもらうことが挙げられます。
太陽光発電は、基本的に住宅の屋根に取り付けます。だからこそ、施工に不備があると、屋根から雨漏りが発生したり、住宅に何らかのトラブルが発生するリスクが考えられるのです。しかし、しっかりとした実績があって、口コミ評判も良い業者に設置工事をお願いすれば、万が一のリスクを軽減することができます。
前章で紹介した通り、太陽光パネルの寿命は30年も続きます。だからこそ、長期的に安心した家に住み、しっかり太陽光発電の恩恵を受けるためにも、信頼できる業者に設置工事をしてもらうようにしましょう。
方法②メンテナンスをしっかり行う
メンテナンスをしっかり行うのも、太陽光発電の寿命を延ばす方法です。前章で、太陽光発電のメンテナンスは4年に1度とお伝えしましたが、モニターを見て発電量のチェックを行ったりするのは常日ごろからしっかり行いましょう。
他の電化製品にも同様のことが言えますが、ちょっとした不具合であれば直すことができます。しかし、不具合が長期化して大規模なものになってしまうと、修理ができずに交換する羽目になる可能性も。だからこそ、日ごろから発電量を欠かさずにチェックすること、4年に1度の定期メンテナンスはしっかり行っていきましょう。
方法③花粉&黄砂シーズンは業者に洗浄してもらう
太陽光発電の寿命を延ばすため、花粉&黄砂シーズンは業者に洗浄してもらうのもおすすめです。メンテナンスの頻度が少なくて良い太陽光発電ですが、やはり花粉や黄砂などが太陽光パネルに付着したままだと、発電量が劣ってしまいます。とはいえ、太陽光パネルの多くが住宅の屋根に設置されているものですから、自己流でメンテナンスを行うのはとても危険です。できれば、季節ごとに専門の業者を呼び、花粉や黄砂の着いた太陽光パネルを洗浄してもらえると良いでしょう。
花粉や黄砂以外の汚れも落とすことができ、発電量をグッと上げることができるかもしれません。
方法④保証がしっかりした業者と契約する
保証がしっかりした業者と契約するのも、太陽光発電の寿命を延ばすための方法です。太陽光発電は常に屋外に設置されるものなので、天災の影響を受けやすいという特徴があります。
昨今は地球温暖化の影響なのか、天災のグレードが上がってきているともいわれています。だからこそ、自然災害補償に入っている業者と契約できると、長期的に安心を得ることができるでしょう。
方法⑤地域に合った太陽光発電を購入する
太陽光発電の寿命を延ばす方法として、お住まいの地域に合った太陽光発電を購入することも大切です。たとえば、冬季に豪雪地域になるような場所では豪雪地域対応のものを、海に近い塩害地域にお住まいであれば塩害地域対応のものを購入する必要があります。
地域に合った太陽光発電を購入することで、太陽光発電の故障リスクを軽減できるほか、多くの発電量を望むことが可能です。標準仕様のものより少し割高にはなってしまいますが、長期的に見た場合にしっかり恩恵を実感できると思われるので、地域に合った太陽光発電の購入がおすすめです。
方法⑥パワコンの設置場所に気を付ける
パワコンの設置場所に気を付けるのも、太陽光発電の寿命を延ばす方法です。
パワコンは太陽光発電の心臓部といわれるほど重要な部分。だからこそ、パワコンの設置場所には細心の注意を払いましょう。屋外設置の場合は、災害を受けにくい場所や炎天下にならない場所がおすすめ。屋内設置の場合は、湿度が高くならない場所がおすすめです。
太陽光発電の耐用年数は17年!寿命を全うできる使い方をしよう!
今回の記事では、太陽光発電の耐用年数について解説すると共に、太陽光パネルやパワコンの平均寿命、太陽光発電の寿命を伸ばす方法を紹介しました。太陽光発電は、とても大きな初期費用が必要です。だからこそ、メンテナンスがあまり必要ないといわれても、しっかり日ごろからモニターを確認するなどの手間暇をかけてあげることが重要。万が一のため、保証がしっかりした業者と契約しておくと、より安心できることでしょう。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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