パワーコンディショナーが爆発する原因は?未然に防ぐ方法も解説!
太陽光発電設備の心臓部と呼ばれているパワーコンディショナー。太陽光発電を運用していく上でとても重要なポジションにありますが、なんと爆発する危険性があるというのです。一体どういうことなのでしょうか。
そこで今回の記事では、パワーコンディショナーが爆発する主な原因や消火が難しいといわれる理由、パワーコンディショナーの爆発を未然に防ぐ方法を紹介します。
目次
パワーコンディショナーの爆発事故が怖い!爆発の主な原因は何?
太陽光発電設備の心臓部と呼ばれ、太陽光発電を使う上で欠かせないポジションに存在しているパワーコンディショナー。しかし、過去には何度も爆発事故があり、とても危険性の高いものともいわれているのです。
そこで今回の章では、パワーコンディショナーが爆発する主な原因を5つ紹介します。
原因①規定を越える温度上昇があったから
パワーコンディショナーが爆発する原因として、規定を越える温度上昇が挙げられます。
パワーコンディショナーは、基本的に40℃未満の環境で使用します。したがって、何らかの原因でパワーコンディショナーの温度が上昇した場合、パワーコンディショナーが爆発する恐れが考えられるのです。特に真夏の暑い時期は注意しましょう。
原因②電源の接続部が適切に差し込まれていないから
電源の接続部が適切に差し込まれていないのも、パワーコンディショナーが爆発する原因のひとつです。これはいわゆる「ショート」と呼ばれる現象で、大量の電力が予期しない場所を通ることで発生するものです。電源の接続部が適切に差し込まれているか、定期的な確認が必要だといえるでしょう。
原因③経年劣化しているから
パワーコンディショナーが爆発する原因として、経年劣化も挙げられます。
経年劣化したパワーコンディショナーでは、配線や電子部品に異常が見つかり、最悪の場合は爆発が起こる可能性も…。定期的なメンテナンスを心がけたいですね。
原因④基盤に雨水が入り込んだから
基盤に雨水が入り込むのも、パワーコンディショナーが爆発する原因です。
通常の雨量程度であれば問題ないですが、台風や線状降水帯の発生による大雨の場合は注意が必要になるでしょう。
原因⑤高電圧がかかっているから
パワーコンディショナーが爆発する原因として、高電圧がかかっていることも挙げられます。
太陽光発電が発電した電力は、一旦パワーコンディショナーを通って蓄電ないし自家消費されます。つまり、パワーコンディショナーには常に高電圧がかかっているのです。何かしらのトラブルが発生することで爆発するのも、当然のことといえるでしょう。
パワーコンディショナーの爆発で消火は難しい?火災の件数も!
パワーコンディショナーは、様々な原因が重なることで爆発のリスクが上がることがわかりました。爆発するリスクがあるのはもちろん恐ろしいことですが、実はパワーコンディショナーが爆発すると消火が難しいという事実もあるのです。一体どういうことなのでしょうか。
そこで今回の章では、パワーコンディショナーの爆発で消火が難しいといわれる理由や太陽光発電設備の火災の件数について解説します。
感電のリスクがあるので簡単に消火できない
パワーコンディショナーの爆発は消火が難しいといわれています。理由は、感電のリスクがあるからです。
パワーコンディショナーを利用する太陽光発電は、仮に故障しても、太陽光さえあれば発電できます。発電してしまった電力が、故障したパワーコンディショナーに流れてくるのです。パワーコンディショナーが仕事を処理できず、次第に熱を帯びて発火、最悪の場合、爆発するのは容易に想像できるでしょう。そして、行き場を無くした電力が流れ出てしまうのです。感電のリスクがあるため、消防隊も闇雲に近づけず、消火活動が難航するといわれています。
太陽光発電設備の火災の件数は増加傾向
パワーコンディショナーが爆発する事故が頻発するようになりましたが、太陽光発電設備全体における火災の発生件数も年々増加傾向にあります。独立行政法人 製品評価技術基盤機構によると、2008〜2022年に発生した太陽光発電設備の火災件数は151件に上ったのだとか。地球温暖化の影響で太陽光発電設備の需要が増えていますが、わずか14年で151件もの火災が発生しているとなると、太陽光発電設備の耐久性や安全性が気になるところですね。
パワーコンディショナーの爆発を防ぎたい!未然に防ぐ方法は?
パワーコンディショナーの爆発はとても怖いもの。だからこそ、爆発を未然に防ぐ方法が気になりますよね。今回の章では、パワーコンディショナーの爆発を未然に防ぐ方法を5つ紹介します。
設置環境を改善する
パワーコンディショナーの爆発を未然に防ぐため、設置環境の改善が必要です。
パワーコンディショナーは基本的に、ブレーカーの近くに設置します。理由は、ケーブルを最短にできるので、電力の変換ロスを最小限にできるからです。
しかし、多くの家庭でブレーカーは洗面所にあるでしょう。洗面所は比較的面積が小さいので、パワーコンディショナーを設置できない家庭も多いかと思います。この場合、屋外に設置できるパワーコンディショナーの購入が望ましいです。
ただ、屋外に設置するパワーコンディショナーは外気にさらされるため、設置場所には細心の注意を払う必要があります。基本的には雨風を凌げる場所に設置するのが望ましいですが、室内型に比べて故障のリスクが上がるため、保証内容がしっかりしているパワーコンディショナーを購入しましょう。
定期メンテナンスを行う
パワーコンディショナーの爆発を未然に防ぐため、定期メンテナンスの実施が大切です。定期メンテナンスは、法定点検として1年ごとの実施が推奨されています。
パワーコンディショナーの定期メンテナンスをしっかり行うと、最も懸念される爆発のリスクを最小限にできるのはもちろん、太陽光パネルの発電量を最大化できるなどの有難い恩恵を受けることが可能です。太陽光パネルの所有意義を最大化するためにも、ぜひパワーコンディショナーの定期メンテナンスを行ってください。
適度に掃除を行う
適度に掃除を行うのも、パワーコンディショナーの爆発を未然に防ぐ方法です。実施するのは、本当に簡単な掃除で構いません。
パワーコンディショナーの運転を停止した後、
- 掃除機などでほこりを取り除く
- 乾いた布でほこりやゴミを取り除く
といった簡単な掃除をしてください。これだけでも、パワーコンディショナーの爆発を防ぐことが可能です。
遠隔監視システムを導入する
遠隔監視システムを導入するのも、パワーコンディショナーの爆発を未然に防ぐ方法です。具体的には、太陽光発電システム自体に遠隔監視システムを導入します。遠隔監視システムを導入すれば、発電量の低下や不具合を瞬時に察知できるため、仮にパワーコンディショナーが不具合を起こしていたとしても、爆発まで進行する可能性を最小限にできるでしょう。
施工品質をしっかり明記している業者と契約する
パワーコンディショナーの爆発を未然に防ぐため、施工品質をしっかり明記している業者と契約するのもおすすめです。
パワーコンディショナー自体は、複数の試験をクリアした安全性の高いものしか世に出回りません。ともなれば、パワーコンディショナーは主に施工不良によって爆発が起こりやすいといえます。だからこそ、施工品質がしっかり明記されている、安全性が高い業者との契約が理想です。施工費用が安い業者は安いなりの理由が必ずあるので、初期費用だけに惑わされてはなりません。
パワーコンディショナーの爆発は他人事ではない!未然に防ぐ行動を!
今回の記事では、パワーコンディショナーの爆発について紹介しました。爆発と聞くととても怖い出来事だと思いますが、実はパワーコンディショナーを所有している家庭すべてに起こり得る事案です。だからこそ、最悪の事態を回避するため、パワーコンディショナーの爆発を未然に防ぐ対策を講じていきましょう。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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