太陽光発電にメンテナンスは必要?費用やおすすめメーカーを紹介!
電気代を節約でき、売電収益も得られる太陽光発電は、うまく活用すれば10〜20年ほどで導入費用の元が取れる魅力的な機器です。
一方で、点検やメンテナンスを怠ると修理や交換が必要になる場合もあり、予期せぬ追加出費が発生する恐れもあります。
そこで本記事では、太陽光発電システムでメンテナンスが必要になる部品や、修理・点検費用の目安を解説します。
記事の後半で大手メーカーの保証内容を比較検証していますので、これから太陽光発電を導入したい方もぜひ最後まで目を通してみてください。
目次
太陽光発電でメンテナンスが必要な部分を確認しよう
まずはじめに、太陽光発電システムでメンテナンスが必要になる部分について確認していきましょう。
パワーコンディショナーは部品交換が必要になることが多い
パワーコンディショナーは、太陽光発電システムの中でも部品交換や修理することが多い機器です。
メンテナンスが必要になる理由として、単純な構造のソーラーパネルに比べてパワーコンディショナーは精密部品が多く、壊れる可能性も大きいことが挙げられます。
主に交換や修理が必要になるのは電子基板やインバーター、冷却ファンなどの繊細な部品です。
運転がストップしてしまう、動作がおかしいなどのトラブルが発生したら、まずはパワーコンディショナーの点検を検討しましょう。
発電量が低下したら配線不良の可能性がある
パワーコンディショナーに問題がないのにトラブルが解説しない場合、配線不良の可能性があります。
配線トラブルの原因はさまざまですが、経年劣化による接続不良、雨風による断線などが一般的です。
配線不良が起きた場合、外側のケーブルであれば交換のみで済みますが、ソーラーパネル内部が断線すると本体ごと交換が必要になるケースもあります。
普段よりも発電量が大幅に下がっているときは配線不良の可能性がありますので、いちど配線まわりを点検しましょう。
パネル本体の故障は少ないが定期的な点検がおすすめ
ソーラーパネル本体は故障しづらい部品ですが、定期的に点検、清掃すればさらに長く活用できます。
パネル本体はシリコン樹脂を主とした単純な構造のため、自然故障する心配はほぼありません。
しかし、強風によってパネルを固定するネジが緩んでしまったり、サビにより固定力が弱まる可能性があります。
風で運ばれたホコリや落ち葉がパネル表面を汚し、発電量が下がる原因になることもあります。
ソーラーパネル本体は優先して点検する部分ではありませんが、数年にいちど各部の点検、表面の清掃をすることで良い状態を保てるでしょう。
太陽光発電のメンテナンスにかかる費用目安を紹介
続いて、太陽光発電システムのメンテナンスや修理、交換に必要な費用の目安について解説していきます。
太陽光発電システム全体の点検費用は2万円ほどかかる
ソーラーパネル、パワーコンディショナーや各種配線など、太陽光システム全体を点検してもらう費用は2万円ほどが相場です。
経済産業省によれば、安全性の観点からシステム全体に問題がなくとも4年に1回は点検をするべきとのことですので、1年あたりの点検コストは5,000円ほどとなります。
点検コストを高いと考えるかは人それぞれですが、点検せずに機器が故障してしまい、修理・交換するより安く済むことが多いでしょう。
システム全体の点検とともに、追加料金でパネル本体の洗浄を請け負う業者もありますので、状況に応じて利用しましょう。
パワーコンディショナーの修理費用は3万円からが相場
電子基板や冷却ファンなど、パワーコンディショナーの修理費用の相場は3万円ほどです。
精密部品の多いパワーコンディショナーは他の機器より故障する可能性が高いため、定期的に点検し、修理しながら使い続けていくほうがコストを抑えられるでしょう。
メーカーにはパーツの保有期限があるため、交換したいときに部品の在庫がなく、結果本体ごと取り替えになるというリスクもあります。
問題なく作動する場合でも数年にいちど点検し、劣化したパーツは先回りして交換するなどの対策がおすすめです。
パワーコンディショナーを交換する費用は20〜30万円ほど
故障や破損が原因でパワーコンディショナーを本体ごと交換する際の費用は、20〜30万円ほどが目安です。
パワーコンディショナーの寿命は20年ほどですので、4年に1度点検し、数回修理しても本体ごと交換するより安く済みます。
任意で行う点検は有償ですが、自然故障であればメーカーの修理保証が受けられますので、実際の費用はそれほどかからないことが多いでしょう。
パワーコンディショナーは本体ごと交換するより修理しながら使い続けるほうがお得ですので、定期的な点検・メンテナンスで長く使っていきましょう。
太陽光発電の保証が充実しているメーカーを厳選!保証内容も解説
最後に、太陽光発電システムの保証内容が充実しているメーカー5社を紹介します。
保証内容の違いについても詳しく解説していきます。
大手メーカーの保証期間と内容を比較!一番充実しているのは?
大手メーカー5社の保証期間と内容を比較したところ、以下のような結果となりました。
メーカー | システム保証 | 出力保証 | 自然災害保証 | その他の保証 |
長州産業 | 15年 | 25年 | なし | 施工保証10年 |
パナソニック | 15年 | 25年 | 10年 | なし |
Qセルズ | 15年 | 25年 | 10年 | 日照保証1年 |
東芝 | 15年 | 25年 | なし | なし |
三菱 | 10年 | 25年 | なし | なし |
総合的な保証期間の長さから考えれば、長州産業とパナソニックが特に充実した内容であるといえます。
詳しい保証内容については次の項目で説明していきますが、Qセルズのみ、日照保証として年間の日照時間が大幅に低下した場合、損害分を最大5万円まで保証するサービスを行っています。
「システム保証」と「出力保証」の違いを確認しておこう
システム保証とは、太陽光発電システム全体に不具合や自然故障が起こった場合、無償で修理や交換を行うサービスのことです。
ソーラーパネルやパワーコンディショナー本体はもちろん、ケーブルなどのすべての部品も保証の範囲内に含まれるため、もっとも優先するべき保証といえます。
出力保証とは、ソーラーパネルの発電量が基準を下回った場合に原因となる部分の修理や交換などを無償で行うサービスのことです。
発電量の基準値はメーカーや機種によって異なるため、購入前にしっかり確認しておきましょう。
【あると安心】「自然災害保証」やメーカー独自の保証内容を解説
自然災害保証とは、台風や地震などの自然災害が原因で故障、損壊してしまった機器の修理や交換を無償で行うサービスのことです。
自然災害が引き起こした火災によって消失した機器も保証範囲に含まれるため、万が一の備えとしてあると安心な保証といえます。
他にも「施工保証」などのメーカー独自の保証を打ち出している場合もあります。
施工保証は工事後の不具合が原因で発生した雨漏りなども修理するサービスであり、複数枚のソーラーパネルを設置する際にはあると心強いでしょう。
【まとめ】太陽光発電は定期的なメンテナンスで長く使っていこう
太陽光発電システム全体の寿命は20年ほどであり、定期的なメンテナンスで最後まで活用していくことが賢い運用法といえます。
数年に1度の点検には2万円ほどの費用が必要ですが、メンテナンスを怠って機器本体の交換となると非常に高価ですので、長い目で見てお得です。
メーカーによって保証期間や内容はさまざまですので、購入前に比較検討してあなたの家庭にぴったりの太陽光発電システムを選びましょう。
リノベステーションではニチコンやシャープを始めとした蓄電池を取り扱っております。
もちろん、太陽光発電機器との同時購入も可能です!
手続きが面倒な補助金申請も代行しておりますので、お気軽にください。
IHやエコキュートのお取り扱いもございます。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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