【2023年最新】家庭用蓄電池の価格相場は工事費込みでいくら?
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2019年の家庭用太陽光発電の固定価格買取制度(FIT)の終了や、頻発する地震や台風などの自然災害の被害を受け、蓄電池への関心が年々高まっています。
皆さんのなかにも、節約対策や非常時の停電の備えとして蓄電池の設置をお考えの方は多いのではないでしょうか。
実際に導入を検討する上で、やはり気になるのは設置費用ですよね。
ネット上で「蓄電池 相場」で検索してみた方はお気づきのとおり、蓄電池の相場といわれる価格にはかなりの幅があります。
その差はなんと、80〜200万円ほどです。
「それじゃアバウトすぎて、価格の見当がつかない…」
「標準的な家庭だとどれくらいの費用がかかるのか知りたい!」
とお困りの方のために、公的機関が発表している蓄電池の相場価格をご紹介いたします。
この記事を読むことによって、以下の3項目についてポイントをおさえることができます。
- 家庭用蓄電池の本体価格の平均
- 人気の家庭用蓄電池の容量
- 家庭用蓄電池の工事費用の相場価格
一般的な家庭に蓄電池を設置する際のおおよその価格感を掴みましょう。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
平均的な容量の蓄電池の設置価格は工事費込みで約150万円
結論から申し上げますと、平均的な家庭の蓄電池設置費用は、大体150万円前後ぐらいとなります。
ここでいう蓄電池の設置費用とは、蓄電池の「設備費」と、蓄電池を設置するための「工事費」の合計のことを指します。
蓄電池の「設備費」とは、蓄電池の本体価格のことです。
本体価格は、メーカーや蓄電可能な容量、機能によってかなり異なってきます。
「工事費」には、設置工事費と電気工事費が含まれます。
工事の内容は、住宅の環境や、設置する製品によってケースバイケースなため、費用も異なってきます。
蓄電池の本体価格と工事費用それぞれの標準的な価格を知ることで、蓄電池は工事費込みでいくらぐらい必要になるのか見当がつきます。
ここでは、本体価格と工事費用、それぞれの相場に関するデータを用いて詳しく説明します。
本体価格のみの価格相場
まずは、蓄電池の本体価格の相場からみていきましょう。
経済産業省のHPでは、「蓄電池システムにおける現状認識」において家庭用蓄電池設置のコストについての分析結果が公表されています。
その調査結果によると、2019年度に設置された家庭用蓄電池の本体価格は、蓄電容量1kWhあたり平均13.7万円でした。
また、蓄電池の容量の大きさによって1kWhあたりのコストは変動します。
このように、蓄電できる容量が増えるとともに1kwhあたりのコストは下がってきます。
容量が大きいほど、1kWhあたりのコスパが高いということですね。
仮に、大容量10kWhの蓄電池を購入したとすると、大体130〜140万円くらいの本体価格で購入できて、逆に容量小さめの5kWh未満だと、本体価格は大体75万円くらいで済む計算になります。
なんとなく高額なイメージのある蓄電池ですが、本体価格だけだとそこまで高くないんです!
蓄電池の平均容量は7kWh台【工事費込みの価格に差が出るワケ】
蓄電池の本体価格の平均的な価格がわかったところで、次に蓄電池の容量のサイズについてのデータをみていきましょう。
日本電機工業会は毎年、家庭用蓄電池の容量に関する統計を発表しています。
2022年6月に発表された最新のデータによると、2021年度の一般的な家庭用蓄電池の平均容量は、7.74kWhでした。
ここでいう一般的な家庭用蓄電池とは、いわゆる系統連系型といわれるタイプの蓄電池のことを指します。
なんだか堅苦しい響きの名前ですが、簡単に言ってしまうと、屋外に設置するタイプの蓄電池のことです。
系統連系型蓄電池は住宅の配電設備に直接繋げることで、電気を充電したり蓄えて、部屋の各コンセントから使うことができます。
ほかにも、独立型と呼ばれる、容量が少なめで、電気配線から独立しているポータブルタイプの製品もあります。
しかし、独立型の蓄電池は、家庭に設置される蓄電池としてはマイナーな存在なので、今回は考慮から外すことにします。
蓄電池の平均容量の話に戻しまして、蓄電池価格のここ数年の傾向ですが、7kWh台を上昇しながら推移しています。
蓄電池のコストダウンが進み、より大容量の製品にニーズが集まっているようです。
今後も平均容量は上昇することが予想されるので、これから購入する方への指標としては7~8kWhぐらいが平均的なラインだといえます。
先ほどご紹介したデータの通り、容量5~10kWh未満の蓄電池本体価格は平均14万円です。
したがって、一般的な容量7~8kWhの蓄電池を購入する際、一般的な家庭用蓄電池の本体価格は100~120万円くらいかかるということがわかります。
(出典:一般社団法人 日本電気工業会 JEMA蓄電システム自主統計 2021年度出荷実績)
蓄電池の工事費はいくらか
蓄電池の本体価格の大体の相場感がわかったところで、今度は蓄電池の設置にかかる工事費用についてみていきましょう。
同じく、経済産業省発表のデータによると、2019年度の家庭用蓄電池の工事費用は平均35万円でした。
先ほどの説明させていただいた通り、蓄電池の本体価格は、蓄電容量によって価格が変動しました。
一方の工事費用はというと、どの容量帯でも価格は大きく変わらず、約75%の工事では費用が40万円以下で収まっています。
よりデータを詳しくみてみると、100万円を大きく超える高額な工事費用を要するケースもいくつか見受けられます。
次に蓄電池の設置工事の際、特に留意すべき条件を下記にまとめました。
- 設置する場所の状態
- 太陽光発電併用の有無
- 接続するコンセントの数
- 蓄電池のメーカー・機能
このように、様々な条件によって、必要な工事が変わってきますね。
例えば、停電時は冷蔵庫やエアコンだけ使えればいいという場合は、特定負荷型の蓄電池を購入することになります。
配線工事は特定の箇所だけで済みます。
逆に、電気をお家のどこでも使えるようにするには、全負荷型の蓄電池を購入する必要があります。
より大掛かりな工事が必要なので、コストも増加するといった具合です。
そのため、複雑な工事が必要な場合だと、工事費用が40万円を超えてくる可能性もあります。
しかし、 35~40万円をあまりに大きく上回る工事費の見積もりを出された時には、悪徳業者によるぼったくりの可能性も大いに考えられます。
誤って法外な金額を支払ってしまわないためにも、必ず複数の業者から相見積もりを取っておきましょうね。
↓蓄電池の特定負荷型と全負荷型の違いはこちらで説明しています!
【結論】蓄電池の設置価格は工事費込みで150万円前後を目安に!
いかがでしたでしょうか?今回は、一般的な家庭が蓄電池設置にかかる工事費込み費用の相場についてご紹介しました。
最後に、この記事のポイントをもう一度おさらいし、すると以下の3点にまとめます。
- 本体価格は、1kWhあたり平均13.7万円
- 平均的な蓄電池の容量は、7~8kWh
- 工事費の相場は35万円ぐらい
これらは公的機関の発表するデータによって明らかになりましたね。
それぞれのポイントを踏まえた上で、一般的な容量の家庭用蓄電池を設置するには、大体140~160万円が必要になってくると考えられます。
とはいえ、蓄電池は同じような製品でも、新機種と型落ち製品などの違いで本体価格に差が出ますし、工事費用も住宅環境やその他複雑な要因で変化することがあります。
ですので、ご紹介した数字は絶対的なものではないということをご了承ください。
あくまでも、導入検討する際のひとつの目安として活用してくださいね。
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この記事の監修者

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太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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