蓄電池とは?メリットとデメリットを紹介します!
「蓄電池を購入した方が良いって聞いたけれど、どうして?」
「蓄電池のメリットとデメリットを知りたい!」
このように考えている方はいませんか。
蓄電池は停電対策や節約のために導入する方が増えています。
しかし、まだまだ馴染みがない方も多いでしょう。
そこで今回は蓄電池の基本的なことについて紹介します。
目次
蓄電池とはなんでおすすめ?メリットを解説!
ここでは、まず蓄電池の概要を紹介し、その後にメリットやデメリットなどについて紹介していきます。
蓄電池は二次電池・バッテリー
まずは蓄電池とはそもそもどういったものかについて紹介します。
蓄電池は充電して電気を貯めておくことができ、必要な時に電気機器に電気を供給できる二次電池・バッテリーのことです。
容量も豊富にあり、大容量のものを選んだ場合、停電時でも10時間以上使用することができます。
ネックとなることは初期費用の高さです。
ただ、現在では国や自治体も導入を推進していることもあり、補助金制度が設定されていたり、リース・レンタルなどの使用方法もあったりと、導入しやすくなっています。
種類
次に、蓄電池の種類を見ていきましょう。
定置式蓄電池
まずは定置式蓄電池です。
これは据え置き型の蓄電池で、所定のスペースを確保した上で蓄電池を設置します。
この蓄電池は災害時のバックアップ電源として使えるだけでなく、電気料金を削減し、生活で使用する電力を極力創エネで賄えることを前提とした「創エネ機器」としての役割があります。
スマートハウスを実現するためには必須のアイテムと言えるでしょう。
創エネ機器としての役割があるため、容量も6.6kWhや7.8kWhなど大きいものが多いです。
また、電池の種類に関しては様々なものがありますが、急速充電できるリチウムイオン電池が主流となっています。
急速である代わりに値段も上がりますが、性能は安心できるでしょう。
移動式蓄電池
次は移動式蓄電池です。
これは名前の通り、据え置きではなく移動させることができる蓄電池です。
別名でポータブル式蓄電池とも呼ばれており、非常用や緊急時の一時利用として使われることが多いです。
東日本大震災の時にテレビで取り上げられていたのは、大型のスーツケースのような移動式蓄電池だったので、見たことがある方もいるのではないでしょうか。
この移動式蓄電池は非常用途には適していますが、普段使いするのにはあまり適していません。
というのも容量が少ないものが多いからです。
スマートハウスを実現させるには、定置式蓄電池の方が良いでしょう。
ただ、移動式蓄電池は比較的価格が安いです。
また、最近ではより軽量なものや、複数台接続することで容量の拡大ができるものも登場し、バリエーションが広がっています。
非常用のために蓄電池が欲しい方はこちらを選んでみても良いでしょう。
メリット
続いては、蓄電池のメリットを5つ紹介します。
深夜電力の活用で電気代削減
1つ目は、深夜電力の活用で電気代を削減できることです。
蓄電池を導入する場合、電気料金プランを変更することで節約ができます。
というのも、電気料金プランの中には深夜の電気代が安く、日中の電気代が高いものがあります。
そのプランを選ぶと、電気代の安い深夜に蓄電池に電気を充電しておき、日中にその電気を使うことができます。
その差額分だけ電気代を抑えることができるため、電気代を削減できるでしょう。
また、太陽光発電と組み合わせるとさらに節約できます。
深夜に蓄電池に電気を貯める場合、貯めるときにお金がかかりますし、日中で使い切ると夜は通常の電気代で電気機器を使用する必要があります。
しかし、太陽光発電があれば変わります。
日中は太陽光発電で作った電気を使いつつ、蓄電池に電気を貯めておきます。
そうすると、1日中電気を電力会社から購入する必要がなくなります。
初期費用が高くなりますが、長期的にみて太陽光発電を同時に導入してみても良いでしょう。
停電時でも安心
2つ目は、停電時でも安心できることです。
蓄電池は電気を貯めておくことができます。
そのため、停電が起きて家の電気が使えなくなったとしても、蓄電池を通せば電化製品が使えるようになります。
7.2kWhあれば、照明器具・スマホの充電・パソコン・テレビ・扇風機・冷蔵庫を同時に12時間程度使い続けることができます。
もちろん使用する家電のメーカーや種類によって時間は変わるので、あくまで目安として理解しておきましょう。
ただし、特定負荷型の蓄電池の場合は注意が必要です。
特定負荷型の蓄電池を使うとき、あらかじめ決めておいた部屋や家電しか停電時に使用することができません。
そのため、停電が起きた時に使いたいものが使えない可能性があります。
一方、全負荷型の蓄電池の場合、家中全ての電気を停電時でも使用できます。
停電が起きても普段通りの生活を送れますが、普段と同じ量を使うと、蓄電池に貯めておいた電気を早めに使い切ってしまいます。
長期の停電になることも予想して、必要な時に必要な量だけ使うようにしましょう。
太陽光発電で作った電気を貯められる
3つ目は、太陽光発電で作った電気を貯められることです。
太陽光発電を導入すると、太陽光発電で余った電気を高額で買い取ってもらう制度「固定価格買取制度」が適用されます。
ただし、この制度には10年という期限が設けられています。
10年経ってから電気を売ろうとすると、とても安い金額になり、節約効果があまり見られません。
その時、蓄電池があると電気を貯めておくことができ、メリットを感じられます。
固定価格買取制度が10年を超えそうな人は蓄電池を導入しましょう。
ピークシフトに貢献
4つ目は、ピークシフトに貢献できることです。
電力需要のピークにあたる13〜16時を避けて電気を使用することをピークシフトと言います。
蓄電池があれば、電力会社から供給される電気を使う時間をずらすことができます。
発電設備はピークに合わせて動かしたり止めたりしない方が効率が良いです。
そのため、電力需要の山と谷をなくすことが理想としてあります。
蓄電池を使えば、日中に電力会社から電気を購入する必要がなくなるため、日本のエネルギー事情に貢献できるでしょう。
電気自動車との連携
5つ目は、電気自動車との連携ができることです。
最近では「トライブリッド」と呼ばれる蓄電池が発売されています。
電気自動車と組み合わせることで、車が走るために必要なエネルギーのほとんどを太陽光発電で賄えるようになります。
電気自動車の購入を検討している方、すでに所有している方は蓄電池を導入してみても良いでしょう。
デメリット
蓄電池にはメリットが多いですが、デメリットもあるので3つ紹介します。
使える量が限られる
1つ目は、使える量が限られることです。
蓄電池にためられる電気の量は無限ではなく、限界があります。
もちろん使った分は減るため、非常時に備えて蓄電しておく必要があります。
ただ、蓄電池には「モード設定」「放電開始時間」「残量」などの設定があります。
これらを使いこなせば、蓄電ライフがより快適になるでしょう。
また、電気の使える量を意識すれば節電意識が高まります。
節約目的で導入する方も多いと思うので、導入を機に節電意識をさらに高めていくのも良いですね。
電池ユニットの経年劣化
2つ目は、電池ユニットの経年劣化が起こることです。
リチウムイオン電池には充放電の回数に限りがあります。
その寿命を超えると、蓄電容量が徐々に減っていき、使い物にならなくなります。
メーカーによって保証期間や充放電サイクルの回数や残存容量が違うので、長く適切に使うことができる製品を選ぶようにしましょう。
置く場所を選ぶ
3つ目は、置く場所を選ぶことです。
家庭用蓄電池のサイズは幅100cm・奥行き30cm・高さ120cmほどあります。
加えて、設置場所は高温や低温になりすぎず、結露しない場所が望まれています。
そのため、家によっては十分なスペースが確保できない可能性もあります。
長期間に渡って使用するものなので、設置場所は事前にしっかりと調査しておきましょう。
初期費用が高い
4つ目は、初期費用が高いことです。
機種によりますが、一般家庭で導入される容量の4〜8kWhの蓄電池は150〜250万円ほどします。
一般的な家庭においては簡単に支払える金額ではないですよね。
ただし、先ほども紹介したように、国や自治体からの補助金も出されています。
停電した時の安心感や節約など、将来的な観点も踏まえて購入を検討しましょう。
補助金
最後は補助金について紹介します。
補助金は国からのものと自治体からのものがあります。
国からの補助金については、令和4年度の詳細事項はまだ公表されていません。
ただ、概算時点の予定補助金は5.5万円/kWhとなっています。
令和3年度はわずか数ヶ月で予算額に到達しています。
そのため、購入を予定している方は申し込みが始まったら早めに申請をしましょう。
また、自治体の補助金についてはそれぞれの自治体で内容が異なります。
そのため、自治体のホームページを確認するのが大切です。
条件が細かく設定されていることもあるため、細かく確認してから購入しましょう。
【まとめ】蓄電池は電気代削減・停電対策におすすめ!
今回は蓄電池について紹介しました。
蓄電池は停電対策や節約対策としてとてもおすすめなアイテムです。
太陽光発電や電気自動車を導入しようとしている方は購入を検討してみましょう。
リノベステーションではニチコンやシャープを始めとした蓄電池を取り扱っております。
もちろん、太陽光発電機器との同時購入も可能です!
手続きが面倒な補助金申請も代行しておりますので、お気軽にください。
IHやエコキュートのお取り扱いもございます。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
光熱費削減に関するお悩み等ございましたら、お気軽にご相談下さい。
光熱費削減コンサルタント
中田 萌ご相談やお見積もりは
完全無料です!