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UPS(無停電電源装置)とは?機能や役割・便利な使い方を徹底解説!

その他リフォーム 2024年01月04日更新

オフィスや職場で起こる突然の停電から大切なデータを守る「UPS(無停電電源装置)」をご存じですか?

UPSがあれば、停電後もデータを保存するまでの時間を稼ぐことができ、平常時も常に安定した電圧でサーバーを運用できます。

本記事では、UPSに興味がある方に役立つ3つのポイントをくわしく解説します。

  • UPSの概要や特徴、役割や必要性
  • UPSの3つの「給電方式」の違い
  • UPSと相性の良い機器、悪い機器

本記事を読めば、職場のデータ管理はもちろん、工場などで精密機器を取り扱う場合のUPSの重要性についてしっかり理解することができます。

「大切なデータを守ってリスクに備えたい!」とお考えの方は、ぜひ記事に目を通してみてくださいね! 

UPSとは?特徴や機能をご紹介

まずはじめに、UPSの機能や役割、必要性や蓄電池との違いをわかりやすく解説していきます。

UPSの機能や役割

UPSとは、オフィスなどで停電や電圧変動が発生した際に、バッテリーに蓄えた電気でPCなどのシャットダウンを予防する装置のことです。

UPSは「Uniterruptible Power System 」の頭文字を略したもので、日本語では「無停電電源装置」とも呼ばれています。

UPSを設置すれば、万が一の停電時でも機器の電源を落とすことなく利用できるため、 主にPCやサーバーのデータ損失を防ぐ用途で使われます。

日本におけるUPSの必要性【瞬断・瞬停のリスク】

電力インフラの安定した日本では、日常的に起こる停電のリスクは少ないように感じられます。

しかしながら、「瞬断」や「瞬停」と呼ばれる瞬間的な停電は、 実はかなりの頻度で起こっています。

瞬間的な停電が発生してもPCなどの電源はオフになりませんが、 ハードディスクの故障やデータの損失などの可能性はゼロではありません。

情報の損失は企業の大きな不利益につながるため、こうしたトラブルを未然に防ぐためにもUPSを導入する必要性はあると言えます。

UPSを設置しないとどうなる?

UPSを設置せずに業務した際に起こる、トラブルの一例を以下にご紹介します。

  • 瞬間的な停電や電圧変化の影響で、重要な取引データを損失してしまう
  • 工場などで稼働している精密機械が、急な電圧不足により不具合を起こしてしまう
  • 停電により失われたデータの復旧に、余計な時間ととコストがかかってしまう

UPSは、小さめのオフィス向けのモデルなら10万円を切る価格で充分に購入できます。

データ損失によるリスクを考えれば、購入を検討する価値はあるでしょう。

UPSと「蓄電池」の違い

UPSは蓄電池とは違い、バッテリー容量が少ないため長時間の停電で機器を使い続けることを想定して作られていません。

あくまで「安全にPCや機器をシャットダウンし、データを安全に保存する」までのつなぎとしての役割を担う装置としてお考えください。

もうひとつの違いとして、UPSは蓄電池に比べて複数の機器を同時に接続することができます。

小さめのオフィスであれば、1台のUPSにすべてのPCやサーバーを接続することも可能です。

UPSの「3つの給電方式」をわかりやすく解説

つづいて、一般的によく使われているUPSの3つの給電方式について解説していきます。

①常時インバータ給電方式

常時インバータ給電方式とは、「インバーター」と呼ばれる装置を経由することで、常に安定した電圧で電気を出力できる給電方式です。

停電時にUPSのバックアップ運転に切り替わる際に「一瞬の停電」や「電圧低下」が起こらなため、常に高い電力の安定性を実現します。

大規模サーバー運用や金融情報の管理など、小さな電圧低下が大きなトラブルの引き金となる場所に適しています。

②常時商用給電方式

常時商用給電方式とは、普段はコンセントからの電力をそのまま出力し、同時にUPSにも充電してバックアップ運転に備える給電方式です。

常時インバータ給電方式とは違い、バックアップ運転に切り替わるまで「瞬断」が発生してしまいますが、一般的なPCやサーバであればほとんど問題は起こりません。

機器自体のサイズも小さく、価格も安いため小規模オフィスの万が一の備えとして幅広く用いられています。

数台のデスクトップPCとネットワーク周辺機器だけの接続であれば、常時商用給電方式のUPSで充分に事足りることが多いでしょう。

③ラインインタラクティブ方式

ラインインタラクティブ方式は、常時商用給電方式の基本性能に加えて「AVR」と呼ばれる電圧を安定する機能が追加された給電方式です。

停電していない通常時でもAC100Vでの安定した電圧を保つため、 接続する機器のトラブルを最小限にできることが特徴となっています。

比較的規模の小さい環境でのサーバー運用や重要データの管理には、常時商用給電方式よりラインインタラクティブ方式の方が向いています。

UPSを使うべき機器・相性の悪い機器は?

さいごに、UPSと相性の良い機器と、使用に適さない機器の一例をご紹介していきます。

UPSを使うべき機器

UPSを使うべき相性の良い機器の一例は、以下のとおりです。

  • デスクトップPC
  • データサーバー
  • ハードディスクなどのストレージ
  • ハブやルーターなどのネットワーク関連機器
  • 照明器具

UPSと相性の悪い機器

UPSの使用に適さない相性の悪い機器の一例は、以下のとおりです。

  • レーザープリンター
  • コピー機
  • 冷蔵庫やエアコン
  • ドライヤーや電気ポット
  • 変圧トランスや絶縁トランス

UPSは以上に挙げたような瞬間的に大きな電流が流れる装置と相性が悪く、使用するとバッテリー性能が著しく低下する恐れがあります。 

【まとめ】UPSの機能を活用してデータトラブルのリスクを減らそう!

本記事でくわしく解説している重要なポイントを、以下にもういちどまとめていきます。

  • UPS(無停電電源装置)とは、停電時に即座に電力供給してデータ損失などを防ぐ装置のこと
  • 平常時には安定した電圧を保つため、重要データを管理するサーバーにも使われている
  • UPSは用途ごとに給電方式を選べるが、一般的なオフィスなら常時商用給電方式がおすすめ
  • UPSにはデスクトップPCやストレージ、照明器具や精密機器などの接続が適している
  • レーザープリンターやコピー機、電気ポットなど大きな電流を使う機器には適していない

UPSを導入すれば、災害による停電はもちろん、日常的に起こる一瞬の電圧低下などから職場の重要なデータを守り抜くことができます。

顧客情報などのデータ損失は大きな不利益につながるため、万が一のリスクに備えてUPSを導入する意義は非常に大きいでしょう。 
常時給電方式のUPSなら10万円を切る価格で充分に購入可能ですので、まずは小さめのモデルで試して安心感を体験してみてはいかがでしょうか?

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この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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中田 萌
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