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デンソーのV2Hの特長・性能を解説します【メリットはなに?】

EV・V2H 2024年01月04日更新

今回はデンソーのV2Hについて解説していきます。

V2Hとは「Vehicle to Home」の略称。
電気自動車(EV)と家庭の電気を結びつける機器のことです。

本記事では、デンソーのV2Hの性能や特長はもちろんのこと、デンソーがどのような企業なのかも解説していきます。
ぜひ参考にしてみてください。

デンソーはどんな企業?

デンソーは主に自動車部品を製造するメーカーで、36カ国に拠点を置くグローバル企業です。売上高が約5兆円になる時もあり、まさに、日本を代表するグローバル企業だといえます。

そしてデンソーは元々トヨタの開発部門として設立されており、現在もトヨタグループに所属しています。
つまり、
トヨタ製の自動車の部品を製造している企業だとも言えるでしょう。
本社も愛知県刈谷市に設置されています。

現在、デンソーは自動車部品の製造で培った技術を応用し、決済機器や冷凍機、園芸用のサービスなども開発しています。
もちろん、近年のEVの流れもあり、電気自動車に搭載される自動車部品も開発中です。
その流れでV2Hも開発・販売しています。

デンソーのV2Hの性能

デンソーのV2Hは1種類のみ。型番は「DNEVC-D6075」です。

性能は以下の通りとなっています。

外形寸法

W809 × H855 × D337mm(突起部含まず)
ケーブル長さ:約7.5m

本体質量

約91kg

定格電圧、周波数

AC202V、50/60Hz(連系・自立運転時)

電気方式

単相3線式(連系・自立運転時)

出力電力(車両への充電時)

6kW未満

出力電力(車両からの放電時)

連系時:6kW未満
自立運転時:6kVA未満

IP等級

IP46(換気部除く)

設置環境

屋外、標高2,000m以下、-20°C〜+40°C

運転時騒音

約45dB

操作・表示

操作:本体メンブレンスイッチ
表示:本体7セグ表示
専用スマートフォンアプリケーションでも操作・表示可能

ECHONET Lite

対応

デンソーのV2Hの特長

デンソーのホームページでは、デンソーのV2Hの特長をシステム面とデザイン面で分けて紹介されているので、それぞれ解説していきます。

システム面での特長

V2Hを利用すれば、電気をスマートに利用・蓄電することができます。

例えば、電気を利用する場合は、電気代の安い夜間に蓄電し、その電気を日中に利用することが可能です。
停電時でも、EVに貯めておいた電気を、家庭に供給することができます。

また、太陽光発電パネルが設置されている場合、太陽光発電の電気をEVに蓄電することが可能です。
特に、売電価格が安くなってしまうFIT(固定価格買取制度)終了後に、V2HとEVを導入することで、自給自足的な生活を送ることが可能になります。

V2Hを用いてEVを充電する場合でも、デンソーのV2Hであれば、スピーディーな充電が可能となります。
通常、EVを充電する際は、200Vコンセントを利用します。

しかし、デンソーのV2Hは、通常の200V充電の最大約2倍の充電スピードです。
充電可能な電力量を自動制御してくれるインテリジェント充電機能も便利ですよ。

そして、デンソーのV2Hは、デンソー製のHEMSと連携することが可能です。
HEMSとは「Home Energy Management Service」の略称で、家庭内の電気の使用量や稼働状況をモニタリングし、それに合わせて電気の効率化を図る機器のことを指します。

V2HとHEMSを連携させれば、天気予報を用いて、翌日の余剰電力を予測することが可能です。
例えば、翌日が晴れの場合は、夜間電力での充電を行わず、太陽光発電の電力を使用してくれます。
逆に雨の場合は、太陽光発電での発電は見込めないので、夜間電力で充電します。

これを全自動で制御してくれるのが、HEMSの特長です。

デザイン面での特長

デザイン面での特長は、まず、メタリックグレーのカラーリングが挙げられます。
どんな住宅にも合うカラーリングだと言えるでしょう。

また、腰窓に干渉せず、かつ利便性を考慮して、高さは855mmに設定。
表示部分は、屋外での利用が想定されており、文字のサイズも大きめなので、
視認性も確保されています。
別売りオプションのケーブルガイドを活用すれば、
ケーブルをスッキリと収納することが可能です。

また、高さが855mmに抑えられているため、取付工事も簡素化されているのも魅力です。

デンソーのV2Hの4つのメリット

デンソーのV2Hには4つのメリットがあります。以下の通りです。

  • 電気料金の低減
  • 停電時でも電気が使える
  • スピーディーな充電
  • 電気の自給自足

それぞれ解説していきます。

メリット①:電気料金の低減

V2Hを活用すれば、効率よく電気を利用することができるため、結果的に電気料金が抑えられます。

最近はリモートワークの普及もあり、日中の電気を利用するケースも見受けられます。

しかし、日中の電気代は中々高い。そこでV2Hです。
リモートワークでも、夜間の安い電気を利用することができます。

日中の電気使用量が多い家庭に、V2Hはオススメです。 

メリット②:停電時でも電気が使える

EVに電気が蓄電されているのであれば、停電時でも電気を利用することが可能になります。

例えば、結婚記念日や誕生日会の時に、停電になってしまうと、とても残念な気持ちになってしまいますよね。
V2Hを活用すれば、結婚記念日や誕生日会が残念になることは無くなります!

また、停電で暗くなってしまうと、お子さんが不安がることも。お子さんがいる家庭にも、V2Hはオススメです。

メリット③:スピーディーな充電

デンソーのV2Hはスピーディーな充電機能が搭載されています。
そのため、寝る前に充電をスタートさせれば、朝には満充電になることがほとんどです。

しかも、スマートフォンの専用アプリを利用すれば、わざわざ外に出なくても、充電をスタートさせることができます。

毎日の通勤でEVを利用する方は、V2Hの導入がオススメです。

メリット④:電気の自給自足

卒FIT後は、余剰電力を売電するよりも、自家消費した方がコストパフォーマンスが高まります。
もちろん、余剰電力を自家消費するには、蓄電する設備が必要不可欠。

そこで、V2HとEVの出番です。最近のEVは40kWh以上の大容量バッテリーを搭載しているため、EVがあれば蓄電池は必要ありません。

太陽光発電を導入している方は、EVとV2Hの導入を検討してみてください!

まとめ

それでは本記事をまとめていきます。

  • デンソーは自動車部品を製造している企業
  • デンソーのV2Hを利用すれば、電気をかしこく利用できる
  • 利用するだけでなく、スマートな充電も可能

電気自動車を利用している方は、V2Hを導入した方がお得になることも多いはず。

特にデンソーのV2Hは、トヨタグループの技術力もあって、信頼性抜群です。

ぜひ導入を検討してみてください。

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この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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中田 萌
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